皆様にご心配いただきました、2024夏の狂詩曲。← 安直なネーミング(笑)

ありがとうございます。

少しずつ、こんな風に、パソコンの前に座っていられる幸せ。。。

なにものにも代えがたいですね(笑)


なかでも、数名の方のご興味を引いたような、わたくしのPC部屋のエアコン事情(笑)

ちょっと建物周辺の形状的に難あり(?)と言いましょうか、住宅会社が想定していた位置にエアコンを設置しないことになり、冷暖房兼用タイプの窓用エアコンを使用するに至ったのが数年前でした。

「なぜに窓用エアコン?」のご質問以外のほとんどが「窓用エアコンってうるさくないですか?」でした。皆様、よくご存じで。。(笑)

答え:はい、うるさいです! 

ただですね、ここ数日は、一度もエラーにならず、ちゃんと動いてくれてまして、今は、この“うるささ”が、「よし! 正常に動いてるぞ」というバロメーターになっております。← ちなみに、作動の不可に関しては、我が家の技術屋さん(笑)にも、ちゃんと確認してもらっております💦

とは言いましても、それなりに年数も経ってますし、そろそろかもしれませんね。

目下のところ、夏真っ盛り、品切れ・品薄状態なので、オフシーズンになったら、なんとかせねば・・・という予定でおりますので、ご心配なく~~♪

 

こちらの筋追いは、気になったドラマを、世に出回る商業翻訳ではなく、ドラマ好き有志の英訳・もしくは配信サイトの英訳をもとに、(英語ができないくせに)果敢に訳した「なんちゃって訳」となっており、多少、ストーリー展開は訳者の願望に寄ってます。視聴しながら生じた疑問の考察やら、内容を把握しながら、突っ込んだり、賞賛したりしたいという、ドラマ好きの発露です。

ラストまでの完全ネタバレです。

いつものごとく、本格的なネタバレ&上記のご注意をご理解いただき、OKの方のみ、おすすみください。お願い

 

シグナル  시그널 英題:Signal

 (tvN Jan 22, 2016 - Mar 12, 2016 1時間15分×全16話)

対象:15歳以上

脚本:Kim Eun Hee

演出:Kim Won Suk

 

※このドラマは、犯罪を扱うという特性上、登場人物がエピソード毎にたくさん出てくること、1話完結ではないこと、現在・過去の描写が頻繁に入れ替わる、など、通常の筋追いでは、わかりにくい部分もあるため、補足も兼ねて、びびの独断で、人名や、人間関係など、ドラマよりも先に、リマインドしたり、説明をする場合があります。

極力、ドラマ上、「なるほど!! この人がこういう立ち位置だったのね」という謎解き部分の醍醐味が損なわれることのないように工夫したいとは思いますが、なにぶん、整合性を取り切れない箇所もでてきそうな気がします。

余計、わかりにくくなったりしたら、ほんと、申し訳ないです。

 

前記事をお読みでない方は、さきに、こちらからお読みください。

#14-1
 

【Episode 14-2】

 

現在

 

ジェハンとの無線の交信が叶わず、焦りまくったヘヨンが訪れたのは・・・例の、偽の証言者ダルのもとでした。

 

~インジュ市 PC房~

 

ネットゲームに敗けて、悪態をついていたところに、血相変えてやってきたヘヨンに気づき、ぎょっとするダル。

 

~裏通り~

いきなり、ダルを殴り飛ばすヘヨン。 ← デジャブ(笑)

 

痛む口許を押さえながら、怒鳴るダル。

ダル「なんなんだよ、こいつ!!」

 

ヘヨン「1999年の事件で、チャン・テジンが犯人だって最初から知ってたんだな?」

 

・・また、その話か、と、ため息をつくダル。

 

ヘヨン「俺の兄貴が罠にハメられ、死に追いやられたことも知ってたんだな。それでも、ただ見てるだけで、何もしなかったんだよな? 違うか?!(怒)」

 

