せっかくのお盆休み、台風で予定変更を余儀なくされていらっしゃる方もおられますよね。
あっという間に、8月も半分過ぎました。
こちらの筋追いも、遅々として進まず状態でしたが、それでも、あと3話なんて・・・信じたくないです。
でも、次の作品が、『裏窓』での展開でして、お尻に火がついておりますです。← うわぉ、言っちゃった!(笑)
・・・って、皆様、おそらく予想はついてらっしゃるかと思います。
ただね、今までの経験上、蓋を開けてみるまでは、わからない、というのも、また、びび仕様なのでございます。
どうなることやらです。
こちらの筋追いは、気になったドラマを、世に出回る商業翻訳ではなく、ドラマ好き有志の英訳・もしくは配信サイトの英訳をもとに、(英語ができないくせに)果敢に訳した「なんちゃって訳」となっており、多少、ストーリー展開は訳者の願望に寄ってます。視聴しながら生じた疑問の考察やら、内容を把握しながら、突っ込んだり、賞賛したりしたいという、ドラマ好きの発露です。
ラストまでの完全ネタバレです。
いつものごとく、本格的なネタバレ&上記のご注意をご理解いただき、OKの方のみ、おすすみください。
シグナル 시그널 英題:Signal
(tvN Jan 22, 2016 - Mar 12, 2016 1時間15分×全16話)
対象:15歳以上
脚本:Kim Eun Hee
演出:Kim Won Suk
※このドラマは、犯罪を扱うという特性上、登場人物がエピソード毎にたくさん出てくること、1話完結ではないこと、現在・過去の描写が頻繁に入れ替わる、など、通常の筋追いでは、わかりにくい部分もあるため、補足も兼ねて、びびの独断で、人名や、人間関係など、ドラマよりも先に、リマインドしたり、説明をする場合があります。
極力、ドラマ上、「なるほど!! この人がこういう立ち位置だったのね」という謎解き部分の醍醐味が損なわれることのないように工夫したいとは思いますが、なにぶん、整合性を取り切れない箇所もでてきそうな気がします。
余計、わかりにくくなったりしたら、ほんと、申し訳ないです。
前記事をお読みでない方は、さきに、こちらからお読みください。
【Episode 14-1】
現在
ようやく、誰よりも、当時を知る証人 カン・ヘスンから事情を聞くことができました。
~カフェ~
スヒョン「それで・・・パク・ソヌを罠にハメた真犯人は誰だったんですか?」
確信に切り込むスヒョン。
過去
〔2000年2月〕
屋敷から出てきた一人の学生が、運転手付きの車に乗り込む。
そんな登校風景を少し離れたところから、監視しているジェハン。
前話ラストで、その姿を現した チャン・テジンです。
ヘヨン(声)<インジュセメント社長 チャン・ソンチョルの息子。チャン・テジン?>
ヘスン(声)<そのとおりです。・・・その人です。>
~イ・ドンジンの家/柳の家~
ソヌとの課外授業の勉強を、ドンジンの家を借りて続けていたヘスン。
ソヌが来る前から来て、一人で勉強をはじめていたところ、
がらりと、部屋の戸が開く。
ドンジン「今日は、ソヌが来れなくなったみたいだ。もう帰ったほうがいいよ。うちに客もきたし・・・」
ヘスンがちらりと、リビングを覗くと、チャン・テジンの姿が見える。
ヘスン「・・・わかった」
勉強道具をしまい、赤いマフラーを巻き、帰り支度をして出てきたところで、テジンに呼び止められる。
テジン「こいつが、パク・ソヌが勉強を見てやってるとかいう女子か?」
ドンジン「え?・・・ああ」
完全に、テジンにのまれてるドンジン。。
テジンには、絶対、歯向かえないって感じね。
テジン「なぜだ? ソウル大にでも行こうっていうのか?」
ヘスン「・・・・・・」
テジン「かぼちゃは、スイカにはなれないんだよ」
