長すぎると思いつつ、４分割で終わらなかった。。
この最後の事件、やっぱり、大事なんですよ。
細かいところまで、大事なんですよ。
という自己満です。
こちらの筋追いは、気になったドラマを、世に出回る商業翻訳ではなく、ドラマ好き有志の英訳・もしくは配信サイトの英訳をもとに、（英語ができないくせに）果敢に訳した「なんちゃって訳」となっており、多少、ストーリー展開は訳者の願望に寄ってます。視聴しながら生じた疑問の考察やら、内容を把握しながら、突っ込んだり、賞賛したりしたいという、ドラマ好きの発露です。
ラストまでの完全ネタバレです。
いつものごとく、本格的なネタバレ＆上記のご注意をご理解いただき、OKの方のみ、おすすみください。
シグナル 시그널 英題：Signal
(tvN Jan 22, 2016 - Mar 12, 2016 1時間15分×全16話)
対象：15歳以上
脚本：Kim Eun Hee
演出：Kim Won Suk
※このドラマは、犯罪を扱うという特性上、登場人物がエピソード毎にたくさん出てくること、１話完結ではないこと、現在・過去の描写が頻繁に入れ替わる、など、通常の筋追いでは、わかりにくい部分もあるため、補足も兼ねて、びびの独断で、人名や、人間関係など、ドラマよりも先に、リマインドしたり、説明をする場合があります。
極力、ドラマ上、「なるほど！！ この人がこういう立ち位置だったのね」という謎解き部分の醍醐味が損なわれることのないように工夫したいとは思いますが、なにぶん、整合性を取り切れない箇所もでてきそうな気がします。
余計、わかりにくくなったりしたら、ほんと、申し訳ないです。
前記事をお読みでない方は、さきに、こちらからお読みください。
【Episode 11-4】
現在
～NFS～
廊下で、結果を待っているスヒョンとヘヨン。
そうか、今までの（＃11-3の過去編）は、スヒョンの壮大な回想でもあったわけね。
ヘヨンはヘヨンで、胸中複雑ですが、今は、目の前にいる、ピンクのお姉さんのことも気にかかります。
オ・ユンソ先生が出てきました。
近づく二人。
スヒョン「どうだった？」
ヘヨン「DNAは一致しましたか？」
オ・ユンソ「いいえ、一致しなかったわ。他の人でした・・」
どこか、気落ちしたような、ほっとしたようなスヒョン。
小さく頷き、その場をあとにする。
階段を共に降りるスヒョンとヘヨン。
ヘヨン「非番なのに、理由もなく、来たんですか？」
無言のスヒョン。
覗かせた膝小僧が、大きく擦りむき、あざになっているところを見ると、ヒールで走って転んだってことですね。
ヘヨン「ところで、普段は、そういうスタイルなんですか？ お見合いでもあるまいし・・・それとも、本当にそうだったんですか？」
さすがのスヒョンも、足を引きずってるね。
スヒョン「あなたには関係ないでしょ」
ヘヨン「まさか、本気で結婚するつもりなんですか？」
ヘヨンの質問攻めにたまりかねて、くるりと振り返るスヒョン。
スヒョン「私が結婚しようとしまいと、それがあんたに何の関係があるの？」
ヘヨン「・・・・」
スヒョン「あなただって、非番のはずでしょ。なのに、こんなところでなにしてるの？ 一体、なんで、そこまで、イ・ジェハン先輩に執着するの？」
ヘヨン「ちゃんと言いましたよね。ただ、彼に感謝してるだけだって・・・」
言い終わるか終わらないか、というところで、スヒョンに、胸をどつかれました。
スヒョン「そんなくだらないこと言ってないで、ちゃんと本当のことを話しなさい、何なの？」
かなりの剣幕で詰問され、逆に一歩、スヒョンに近寄るヘヨン。
ヘヨン「もし、本当のことを言ったら、信じてくれますか？ 自分自身でも信じられないくらいなのに、チャ刑事さんにそれができるとでも？」
