メリークリスマ~ス♪あんどキョーコちゃん♡お誕生日おめでとう♪
2018年キョコ誕お届けいたします。
最初に言っとく。こちらは糖度薄めの原作沿い両片想い蓮キョです。
お愉しみ頂けたら幸いです。
2018年キョコ誕SS
■ お城はもちろん ■
12月25日クリスマス。
仕事が終了した午後10:35に帰り支度を整えながら蓮が真顔で口を開いた。
「 社さん。突然ですけど今夜。特に予定がなければこれから俺の家でトリ・パーティをどうですか? 」
あまりに唐突な誘い文句に10秒目が点になる。
「 は?トリ・パーティ…って、なんだ?クリスマス・パーティまで行かないレベルのパーティをしようってことか? 」
「 違います。あくまでもトリ・パーティです。言い変えるならトリ三昧 」
トリ三昧?
なんだ、なんだ。
何を言い出したんだ、コイツは…という俺の心情が表情に出ていたに違いない。
あからさまに眉をしかめた俺を見て蓮は苦笑を漏らした。
「 …と言っても俺が提供するのはチキンレッグでもなければローストチキンでもない、ただのトリラーメンなんですけどね。何個食べて頂いても構いませんので 」
「 トリラーメン?それってもしかしなくてもアレか?キョーコちゃんが出演しているCMの… 」
「 ええ、そうですけど、それが何か? 」
キュラッと浮かんだ笑顔が俺の目に突き刺さる。
その顔をされると本当にツッコみにくい俺の心情をコイツは十二分に理解しているのだろう。
「 その顔、絡みにくいなー 」
「 絡んで頂かなくて結構です。俺が求めているのは同意ですので 」
「 どうですか、とか聞いたくせに欲しいのは同意か。
そういえばあのCMが流れてから売り上げ好調だって話をスポンサーから聞いたばかりだけど 」
「 ……へぇ~、そうなんですか。売り上げが良いんですか。それは良かったですね 」
そう。12月からキョーコちゃんがCMキャラクターを務めることになったトリ・ラーメン。
メインキャラクターが鶏であるこの商品のCM話が来たとき、キョーコちゃんは何の因果で…と少々渋い顔をしていたけどCM撮りはちゃーんとこなした。 ※坊バレしていない設定
商品は鍋で湯がく袋麺のタイプと、お湯を注ぐだけのカップ麺タイプと二種類あり、今月オンエアとなって三週間余りが過ぎ、CMの影響なのかそのどちらともが売れゆき好調だという報告を貰って、マネージャーの俺としては有難くも嬉しいと思っていた矢先だった。
「 蓮 」
「 はい 」
「 何個食べてもいいって……具体的には俺に何個食べて欲しいんだ? 」
「 そうですね。まぁ、正直何個でもって感じです。なんならお土産にお持ち帰り頂いても良いですよ 」
「 はぁ?一体何をどのぐらい買ったんだよ!? 」
「 え?なんですか?……数…に何か問題でも?心配しなくても大丈夫です。間違いなく足りなくなることはまずあり得ませんから 」
「 な……お前、まさかこの所そればっかり食ってるとかじゃないだろうな?いくら何でもそんな事がキョーコちゃんにバレたら、栄養が偏るとかなんとか、思いっきり怒られるかもしれないぞ?吐け!!一体何個ぐらいあるんだ?! 」
「 だって、あの子も悪いんですよ!!CMとはいえ画面いっぱいのアップで、食べなくてもいいから買って?…なんておねだり顔をされたらつい買ってしまうじゃないですか!!!だから食べる量より確実に買う方が多くてですね…っ! 」
そう言っていきなり照れくさそうなプンスカ顔になった蓮を見て、俺はついうっかり大爆笑をかましてしまった。
「 ぷふぅぅぅぅっ……っっ……っ!!!! 」
「 …指摘されるまでもなく判ってます。だからこうして社さんを誘っているんじゃないですか。
俺としてはキッチンの一部を我が物顔で占有し始めたトリラーメンを見てさすがに危機感を募らせ始めて……。
……で、どうですか?トリ・パーティ 」
「 ……っ……っっ…おまえ……かわいいな……っ… 」
「 お腹を抱えて笑わなくてもいいでしょう、社さん 」
「 こ……これが笑わずにいられるかっ!!! 」
もしかしたら
心のどこかで寂しい…と思っているのかな、と想像した。
本日12月25日クリスマス。
奇しくもキョーコちゃんの誕生日でもある今日。
キョーコちゃんはそのトリラーメンメーカーの希望により、お正月向けのCM撮りをするという名目で仕事に行っているのだ。
何種類かの撮影をするため一日かかることは了承済みで、だからこそ俺は、あまり遅くなるようなら必ず連絡をしてくるように、と。そしてたとえ早い時間に終わったとしても、荷物が多くなった場合も必ず連絡してくるように…とキョーコちゃんに伝えた。
けれど俺が言った意味がキョーコちゃんには通じなかったみたい。
キョーコちゃんはキョトンとした顔で何度も首を捻っていたっけ……。
「 ?……社さん。今日は一日かかるだけのCM撮影ですよ?荷物が増えるなんてこと、あるはずがないじゃないですか 」
じゃあ行って来ます…と笑顔で手を振ったキョーコちゃんに敢えて説明をしなかったのは、無粋なことはしたくないな…と思ったから。
だってそうじゃないか。
自分達で起用したCMキャラクターを務めるキョーコちゃんのバースディに合わせて、わざわざ仕事を組んで来たに違いない。だとしたら間違いなく、キョーコちゃんのバースディを祝うために相違ないのだから。
判らないならそれでいい。
その方がきっと喜びは何倍にも膨れ上がる。
恐らく今日、キョーコちゃんはスタッフやメーカーサイドから、ケーキやプレゼントを大量に貰うに決まっている。
そうでなくても今日はクリスマスなのだ。プレゼントが無いはずが無いのだから。
「 社さん。笑ってないで返事を貰えませんか 」
「 …っ…ああ、ごめん。……っ…… 」
本当は、自分が一番にキョーコちゃんを祝いたかっただろうに。
だけど仕事だから仕方がない、と思ったのか。
だからいま俺を引き止めて?