相手をする気もない・・と、玄関に向かおうとするヘスン。
テジン「あの、パク・ソヌって野郎、学校でも外でも、マジでうっとおしい。お前ら、本当にただ、勉強してるだけなのか?それとも、なにか他にしてるのか?」
自分のことよりも、ソヌへの口撃にたまりかねたヘスン。
ヘスン「一体、あんたのどこが、そんなに偉いの?」
うわ、やめろよ・・・と、焦るドンジン。
ヘスン「あんたが校内1位を取れてるのは、たくさんの家庭教師のおかげでしょ」
テジン「・・・・なんだと?」
ヘスン「ソヌは、自分だけの力で勉強してるにも関わらず、校内3位よ。つまり、本当に賢いのは・・・父親に頼る人たちなんかじゃなくて、ソヌみたいな人ってことよ」
ドンジン、止めることもできず。。。
テジン「・・・・・・・」
テジンが、この街でどういう立場の人間なのか、そして、こういうプライドだけで生きているような、他者と比較されることが我慢ならない人間の、コンプレックスを刺激することの怖さを、ヘスンが全くわかっていなかったとは思えないけれど、そこは、大人びていても、まだまだ、幼かったんだね。
それになにより、やはり、それだけ、ソヌのことをバカにされたのが我慢ならなかったのね。
その後は・・・
おそらく、テジンによって、力づくで隣の部屋に引きずり込まれたであろうヘスン。
床に散らばるヘスンの勉強道具。
さきほどまで、ソヌを待ちながら、ヘスンが勉強していたいつもの部屋は閉ざされ、激しい物音だけが響く中、なにもできず、ただ、震えながら、行ったり来たりを繰り返すドンジン。
殴られてる音。
ヘスンの悲鳴。
ドンジン「ああ・・・どうしたらいいんだ?」
その間も、暴行されるヘスンの悲鳴が響き渡る。
現在
~カフェ~
悔しさをにじませながら、呟くヘヨン。
ヘヨン「インジュセメント 社長の息子、チャン・テジン。その人なんですね?」
ヘスン「そうです・・・チャン・テジン。その人です」
それだけ言って、涙をこぼすヘスン。
ヘヨン「あなたが言うべきだったのは(実際に起こったこと)ただ、それだけでよかったのに。言う必要があったのは、それでしょう? それなのに、どうして? 無実の兄にあんなことを・・・」
ほんと、今の話からしたら、ソヌ、全然関係ないですやん。
スヒョン「もうやめなさい、パク・ヘヨン」
(偽証したと言えども)当時、未成年の犯罪被害者であり、しかも未だにメンタルに問題を抱えているヘスンに対し、非難や強要ともなりかねないヘヨンの論調を、厳しい視線で、制するスヒョン。
ヘヨン「刑事さんだって、うちの兄がどうなったのか知ってるでしょ。本当に罪を犯した奴らは、何も悪いことなどしていないかのように、平然と、自分の人生を生きてるのに・・」
ヘヨンの訴えを聞きながら、口許を押さえて、声を殺して泣くヘスン。
ヘヨン「兄さんは、なにも悪いことなんてしてなかった・・・それなのに、あの若さで死んだんですよ」
その言葉に、え・・と顔をあげるヘスン。
ヘスン「ソヌが・・・ソヌが亡くなったですって?」
ヘスンは知らなかったようです。
ヘヨン「そうですよ。自殺でした。15年前・・・」
ショックをうけるヘスンを見て、さすがに、やりすぎだ、と、目を反らすスヒョン。
ヘスン「自殺したってどういうことですか?・・・そんなはずないです。・・・そんなのありえません。」
先ほどまで、ソヌの死すら知らなかった様子だったのに、予想外に、それを強く否定するヘスン。
スヒョン「・・・・・・」
ヘスンの言葉を見定めようとする視線がいいよね。
混乱しつつも、しっかりとした口調で、当時のことをかたりはじめるヘスン。
ヘスン「私、しばらくして、気持ちを落ち着けてから、(少年院にいる)ソヌに会いに行ったんです」
過去
~面会室~
うつむいたままのヘスンに、穏やかな口調で話しかけるソヌ。