スヒョン「え？」
それでも、やはり、本当のことを言えないヘヨン。
話題を変えます。
ヘヨン「今日、会う予定の男性に、少し優しく接したほうがいいですよ。尋問するような態度をとれば、男はみんな逃げて行ってしまいますからね」
それだけ告げると、今度は、先に歩き出すヘヨン。
スヒョン「パク・ヘヨン！！（怒）」
生意気なことを言い逃げされて、それを咎めるような口調ですが、こういう時、私の耳には、パケヨンって聞こえちゃうんですよね（笑）
なぜか、イライラして、ピンクのコートの襟を無造作にはたき、スヒョンも建物から出ていくのでした。
～ヘヨンの部屋～
手元のジェハンのメモをじっと見ているヘヨン。
暗い顔なのは、残すところ、1999年の、兄が絡んだ事件だけとなったせいでしょうか。
そうこうしているうちに、23：23になり、いつもの如く、勝手に電源が入る無線機。
ここから、過去と現在が交互に入れ替わります。
珍しくジェハンも、家にいて、お風呂上がりのようです。
同じく、無線機に気づきました。
同居の父親を気にしつつ、「警衛ニム・・パク・ヘヨン警衛ニムですか？」と応答するジェハン。
あ、そうか。。
1999年になってるんだ。。
ヘヨン「はい、刑事さん。パク・ヘヨンです。キム・ジヌを逮捕したのは、刑事さんですよね？」
ジェハン「それで、なにか起こりましたか？その後、なにか変なこととか起こったんですか？」
前回、と言っても、１年前くらいですが、ヘヨンの言葉がずっと気になっていたジェハン、
それでなくても、今までも、自分が過去を変えたせいで、いろいろ影響があったのは事実です。
未来のことは気になります。
ヘヨン＜いいえ、全員、無事です。刑事さんのおかげです＞
安堵のため息をつくジェハン。
ジェハン「本当ですか？ それなら、よかった。本当に良かった・・・」
心底、ほっとしたように噛みしめるジェハン。
ジェハンのことなので、あれ以降も、ヘヨンに言われた、＜これらの未解決事件は、誰かが放棄したために存在するものです。だから、刑事さんも諦めないでください＞という言葉を胸に刻んで、捜査にあたってきたにちがいないはずなので。
ヘヨン「・・・これで、残された事件はただ一つです」
ジェハン「一つの事件？ どういうことですか？」
ヘヨン「いま、そこは、1999年ですか？」
ジェハン「ええ。どうして、わかったんですか？」
ヘヨンには、既に、確信めいたものがあるのでしょう。
ヘヨン「1999年 インジュ女子高生暴行事件、刑事さんが書いたメモの、最後の事件なんです。刑事さんは、その事件の捜査を始めることになります」
ジェハン「インジュの、女子高生暴行事件？ それって、どういう事件で、いつ起きるんですか？」
ヘヨン「刑事さんに、どうしてもお願いしたいことがあります。1999年のインジュで何が起きたのか、調べてください。どうか、その事件について、真実を私に教えてほしいのです。私にとって・・・とても重要なことなんです」
いつもと明らかに違う様子のヘヨンに戸惑いつつ、「ですが、インジュ市は、私の管轄ではないんです。そこで何が起きるのか、わかりませんが・・・」と言いかけている途中で、電源が切れました。
考え込むジェハン。
今までの経験上、これは、とても意味があることなのだ、ということはわかってますし、どちらにせよ、自分は導かれ、全力を尽くすしかないのだ、ということも。
そして、ヘヨンもまた、すがるような思いで、無線機とジェハンのメモを額に押し当てる。
過去
【1999年2月 インジュ市】
夜更けの道路を進む車。
“空気の綺麗な住みやすい街づくりをめざします”みたいなスローガンが掲げられてますね。
～学生の部屋？～
1999年ともなると、だいぶ、ネットが普及してきたのか、パソコンの画面に、インジュ高校の公式サイトの掲示板が開かれている。
