とうとうラス1・・・全編通して、回想だらけでございます(笑)

 

「回想」といいましても、以前にシーンとして既出のもの、人が変われば立場も変わる、ということで、違う人物の別視点やら、その一部、そして段階に応じての小出し、まだ明らかになっていなかった部分を登場人物の直接回想という形で表現するものなどなど、いろいろ種類があるんですよね。

一応、既出のものは、いつもどおり、初出回のリンクを貼ってあります。

 

今までの1~14話分の記憶を総動員しました(笑)

(自分の曖昧な記憶を頼りに、検索を駆使して探し出したという意味です爆笑

 

ある程度、全容は見えてるこの段階なので、事件そのものの流れというよりも、着目すべきは、やはり、それぞれの心情、そこにいきつくまでの過程であることは間違いないですね。

 

 

こちらの筋追いは、気になったドラマを、世に出回る商業翻訳ではなく、ドラマ好き有志の英訳・もしくは配信サイトの英訳をもとに、(英語ができないくせに)果敢に訳した「なんちゃって訳」となっており、多少、ストーリー展開は訳者の願望に寄ってます。視聴しながら生じた疑問の考察やら、内容を把握しながら、突っ込んだり、賞賛したりしたいという、ドラマ好きの発露です。

ラストまでの完全ネタバレです。

いつものごとく、本格的なネタバレ&上記のご注意をご理解いただき、OKの方のみ、おすすみください。お願い

 

シグナル  시그널 英題:Signal

 (tvN Jan 22, 2016 - Mar 12, 2016 1時間15分×全16話)

対象:15歳以上

脚本:Kim Eun Hee

演出:Kim Won Suk

 

※このドラマは、犯罪を扱うという特性上、登場人物がエピソード毎にたくさん出てくること、1話完結ではないこと、現在・過去の描写が頻繁に入れ替わる、など、通常の筋追いでは、わかりにくい部分もあるため、補足も兼ねて、びびの独断で、人名や、人間関係など、ドラマよりも先に、リマインドしたり、説明をする場合があります。

極力、ドラマ上、「なるほど!! この人がこういう立ち位置だったのね」という謎解き部分の醍醐味が損なわれることのないように工夫したいとは思いますが、なにぶん、整合性を取り切れない箇所もでてきそうな気がします。

余計、わかりにくくなったりしたら、ほんと、申し訳ないです。

 

前記事をお読みでない方は、さきに、こちらからお読みください。

 

#14-1 #14-2 #14-3   #14-4

 

【Episode 15-1】

 

現在

 

スヒョン「いつからなの? どうして、こんなことになったの?」

無線から聞こえてきた声はジェハンのものだというヘヨンの主張を半ば受け入れるかのように、問いただすスヒョン。

 

ここで、肝心な話になろうとした時、バタバタと、廊下を走る音がして、数名の刑事たちが駆け付けてくる。

 

刑事「いたぞ! 奴だ!」

その声を聞き、咄嗟に、無線機をスヒョンのバッグに押し込むヘヨン。

 

1チーム長「パク・ヘヨン、アン・チス係長殺害の容疑で逮捕する」

驚いている間に、手錠を掛けられるヘヨン。

スヒョン「どういうこと? どうして、突然、彼を逮捕するのよ?」

1チーム長「こっちは、すでに、証拠と、目撃者からの証言も取れている」

ヘヨン「ありえない・・」

1チーム長「抵抗するな。さっさと一緒に来るんだ」

ヘヨン「ちょっ・・ちょっと、待って! 待ってください!」

 

1チームが聞き入れるはずもありません。

1チーム長「チャ刑事。あんたがここにいた理由も、説明してもらうからな」

 

抵抗するな、と言われても、手錠をはめられ、連行されるとあっては、おとなしく従えません。

ヘヨン「ちょっと、待ってください」

 

スヒョン「ちょっと待って! ちょっと待って!! パク・ヘヨンに、確認したいことがあるの」

 

1チーム長「これ以上、続けたら、共犯者だとみなされるぞ」

強制的に、ヘヨンを連行していく1チームの刑事たち。

1チーム、かなり自信があるとみえて、強硬です。

 

