本日、ご紹介する本はこちら。
「人は話し方が9割」
この本の作者は、人材育成会社の社長です。
この本は、話し方について述べられています。
●話し方が9割とは
作者は、人は話し方を変えるだけで、人生の9割が変わると言っています。
なぜか?
一般的に、健全な思考が、健全な行動を生むという考え方が基本になります。
だから、学校教育では、道徳を重んじます。
その一方で、礼儀正しい態度が、礼儀を重んじる思考を育むという考え方もあります。
だから、学校では、挨拶を重んじます。
つまり、思考も行動も、両方とも大切なんです。
作者は、話し方は心のありようによって決まると言っています。
同時に、話し方のスキルを磨くことで、心を磨くことができると言っています。
つまり、「話し方」と「考え方」というのは一対になっているわけです。
「考え方」が変われば、人生が変わることは理解しやすいです。
「話し方」と「考え方」は一対ですから、日々の話し方を変えれば、考え方が変わりますから、当然、人生も大きく変わるというわけです。
●話し方がうまくなる方法
話し方の上達法をいくつか紹介したいと思います。
①苦手な人との会話を避け、大好きな人との会話を増やす
自分が自身の価値を認めていれば、自由に話をできるそうです。
自己肯定感を持つことが大切になるわけです。
自己肯定の対義語は、自己否定です。
苦手な人と話をすると、往々にして、自己否定するのだそうです。
結果、うまく話しをできなくなる。
つまり、苦手な人との会話を避け、好きな人と話をしていれば、自然と話し方がうまくなるというわけです。
②話す力よりも、聞く力を磨く
僕らが話し方について悩むのは、どんな時でしょうか?
例えば、営業をしている方なら、売り上げを上げたいでしょう。
上手に話をしたいと思います。
話し方について悩むことになります。
ところが、売り上げを上げたいのであれば、話しをする能力を磨くよりも、相手の話を聞く能力を磨いた方がいいそうです。
確かに、営業マンに長時間、語られるよりも、こちらの話を聞いてくれた方がうれしいです。
顧客にプレゼンする時間ではなく、顧客のニーズを捉える時間を増やした方がいいわけですね。
自分と相手の話す割合としては、自分が2割、相手が8割くらいがちょうどいいのだそうです。
聞く力が重要なのはわかりましたが、どうやって聞く力を磨くのか?
作者は、「拡張話法」というものを提案しています。
拡張話法は、次の5つのステップで構成されています。
❶感嘆
➋反復
❸共感
❹称賛
❺質問
感嘆は、相手の話を聞いた時の感銘です。「へぇー」、「えっ!」、「マジっすか!」とかです。
反復は、相手の話の繰り返しです。「〇〇ですか」
共感は、相手の話に感情を込めて理解を示すことです。「わかります」、「よかったですね」、「興味があります」
称賛は、相手を評価することです。「すごですね!」、「さすがですね!」、「かっこいいですね!」
質問は、相手の話を展開させるために、追いかけて聞くことです。
例えば、会話にするとこんな感じでしょうか。
A「今日は、カープ勝ったよ」
B「マジっすか!カープ勝ったんですか!それは良かったですねー!」(感嘆+反復+共感)
A「4対2で、先発の九里が7回まで投げて、最後は栗林が抑えたんだ」
B「すごですねー、カープって今首位ですか?」(称賛+質問)
A「いや、まだ2位だよ。
でも、今年は、森下、大瀬良、九里、野村がいて、リリーフもみんな若くて力があるから、いけると思うよ」
B「若いから、いけますかー。なるほどー。それにしても、カープが大好きなんですね。試合と行くんですか?」(反復+感嘆+質問)
A「まぁねー、年間シートを持っているからね」
B「すげぇー、年間シートですか!生粋のカープファンですね!」(感嘆+反復+称賛)
こんな感じで話をすれば、会話がうまく繋がるでしょうね。
というわけで、❶感嘆、➋反復、❸共感、❹称賛、❺質問を実践することが聞き方のコツで、これができるよう、常にこの5つのステップを意識することが大切なのだそうです。
●ビジネス本をご覧になりたい方
※「良い質問をする技術」を見たい人は、こちら をクリックしてください。
※「名画で学ぶ経済の世界史」を見たい人は、こちら をクリックしてください。
※「読みたいことを、書けばいい」を見たい人は、こちら をクリックしてください。
※「スティーブ・ジョブズ 神の遺言」を見たい人は、こちら をクリックしてください。
●勉強本をご覧になりたい方
※219冊目は「13歳からの読解力」。これを見たい方は、こちら をクリックしてください。
※218冊目は「時短勉強法」。これを見たい方は、こちら をクリックしてください。
※217冊目は「脳を本気にさせる究極の勉強法」。これを見たい方は、こちら をクリックしてください。
※216冊目は「40代からの勉強法&記憶術」。これを見たい方は、こちら をクリックしてください。