～PCバン（ネットカフェ）～
放課後、オンラインゲームに興じている中、一人の学生が「おい、みんな！ うちの高校のサイト見たか？ 急いで見てみろよ」と飛び込んでくる。
掲示板の書き込みが開かれる。
すべては、柳の家から始まった。
最初は一人だったが、それはやがて、７人の人間（인간）に増えた。
そして、とうとう、10人の悪魔たちが加わった。
悪魔は遠くないところにいる。我々のど真ん中にいる。
彼女は、友達であり、同級生だったのに、奴らは、動物のように彼女を踏みつけにした。
あいつらは、まだ、我々の中にいる。
インジュ高校の学生たちの間で、瞬く間に、広がっていく。
その“書き込み＝匿名の告発”を読みながら、一人の学生が血相をかえて、隣の学生に、画面を見るように促す。
学生１「柳の木の家っていったら、あの場所だろ」
学生２「・・・・・・」
無言になってしまったところを見ると、かなりヤバイと認めているようなものです。
ちなみに、この黙ってしまった学生の名は、イ・ダルです。
～ヘヨンの家～
弟ヘヨンの算数の問題を説明してあげている、兄のソヌ。
学生たちの間で、そんな不穏な騒動が拡がりつつある中、ある意味、ここは、とても平和です。
私にも、こういうお兄ちゃんがいてくれたらなぁ（笑）とつくづく思うわ。
その時、家の電話がなり、出てみるソヌ。
ソヌ「うん、俺だけど？ どうかしたのか？・・・・・」
そのまま、相手の話を聞いていたソヌの表情が一変。
慌てて、家を飛び出していく。
表門まで追ってきたソヌ。
ソヌ「家にいろって言ったじゃないか」
ヘヨン「僕も行っちゃだめなの？」
ソヌ「お前が行ける場所じゃないんだ。すぐ戻ってくるからな」
そう言うと、どこかにむけて、走って出かけてしまう。
おそらく向かったのは、学校でしょうね。
～インジュ高校～
悲鳴をあげながら、廊下をバタバタと走っていく女子高生と、なんだなんだ、と見ている廊下にいる生徒たち。
職員室でも、教師たちの間で、書き込みの件が話題になってきています。
自分たちの生徒にまつわる、とんでもないことを告発しているという好奇心が好奇心を呼び、ほぼ、インジュ高校では、この書き込みについて知らないものはいないという勢いです。
さきほど、廊下を疾走していた女子生徒が、屋上に到着し、そのまま、手すりの段に飛び乗りました。
手すりを乗り越え、下を覗き、ほんの少しだけためらっただけで、
目をつぶり、足を宙に浮かせ・・・。
～高級日本料理店～
目いっぱい緊張しているボムジュが連れてこられたのは、セキュリティ完璧な高級料理店の個室でした。
「つれてまいりました」
挨拶をしようと、一歩前にでるボムジュ。
泰然と食事をしているのは、久しぶりの登場、国会議員のチャン・ヨンチョルです。
ボムジュ「ソウル警察庁で班長をしております、キミ・ボムジュと申します」
90度以上のお辞儀のあと、
ヨンチョルからの反応が無し、とみるや、その場に手を突き、土下座状態です。
世が世なら、“大監マニム”とか“ナウリー（旦那様）”とか言い出しそうだよ（苦笑）
しかも、ボムジュの隣の、ヨンチョルの秘書らしき男性は、当然って感じで見てるし・・・。
ヨンチョル「警察がどうかしたのかね？」
秘書「明日、警察では、一掃作戦を遂行する人事を行う予定になっております」
ヨンチョル「そうか、組織の腐敗を防ぐには、新しい人間を入れるべきだからね」
ここで、求められている答えはなにか、を瞬時に計算するボムジュ。
ボムジュ「なんとしてでも、議員の命に従います。忠誠を誓います」
箸をとめ、ボムジュのほうを向くヨンチョル。
ヨンチョル「どういう意味かね？ 私に忠誠を誓う？」
え・・違ったのか、と、焦るボムジュ。
