ビジネス本を紹介「スティーブ・ジョブズ 神の遺言」 | 技術士を目指す人の会

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2008年に技術士合格後、「技術士を目指す人の会」を立ち上げ、多数の技術士を輩出。自身も勉学ノウハウを活かして行政書士、世界史検定2級、電験三種に合格。

本日、ご紹介する本はこちら。

 「スティーブ・ジョブズ 神の遺言

 

この本の作者は経済ジャーナリストです。

この本には、apple社の創業者、スティーブ・ジョブズさんの伝説が書いてあります。

 

 

 

 

●スティーブ・ジョブズとは

スティーブ・ジョブズさんは、1955年生まれです。

ジョブズさんは、1976年、apple社を創業します。

apple社は、世界初のパソコンを発売します。

1977年には、500万代のパソコンを生産するようになります。

その後もジョブズさんは革新的なPCを開発します。

apple社製品は消費者のハートをつかみ、とてもよく売れました。

しかしながら、ジョブズさんは、創業者であるにも関わらず、1985年にapple社を追放されます。

 

この後、ジョブズさんは何をしたのか?

ピクサーを買収してCEOになります。

ピクサーはアニメーション映画を製作する会社です。

1995年、オールCGのアニメーション映画を製作します。

『トイ・ストーリー』です。

これが大ヒットします。

 

一方、この頃、apple社は低迷していました。

製品が売れていませんでした。

ジョブズさんが去った後、魅力的な製品を開発していなかったからです。

apple社の惨状を見て、1997年、ジョブズさんは、apple社に戻ります。

ここから、apple社の快進撃が始まります。

1998年、iMac発売。

2001年、iPod発売。

2004年、iPodmini発売。

そして、2007年、iPhone発売です。

スマートフォンを発明したわけです。

その後もapple社製品はバージョンアップを重ねていきます。

しかし、ジョブズさんは、2011年10月2日、56歳の若さで亡くなります。

 

 

●神の遺言とは

作者は、スティーブ・ジョブズさんのことを神化するほどリスペクトしています。

遺言とは、財産の残し方を示した書類です。

ジョブズさんの言葉や生き様は、後世の人々にとって財産になる、作者はそう考えたわけです。

だから、神の遺言というフレーズを使っています。

この本は、以下の6つの章で構成されています。

 

①仏教には初心という教えがある

②今日は素敵なことができたと思いながら眠れ

③毎日18時間働いた。それを楽しんでいた

④目標は金持ちになることではなかった

⑤最初の電話のような可能性をつくる

⑥探し続けろ。妥協はだめだ


それぞれの章でジョブス伝説が語られています。

 

●独占は終わる

ジョブズさんは、会社の未来について、こう語っています。

「ある日、何らかの理由で独占が終わる」

会社が大きくなるにつれ、その業界を独占するようになります。

独占すれば、さらに、その会社は大きくなります。

しかし、会社は大きくなりすぎるとダメになるそうです。

なぜダメになるのか。

会社が大きくなれば、その分、管理職が増えます。

優れたエンジニアが、新しいアイデアを提案しても、たくさんの管理職を説得しなければらない。

管理職は、それぞれの立場で意見します。

コストがかかり過ぎる、売れる確実性が低い、前例がない等です。

保守的な意見がエンジニアを失望させます。

疲弊したエンジニアは、その会社を去っていきます。

革新的なアイデアが生まれなくなり、結果、その会社は低迷します。

別の会社が台頭します。

こうして「ある日、何らかの理由で独占が終わる」わけです。

会社がV字回復をするためには、イノベーションが必要です。

しかし、それを実現できる優秀なエンジニアは、もう会社にはいないわけです。

こうして、かつて輝かしい業績のあった会社が沈んでいくことになります。

 

では、こうした事態を回避するためには何をすればいいのか?

残念ながら、独占が終わることを回避することはできません。

だから、独占が終わってしまった後、それにどう対処するかが重要なんだそうです。

そして、その対処ですが、魔法のような解決策はありません。

結局のところ、新しいモノを作るしかないんです。

では、誰が新しいモノを作るのかというとエンジニアです。

だから、エンジニアがより良いモノを作るという信念を持ち続けること。

エンジニアが、自社の製品に愛情を持ち続けること。

そして、こうしたエンジニアを大切にし、育て続けることが重要になるわけです。

 

●ライバル

ジョブズさんは、1955年生まれです。

実は、マイクロソフト社創業者のビル・ゲイツも同じ年に生まれています。

年齢的にも、業界的にも、実績的にも、二人はライバルだったわけです。

すごいですよね。

実は、apple社は、ジョブズさんを追放さている期間に、マイクロソフト社を相手に訴訟を起こしたことがあります。

Windowsは、appleのOSのパクリだとする、著作権侵害の訴えです。

この訴訟、apple社が勝利します。

その後、ジョブズさんが復帰します。

社内の人間がマイクロソフト社を相手に訴訟を起こそうとした時、ジョブズさんは次のように言ったそうです。

 

「相手を負かすのではなく、勝つためには自分がいい仕事をしなければならない」

 

ライバル製品と比較で自らの商品を開発していると、個性が失われ、結果的に消費者が離れていきます。

ライバルのことばかり考えていると、自分の足元が見えなくなるわけです。

ライバルを負かすのではなく、いい仕事をすることを目標として、結果として、ライバルに勝ったのであれば、それを喜べばいい、

そして、その喜びは一時のものとして、引き続き、いい仕事をすればいい。

これがジョブズさんの言い分です。

すごいですね。

 

 

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