なかなか、仕上げられなくて、間があいてしまいました。

いろいろ巷で聞く後遺症というほどの大変な状態ではないのですが、未だ、咳で眠れず・・な感じで、日中の倦怠感がものすごくて・・・

しかも、うちの窓用エアコン、私に似て虚弱で(笑)、コロナでずっとつけっぱにしていたら、その灼熱さに悲鳴をあげまして、温度センサーがストライキ(笑)

室温が急上昇、パソコンが怖くて付けられない(笑)

2024夏の狂詩曲でございます。

 

こちらの筋追いは、気になったドラマを、世に出回る商業翻訳ではなく、ドラマ好き有志の英訳・もしくは配信サイトの英訳をもとに、(英語ができないくせに)果敢に訳した「なんちゃって訳」となっており、多少、ストーリー展開は訳者の願望に寄ってます。視聴しながら生じた疑問の考察やら、内容を把握しながら、突っ込んだり、賞賛したりしたいという、ドラマ好きの発露です。

ラストまでの完全ネタバレです。

いつものごとく、本格的なネタバレ&上記のご注意をご理解いただき、OKの方のみ、おすすみください。お願い

 

シグナル  시그널 英題:Signal

 (tvN Jan 22, 2016 - Mar 12, 2016 1時間15分×全16話)

対象:15歳以上

脚本:Kim Eun Hee

演出:Kim Won Suk

 

※このドラマは、犯罪を扱うという特性上、登場人物がエピソード毎にたくさん出てくること、1話完結ではないこと、現在・過去の描写が頻繁に入れ替わる、など、通常の筋追いでは、わかりにくい部分もあるため、補足も兼ねて、びびの独断で、人名や、人間関係など、ドラマよりも先に、リマインドしたり、説明をする場合があります。

極力、ドラマ上、「なるほど!! この人がこういう立ち位置だったのね」という謎解き部分の醍醐味が損なわれることのないように工夫したいとは思いますが、なにぶん、整合性を取り切れない箇所もでてきそうな気がします。

余計、わかりにくくなったりしたら、ほんと、申し訳ないです。

 

前記事をお読みでない方は、さきに、こちらからお読みください。

 

#13-1 #13-2 #13-3

 

 

【Episode 13-4】

 

現在

 

~広域捜査班 会議室~

 

二人きりで、話しをするスヒョンとヘヨン。

(スヒョンが制服で、ヘヨンもスーツなので、葬儀関連の日だと思われます)

 

スヒョン「先日、あなた、言ったわね。(自分たち以外)警察組織は信頼できないと。まだ、そう考えている?」

ヘヨン「はい。イ・ジェハン刑事さんの遺体が発見された後、通報を受けた警察は、迅速に動きましたが、キム・スンボムの逮捕に失敗しました。ほんの数分差だったんです。キム・スンボムは、なんの痕跡も残さず、行方をくらましました。キム・スンボムがあの短時間に(警察の急行を)知ったということは・・・どこからか、情報が洩れたってことです。彼には、警察内部につながりのある人物がいるんです。

 

状況を考えながら聞いているスヒョン。

 

ヘヨン「ソウル庁の刑事たちに知らせるべきです。アン・チス係長ニムとキム・スンボムが、共謀して、イ・ジェハン刑事さんを殺したのだ、と。これは、係長を殺したのが誰か、という重要な手掛かりになるかもしれません」

 

じっと黙って聞いていたスヒョン。

スヒョン「絶対に、知られてはだめよ。」

確信を持って否定するスヒョン。

 

ヘヨン「?」

 

スヒョン「アン・チス係長が亡くなってから、指揮系統に従って、キム・ボムジュが、ソウル警察庁の責任者を担当してるの。

"すべては、インジュから始まった" 

アン・チス係長ニムはそう言ったのよね? 当時、インジュ事件の指揮した人物は、キム・ボムジュ捜査局長だったの」

ヘヨン「つまり、これに、局長が関係していると?」

その可能性を、ヘヨンは考えてなかったのかな??