ヨンチョル「警察は、そのようなことをすべきではない。何が起ころうとも、警察官たるもの、動じてはなりませんよ。捜査において、公明正大でなければ・・・」
ボムジュ「・・・・・・」
珍しくボムジュが言葉に詰まっている。
ヨンチョルの手の内が見えないんだよね。
再び、向けられたヨンチョルの視線を見た時、
はっと気づいたようなボムジュ。
ボムジュ「はい、もちろんでございます。公明正大に・・」
それだけでは、ヨンチョルの求める正解を導き出した、とは言えないのです。
ヨンチョル「一つの間違いもなく・・・」
これが一番の肝なのです。
ようやく、ヨンチョルという人間が見えてきたように、今度は自信を持って返答するボムジュ。
ボムジュ「一つの間違いもなく、遂行いたします」
深々とお辞儀をし、顔をあげた際、ヨンチョルの顔を盗み見る。
この男は、決して、具体的な指示は出さない。
発する言葉は、誰に聞かれても、国会議員としてふさわしい言葉であり、人格を疑われるようなことは、自ら一切、口にしない。
証拠も、一切残さない。
全て、こちら側で、言葉の裏側を読み、忖度し、結果を出さなければならないのだ。
なかなか喰えない男です。
たとえそうであっても、ボムジュにとって、その苦労をかって出ても、支障がないくらい、彼の出世と野望のために、なくてはならない存在のチャン・ヨンチョル。
“"大盗事件"”で、ボムジュが便宜をはかろうとしたのは、小物のハン・セギュなどではなく、事件の背後にいた本丸、このキム・ヨンチョルと有力者たちだったのだから。
ようやく、直接、面通しができるところまでやってきたチャンスを、みすみす逃しはしない、と緊張するボムジュ。
～署内廊下のつきあたり ～
人目を忍ぶように、電話しているボムジュ。
ボムジュ「はい、できるだけ早く対応いたします。直接、私が担当いたしますので、ご心配には及びません」
～強力班～
刑事１「高校生だって？」
ジョンジェ「インジュで何が起きてるんだ？ まだ、ガキだろうに」
刑事2「両親はどうなんだ？」
刑事１「そりゃ、とてもじゃないが、言葉じゃ言い表せないだろうな」
部屋に入ってくるなり、強力班の部屋全体が妙に落ち着きがなく、その中で、輪になって、ひそひそ立ち話している同僚たちを見つけたジェハン。
ジェハン「おい、なんだよ、この雰囲気は？」
こういう時、言いにくいことをバンっと言っちゃうのが、ジェハンです。
スヒョン「戻られましたか？」
ジェハン「ああ。一体、何事だ？」
周囲の刑事たちから返答がなく、傍のスヒョンに訊ねるジェハン。
スヒョン「インジュで、レイプ事件があったんですが、それがちょっと・・・」
言いよどむスヒョン。
ジェハン「どうした？」
スヒョン「被害者は高校生なんですけど、実行犯の数が、10人を優に超えているんです」
ジェハン「じ・・10人？」
さすがのジェハンも目を向きます。
ジェハン「・・・インジュ？」
インジュと聞いて、ヘヨンの嘆願が頭に蘇りました。
ヘヨン＜1999年のインジュで何が起きたのか、調べてください。どうか、その事件について、真実を私に教えてほしいのです。＞
「ガキがやったことだなんて、とても信じられないよ」というジョンジェたちの会話が聞こえる中、ボムジュが部屋に入ってきました。
ボムジュ「注目！！ すでに聞いていると思うが、インジュで事件が起きた。地元の警察署では、この事件の処理に苦慮しているそうだ。それで、我々に、特別捜査部隊を組むよう、要請があった。」
表向きの要請以外にも、指示を受けてるはずですね。
ボムジュ「チームのメンバーと一緒に、俺も担当する。特別チームは、キム・ジョンジェ、チョ・ソクウォン、キム・ヒョンチョル、チョ・スンフン、泊まりの準備をしろ。30分後に、インジュに向けて出発するぞ。以上」
