SS その二人、相愛につき ◇前編 | 有限実践組-skipbeat-

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 一葉です。(。-人-。) いつもありがとぉ。

 ええそうですね。終わっているはずのお話の続きです。


 つい先日、発掘したおまけ話(限定)をお届けしたとき、さすがに続きは思いつかんと言った舌の根も乾かんうちに続きを思いつくオレ…。たぶん、魔人さまが素敵な魔法をかけたのだと思います。


 限定を挟んでしまっての続編ですが前話を読まなくても一応、通じるように執筆したつもりです。判らない場合はノリでお付き合い頂ければと思います。←ひどい


 降ってわいた完結編の前後編。

 楽しくお付き合い頂けたら幸いです。


 前のお話はこちら↓

 その男、策士につき【1 4】

 その男、相棒につき

 (限定)その男、恋人につき


その男、策士につき・その後のふたり

■ その二人、相愛につき ◇前編 ■





 最初は自慢していたの。



 社内だけじゃなく社外からも注目されちゃうような男性、敦賀さんとお付き合いが出来るようになったこと。


 営業としての手腕だけじゃなく、見た目だって十分素敵な敦賀さんが、私の恋人になった事を私は最初自慢していた。


 付き合い始めた最初の一、二週間だけだけど……。




『 最上さん、この頃ちっとも俺のこと自慢してくれないから…… 』



 私は気付いてしまったのだ。

 私と同じように敦賀さんを好きだった人は、人づてだろうと何だろうと私たちの話を聞きたいとは思わないに違いない。



 敦賀さんはとにかく素敵な人だもの。

 私と付き合うなんてこと、ある訳ないと私自身が思っていたぐらい雲の上の人だもの。


 だからきっと

 敦賀さんが私と付き合うことになったと知って、なんで?…って、そう思った女性は数えきれないほどいたに違いないことに、私は気付いてしまったのだ。




「 ……っ……もがみ、さん。もしかしていま上の空? 」


「 ……ちが…っ……ん……ごめんなさ……っ… 」



 敦賀さんとお付き合いを始めて割とすぐ、私たちは肌を合わせた。


 付き合い始めてから瞬く間にやってきた、自分の誕生日と重なったクリスマス。

 冬休み、お正月、二人きりの初詣。


 そして新春仕事始めとその後の新年会…などなど。


 お付き合いを始めて以降、行事が目白押しだったことも手伝って、恋人として二人で過ごす時間がとにかく多かったからだと思う。



「 最上さん……っ… 」


「 や……んっ……ふっ………うっ…… 」




 相変わらず私は敦賀さんの事が好きで

 付き合い始めてから更に彼を好きになった。




 執拗に私をまさぐる、しつこいほどの愛撫も好きだし

 いくら肌を重ねても、衰えることを知らずに失神するほど求めてくる彼のそれも嫌いじゃない。



 だけど今は少しだけ――――――― ……



「 ……ね?最上さん。……いつ? 」


「 え? 」


「 いつこっちに引っ越して来れそう? 」


「 い……ま…… 」


「 ん? 」


「 いま……それを聞く?……あっ!! 」



 次第に深まる彼の動き。徐々に強い波が来る。


 そのたびに私は彼の腕の中でどうしよう…と思っていた。



「 あっ……あっ……うっ……んっ……っ… 」


 どうしよう。

 やっぱり痛い気がする……。



 微かに鈍く

 本当は少し前から、私は彼と肌を重ねるたびに違和を感じるようになっていた。



 敦賀さんのことは好き。

 この人と付き合えるようになったことを心から嬉しいと思ってる。



 求めるのも求められるのも恋人として普通のことだ。

 そう思えばこそ、私は我慢していた。



「 ……っ…ごめん。もう少しいい?からだ平気? 」


「 …っ……ん……まだ、平気……よ…… 」



 誰にも言えなかった。

 まさかこんな悩みがあるなんてことを。



 敦賀さんと付き合えるようになっただけでも身の程知らずな私のくせに



 愛されているはずのこの行為がいま

 ほんの少しだけ怖い…だなんて……。




「 好きだよ、君が…… 」


「 うん、嬉しい。私も、好きよ、敦賀さん 」



 熱い息が耳にかかる。


 溢れる熱が私をまさぐる。



「 ……っ……っ………ッ…!! 」




 本当よ?

 私、敦賀さんを愛してる。



 だから言えなかった。



 敦賀さんが購入を決めたマンションに、一緒に住まないかって誘われてそれを了承したのに、一緒に暮らす様になったらこれが毎日続くかもって、そう考えたら躊躇った。



 だから私は仕事が忙しい…を理由にその日を引き延ばしていたのだ。

 もしかしたら少し時間をおけば元の体調に戻れるかもしれないと考えて。




 だって、言えなかったの。



 この行為の最中に


 あなたに愛されている最中に、まさか痛みを感じているなんて。




 そんなことを言ったらあなたは二度と私に触れてくれなくなるんじゃないかって


 それを想像したら怖くてとても言えなかった。



 だって判って。

 私、あなたに嫌われたくなかったの。



「 最上さん 」


「 ……ん 」



 びくつく肩にキスが落ちる。

 彼の動きが徐々に早まる。



「 ……好きだよ… 」


「 …っ……ん……ふ……っっ……イッ……あっ… 」




 この熱い吐息をこれからも感じていたいから

 私は言葉を飲み込んだ。






 ⇒後編に続く


私の腹痛は原因が判る前に治まってしまいました。実はこれ、何度も経験していることで、数年おきにやってきます。だから余計なんだかわからないっていう。


後編は蓮くんsideでお届けです。



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