 

スヒョン「キム・ボムジュ局長は、頭の回転も早く、政治的な駆け引きにも明るい。下級の警官からのたたき上げで、警視になり、捜査局長にまで上り詰めたの。そこに至るまでの経緯にまつわる逸話はたくさんある。とにかく、噂の多い人物よ。政治家や重要な実業家ともつながりがあると、みんな言ってるわ。」

 

スヒョンの言葉にかぶせるように、ジェハンの葬儀場を訪れるボムジュの姿が映し出されています。

表向きは、汚職で懲戒免職になった警察官であっても、元部下の葬儀に参列する警察幹部。

ボムジュの狙いって、単なる情報収集以外になにかあるのかな?

 

ヘヨン「では、局長のことを調べれば、もっとなにか出てきますね。インジュ事件を担当していたのなら、きっとなにかなければ・・」

スヒョン「あまり、先回りしないで。これはただの疑惑なのよ。」

 

ヘヨン「ですが・・」

ヘヨンの、いつものロジカルさに陰りが見えてます。

 

スヒョン「でもね、もし、これが正しければ、この事件のせいで、二人の警官が亡くなったことになる。彼らが隠そうとした秘密は、それだけ大きなものだったってことよ。

 

この慎重で慧眼なスヒョンがいなかったら、今のヘヨン、ゲームの序盤で、わけもわからず、突進していって、自爆するキャラクターみたいになってたかも。

 

スヒョン「他のどの事件以上に、全てにおいて、注意しなければならないわ」

ヘヨン「・・・・・・・」

 

~未解決捜査班~

 

手元資料(インジュ女子高生集団暴行事件)を配るスヒョン。

ひとめ見るなり、はぁ~とため息をつくケチョル。

 

スヒョン「わかってるわ。イカれた話しよ。ここにいる(刑事)連中は、アン・チス事件のせいで、血眼になってる。そのうえで、私自身、今、インジュの事件を調べたいと思ってるの。ええ、おかしくなりそうよね」

ケチョルが例の如く、ギャーギャー言い出す前に、全部、先に言っちゃうスヒョン。

 

隣の広域班を気にして、声を落としてしゃべるスヒョンを見て、さっと立ち上がり、ホワイトボードを衝立代わりに、目隠しするホンギ。

私、こういうちょっとしたことだけど、人柄が出るシーンが大好きで、これを取り上げるには、ホンギをずっと取り上げてないと、この人がこういう気遣いの出来る人だってわかりにくいし、説得力も生まれないし・・・というあたりが、ほとんど全シーン網羅の筋追いをしてしまう理由でもあるのです(笑)

エスプレッソ好きで、ちょっと外国かぶれを感じさせるけど、絶対、部下に一人欲しいタイプよ。

 

ホンギ「おかしくなりそうな話をするなら、なおのこと、静かにしないと・・・。アン・チス係長のことを聞いてから、自分もインジュについて調べてみたんですよ。」

 

頭を抱えていたケチョルが、顔をもたげ、ちらっと、広域班のほうを気にする。

 

ホンギ「どうも主犯とされたのは、パクプロ(ファイラー)のお兄さんらしいんです。あの警察嫌いの理由は、そのせいですよね?」

ホンギの、パップロって言い方、実はお気に入り(笑)

 

ケチョル「みんな、そんなもんだ。家族がそんなふうにひどい目に合わされれば、不公平だって訴えるのさ。そんなことやったのは自分の家族じゃない、とか、みんなそう言うんだよ」

 

驚かないところを見ると、ケチョル、知ってた?

 

ケチョル「しかし、あの年齢で自殺したりしたのは、本当に気の毒だったがな・・」

 

スヒョン「・・! 先輩も、インジュの事件、調べてたのね」

ケチョル「なに、言ってんだ。俺に、そんな暇はないね。知らないね」

そっぽをむいてしまうケチョル。

まったく、このアジョシ、ホント素直じゃないんだから。(笑)

 

引き続き、スヒョンの視線に射抜かれてるのがわかって、「ああ、そうだよ。調べたよ。ざっとだけどな。」と認めました。ニヤリ

 

ケチョル「証人の供述がすべて一致したから、捜査は幕引きとなったんだ。」

スヒョン「そう、目撃者の供述、それだけだった。だから、逆の視点から見れば・・・もし、目撃者全員が嘘をついていたら? それなら、真の罪人は別にいるってことよね」

ケチョル「で、どうするんだ? 今、それを解決したとして、強姦は、新しい時効法には含まれてないんだぞ。事件に関する時効はとっくに過ぎてる。」

スヒョン「もし、この事件を解決できれば、係長を殺した人間を見つけ出せるかもしれない。彼は、インジュについての真実を暴こうとしている最中に亡くなったの」

 