ヘヨンの権幕をみて、嗤いだすダル。

 

ダル「それがなんだよ? だからどうだって言うんだ? もう17年だぞ。なんで、今になって、よってたかって騒ぎ立てることがある?」

 

ヘヨン「"よってたかって"? 俺以外に、お前をさがしにきた奴がいたのか?」

 

ダル「あのおっさんだよ。中年の刑事・・・」

ヘヨン「・・・・・・その刑事の名前、アン・チスって言ったか?」

 

ダル「おお、なんだ、警察の世界っていうのも狭いんだな。」

あっさり認め、おかしそうに笑うダル。

 

ヘヨン「なんて言ってた? なんて言ってたって聞いてるんだぞ!」

ダルの首を締めあげるヘヨン。

ダルも、ソヌの件は、かなり後味が悪かったと見えて、一応、ヘヨンの問いには答えるんだよね。

 

ダル「ソヌが、あのマフラーを持っていたことを、俺に証言してほしいってさ・・

ヘヨン「え?」

 

いきなり、マフラーのことを言われて、え・・と固まるヘヨン。

 

これが、今までにも何度か出てきていた“赤いマフラー(빨간 목도리/パルガンモクトリ)” のことを、ヘヨンがはじめて知った瞬間です。

 

~回想~

アン・チスに呼び出されたダル。

アン・チス「お前、パク・ソヌと赤いマフラーのことについて話してたそうだな。チャン・テジンがインジュ事件の真犯人だと証明できる証拠の・・・」

ダル「なんで、突然、そんなことを持ち出してくるんだよ?」

アン・チス「お前が、パク・ソヌに、そのマフラーを持って行った奴なんだな」

 

ダルにしてみれば、もう忘れたい過去の話なのに、なぜか、未だについて回ります。

 

ダル「だから、それがどうしたんだよ? え? パク・ソヌがそれを持っていようといまいと、どっちにしたって、もう時効は成立してるだろ。それなのに、今更、捜査しようとしてどうする気だよ?」

 

アン・チスに一歩詰め寄られ、威勢がなくなるダル。

 

アン・チス「俺が調べてるのは、その事件のことじゃない。インジュ事件を暴き立てようとしてるわけじゃない」

(回想 終わり)

 

ヘヨン「インジュ事件じゃなく、別の事件を捜査しようとしてたのか?」

 

ヘヨンに掴まれていた手をふりほどくダル。

ダル「それで全部だよ。それだけ聞くと、立ち去ったんだ」

 

アン・チスの死とインジュ事件の繋がりばかり考えていたところが、思いもかけない展開に、動揺するヘヨン。

 

ヘヨン「アン・チス係長がその後、どこに行ったか知ってるか?」

・・・と、ダル(何気に登場するシーンが多い役だった www)に訊ねたところで、場面変わります。

 

~ヘヨンの車中~

たった今、ダルから聞いた話で、頭の中が絶賛、大混乱中のヘヨン。

 

そこに、見知らぬ番号からの着信。

 

無視し、車を発進させるヘヨン。

 

~インジュ警察署~

 

刑事「こちらが、アン・チス係長ニムが数日前、依頼されたファイルです」

 

見るからに、古びた表紙に、

パク・ソヌ 変死事件 調査報告

と、書かれています。

 

刑事「コピー機はそちらにありますよ」

 

ヘヨン「係長ニムは、インジュの強姦事件のファイルは求めなかったんですか? こちらのファイルを依頼したというのは確かですか?」

刑事「ええ、そのとおりですよ」

 

ますます混乱するヘヨン。

 

~捜査局長室~

 

2チーム長「アン・チス係長は、死亡前に、捜査資料の提出を要求していたようです。15年前の、パク警衛の兄の自殺についての資料でした」

当然のごとく、2チーム長も、その情報は掴んでいます。ま、そりゃそうだよね。

 

手元の資料を見ながら、無言のキム・ボムジュ。

とはいえ、今、ボムジュの頭の中では、様々な計算がなされていると思われ・・・。

 