ヘヨン「ああ、わかりました! わかりました! 従いますよ。」

手錠をかけられた手を頭上にかかげ、抵抗の意志がないことを示すヘヨン。

ヘヨン「でも・・その前に、私はただ、うちの兄、パク・ソヌ事件の捜査ファイルを見たかっただけなんです。すぐにでも、確認しなければならないんです。」

 

もし、さきほどの無線での嘆願を受けて、ジェハンが過去で動いてくれていたのなら、現在は変わっているはずだから。

それを一刻も早く確認したいのです。

 

1チーム長「いいから、連れていけ!」

 

最後まで、後ろを振り返り、必死に、スヒョンに訴えかけてるヘヨン。

 

スヒョン自身、一体、なにが起きているのか、把握できないことだらけですが、こうしてはいられません。

 

過去

 

~インジュへの道~

 

インジュにむけて、車を飛ばすジェハン。

 

やはり、傷が開いてしまったのか、上から強く圧迫しています。

 

インジュまで、20km という看板を見て、アクセルを踏み込むジェハン。

 

~ソヌの家~

 

落ち着かない様子で、ジェハンを待ちわびているソヌ。

時刻は、午後3:00をすこし過ぎたところです。

 

その時、ノックの音が聞こえ、すぐさま、玄関のドアを開けるソヌ。

ソヌ「刑事さんですか?」

 

やってきたのは・・・・ボムジュでした。

この妙にすっとぼけた顔がムカつくの!!

 

遅かった!!!

 

ボムジュ「君がソヌだね?」

ソヌ「・・・・・・・」

めちゃくちゃ戸惑っています。

 

その後・・・

ボムジュを家にあげ、麦茶などを出し・・、ボムジュの名刺をしげしげと見つめるソヌ。

 

ボムジュ「イ・ジェハン刑事が、私に頼んできたんだよ」

え・・・と顔をあげるソヌ。

 

ボムジュ「代わりに、君に会ってきてほしいってね」

 

変だな、と思いつつ、少し落胆するソヌ。

 

ソヌ「どうして、イ・ジェハン刑事さんが来られなくなったんですか?」

ボムジュ「ああ、仕事中にケガをしてしまってね。それで、病院に運ばれたんだ」

ソヌ「ひどいんですか?」

ボムジュ「いや、それほど深刻ではないよ。ただ、しばらくの間、動いたりするのはむつかしいっていうだけさ」

 

しばらく動けないほどのケガと聞いては、仕方ない、と諦めるしかありません。

 

ボムジュ「なにか、彼に話したいことがあるそうだね」 ← うわっ、ジェハンの廊下での会話を盗み聞きしたの?

金を餌に手なづけたスパイやら、先輩後輩の義理縛りやらが、警察内部のそこら中にいるわけだから、直接ボムジュが聞く必要すらないんだろうけどね。

 

ソヌ「・・・・・・・・」

ボムジュ「君は、少年院から出てきたばかりなんだろ。そんなに早急に話したいことって何なんだ?」

ソヌ「・・・・・・・・」

 

~回想~

ボムジュ「誰だって? パク・ソヌ?」

アン・チス「インジュ事件で、犯人に仕立てられた子です。少年院を出所後、まっすぐに、インジュ警察署にやってきたようです」

 

~インジュ警察署 1階ロビー~

受付の警察官「誰だって?」

ソヌ「イ・ジェハン刑事さんです。1年前、ソウルからここに来た人です」

受付「さぁ、よくわからないが調べてみますよ」

 

その会話を聞き留めた刑事が、すぐさま、アン・チスに連絡を取る。

 

 

~刑事部長室~

 

ボムジュ「パク・ソヌが、イ・ジェハンを探している・・・そうだ・・奴を永遠に封じ込め続けられるなんて、都合よくいくはずないよな」

 

 

~ソヌの部屋~

 

ボムジュ「あははは・・・おじさんのことを信頼して、気軽に話してくれてかまわないんだよ。イ刑事が私に言わなかったら、どうやって、ここにくることを私が知ることができたと思う?」