キョーコちゃんが俺に連絡してくるのを蓮は待っているのかも?
「 つまり?キョーコちゃんに見つかってしまう前に、俺と一緒に証拠隠滅を図ろうってか 」
「 え?俺は別にそんな気ありませんけど? 」
「 蓮。顔がキュラキュラしてるぞ 」
要らんところで健気な奴。
でもそういうのが蓮の可愛いところでもあるんだから、本当に困ったもんだ。
「 社さん?俺の笑顔が眩しく見えるのは、社さんのような優秀な方が俺のマネージャーをして下さっているからですよ 」
「 相変わらず魔性の男だな、お前は。
大丈夫だ、蓮。あともう少ししたらきっとキョーコちゃんが電話をしてくるから 」
……と言ったそばから胸元が振動した。
もちろん発信源はキョーコちゃんに違いなかった。
「 はい、もしもし?キョーコちゃん? 」
『 はい、私です!社さん、どうしましょう!!私、さきほどスタッフさんやメーカーさんからいっぱいプレゼントを頂いてしまったんです!!それだけじゃないんです。ホールのケーキも頂いてしまって…しかもそれ、3つもあるんです!!さすがに自力で持って帰るのが困難で…! 』
「 クス。そうだろう?キョーコちゃんの誕生日とクリスマスが重なっているんだからプレゼントがない訳が無いんだ。
大丈夫。予想していたよ。いまサンタと一緒に迎えに行ってあげるから少し待ってて 」
『 はい?サンタ? 』
「 そ。それでキョーコちゃん。もし良ければ今夜、俺とサンタとキョーコちゃんと三人でハッピーバースディ・トリ・パーティしない? 」
『 ……トリ・パーティ…ですか? 』
「 うん、そう。じゃあ今からサンタと一緒に急いで迎えに行くから。詳細は後でね 」
『 ……はい。よろしくお願いします? 』
軽快に通話を切ると、俺の隣で蓮が優しく微笑んでいた。
「 まさか俺がサンタ? 」
「 お前のことだから、どうせ金に糸目をつけない豪華なバースディ・プレゼントを用意してあるんだろ。キョーコちゃんのために 」
「 …なにをまるで見て来たかのように 」
「 なんだ?用意していないのか? 」
「 いえ、ありますけど…… 」
「 だろ!だったら盛大に祝ってやろう。間違いなく!今日の主役はキョーコちゃんなんだから 」
ポンポン、と蓮の背中を叩いて二人で迎えに行った姫。
招待しますよ、お姫様。
お城はもちろん、蓮の家!
E N D
なぜかガッキーCMでいつもキョーコちゃんを連想してしまう一葉。
ついでに言うと蓮くんちに行ってキッチンのトリラーメン(カップ麺・袋麺の両巴)を見たキョーコちゃんが、「ああ、怒るに怒れない!!」と悶える姿が浮かびます。
それで結局キョーコちゃんがトリラーメンを使って様々なアレンジ料理を披露。
後日そのことをテレビでうっかり(?)蓮君がノロけ、世間の話題に上ったところでメーカーが食いつき、キョーコちゃんのレシピが大量流出。
キョーコちゃんが多忙を極め、寂しくなった蓮くんが更なる一手を繰り広げ…。うーん、エンドレス♡(〃∇〃)
ちなみにこれ、おまけ↓
■ バースディ・プレゼントの真相 ■
蓮がキョーコちゃんに用意していたのは、Kのイニシャルがペンダントトップになっているプラチナのペンダント。
文字の中央でさりげなく青色が輝き、かと思えば神秘的な紫色が輝く。
もしかしたらそれは12月の誕生石と言われているタンザナイトかもしれないな、と俺は思った。受け取ったキョーコちゃんはそれを見てもちろん喜んでいた。
「 えぇぇ?!キョーコのKのペンダント。いいんですか?嬉しいです。有難うございます、敦賀さん!社さん! 」
蓮からのお願いで俺達二人から…ということにして渡したからか。
それともタンザナイト自体はそれほど高価な宝石ではないことをキョーコちゃんも知っているのか。※ものによる
拒否をせず、素直に笑顔を見せてくれたキョーコちゃんを見て俺の口元にも笑いが浮かんだ。
※特注品間違いナシだろうし絶対高そう!!
「 うん。良く似合っているよ。気に入って貰えたなら良かった 」
蓮もそれを見越していたのか、キョーコちゃんの様子を見て優し気。
――――――― がっ!
俺には判った。
蓮のその笑顔が、何かを含んでいる笑いであったことに。
けれど肝心の企みがまったく判らん。
一体どんな意味の含み笑いだったと言うのか……。
そう。この時点でのヤッシーがそれに気付けるはずが無いのである。
優秀なマネージャーが蓮の本意に気付くのは、蓮の正体がクーの息子で、彼の本名が久遠・ヒズリという名前だと知ったとき。
イニシャルKはキョーコのKではなく、久遠のKだったのだと人知れず気付く。
END
ある意味、首輪(笑)
⇒2018年キョコ誕・お城はもちろん◇拍手
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※続きができました⇒「お城の外で」
◇有限実践組・主要リンク◇