これで、アン・チスが、ソヌの自殺に関し、なにかしようと画策していた、ということは確信できました。

 

正確に言えば、具体的になにをしようとしていたのか、というところまでは把握できてはおらず、(娘の死で呪縛が解け)自分に反旗を翻したからこそ、チスの動きを封じたわけですが・・・

※ここのシーン、覚えてらっしゃいますか? #11−5

アン・チスを縛り付けておく鎖が切れたことを自覚し、奥歯を噛みしめるボムジュ。

だからといって、手をこまねいているわけにはいかないのです。

 

 

現在のボムジュは、アン・チスが何にひっかかりを持ったのか、自分が気づいていない、何かがあるのか、おそらく、ものすごく疑心暗鬼になっていると思われます。

 

 

~未解決捜査班~

一方、ヘヨンの部屋から、古い無線機を持ってきてしまったスヒョン。

 

~回想1 #7-2

アン・チス(声):イ・ジェハン刑事が、幸運のお守りとして持ち歩いていたの、覚えているだろ?

 

スヒョン「・・・・?」

アン・チス「黄色いスマイルマークのシールが貼ってあった奴。あれ、貼ったの、お前だったよな?

ますますもって、不審に思うスヒョン。

 

この時、アン・チスは、ヘヨンが、その無線機を持っていたことまでは、スヒョンに話してはいませんでしたね。😅

 

~回想2 #12-1

※ アン・チス殺害を疑われたヘヨンを救おうと、2チーム長に確認するスヒョン。

 

スヒョン「アン・チス係長の私物に、無線機が入っていたのを見たの? 黄色いスマイルマークがついてる奴?」

声を潜めるスヒョン。

 

~回想3 #7-3

身分証のケースの中から、スマイルシールを取り出し、

無線機の底にいたずらっぽく貼り付けると、

そっと、元に戻すスヒョン。

 

まぎれもなく、自分が貼ったスマイルシールです。

無線機の底に貼られたスマイルシールを見れば、それがジェハンが持ち歩いていた無線機だってことは誰よりもよく知っています。

 

スヒョン「これは、間違いなく、先輩ニムの無線機だわ」

いろいろ考えあぐねても、これとヘヨンがどうしても結びつきません。

 

そして、この無線機については、他にも思い出すこともあるのです。

 

過去

 

~強力班~

例の強盗騒ぎのあと、ジェハンの机の上に置かれた無線機を持ち上げるスヒョン。

スヒョン「変よね・・・。たしかに、音が聞こえたような気がしたんだけど・・・」

 

振ったり、コンコンコンと叩いたりしても、反応なし。

そこに、ジェハンが戻ってきました。

 

スヒョンが、無線機を持っているのに気づき、慌てて、声をあげるジェハン。

 

ジェハン「おい、誰が俺のものを触っていいと言った?」

スヒョン「これ、本当に壊れてるんですか?」

ジェハン「ああ、まったく。ほらみろ。電源だってつかないだろ」

そういって、無線機を見せるジェハン。

 

スヒョン「だったら、なんで、そんなもの持ち歩いてるんですか? 重いのに・・」

ジェハン「え?」

スヒョン「先輩ニムの幸運のお守りみたいなものだって聞きましたよ。どうして幸運のお守りなんですか?」

ジェハン「な、なんで、お前が知りたがるんだ? これのどこが、お前に迷惑かけてるっていうんだよ?」

バサバサと机の上の捜査資料と一緒に、無線機を掴むと、部屋から出て行ってしまいました

 

あとに残されたスヒョン。

これは、余計、気になるじゃん・・・(Curiosity killed the cat※のパターンです。

※好奇心、猫をも殺す→過剰な好奇心は身を滅ぼすの意

 

~警察署~

 

部屋から出てきた刑事を待ち受けていたスヒョン。

 

スヒョン「あ・・私、ソウル庁のチャ・スヒョンと申します。カンウォン洞の強姦未遂事件を担当された刑事さんですよね。」

刑事「・・・ああ」

 