 

少しだけ考えるソヌ。

今も、ジェハンにだけ伝えたい、という気持ちは変わりません。

ただ、事情が事情なだけに、イ・ジェハンが同僚に頼んだ、という可能性も捨てきれません。

 

迷ったあげく、話しはじめるソヌ。

 

ソヌ「ヘスンにあんなことをした真犯人が誰なのか、わかっています。」

 

ボムジュ「・・・・・・」

顔に出てるよ。。

 

ボムジュ「そんなことをした人間は誰なんだね?」

ソヌ「インジュセメント社長の息子、チャン・テジンです」

 

大正解!

でも、それを、一番言っちゃいけない人に言ってしまったのね。

 

ボムジュ「証拠でもあるのかな?」

 

意を決して、テーブルの下に置いておいた紙袋から、赤いマフラーを取り出すソヌ。

すかさず、紙袋を引き寄せ、中身を確認するボムジュ。

ソヌ「ヘスンのマフラーです。」

 

ボムジュ「これについては、知らなかったな・・・。これが彼女のものだと、どうやって確認できるんだ?」

ソヌ「このマフラーは、ヘスンの母親が、彼女のために編んだものなんです。ヘスンは、毎年、冬になるとこれを巻いていたので、それについては、みんな知ってます」

 

ああ、そうなんだ・・と頷くボムジュ。

口止めするには、範囲が広すぎますね。

 

ボムジュ「よし。すぐに、これを分析して、なにか見つかるか確認してみよう」

 

頭をさげるソヌ。

ソヌ「ありがとうございます」

 

チャ・テジンの仕業だということは、既に関係者なら知る人ぞ知る、公然の秘密でしょう。

今更、それだけを騒ぎ立てても、誰も相手にはしません。

 

ソヌもそれがわかっているから、少年院内で真実を聞いても、今まで黙っていたんです。

でも、物証が出たとなれば、話しは違います。

 

 

ボムジュ「君は、見た目とは全然違うんだなぁ。外見から判断すると、とても物静かで、行儀もいい。だが、君は君自身の手で、証拠を見つけ出した。そして、刑事とも会おうとしたり・・・君は、本当に、今でも自分の汚名を晴らそうという気持ちでいるのかな?」

 

ボムジュの質問一つ一つが、カウントダウンのような気がします。

 

ソヌ「はい、そうしなければならないんです。もう一度、家族一緒になるためにも、自分の名誉を回復しなければなりません。そうすれば、父も弟も・・・戻ってこれるんです」

 

ボムジュ「ああ・・そうなんだね。それじゃ、ソヌ・・君は、なにがあろうとも、決して諦めることはないだろうね。そうだね?」

ソヌ「ええ、決して諦めません」

周囲に影響されない強い意志、ボムジュの懐柔が聞かない相手。

ジェハン同様、ボムジュにとって難敵です。

 

もう・・・ボムジュの中で、答えは出ました。

いや、すでに、出ていたというべきでしょうか。

 

~ボムジュの回想~

 

運転中、どこかヨンチョルの秘書に電話をしているボムジュ。

 

ボムジュ「重要な公聴会が近づいてます。もし、あの方の甥御さんが捕まって刑務所にでも入ることになれば、誰もが、その醜聞を不利に利用することになるんですよ。議員に、この内部調査をやめるよう、頼んでください

 

内部調査って、自分のじゃん。

 

ボムジュ「その時は、私は命をかけて、議員の甥御さんを守りますよ」

 

ああ、インジュに向かう最中に、こんな会話を既にしていたのね。

 

~ソヌの部屋~

ソヌの決意を知り、次の一歩に出るボムジュ。

 

出された麦茶を飲み干すと、「ああ、喋りすぎたのかな。とても喉が渇いたみたいだ。水かなにか、もらえるかな」と、催促という名目で、ソヌを部屋から出すつもりです。

 

グラスを持ち、台所に向かうソヌ。

 

その隙に、ポケットから取り出した鎮静剤を、ソヌのコップに混ぜるボムジュ。

 

ここで、ジェハンの今の様子が挟み込まれます。

 