スヒョンがこれだけ押す時は、すでに、「やる」と決まっているのです(笑)

諦めて、さっさと取り組めばいいのに、粘るケチョル(笑)

 

ケチョル「他の刑事たちが、昼夜、これにかかりきりなんだぞ。なんで、わざわざ俺らがやるんだよ?」

 

首を横に振るスヒョン。

スヒョン「彼らは、パク・ヘヨンを最重要容疑者として考えてる。でも、私には、パク・ヘヨンが係長ニムを殺したとは思えない。」

 

立ち上がるケチョル。

ケチョル「正直、俺だって、奴がやったとは思ってないさ。係長ニムがどんな人間だったか知ってるだろ。強力班の刑事が、プロファイラーごときに殺されるなんて、そんなことあってたまるか? 強力班の刑事ってのは、そこらの人間以上に(危機に対して)備えてるもんだ」

この人も、強力班の刑事ってことにプライドあるんだよね。

 

ホンギ「そこなんですよ。パクプロは、体力面でも少し頼りないですからね。性格だって、私に似てますし・・。こういう人間は、他人を殺したりなんかしませんよ」

はぁ~、何言ってやがんだ、とため息をつくケチョル。

 

どちらにせよ、ケチョルもホンギも、ヘヨンのことを疑ったりしてません。これだって、最初の頃だったら、ここまでうまく回らなかったかもね。

 

スヒョン「いいわ。チョン・ホンギ。あなたは、当時のインジュの強力班で働いていた人と連絡をとってみて。そして、当時、押収された証拠品がどうなってるのか、調べてちょうだい。」

頷くホンギ。

スヒョン「先輩・・私に代わって、被害者を調べて。」

ケチョル「あ~~、こりゃ、かなりの大博打だぞ」

 

ホワイトボードを戻すホンギ。

 

2チーム長と目が合うスヒョン。

(さっき、ホワイトボードを衝立にした時も、様子を窺ってたの)

 

今は、彼らを刺激することなく、水面下で動く未解決捜査班。

 

~回想~

<会議室での密談の続きです>

 

ヘヨン「カン・ヘスン・・・被害者を見つけることが最優先です」

スヒョン「あなたはどうなの? あなたこそ、彼女のことをずっと探していたに違いないでしょ」

確かに!

ヘヨンの調査能力があれば・・・と普通は考えるよね。

 

ヘヨン「実は、今まで随分、彼女を探そうとしてきましたが、探し出せませんでした。住所は偽物です。クレジットカードも、通話履歴も、彼女名義のものはありません。」

スヒョン「人探しはプロファイラーじゃなく、刑事の仕事ね」

 

実は、そんな会話があって、ケチョルとホンギ、それぞれに協力を仰ぐことになったわけです。

 

その後・・・そしらぬ顔をして、戻ってきたケチョル。

広域班の刑事たちに、なんの遠慮もなく、睨まれてます。

ああ、感じ悪(わる)っ!!

 

スヒョン<人探しにおいて、ケチョル先輩の右に出るものはいないわ。プロ中のプロよ>

 

~未解決捜査班~

わざとらしく声に出しながら、スヒョンに近づきます。

ケチョル「俺のクレジットカードの信用情報がおかしいだと? なぁ、このメールはどういうことだ?」

 

顔を突き合わせて喋っていても、怪しまれないためです。

ケチョル「(小声で)カン・ヘスンについて調べてみたが、こりゃ、簡単な話じゃないぞ。登録住所は偽物だし、クレジットカードも電話もなしだ」

ヘヨンの言ったとおりです。

 

ケチョル「両親も亡くなってる」

あのアル中親父、亡くなったの?