ソヌ「ヘスナ・・・僕が前に言ったとおりだよ。君は、何も悪くないんだ」
え・・と、改めて、ソヌの顔を見るヘスン。
ソヌ「君に、あんなことをした奴らは(まだ)どこかにいる。だから、全てを忘れて、やり直すんだ。」
ソヌの優しい言葉に、なにも言えなくなるヘスン。
ソヌ「大丈夫だよ。僕も、また、やり直すつもりなんだ。自分の人生を諦めるつもりなんてないからさ。」
そんな言葉をかけてもらえるなんて、思ってもみなかったヘスンがそのまま、泣き始め、「ごめん・・・ごめんなさい・・・」と繰り返すのみ。
現在
~カフェ~
ヘスン「最後に会った時、ソヌは・・・自殺しようとしている人には見えませんでした。明るい表情で、私のことを慰めてくれたんです。その時の、ソヌの言葉のおかげで、私はなんとか耐えてこられました。全てを忘れて・・・全てを忘れようと・・ずっと・・・そう信じて、耐えようとしてきたんです。」
顔を覆って泣き始めたヘスンを見ながら、辛い表情で「きっと、あなたはそうやって生きてきたんですよね。でも、うちの兄は、そうじゃなかった・・・。(少年院を)出るや否や、手首を切ったんです」と訴えるヘヨン。
ヘスン「そんなはず・・・ありません・・」
じっと、やりとりを聞いているスヒョン。
ヘヨン「まだ、遅くありません。どうか、うちの兄の無実を明らかにしてください。そのためには、あなたの証言が必要なんです」
新証言を要求するヘヨンに視線をむけるスヒョン。
ただ、泣いているだけだったヘスンの雰囲気が、明らかに変わりました。
ヘスン「いいえ・・・できません。私には、夫と娘がいるんです。家庭を築くことは私にとって、とても大変なことでした。もう二度と、家族を失うわけにはいきません」
ヘヨン「カン・ヘスンさんのせいじゃないんです。カン・ヘスンさんは被害者なんですよ!」
ヘスン「あの事件で、一番大変だったのは、なにかご存じですか? 私のせいでなくても、人々は、私にむかって非難してきました。"一体、あの女は、自分の身体を使ってどんなふうに振舞ったら、あんな目にあうんだ?" 15年前も、今も同じです。もう二度と、あんな思いなどできません。」
ヘヨン「だったら、うちのヒョンはどうなるんだ?!(怒)」
取り乱し、激高するヘヨンを停めるスヒョン。
スヒョン「もうやめなさい」
ヘヨン「カン・ヘスンさん!」
ヘスン「ごめんなさい」
泣きながら、席を立ち、店を出ていくヘスン。
追いかけようとするヘヨンの前に立ち、「やめなさい、パク・ヘヨン!」と厳しく咎めるスヒョン。
スヒョン「強姦事件の公訴時効は、もう成立しているの。たとえ、彼女が証言したとしても、私たちにできることは何もないのよ」
身体をよじり、スヒョンの手をひきはなすヘヨン。
ヘヨン「刑事さんは、チャン・テジンがどんな奴なのか知ってますか? 父親は、インジュセメントのオーナーで、彼の伯父は、チャン・ヨンチョル議員なんですよ。奴はまだ、インジュで、王のように暮らしてるんです! うちのヒョンは、あんなに若くてして死んだのに・・罪をきせられ、惨めな死を遂げたっていうのに、真犯人は、まるで何もなかったかのように生きてるなんて・・・一体、そんなの・・・これのどこが正義だっていうんです? え?」
兄の無実を知った日から、一人で調査し続けてきたものの、誰にも訴えることができず、ずっと抱え込んできたスヒョンの半生です。
そして、今、真犯人がようやく判明したのです。
スヒョンに思いの丈をぶつけるヘヨン。
今のヘヨンの興奮を鎮めることは、スヒョンであっても無理でした。
店を飛び出し、タクシーに飛び乗るヘヨン。
スヒョン「パク・ヘヨン!!」
結局、停められず、その場に立ち尽くすスヒョン。
過去
〔2000年2月15日〕
~ソウル庁~