どうやら、別件の強姦未遂事件の裏取りで、担当した刑事に話を聞きにきたようです。

 

刑事「調べたところ、彼女の男友達だということが判明したんだよ。ヨンウ洞の事件とは何の関係もないようだね」

スヒョン「ああ・・・そうなんですね」

気落ちするスヒョン。

 

刑事「ああ、強力班の1チームなら、イ・ジェハンのこと、知ってるかな?」

スヒョン「イ・ジェハン先輩とお知り合いなんですか?」

ジェハンの名前が出ただけで、パァ~っと表情が明るくなるスヒョン。

 

 

刑事「ああ、ヨンサン署の時に、一緒に働いていたんだ」

 

 

~休憩コーナー~

スヒョンに、カップラーメンやら飲み物を差し出され、「こんなことしてくれなくてもいいのに・・・」と戸惑う刑事。

スヒョン「とんでもないです。うちの事件にご協力いただいたんですから、少なくとも、これくらいはさせてください」

実際は、捜査協力のお礼じゃなく、ジェハンの情報提供への御礼ですけどね(笑)

 

スヒョン「ヨンサン署にいらしたなら、イ・ジェハン先輩ニムのことも、よくご存じなんですよね?」

 

そらきた!!(笑)

 

刑事「ああ、それなりにな・・」

 

スヒョン「でしたら、あの無線機についてもなにかご存じですか?」

刑事「無線機? なんの無線機だ?・・・ああ、ジェハンがいつも持ち歩いていたアレのことか?」

 

スヒョン「あれ、もう壊れてて、全然動かないのに、どうして、持ち歩いているんでしょう?」

ラーメンを食べながら、思い出したように、話し始める刑事。

刑事「・・そのことか。どうやら、奴の初恋に関係してるって聞いたことがあるぞ」

 

初恋と聞き、表情が強張るスヒョン。

 

スヒョン「は・・初恋・・ですか?」

 

刑事「ああ、奴の初恋の相手は亡くなったんだよ。それで、(その無線機を)持ち歩くようになったらしい。あいつは、山みたいにデカい図体してるが、そうとうロマンチストなんだよな。あいつ、まだ、映画館に行ったりしないんじゃないのか?」

 

スヒョン「・・・・・」

映画館・・・映画のチケット・・・

 

刑事「その彼女が亡くなった時、奴のための、映画のチケットを遺していたそうだよ。・・・おお、これうまいな」

 

~回想 #9-1

スヒョン「先輩ニム、クリスマスはどうされるんですか?」

 

振り返るジェハン。

 

パンツのポケットから、チケットを取り出し、差し出すスヒョン。

スヒョン「映画のタダ券があるんですけど、おともだちとでもいっしょに見に行ってください」

 

ジェハン「・・・・・・・・・」

このジェハンの沈黙の意味を視聴者は先にわかっていたんです。

 

ジェハン「俺は、映画は見ない」

 

スヒョン「・・・え?」

 

ジェハン「(映画は)見ないんだ・・・」

 

スヒョンにとっては、ど新人だった頃の、数年前の話ですが、思い出してしまいました。

あの時の・・・あの・・何とも言えないジェハンの表情を。。。

 

 

さて、それからのスヒョン・・・メンタルがぶっ壊れ中。

しかし、ここまで、あからさまに、恋愛絡みで、おかしくなったら、周囲は大変だ。。。

 

~強力班~

ソウル中央庁に戻ってきてからも、ジェハンの初恋話が頭から離れないスヒョン。

 

隣で、キム刑事が電話でがなり立てようとも、← この隣席の先輩、バレンタイン騒動の時からだいぶ経つのに、まだ送ったファイルの精査をしてもらえてないらしい(笑)

一切、無関心で、作成中の報告書の途中から、キーボードに置かれた指が、ㄹ(リウル)の一文字を押し続けてる。

ㄹㄹㄹㄹㄹㄹㄹㄹㄹㄹㄹㄹㄹㄹㄹㄹㄹ


昼食の出前が届いても、心ここにあらず。

 