 

ケチョル「インジュの友人たちとの連絡を断ってから、随分経ってるらしいな。あらゆる関係性を断っているようだ」

スヒョン「で? 見つけられなかったの?」

ケチョル「ええい、せっかちな奴だな。」

 

ここで、「なんだ、これ、スパムかなにかみたいだな?」と、大声を出して、広域班に怪しまれないように小芝居を入れるのも忘れません。

 

少しだけ場所を移動しました。

 

ケチョル「(小声で)そうは言っても、人間、健康保険は必要だろ。」

 

そういって、封筒を渡すケチョル。

 

ケチョル「彼女は、定期的に、精神科に通ってる」

通院記録でした。

スヒョン「令状もないのに・・さすがね」

ケチョル「俺様はキム・ケチョル様だぞ」

はいはい(笑)

 

ふたたび、皆に聞こえるように、話を終結させます(笑)

ケチョル「いやぁ、しょうがない奴らだな。刑事に、スパムメールを送ってくるとは」

詐欺メールにひっかからない刑事という小芝居を押し通しました。(笑)

 

広域の刑事たちも、ケチョルの無駄話は華麗にスルーしてるみたいだし・・・。

 

~ヘヨンの自宅~

結局、謹慎になったのか、たまたま、公休なのか、家に居て、布団を干しに外に出てきたヘヨン。

と言いつつ、下の道路に目をむけると、刑事たちがかなりの数、見張りについているのに気づきました。

完全に、重要容疑者扱いです。

 

ふとんの埃だけはたくと、部屋の中に入るヘヨン。

着がえて、荷物を準備すると部屋を出ました。

まさか、抜け出す気?

 

スヒョン<広域の刑事たちが、あなたを監視してるわ。十分、注意しなさいね>

 

なるほど。布団を干しに出たのは、刑事たちの配置場所を確認するためだったのね。

 

裏手の家の屋上に飛び移り、裏手裏手にまわっていくヘヨン。

 

スヒョン<インジュ事件の、再調査について、決して、誰にも知られるわけにはいかない>

 

裏山伝いに表通りまで出てきたところで、スヒョンと合流する。

 

封筒を渡すスヒョン。

スヒョン「ケチョル先輩が、見つけられたのは、それだけよ。定期的に、精神科に通ってる。」

ヘヨン「おそらく、PTSDだと診断されているんでしょう。不眠症やうつ病の為の、処方薬を必要としているんですね。」

スヒョン「ちょうど、その精神科医院の近くよ・・今のところ、わかっているのはそれで全部。その病院に電話してみたところ、彼女が書類に記載した住所も偽物だった。予約もしないので、いつ来院するか、誰もわからないそうよ」

ヘヨン「(彼女は)病院の近くに住んでいるはずです。大勢の視線、特に男性からは恐怖や不安を感じるでしょうから、大勢の人が利用するような道路をつかうことは好みません。警察や役所などの人間も避けたいという衝動がありますし、自分が晒されているように感じる場所も嫌がります。(住むとしたら)会社員が仕事の往復のためだけに使うようなエリアでしょう。」

朝晩の通勤帯以外の時間は、ほとんど人通りがなくなるという意味でしょうね。

 

不動産屋を回るスヒョンたち。

不動産屋「さぁ、わかりませんねぇ」

 

ああ、ヘスンの高校生当時の写真を見せて回るしかないのね。

 

ヘヨン「彼女は、うつ病の薬を買うために、年に1回程度、病院を訪れています。(そこで処方される)1ヶ月分の薬で、約1年ほど凌(しの)いでいたことになります。つまり、それは、彼女が、PTSDをある程度、克服しつつあると思われます。過去を忘れようとして、新生活を始めたんでしょう。仕事をしている可能性が高いです。常に、人が出入りするような会社ではなく、また、集中したり、長時間同じ場所に座っているようなことも難しい、多くの男性に会う必要がない職場で、なにか技術や、スキルの必要なものに関係する職種ではないでしょうか。可能な限り、女性に限定されるようななにか・・・そして、できるだけ、人と関わらずにすませることができるなにか・・・

 

手分けをして、周辺地域を回る二人。

 

通りを歩いていたヘヨンが、目の前の店が気になり、その店に入ろうとしていた女性に声をかける。

たしかに、ヘヨンのプロファイリングに近い雰囲気ではあるよね。

ヘヨン「すみません。。カン・ヘスンさんですか?」

女性「え? 誰ですって?」

ヘヨン「カン・ヘスンさんではありませんか?」

女性「違いますけど・・・」

ヘヨン「失礼しました」

そう簡単にはいきません。

 