ジェハンが庁舎に入ろうとした時、猛スピードで突っ込んできたのは、ボムジュの車でした。
降りてきたボムジュの表情を見て、なにを言いに来たのか、ちゃんと気づいたジェハン。
ジェハン「やぁ~、いい車ですねぇ。え? インジュ事件でも、さすがうまいこと解決されて・・ソウル庁の刑事部長に昇進するなんて、本当に、上手いことやられましたよね。あなた様のような方が、このようなところで何をされてらっしゃるんですか?」
嫌味のオンパレードです。
ボムジュ「この1年、俺の悪口を掘り起こすのに、相当、忙しかったに違いないな」
ジェハン「そりゃ、内部調査班にだって、誰かはいるんじゃないですか。それに、あなた自身も、あちことでたくさんの賄賂を受け取っていたでしょうし。ええ、内部調査班に、少しばかり情報を渡しましたよ。今回ばかりは、どんなに上の立場の方でも、あなたを助けるのは無理じゃありませんかね。」
ボムジュ「やい! イ・ジェハン!!」
ジェハン「私が探っているのは、なにも、あなただけじゃありません! インジュセメント社長の息子、そして、チャン・ヨンチョル議員の甥のチャン・テジン。あなたもよ~くご存じですよね? インジュ事件の主犯ですからね」
ボムジュ「あの事件の犯人は、パク・ソヌだ。覚えてないのか?」
頷くジェハン。
ジェハン「そのとおりです。みんな、そう証言しましたからね。あなたの言われた通り、あの街の人々は皆、口を閉ざしてました。だから、真実を語る唯一の人はあなたなんですよ、キム・ボムジュさん!! あなたが今までやってきた汚い行為を全て、自白させてみせます! インジュ事件も含めてね!」
ジェハン、本気です。
ボムジュ「・・・・・いいだろう。どっちが先に死ぬことになるか、見てみようじゃないか。」
ジェハン「・・・・・・」
もう、引き返せないところまで来てしまったということです。
~強力班~
戻ってきたジェハンを見て、慌てて、駆け寄るスヒョン。
スヒョン「一日中、どこに行ってたんですか?」
ジェハン「捜査だよ、捜査」
スヒョン「なんの捜査ですか?」
スヒョンの言葉に、無視を決め込むジェハン。
スヒョン「座ったらダメですよ。これからすぐに、出かけないとならないんです。班長からヨンウ洞の強盗事件の張り込みを命じられたんです」
ジェハン「ヨンウ洞事件? それは、俺の担当じゃないぞ」
チョ刑事「おい、ここにはな、お前の事件だの、俺の事件だの、そんなものはないぞ。そいつは、今年に入ってから、20件も荒らしまわってるんだ。なんとしても捕まえなきゃならないだろ」
今は、このチョ刑事が、1班のリーダーなのかな。
(どうやら、この方が、チョ刑事で、スヒョンの隣席の刑事さんがキム刑事らしい)
スヒョン「そうですよ。捕まえなきゃなりません。さ、行きましょう」
刑事「ほら、さっさと着いていけったら! 行けよ!」
ジェハン「・・・・はぁ」
大きなため息をつきながら、不承不承、スヒョンのあとを追うジェハン。
電話を終えた別の刑事が、「でもさ、あの事件は、もう別のチームが張り込みの担当になったはずじゃなかったか?」と、不思議そうに話しかけてくる。
刑事「チャ・スヒョンがすごく心配してるんだよ。」
刑事「ジェハンのせいでか?」
刑事「インジュから戻ってきてから、奴、おかしいだろ。まったく笑わないし、話しもしなくなった。こういう時は、ただ、なにも考えず、働くのが一番なのさ」
~ヨンウォン洞 張り込み車中~
眠り込んでいるジェハンを見て、大きくため息をつくスヒョン。
スヒョン「一体、どこを歩き回って、何してるんだろう? 顔色だってよくないし・・・」
寝にくそうに、首や身体を動かすジェハンを見て、安定させてあげようと、ぐっと顎を支えながら、至近距離に顔を近づけるスヒョン。
あらま、この体勢は・・・どう考えても、
ああ。ちうしたい!!