チャジャン麺(짜장면)の麺の器にかぶせられたラップを取らずに、黒いあんかけをぶちまけるスヒョン。(黄色いたくわんを入れたプラケースも一緒に乗ってました)

 

キム刑事「おいおい、お前、なにしてるんだよ! おい!」

 

その声に、周囲の先輩たちはもちろん、ジェハンも一緒に、スヒョンに注目する。

 

大慌てで心配する先輩たちをよそに、慌てることなく、ぼ~~っとしたまま、片づけるスヒョン。

 

キム刑事「どうかしちゃったのかよ?」

 

~男性トイレ~

その後も、ジェハンたちが入っているにも関わらず、男性用トイレに、無言で入ってきて、普通に個室に入るスヒョン。

大慌てで、前を隠すジェハンや先輩刑事。

 

キム刑事「な、なんだ? 女子トイレ、壊れたのか?」

ジェハン「・・・・」

まるで、集中してない様子のスヒョンに、はぁ~と大きなため息をつくジェハン。

 

そして、夜を迎え・・・残業なのか、当直なのか、残っているスヒョン・・・とジェハン。

どうやら、二人きりのような感じです。

 

給水タンクのボトルを入れかえようとして、重いボトルを足に落としてしまうスヒョン。

 

スヒョンの悲鳴を聞き、

「どうした? ケガしたのか? 大丈夫か?」と駆け付けるジェハン。

 

スヒョン「すみません。やりなおします・・」

ふらふらと立ち上がり、ボトルを持ち上げようとするスヒョン。

ジェハン「おい、よせ。俺がやるから。いいから、座ってろ」

片足を引きずるようにして椅子に座ろうとする様子を見て、支えるジェハン。

 

「見せてみろ」と、スヒョンの足首を確認してみます。

ジェハン「腫れてるようだぞ。平気なのか?」

スヒョン「平気です」

自分の目を見ようとしないスヒョンを見て、立ち上がるジェハン。

 

ジェハン「最近、どうした?」

え・・と、ジェハンを見上げるスヒョン。

 

ジェハン「そんな集中力を欠いた状態で、現場でどうするつもりだ? そんな調子で大事故でも起こしたいのか? お?」

 

すでに、瞳が滲んでいるスヒョン。

 

スヒョン「まだ、その人のことが忘れられないんですか?」

ジェハン「え?」

 

スヒョン「先輩の・・初恋の人です。亡くなられたんですよね」

 

ジェハン「・・・・・・・・・」

スヒョン「・・・・・・・・・」

 

こういう話は、タイミングが大切なんだと思うのよ。

ジェハンからしてみれば、心の奥の、ひっそりと鍵をかけた部分の話で、もしかしたら、いつの日か、スヒョンに話すことがあるかもしれないけれど、少なくとも、ジェハンにとっては、それは今じゃない。

 

ジェハン「・・・そんなバカげた話ができるくらいなら、それほど、痛めてはいないようだな。念のため、氷で冷やしておくんだぞ」

 

それだけ言うと、自席に戻るジェハン。

とはいえ、もう仕事を続ける気にはなれません。

 

バタバタと机の上を片付け、スタンドの電気を消すと、スヒョンに代わり、水のボトルをセットし、← この時の、ガタンバタンといった乱暴なしぐさが、ジェハンの動揺の大きさをダイレクトに伝えてます。。

 

そのまま、無言で出て行ってしまったジェハン。

 

一日中、頭の中は、先輩ニムの初恋の人の話で一杯で、気になって気になって何も手につかなくて、本音を言えば、直接聞きたかったのに・・・。

 

涙をこらえるように、上をむくスヒョン。

 

この二人も、そろそろ次のタームに入る時期なのかもしれません。

 

現在

 

~刑事の家~

外で待ち受けていたヘヨン。

 

