紫の匠 吉岡幸雄先生の平安装束・「襲の色目」のお話
地元のフリーペーパーで知った「襲の色目」のイベント。日本人の美意識の最たる「襲の色目」植物染めの匠のお話を伺いました。「襲の色目」現代と異なり顔を見て会話することなど無かった平安時代の貴族は、袖や裾の襲の色目のセンスから相手の美しさを想像したのです。平安時代を象徴する色「紫」濃き、薄きと言えば「紫」を指すそう。吉岡先生の一番お好きな色こそ「紫」紅花は寒の紅。2000年前エチオピア、エジプトから伝わった染料。蘇芳は、1200年前にインドネシアから。ブラジルは赤という意味。吉岡先生が一番心に残っている色は、東大寺の別当の法衣。染めるのが難しく手間のかかる色程、高貴な色とされる。これは世界共通など、興味深いお話を伺いました。年齢を重ねても、いつも自然を身近におきたい心が染色に向かわせる。最後に、おはしょりも江戸時代までは無かった。着物を堅苦しく考えずにもっと自由に、お洒落に着て欲しいと仰る言葉で勇気を頂きました!もうすぐ検定の課題も仕上がります。やっと着物を着る心の余裕が生まれそう。