その後も、なかなか、これといって、進展はなく、医院の周辺を捜し歩くヘヨン。

 

その時、一人で裏道を歩いている、地味目の服装の女性が、(大声で会話しながら)前から来た男性二人連れをさっと避けるようなしぐさをしたのに気づく。

 

後ろをついていくヘヨン。

 

ヘヨン「カン・ヘスンさん?」

 

立ち止まり、振り返る女性。

 

一礼するヘヨン。

かなり距離を開けた状態で、身分証を見せ、「ソウル警察庁のパク・ヘヨン警衛です」と名乗る。

警察と聞き、すっと、後ずさるヘスン。

 

ヘヨン「1999年のインジュ事件の件でうかがいました」

ヘスン「おはなしすることはありません」

 

ヘヨン「お辛いことはよくわかります。ほんのすこしでいいんです。お時間は取らせません」

ヘスン「おかえり下さい。何もお話しすることなどありませんから」

頑ななヘスン。

 

避けるように、職場に入りかけたところを、「パク・ソヌのことを覚えていらっしゃいますよね?」と声をかけるヘヨン。

 

ヘヨン「あなたが、真犯人だと告発した・・そのパク・ソヌは、私の兄です」

え・・と振り返るヘスン。

ヘヨン「せめて、私には、なにか、伝えたいことがあるのではありませんか?」

 

 

~カフェ~

場所を変えて、スヒョンとも合流したうえで、事情をきくことになりました。

 

伏し目がちなヘスン。

 

スヒョン「あなたにとって、これが、とても不快なことだと承知しています。手短にすませますね。」

ヘスン「・・・・・」

特に、反応を示しません。

 

スヒョン「インジュ事件の、首謀犯は、本当に、パク・ソヌだったんですか?」

本当に、担当直入でした。

 

目をつぶり、うつむくヘスン。

 

スヒョン「カン・ヘスンさん?」

 

ヘスン「ソヌは・・・私に対して、誠実に接してくれた唯一の人でした。」

 

~回想~

川沿いの公園で、ビールを飲もうとしていたヘスン。

近づいてきた人影をみて、またか、と、うんざりそうにする。

 

かまわず、隣に座るソヌ。

ヘスン「なんで、私を探し続けるの? 私を追っかけてるの?」

ソヌ「君はどうなの? なんで、ずっと、自分の家に寄りつこうとしないの?」

ヘスン「進路指導のカウンセラーになりたいなら、学校に行けばいいじゃん」

ソヌ「今日は、家に帰りなよ。このままじゃ、君に悪いことが起きるかもしれないし・・・」

ヘスン「かっこつけるの、よしてよ」

ソヌ「別にかっこつけてない。ただ、君が心配なんだよ」

ヘスン「心配? 私を?」

 

そういうと、いきなり、セーターの袖をまくり上げ、傷だらけの手首を見せるヘスン。

 

ヘスン「私の父親だとか名乗ってるあの男が、飲んだあとに、こんなふうにするのよ。うちは、一日中、酒の匂いが染みついてる。それでもまだ、あんたは、私に家に帰ってほしいの?」

何も言えなくなるソヌ。

 

ヘスン「なにも知らないくせに、そんなふうに踏み込んでこないでよ」

 

それでも、ヘスンがビールの缶を開けようとすると、取り上げるソヌ。

 

ヘスン「なにすんのよ」

自分の足もとに、ビールの缶を置くソヌ。

ソヌ「自分で酒の匂いは好きじゃないって言っただろ。このままじゃ、自分の人生、台無しになるぞ」

ヘスン「だから、なによ?」

ソヌ「もし、君が、自分の家にいたくないのなら、君自身の力でやっていけるスキルを身につけるべきだよ。僕が手伝うよ」

ヘスン「あんたなんかが、どうやって?」

ソヌ「物事を簡単に学ぶには、まず、基本を知っておくべきなんだよ。これから、君の勉強を手伝ってあげる。知ってのとおり、僕は、成績トップだからね」

 

ヘスン「ソヌだけが、私に、本気で向き合ってくれた唯一の人でした」

 

ふたりの馴れ初めに、ショックをうけるヘヨン。

 