実は、この人は、昔、ソヌが手首を切った時に、担当した刑事さんです。

 

捜査資料を見せながら、「あなたは、この事件を担当されませんでしたか? 2000年のパク・ソヌの自殺事件・・」と声をかける。

 

刑事「どなたですか?」

ヘヨン「パク・ソヌの弟です。このように、突然、伺ったりして不審に思われること、よくわかりますが、私にとっては、とても重要なことなんです」

 

ソヌの弟と聞いて、無下にもできない刑事。

 

場所を変え、ヘヨンの話をきくことにしてくれます。

捜査資料をめくりながら、当時のことを思いだす刑事。

 

ヘヨン「それで、当時の捜査について、なにか、おかしな点などはありませんでしたか? 怪しいと思われたことなど・・」

刑事「まさに、ここに書いたとおりだよ。もし、君が被害者の弟だというのなら、その場にいたんだから、覚えているはずだろう

 

~ヘヨンの車中~

そう言われて、捜査資料を見ながら、改めて、当時のことを思いだそうとするヘヨン。

 

~回想~

とは言いますが、小学生の子が、自分の兄が血にまみれて、倒れているところを見て、平常でいられるはずがありません。

ただただ、兄の名前を呼び、声をかけ続け、病院に搬送されるのをあとから追いかけた記憶のみです。

 

病院の処置室に入ってからは、医師や看護師たちが必死に、意識レベルを確認したり、酸素マスクをつけたり、

心電図を取り付け、血液を採ったり、

心臓マッサージなどの延命処置を施すのを、

おろおろしながらそばで見ているしかありませんでした。

 

知らせを聞き、駆け付けてきた母親。

処置室の床に座り込んでいるヘヨンを見つけ、傍に寄ったときには、すでに、ソヌは、頭から白いシーツがかけられた状態でした。

その場に崩れ落ち、這いつくばりながら、ベッドに近づく母親。

 

そのそばでは、救急隊員から、発見時の様子を聞く刑事。

隊員「室内に争ったような形跡、及び、身体的にも外傷などの兆候はみられませんでした。」

 

母親の慟哭を目にする刑事。

そして、その傍らに、男の子が立っていたことも。

 

廊下で、母親に説明する刑事。

刑事「息子さんは、落ち込んでおられたようですね。息子さんが負ったケガは、それを一致していました。自殺で、ほぼ間違いないと思われます。ですが、もし、検死を希望される場合は・・・」

首を横にふる母親。

母親「いいえ・・・これ以上、あの子の身体を傷つけたくはありません」

これも、事件の発覚の機会を失わせた一端だったのかもしれませんが、オンマの心情はよくわかります。

 

その時、ヘヨンを迎えにきた父親。

父「パク・ヘヨン・・」

ヘヨン「アッパ・・・」

父「二度と、母親や兄と会うな、と言っただろ!」

強引に、ヘヨンの手を引き、病院をあとにする父親。

 

アン・チス(声)<俺が調べてるのは、その事件のことじゃない。インジュ事件を暴き立てようとしてるんじゃないんだ>

 

インジュ署の刑事<こちらが、アン・チス係長ニムが数日前、依頼されたファイルです>

 

必死に、捜査報告書のページをめくりながら、なにか見落としがないか、必死に考えをめぐらせるヘヨン。

 

アン・チス(声)<もし、お前に真実を知っても対処できると思うなら、インジュ市に来い!>

 

そう呼び出された先のインジュ病院にて、アン・チスは何者かの手によって命を落とすことになったんです。

 

ヘヨン「アン・チス係長ニムは、一体、何を調べていたんだ?」

 

過去

 

~少年院 正面玄関~

 

【2000年2月17日】

ソヌの出所の日です。

 

保護者たちが待ちかねているところに、姿を見せた少年たち。

大変だったな、と息子に声をかける両親たちと連れ立って、帰っていく中、最後に姿を見せたのは、少しやつれたソヌ。

 