あれ・・あれ・・と周囲を見回すジェハン。
外された。。。
普段なら、気にもとめませんが、ヘヨンの願いを聞き届けるためには、このチームに入ることが必要不可欠だということくらい、今のジェハンにはわかっています。
ジェハン「ソンフナ・・・ちょっと顔貸せ」
ジェハンのあとを目で追うスヒョン。
なぜか胸騒ぎがします。 ← 大抵、当たります。
～署の前～
警察のバンに、ジョンジェ以下、ボムジュに指名された刑事たちが次々に乗り込んでいると、ボムジュもやってきました。
助手席に乗り込み、後ろを振り向くと、ちゃっかり、ジェハンが乗ってます。
ボムジュ「なんで、お前が？」
わざわざ外したにも関わらず・・です。
ジェハン「チョ刑事が具合が悪くてですね、私が変わりを申し出ました」
ボムジュ「（こいつ、なに勝手なことを・・・）」
にらみつけるボムジュ。
ジェハン「私が行ってはいけない理由でもあるんですか？」
ここで、（他の刑事たちが気づくくらいの）憶測や疑いをうむのは得策ではないし、無用な言い争いは避けないとならないくらい、急いでいます。
仕方なく、出発しろ、と命じるボムジュ。
よし！
～車内～
道中、ずっと緊張し、気を引き締めているジェハン。
ボムジュの動きも、なにか気になります。
そうこうしているうちに、インジュ署に到着。
正面出入口には、マスコミたちが貼ってます。
特別チームが編成されたという情報は、すでに入っているようで、車が停まるなり、記者たちが取り囲みます。
記者「特別任務でこちらにいらしたんですよね？」
記者「捜査は、今後、どのような方向にむかうんでしょうか？」
記者「この捜査は意図的に縮小されるという報告もありますが・・・」
記者「教えてくださいよ」
なんか、気になることを言ってるような気がします。
質問には答えず、庁舎に入ろうとする一同。
そこに、慌てて、記者たちを遠ざけようと、中から走ってきた刑事。
まだ、地方警察の刑事にすぎなかった、16年前のアン・チスです。
アン・チス「特別チームの方々ですか？ どうぞ、こちらに・・・。（記者に）はいはい、退いてください」
～インジュ署 強力班～
まるで、お世話係のように、案内するアン・チス。
『踊る大捜査線』でいうところの、本店と支店って感じですね。
中は大騒ぎです。
犯人として捕まった高校生たちが聴取を受ける後ろに、保護者達が押し寄せ、騒ぎ立て、収集つきません。
刑事「こちらには、お子さんたちを捜査する必要があるんです、ですから、少し静かにしてください！」
声を荒げる刑事たち。
そんなことで、従うような親たちばかりじゃありません。
「子供たちを捜査ですって？！一体、誰の許可を得て、こんな捜査をしてるんです？ うちの息子が一体、どんな悪いことをしたっていうんですか！」
音量を数段階絞りたくなるくらい、うるさい母親ががなり立てていて、到着したばかりのジェハンたちも、目が点。
ため息をつきながら、丁寧に説明する刑事。
刑事「だからこそ、我々がそれを捜査しているんです」
母親「捜査？ 何の捜査ですか？」
少しでも、我が子を加害者側に立たせてはならない、と激高する母親たち。
加害者は、どうあっても加害者なんだから、しょうがないじゃん！
母親「いえね、あの女の子が計画して、男の子たちを誘ったんですよ。ここにいる子たちで、騙されなかった子なんているんですか？」
母親「ですから、うちの息子は悪いことなんて、まったくしてないんですよ、いいですか！？」
ほとんど恫喝です。
お茶を運んできたアン・チス。
アン・チス「わざわざ、こんな遠くまで、お越しいただき、ありがとうございます。さぁ、飲み物でもどうぞ」
ジョンジェ「彼らですか？」