ヘスン「そして、私の命を救ってくれたのも・・・ソヌだったんです」

 

~回想~

 

掲示板に、ドンジンの投稿があがり、高校中、その話題に持ちきりになった日。

その女生徒が、ヘスンだということは、簡単に明らかにされ、後ろ指を指されたり、陰口を言われるどころか、廊下を歩いていても、あからさまに、不躾な視線を向けられる。

 

それに耐えきれず、悲鳴をあげながら、屋上にむかったヘスン。

 

#11-4

手すりを乗り越え、下を覗き、ほんの少しだけためらっただけで、

目をつぶり、足を宙に浮かせ・・・。

 

実は、その続きがあったのですね。

 

後ろから、ヘスンの手を掴んだソヌ。

 

あの日、電話で呼び出されて、学校に戻ったその足で、屋上にやってきたようです。

 

ヘスン「放してよ、放してったら!!」

ソヌ「ヘスナ・・」

ヘスン「放して」

ソヌ「君のせいじゃない。君のせいじゃないよ。君が死ぬ理由なんてないだろ。君のせいなんかじゃない・・・」

 

泣きじゃくるヘスン。

 

ヘスン「あの時、ソヌは・・・死のふちから、私を救ってくれたんです。そのソヌを・・・私は裏切ったんです」

 

過去

 

~病室~

その後、病院に入院したヘスンの髪を掴み、「ろくでもないことを言いやがったら、殺してやるからな。わかったな?」と脅す父親。

 

~インジュ警察署の前~

停めた車の中で、ヘスンを説得するボムジュ。

ボムジュ「自分の人生の決断を下すのは、君自身しかいないだろ?」

すでに、これからすべきことを指示されたあとのヘスン、涙ぐんでいます。

ボムジュ「ヘスナ・・賢い選択をしたほうがいいぞ。」

ヘスン「・・・・・・」

 

首謀者はソヌだ、と供述した、あの事情聴取の前に、そんなことがあったんですね。

 

ボムジュ~~~~(怒)

 

 

ヘスン「当時、私はまだほんの子供で、とても恐ろしかったんです。私が、そんなことをしたら、人生終わりだ、ってみんなに言われました。ただ、もう、全てが早く過ぎ去ってほしかった。私に考えることができたのは、あの地獄のような場所、インジュから逃げ出すことだけでした

 

ようやく、顔をあげ、ヘヨンにたいして、「ごめんなさい」と謝ったヘスン。

 

ヘスン「本当に、ごめんなさい」

 

ヘヨン「・・・・・・」

今更になって、ごめんなさい、と言われても・・って感じですよね。

 

スヒョン「それで・・・パク・ソヌを罠にハメた真犯人は誰なんですか?」

 

ヘスンの脳裏に浮かび上がる昔の記憶。。

 

ここで、初めて、登場。。。

さんざん、私も、姿を見せないことに憤ってました。

 

過去

 

肩に風切って、表通りを歩く5人のうち、中央に君臨する、一人の学生。

背も高く、ちょっと、イケメンなのが、(何も知らなかったら)惑わされそうで、余計腹立つ。

 

そして・・・気配を消し、彼らを物陰から見ているのは・・・ジェハン。

 

通り過ぎてからの、眼光鋭いジェハンの目。


やはり、さすがジェハン、(主犯に)たどり着いていたんですね。

 

13話、これで終わりです。

 

 

★『シグナル』EP.13-4 雑感★

 

ようやく、姿を現した、最初の"ひとり"

名前は、チャン・テジン(ソ・ジフン)。

ま、詳細は次話になるので、ここでは避けますが、なかなか胸糞ですよ(苦笑)

私の好きな"恋するレモネード"(2017)のユン・ギョヌを演じてました・・・っていうか、ちょこまか、思い出せば、ああ、あの役かぁ・・となるくらいの感じでしたが、なんと言っても、『ケリョン仙女伝』(2018)のキム・グム役でバッチリ。

なにが、バッチリだって、そりゃ、存在感と番手?(笑)

 

 

・・・と、脱線しましたが、13話は、いろいろ判明したことも多く、感情のコントロールがむつかしい回なので、このテンションのまま、14話、15話、そして、最終回に向けて、加速していきたいくらいです。

 

 

★『シグナル』EP.14-1に続く★