視線は、ジェハンの唇にロックオン。
でも、さすがにそういうわけにもいかず。
はっと、自分の邪心に我に返り、パッと手を離すスヒョン。
ねぇ・・・今、ジェハンの目、ちょっと薄目空いてたよね。
引き続き、じ~~っと、ジェハンの寝顔を見つめるスヒョン。
ジェハンさん、寝たふりですか?
違いますか?(笑)
あとから、実はあの時・・とか、出てきませんか?(笑)
現在
ヘヨンの自宅の屋根部屋にやってきたスヒョン。
そりゃ、昼間、あんな形で、飛び出していったままのヘヨンのことが気になるにきまってます。
灯りがついてるのを見て、ちょっとほっとするスヒョン。
~回想~
ヘヨン「・・・これのどこが正義だっていうんです? え? だったら、どうすればいいんですか? 私はどうしたらいいんですか?」
スヒョンに思いの丈をぶつけるヘヨン。
ヘヨンの両頬を掴み、しっかりと目を見るスヒョン。
こんなの、同僚に対する仕草というより、ホントのお姉ちゃんみたい。
スヒョン「私たちにできることは何もないの」
いやいやをするように、何度も首を振り、「まだ、チャンスはあります・・、今はダメでも・・過去なら・・きっとなにか道はあります」と呟くヘヨン。
ヘヨン「もし、あの当時、真犯人を捕まえることが出来れば、うちのヒョンも、イ・ジェハン刑事さんも二人とも助かるはず・・・」
すでに、スヒョンに向けて話をしているわけではなく、完全に、ヘヨンの独り言です。
店を飛び出していく前に、こんなやり取りがあったんですね。
最後にヘヨンが口走った内容に、驚くスヒョン。
スヒョン「パク・ヘヨン!!」
(回想終わり)
~ヘヨンの部屋~
無線機を手に持ち、時間が来るのを待っているヘヨン。
ヘヨン「お願いです・・・お願いです・・・」
ヘヨン(声)<まだ、チャンスはあります・・、今はダメでも・・過去なら・・きっとなにか道はあります。もし、あの当時、真犯人を捕まえることが出来れば、うちのヒョンも、イ・ジェハン刑事さんも二人とも助かるはず・・・>
23:21・・・
あと2分です。
ヘヨン「どうか・・・どうか・・・」
私も一緒になって、23:23を待ちわびてしまう。。。
たとえ、それが、正しくない使い方だとしても。。
新たな悲劇を生み出してしまうかもしれないとしても。。
家の外では、ヘヨンの部屋に近づきつつあるスヒョン。
そうか、この日が、フェイク張り込み中の、時間帯とつながっていたのね。
過去
2000年2月15日 夜の張り込み時
ジェハンの寝顔を見つめているスヒョン。
そして、とうとう、23:23!!
無線に電源が入りました。
突然、無線のジジジ・・・という音が聞こえてきて、きょろきょろと車中を見回すスヒョン。
当然ですが、ジェハンの無線(通常使ってる無線)をみても、うんともすんとも言ってません。
現在
ヘヨンの部屋をノックしようとして、無線の音が聞こえ、手を停めるスヒョン。
部屋の中から、「刑事さん、イ・ジェハン刑事さん」というヘヨンの声が聞こえてます。
過去
無線を通して、「刑事さん、イ・ジェハン刑事さん!!」という若い男性の声が飛び込んできて、その音のほうを振り返るスヒョン。
後部座席に置かれたジェハンの上着におかれた別の無線機の電源が入ってるのに気づき、しかも「イ・ジェハン刑事さん?」という聞きなれない声が聞こえ、思わず手を伸ばしそうになる。
現在
ヘヨン「刑事さん・・イ・ジェハン刑事さん!!」
電源がついているということは、向こうに、自分の声は届いているはず。
ジェハンの名を呼び続けるヘヨン。
玄関の外では、ジェハンに話しかけてるヘヨンの声がはっきりと聞こえ、固まるスヒョン。
ヘヨン「刑事さん。私です!」
過去
無線機から、「イ・ジェハン刑事さん!」という声がしても、目を覚まさないジェハン。
うわ、ここでは、しっかり熟睡してたってことね。。
じゃ、さっきのも、寝てたのか。。。
ちぇ!(笑)
スヒョン「イ・ジェハン?」
スヒョンが手を延ばそうとした時、ヘヨンの絶叫が耳に届いたのか・・・うっすらと目をあけたジェハンの目に飛び込んできたのは、
塀を乗り越えてきた強盗の姿!