~ジェハン 車中~

 

かなり痛みが強くなり、苦痛に顔を歪めて、我慢しながら運転中のジェハン。

インジュ市に入ったことを示す大きな看板が見え、スピードをあげる。

 

~ソヌの家~

鎮静剤を攪拌し、溶けたところで、ソヌが、麦茶を入れて戻ってくる。

 

ボムジュ「ああ、ありがとう」

ボムジュが飲むのを見て、自分もコップに手をのばすソヌ。

 

もし、ここで、ソヌが麦茶を飲まなかったとしても、他の方法を取るつもりだったんだろうな。

 

ソヌが飲むのを見届けるボムジュ。

 

現在

 

~広域班 留置場~

 

連行されてきたヘヨンが、有無を言わさず、中に入れられようとしています。

 

ヘヨン「カン刑事ニム! カン刑事ニム!!」

 

※1チーム長の名前が、カン刑事だと、ようやくわかりました。← あんまり重要に思ってなかったので、既に出てきていたのかもどうか、わかりません(笑)

あ、2チーム長の名前もあとで出てきます(笑)

 

1チーム長「さっさと入るんだ!」

 

ヘヨン「カン刑事、お願いです。うちの兄の・・パク・ソヌ自死事件の捜査ファイルを見せてもらえませんか。確認したいことがあるんです!!」

 

1チーム長からしたら、自分の立場がわかっているのか、と怒鳴りつけたい気分でしょう。

 

1チーム長「口を閉じて、殺人に対する量刑についてでも考えておくんだな」

ヘヨン「カン刑事ニム! カン刑事ニム!」

 

鉄格子越しに、叫ぶヘヨン。

絶望している状況ではありませんが、留置場では、なにもできず、焦りまくります。

 

頭に浮かぶのは、優しかった兄との思い出ばかり。

 

~回想1 #5-2

 

ソヌ「ヘヨンは、気になることがたくさんあるんだなぁ。大きくなったら、きっとエラい人になるね」

ヘヨン「どうして?」

ソヌ「世の中で起きていることに、それだけたくさん、興味を持ってるってことだからだよ。」

 

 

~回想2 #12-3

 

ソヌ「よし、正解だ。・・これも合ってる・・・これもいい。」

丸をつけながら、答え合わせをしていくソヌ。

 

ソヌ「おお。今までのところ、ほぼ全部合ってるぞ」

食い入るように、兄がつける赤い丸を見ているヘヨン。

 

最後の1問にきたところで、ソヌの顔色が冴えなくなる。

 

バツを付けられそうになり、慌てるヘヨン。

ヘヨン「間違ってるの?」

・・・とみせかけて、その上から、大きく丸をつけるソヌ。

 

ソヌ「全問正解だよ」

ヘヨン「やった!! 」

 

ヘヨン「ヒョン・・・」

 

力なく、その場に座り込んでしまうヘヨン。

 

 

過去

 

~インジュの自宅~

 

問題の時刻は、刻一刻と近づいています。

 

兄が少年院から出たということを知り、一人で、母と兄が住む家に戻ってきたヘヨン。

 

その時、紙袋を持ち、坂道をおりてきた男性とすれ違いますが、

当然、ヘヨンがその人物を気にかけることもなければ、その意味がわかるはずもありません。

 

そのまま、自宅へと続く坂道を登っていくヘヨン。

 

現在

 

ヘヨン「どうか・・・どうか・・・」

泣きながら、祈るしかないヘヨン。

 

過去 

 

~回想 #4-4

ここにつながるわけですね。

 

ヘヨン「オンマ? ヒョン(兄さん)?」

試しに門扉を押してみると、普通に開き、家の中に入ってきたヘヨン。

 

ヘヨン「オンマ?」

玄関をあけたら、すぐに居間兼台所という間取りです。

 

誰もいません。 

ヘヨン「ヒョン?」

 

 

~インジュ~

ジェハンの車が、ようやく、ヘヨンやソヌの家に近づいてきました。

坂道の下に、車を停めると、お腹を押さえながら、坂道を小走りに登りはじめるジェハン。

 