傍らを見ると、しょうがない子だね、と少し渋い顔をしながら、立っている母の姿。

 

気落ちした風に、視線を落とすソヌ。

 

この時のソヌは、既に、誰が主犯なのかについても、院内で聞いて、知っています。

少年院にいる間、ヘスンが訪ねてきたという描写もありました。

おそらく、今後のことに関しては、いろいろなことを考えたに違いないんです。

 

でも、母親やヘヨンに対してだけは、結果的に、こんなことになってしまい、顔向けができない想いなのでしょう。

 

ビニール袋に入った豆腐を、無言で突き出す母。

※韓国ドラマあるある。刑務所から出所した人が豆腐を食べる慣習。豆腐のように真っ白な心に生まれ変わって人生をやり直せるように、という「再び罪を犯さないように」の願いが込められているという説が一般的なのかもしれませんが(諸説あり)、本心から、息子が無実だと信じているとしたら、豆腐は差し出さないような気もしますが、どうなんでしょうか。

やっぱり、慣習的に、差し出すものなんでしょうか。

 

受け取ったソヌを突き放さず、自ら手を引くオンマ。

 

ソヌ「オンマ・・・」

オンマ「さっさと行くわよ」

 

いくつになっても、息子は息子。

豆腐の件で、あ~だこ~だ言いましたが、小さな頃、こうして、ソヌの手を引いていた頃と、オンマの中では、なんら変わらない、と言いたいんですよね。

 

~ソヌの自宅~

久しぶりに、我が家に入り、静かに見回すソヌ。

戸棚に置かれたものが少しスカスカで、壁に貼られた賞状も減っています。

 

父親やヘヨンのものが無くなっていることに気づいたソヌ。

 

オンマ「お腹空いてるでしょ。食べなさい」

用意されたのは、一人分の食事。

それでも、このオンマにしてみれば、心づくしの食事なんでしょう。

 

オンマ「食べ終わったら、お皿をシンクに置いておいてね。母さんは、食堂に行かなきゃならないから・・」

壁にかけた上着を取る母親。

 

ソヌ「ヘヨンは・・・?」

オンマ「・・・・・・」

背をむけたままのオンマ、さすがに、辛さと寂しさを隠せません。

ソヌ「ヘヨンはどこなの?」

オンマ「もう二度と、ヘヨンには会えるとは思わないで」

それだけ言うと、出ていく母親。

ソヌ「・・・・・・」

賢いソヌには、その意味が分かりすぎるほど、わかってしまうんです。

 

一人になり、自分の勉強机の引き出しを開けてみるソヌ。

綺麗に、整理整頓された中身。

勉強だけじゃなくて、こういう身の回りのこともきちんとしていたソヌ。

 

ここで、思わせぶりに、鉛筆削り用の折り畳み剃刀が目立つように大写しになるところが嫌だわ。

 

そのまま、そっと引き出しをしめるソヌ。

 

真面目に勉強にいそしんでいた、パク・ソヌの人生を再び、取り戻すためには・・・

 

 

ここで、切ります。

 

 

★『シグナル』EP.14-2 雑感★

 

 

ヘヨン「アン・チス係長ニムは、一体、何を調べていたんだ?」

このヘヨンの疑問に関しては、残念ながら、今の段階では、まだまだ、カードが足りていません。

実際には、次の#14-3ですね。

混乱しまくって、冷静さを欠いているヘヨンにとって、新たな試練がめぐってきます。

 

そんなときは、もう一つの時空の流れ・・・決して諦めないと誓ったジェハンの活躍を心待ちにしたいところですが、2000年は2000年で、スヒョンが個人的な恋模様に揺れに揺れているので、ジェハン、いろいろ対応に苦慮してるところでもあります。

ただの、元指導係の先輩×元新人の後輩・・とは言い難い・・・そんな雰囲気が漂ってるんだもん。

 

この(現在と過去の)対比、結構、うまくつくってあるなぁ、と改めて見ながら感じています。

 

★『シグナル』EP.14-3に続く★