咄嗟に反応し、強盗を追いかけるジェハン。
自分も車を降り、追いかけるスヒョン。
車中に残された無線機からは、ヘヨンの「刑事さん、聞こえてますか?!」の悲痛な叫び声。
現在
とうとう、時間切れ。
電源は落ちました。
落胆し、頭を抱えるヘヨン。
過去
強盗犯人をおいかけて、夜の路地を走るジェハン。
別方向からスヒョンもやってきました。
ジェハン「おい、奴は逃げたのか?」
首をふるスヒョン。
ジェハン「俺が寝てるからと言って、お前まで、注意を払わなくなってどうするんだ? お?」
スヒョン「すみません・・無線の音が聞こえたような気がして、それで、つい、なんなんだろうって、そっちに気を取られてしまったんです」
ジェハン「無線?」
スヒョン「先輩ニムの、幸運のお守りの無線です。確かに音が聞こえたような気がしたし、それに電源だって入ってましたよ」
無線と聞き、動揺するジェハン。
内心、ヘヨンに、なにかあったんじゃないか、と気が気じゃないはずです。
ジェハン「あんな古いものがどうやって音がなったりするんだよ? とにかく、集中して、奴を探しだすぞ!」
そう誤魔化すと、走りだすジェハン。
仕方なく、自分も別の方角に走り出すスヒョン。
現在
すでに、電源が切れた無線機を見つめているヘヨン。
一刻も早く、ジェハンに、真犯人の情報を伝えなければ・・・と焦りまくります。
なにしろ、次につながった時、過去のどの時間になるのかは、つながってみるまでわからないのです。
焦りつつも、なにかを思いついたのか、上着と鞄を掴むと、慌てて、家を出ていくヘヨン。
その後、ヘヨンが出て行ったことを確認したスヒョンが物陰から姿を現しました。
ゆっくりと部屋の中に入ってみるスヒョン。
机の上に、無造作に置かれた無線機をみつけ、手に取ってみる。
まぎれもなく、自分がスマイルシールを張った、ジェハンの幸運のお守りの無線機でした。
以前、アン・チスから、この無線機の話をされたものの、その時は、特に、ヘヨンが所持していたことは伏せられていたんですよね。
こうして、現実に、ヘヨンが所持しているのを見て、驚きが隠せないスヒョン。
スヒョン「これって・・・どうして、こんなものが・・・」
途中、怖いくらい、緊張した面持ちで、インジュに向かって車を走らせるヘヨンの姿が映り込みます。
さて、ヘヨンは、インジュのどこにむかっているのでしょう?
ここで、一旦、切りますね。
★『シグナル』EP.14-1 雑感★
ここから、ヘヨンの行動が、冷静さを失っていく場面が増えてしまうんですよね。
ようやく見つけたと思った証人カン・ヘスンに、証言させることもできないとなり、まぁ、無理もないと言えば、無理もないんですが。。。
スヒョンにしてみれば、以前に、アン・チスから聞いていた無線機の存在。
自分の目で見てみるまでは、話半分といったところだったのでしょうか。
2000年当時、例の壊れた無線機に、電源が入ったことを、スヒョンは見たことがあったんですね。
私にしてみれば、その時の記憶と繋げて考えてみたりしないのかな?と思ってしまいますが、15年も前の、たった一度きりのことですもんね。
このドラマは、一貫して、中途半端な推理で、スヒョンに先走らせたりしないんですよね。
実直なスヒョンだからこそ、ヘヨンが信頼を寄せ、そして、スヒョンも、困ったちゃんのヘヨンを突き放したりしなかったんだろうなと思うのです。