現在

 

~留置場~

 

座り込み、ただ、涙を流すだけのヘヨン。

 

ヘヨン「きっと止められる。どうか、救ってくれますように、頼みます」

 

両手を固く組み、祈るヘヨン。

 

~回想 ~

 

開け放たれた隣の部屋の床に、流れている血と・・足が見え・・・

恐る恐る近づくヘヨン。

 

流れている血を辿っていくと、倒れている兄を発見。

兄の手首から流れ出したものでした。

 

ヘヨン「ヒョン! ヒョン! 目を開けてよ!」

慌てて、駆け寄り、声をかけるヘヨン。

 

 

 

自分の記憶にあるのは、すでに、ソヌが手首から血を流して倒れていた場面なんです。

 

なんとか、その前に、食い止めてほしい。

間に合ってほしい。

 

ヘヨン「お願いです・・・」

 

過去

 

ジェハンが坂道を駆け上ってくると、すでに、そこは、人だかりが出来ていました。

住民「あの子、出てきたばっかりだっただろ」

住民「そう、だからそう言ってるでしょ。一体、どうしてこんなことになったんだろうねぇ」

近所の人のうわさ話が聞こえてきます。

 

警官の姿もあります。

事情を聞かれている近所の人たち。

 

ジェハン「・・・・・・・・」

 

ここで、先ほど、ヘヨンが坂道を登ってきたときに、すれ違った紙袋の男、キム・ボムジュの顔がしっかりと映し出されます。

そして、持ち帰ってきた証拠品の赤いマフラーも。

 

住民「こうなるだろうと思ってたよ。きっと問題が起こるだろうってね。」

住民「一体、この家はどうなってるんだろうな」

 

ソヌの家の門に貼られた、黄色いKeepOutの規制線のシールを見て、

 

うつむくジェハン。

 

~インジュ病院~

その後、ソヌの死亡が確認され、母親が泣き叫んでいる姿や、傍らに、ヘヨンが立っているところを、見届けたジェハン。

 

ヘヨン<刑事さん、私です。お願いですから、ヒョンを助けてください!>

 

無線で叫んでいたヘヨンの声を思い出すジェハン。

 

母親の絶叫は続いています。

そして・・・涙をぬぐう小学生時代のヘヨンを見て、目に一杯涙をためて、それでも必死に耐えようとします。

 

ヘヨン<刑事さんがおっしゃっていたように、うちの兄は罠にハメられたんです。>

 

その言葉を思い出し、涙がこぼれるジェハン。

 

緊急治療室の入口に立つジェハンの、腹部の出血を見て、驚く一般客。

 

ヘヨン<そして、兄は、2000年の2月18日に亡くなるんです。殺されそうとしているんです!!> 


ヘヨン<誰かが兄を殺して、自殺に見せかけたんです!!>

 

静かに、涙を流しながら、身体を震わせるジェハン。

 

現在

 

~ 取調室 ~

【パク・ソヌ 変死事件 捜査報告】

 

手錠を掛けられた手で、ページをめくるヘヨン。

確認したいことは、ただ、一点。

 

1チーム長「お前がどうしても見たがっていた、お前の兄さんの事件のファイルだ。さぁ、それを見せたんだから、こっちの質問にも答えてもらうぞ」

 

報告書を読み、愕然とするヘヨン。

過去が変わり、報告書の記載に何らかの変化があったのでは、と確かめたかったのに、なにも変化は見られなかった・・・ってことです。

 

1チーム長が、ビニール袋に入れられた凶器を取り出します。

1チーム長「これがなんなのか、俺が説明するより、お前のほうがよく知ってるはずだ。これはな、お前が、係長ニムを残酷に殺害するために使用した凶器だ」

 

ヘヨン「・・・・・・」

  

~証言~

 

病院内の清掃員「ビニール袋にくるまれていたんですよ。最初はゴミだ思ったんです。開いてみて、もうびっくりしちゃって・・・」

 

黒いビニール袋から見えているのは、血まみれの包丁。

 

~取調室~

 

1チーム長「言い逃れできないぞ。係長ニムの指紋と、お前の指紋が発見された」

 

