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「妻のトリセツ」
この本の作者は人工知能の研究者です。
女性です。
この本には、女性の心理が書いてあります。
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妻のトリセツ (講談社+α新書) [ 黒川 伊保子 ]
880円
楽天 |
●妻のトリセツとは
妻とは、夫の立場から見たときの配偶者です。
トリセツとは、取扱説明書のことです。
本来、人間に対して取扱説明者なんて言葉は使いません。
つまり、この書籍は、夫が妻と良好な関係を維持するためのテクニックが書いあるわけです。
●女性にとっての会話
男性と女性、基本的に会話をする目的が違うのだそうです。
男性は、問題解決を会話の目的にします。
一方、女性は、共感を得ることを目的にします。
例えば、ハイヒールを履いていて、かかとが引っかかって、コケそうになったとします。
この話を聞いて、男性は、ハイヒールを履いていることが原因であることに言及します。
そして、問題解決策として、パンプスやスニーカーを履くことを提案します。
しかしながら、女性は、説明を望んでいないのだそうです。
女性が望むのは、「そういうこともあるよね」っという同意と、「それは怖かったね」という共感です。
あるいは、先程のハイヒールの話を聞いて、男性は「ふぅん、で、その話のオチは?」と尋ねるかもしれません。
男性は、会話のゴールを「すべらない話」や「ぞっとする話」や「自慢話」に設定しがちです。
男性は、何らかのゴールに到達することを会話の目的にします。
一方、女性は、会話をすること自体をゴールに設定します。
なぜ、女性にとって会話が大切なのか?
作者によれば、女性は、それが他人の体験であっても、あたかも自分の体験のように教訓化することができるのだそうです。
疑似体験であっても、経験に基づく判断を育むことが可能なんです。
だから、友達の体験に耳を傾けることに有益性を感じ、会話すること自体を目的にすることができるわけです。
女性にムダ話という概念は存在しないのだそうです。
●共感と賛同は異なる
共感と賛同の組み合わせは、4種類あります。
①共感して賛同する
②共感するけど賛同はしない
③共感しないし賛同もしない
④共感しないけど賛同する
例えば、こんな感じです。
ある店で友達がメニューに写真が載っているオススメのパンケーキを絶賛して、注文した。
①「めちゃくちゃかわいい!私も注文するわ」
②「めちゃくちゃかわいい!でも、今日はパフェの気分だわ」
③「可もなく不可もなしね。でも、おススメだから私も注文するわ」
④「可もなく不可もなしね。パフェを注文するわ」
こういう状況で、男性は、「①共感して賛同する」、「③共感しないし賛同もしない」はアリです。
それから、「④共感しないけど賛同する」についても、相手に嫌われたくないのでアリです。
ところが、「②共感するけど賛同はしない」は、感情と行動に不一致があいます。
このため、男性は矛盾を感じることになります。
一方、女性ですが、「①共感して賛同する」についえはアリです。
そして、そして、「②共感するけど賛同はしない」もアリなのだそうです。
女性は、共感しあえることを大切にします。だから、共感すれば、その後、どうするかに固執しないそうです。
だから、「②共感するけど賛同はしない」もアリなんです。
一方、「③共感しないし賛同しない」と「④共感しないけど賛同する」はNGだそうです。
共感することを模索できない人間はダメなんですね。
女性と男性とでは、大きく異なるわけですね。
●妻が絶望する夫の一言
妻が絶望する夫の一言が列記されています。
具体的には、以下のようなものがあります。
・言ってくれたらやったのに
・おかずはこれだけ?
・だったらやらなくていいよ
・今日は何をしてたのか?
一見、普通の会話ですが、女性目線では、上記のような言葉は以下のように聞こえるのだそうです。
・言ってくれたらやったのに=「僕は君に関心がないんだよっ」
・おかずはこれだけ?=「たった、これだけしかないわけかっ」
・だったらやらなくていいよ=「君がいつもやっていることは、僕にとっては重要ではない」
・今日は何をしてたのか?=「一日家にいて、家事も満足にできないのかっ」
まったく別の意味になっています。
男性は、こうした言葉を発しないよう、配慮が必要ですね。
●名もなき家事
「名もなき家事」とは何か?
一般に家事と言ったら、掃除・洗濯・料理を意味すると思います。
しかし、名前がついてないけれども、生活する上で、家の中でやるべきことは数多くあります。
例えば、以下のようものがあります。
・洗剤の買い置き
・ボロボロになったスポンジの交換
・ゴミ袋をゴミ箱にセット
・冷蔵庫の買替時期の決定
・賞味期限切れのキムチの処分
・栄養バランスへの配慮
・シャンプーの補充
・風呂場の換気
・トイレットペーパーの補充
・冬布団と夏布団の交換
・植木の水やり
これ含めて全てが家事でが、名前がありません。
こうした名もなき家事が、女性のストレスになっています。
しかし、多くの男性は名もなき家事が存在することに気がついていない。
妻を助けることができていない。
このことが問題なのだと、作者は言っています。
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