アン・チス「ええ、そうです。被害者が最初の証言で、告発した少年たちの家族です。市内でも、あいつらには、悪い噂が立っているんですよ。あいつら、ありとあらゆる悪いことをしてまわってるんです」
ジェハン「以前、なにかあったんですか？」
アン・チス「え？」
ジェハン「記者たちは、どうして、あそこで、なにを騒いでいたんですか？」
やっぱり、気になってたよね。。
アン・チス「ああ、あれは、彼らがでっち上げたただのナンセンスですよ。誰が、捜査を縮小したりするものですか」
笑い飛ばすアン・チス。
しかし、想像を絶する騒々しいです。
～班長室～
インジュ女子高生集団性暴行事件 捜査報告、と書かれた報告書を見るボムジュ。
ボムジュ「最初から最後まで混乱の極みだ」
インジュの班長「いや、これはその・・」
ボムジュ「あんたたちの仕事がこんなだから、記者たちがあんな風に騒ぎ立てるんだろうが！ もう（世の中は）80年代やそこらとは違うんだぞ。調査の透明性を高める必要がある！」
ここだけ聞くと、まともなことを言ってるようなボムジュ。
インジュの班長「え？ いや、お宅にはよくわからないだろうが・・」
咳払いし、黙らせるボムジュ。
ボムジュ「ここ、まさにこれが、全ての始まりだ」
報告書の経緯説明の部分を指で示すボムジュ。
インジュの班長「ここは、アップされ次第、すぐに削除しましたよ」
ボムジュ「それこそが、俺が言ってることだ！ ここで、あんたたちは（捜査方針を）間違った方向にすすめたんじゃないのか！ 学生たちはすでに話題にしていた。削除したからって、噂は止められない。投稿されたオリジナルを渡してくれ。」
インジュの班長「え？・・ですが」
ボムジュ「世間には、生きる価値のない虫けらみたいな奴らがたくさんいるんだ」
インジュの班長「・・・・・・・」
ボムジュ「そういう奴らを捕まえるには、問題の芽を摘む必要があるんだよ。最初に一人が倒れれば、次に７人、そして、残りの10人も倒れることになるんだ。この18匹の虫けらを捕まえたら、すべては終わりだ」
インジュの班長「・・・・・・・」
ボムジュ「どっちにしろ、こいつらは、街のイメージを損なうゴミばかりだ。この機会に、できるだけ、ここをキレイに消毒したらいいじゃないですか？ それこそ、透明性をもって・・」
なにか、狙いがあるってことだよね。
でも、まだこの時は、ボムジェですら、真相がわかってない段階だったってこと？
インジュの班長「この事件については、キム・ボムジュ班長を信頼しますよ」
屈服感は否めません。
小さく頷くボムジュ。
ボムジュ「私もいろいろと協力していただきたいんでね」
インジュの班長さん、ボムジュのこと、嫌いでしょ。
わかるわ。。。
ボムジュ「この投稿・・・誰が投稿したのか、知らないとね」
インジュの班長「こちらも、その人物に関しては探しましたよ」
ボムジュ「ただ、見てるだけじゃだめなんだ！！ その人物を探しださなきゃ・・」
小さく頷くのみの、インジュの班長。
捜査応援とは名ばかりで、全面的に、乗っ取られたも同然って感じです。
ここで切ります。
★『シグナル』EP.11-4 雑感★
覚ろげながら、ヘヨンは、この無線機の交信が、兄の事件の真相究明のために、その事件に携わったジェハンと自分を引き合わせるためだったのでは・・と気づき始めているようです。
何も知らされぬまま、それでも、ヘヨンを信じ、動き始めたジェハン。
この突拍子もない関係性を、ただ、無線を通じた声のみで培ってきた“信頼関係”を、無理のない形で表現するためにも、この10話の積み重ねが必要だったんだろうなぁ、と思わされます。
とまぁ、私、すっかり、ジェハン身贔屓が高じて（笑）、出来うる限り、彼をかっこよく描写したくてたまりません。
これでも、キャプチャー画像の枚数を増やさないように、結構、セーブしてるんでございます。