ヘヨン「私じゃありません」 

1チーム長「いや、係長ニムを殺したのは、お前だ!」

 

 

~捜査局長(治安監)室~

 

2チーム長「係長ニム殺害に使用されたと思われる凶器が、インジュ病院の、緊急治療室近くの男性トイレの中で発見されました。鑑識の報告では、係長ニムの血液とDNAも見つかったそうです。それから、パク・ヘヨンの指紋も発見しました」

 

ボムジュ「他の証拠については?」

 

2チーム長「トイレ周辺には、CCTVは設置されておらず、ビデオについては入手していません。ですが、目撃者がおります。皆、パク・ヘヨンを指さしています」

 

~証言~

 

【トイレ前の廊下】

清掃員「怪しい人を見たんです。」

 

トイレに入っていくヘヨンの、血にまみれた手には、黒いビニール袋が。。。

しかも、通り過ぎた後の廊下には、点々と血痕が落ちており、不審に思う清掃員。

 

【男性トイレの中】

個室から出てきた病院職員も、ヘヨンが個室に入っていく姿を目撃。

すぐさま、血まみれの両手のまま、出てきたヘヨンを見て、顔を合わさないように、すぐさま、洗面所に向かう職員。

 

ここ、トイレから出てきたヘヨンの、さも凶悪そうな顔が・・・

わざとらしすぎて、笑って🦓

 

ちらりと、手を洗っている職員を見ると、黙って、トイレから出ていくヘヨン。

 

振り返ると、床には、点々と血痕が残されている。

 

1チーム長「この男でしたか?」

ヘヨンの顔写真を見せるカン刑事。

病院職員「ええ、そうです。この人でした」

 

まったく、15,6年経っても、こんなふうに偽の証言で、陥れようとするなんて、まったく芸のないボムジュ!← これくらい、言ってもいいよね。

 

あ・・でも、警察の捜査を先回りして、偽証しそうな人間を見つける手立てというか、金に困ってる人間を探し出す調査能力は素早いよね。

 

~取調室~

病院内でとれた証言を、聞かされたヘヨン。

あまりのことに、脱力してしまいますが、そうもいっていられません。

当然、否定します。

 

ヘヨン「私じゃありません。」

1チーム長「だったら、昨日は、なんで、インジュ病院に行ったんだ?」

ヘヨン「病院で、事務局の方に聞いてみてください。私は、係長ニムが何を調べていたのか知るために、原簿課(患者記録部)に言ったんです」

1チーム長「嘘をつくな!! お前が病院に行った本当の理由は、証拠を破棄するためだったんだろ。」

 

なんで、そうなるんだ。。。

はぁ~と、ため息をつき、うつむくヘヨン。

 

1チーム長「お前は、警官になってからも、ずっとインジュ事件についての調査を続けていたらしいな。そして、係長ニムが当時、捜査を担当していたことをつきとめた。兄貴が少年院に送られたことに怒りと憤りを感じてきたに違いない。だからって・・自分の上司を殺したりするか?」

 

なにもかも通じない。

あくまでも、自分がアン・チスを殺害したという筋書きありきで進んでいくのです。

 

ヘヨン「違います。私じゃありません・・」

 

~捜査局長(治安監)室~

 

ボムジュ:捏造された証拠。証人は金を受け取り、偽証する。

 

ボムジュ「諦めないから、そういう目にあうのさ・・・お前の兄さんのようにな」

 


ここで、一旦、切ることにします。

 

 

★『シグナル』EP.15-1 雑感★

 

ボムジュ~~~!!(怒)

(2回目) 

 

自分が公聴会にかけられないために・・・というただの私欲で、殺人までするとは、常軌を逸してる。

このあたりで、実は・・・ボムジュにもやむにやまれぬ事情があって・・ということが出てくるかと思いきや、出てきませんねぇ。

ブレない悪役。

 

その裏で、ジェハンが味わう辛さは、序の口でいて、ピークで、そして、今までの蓄積全部となって圧し掛かってきています。

 

15話は、その蓄積を、視聴者も共有する回なのかもしれません。