ビジネス本を紹介「人は話し方が9割」 | 技術士を目指す人の会

技術士を目指す人の会

勉学を通じて成長をナビゲートする講師。
2008年に技術士合格後、「技術士を目指す人の会」を立ち上げ、多数の技術士を輩出。自身も勉学ノウハウを活かして行政書士、世界史検定2級、電験三種に合格。

本日、ご紹介する本はこちら。

 「人は話し方が9割」

 

この本の作者は、人材育成会社の社長です。

この本は、話し方について述べられています。

 

 

●話し方が9割とは

作者は、人は話し方を変えるだけで、人生の9割が変わると言っています。

なぜか?

一般的に、健全な思考が、健全な行動を生むという考え方が基本になります。

だから、学校教育では、道徳を重んじます。

その一方で、礼儀正しい態度が、礼儀を重んじる思考を育むという考え方もあります。

だから、学校では、挨拶を重んじます。

つまり、思考も行動も、両方とも大切なんです。

作者は、話し方は心のありようによって決まると言っています。

同時に、話し方のスキルを磨くことで、心を磨くことができると言っています。

つまり、「話し方」と「考え方」というのは一対になっているわけです。

「考え方」が変われば、人生が変わることは理解しやすいです。

「話し方」と「考え方」は一対ですから、日々の話し方を変えれば、考え方が変わりますから、当然、人生も大きく変わるというわけです。

 

●話し方がうまくなる方法

話し方の上達法をいくつか紹介したいと思います。

 

①苦手な人との会話を避け、大好きな人との会話を増やす

自分が自身の価値を認めていれば、自由に話をできるそうです。

自己肯定感を持つことが大切になるわけです。

自己肯定の対義語は、自己否定です。

苦手な人と話をすると、往々にして、自己否定するのだそうです。

結果、うまく話しをできなくなる。

つまり、苦手な人との会話を避け、好きな人と話をしていれば、自然と話し方がうまくなるというわけです。

 

②話す力よりも、聞く力を磨く

僕らが話し方について悩むのは、どんな時でしょうか?

例えば、営業をしている方なら、売り上げを上げたいでしょう。

上手に話をしたいと思います。

話し方について悩むことになります。

ところが、売り上げを上げたいのであれば、話しをする能力を磨くよりも、相手の話を聞く能力を磨いた方がいいそうです。

確かに、営業マンに長時間、語られるよりも、こちらの話を聞いてくれた方がうれしいです。

顧客にプレゼンする時間ではなく、顧客のニーズを捉える時間を増やした方がいいわけですね。

自分と相手の話す割合としては、自分が2割、相手が8割くらいがちょうどいいのだそうです。
聞く力が重要なのはわかりましたが、どうやって聞く力を磨くのか?

作者は、「拡張話法」というものを提案しています。

 

拡張話法は、次の5つのステップで構成されています。

❶感嘆

➋反復

❸共感

❹称賛

❺質問

 

感嘆は、相手の話を聞いた時の感銘です。「へぇー」、「えっ!」、「マジっすか!」とかです。

反復は、相手の話の繰り返しです。「〇〇ですか」

共感は、相手の話に感情を込めて理解を示すことです。「わかります」、「よかったですね」、「興味があります」

称賛は、相手を評価することです。「すごですね!」、「さすがですね!」、「かっこいいですね!」

質問は、相手の話を展開させるために、追いかけて聞くことです。

 

例えば、会話にするとこんな感じでしょうか。

 

A「今日は、カープ勝ったよ」

B「マジっすか!カープ勝ったんですか!それは良かったですねー!」(感嘆+反復+共感)

A「4対2で、先発の九里が7回まで投げて、最後は栗林が抑えたんだ」

B「すごですねー、カープって今首位ですか?」(称賛+質問)

A「いや、まだ2位だよ。

 でも、今年は、森下、大瀬良、九里、野村がいて、リリーフもみんな若くて力があるから、いけると思うよ」

B「若いから、いけますかー。なるほどー。それにしても、カープが大好きなんですね。試合と行くんですか?」(反復+感嘆+質問)

A「まぁねー、年間シートを持っているからね」

B「すげぇー、年間シートですか!生粋のカープファンですね!」(感嘆+反復+称賛)

 

こんな感じで話をすれば、会話がうまく繋がるでしょうね。

というわけで、❶感嘆、➋反復、❸共感、❹称賛、❺質問を実践することが聞き方のコツで、これができるよう、常にこの5つのステップを意識することが大切なのだそうです。

 

 

 

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