桜井、橿原、明日香など天皇陵訪問が好きな筆者でしたが、最近では行きにくい所ばかりが残ってしまいすっかりご無沙汰しております。
2018年12月になりますが現時点で最後の陵墓訪問を紹介します。
淳仁天皇淡路陵(あわじのみささぎ)
名前の通り兵庫県の淡路島にあり、以前訪れた香川県の崇徳天皇陵を除けば本州外の唯一の天皇陵です。
淳仁天皇は崇道盡敬皇帝(舎人親王)の子で第47代天皇。時代は奈良時代ですね。
政争に敗れ淡路の地へ流された天皇はすぐに病死(意味深)し、歴史から消されてしまいました。
「淡路廃帝」と通称されますが、明治時代に「淳仁」という謚号を贈られ漸く歴代天皇の一人として認められました。
保元の乱に敗れた崇徳天皇、壬申の乱に敗れた弘文天皇、承久の乱で廃位された仲恭天皇と併せて「不遇四天皇」と筆者は勝手に位置づけています。いずれも明治に実質的に「名誉回復」された面々です。
(これまで投稿が遅れたのは自己満足の和歌紀行シリーズの一つとしての構想が破綻したからです)
朝8時過ぎに明石海峡大橋に臨む舞子からバスに乗車しました。
淡路島中部の洲本インターチェンジで下車。
山王神社という神社があったので参拝。
ここから淡路交通のバスに乗り、一般道で南あわじ市にある淳仁天皇陵へと向かいます。
バス停名は「御陵前」と分かりやすいです。(写真は帰りのもの)
国道から歩くとお目当ての淳仁天皇陵がありました!
近くに一つ陵墓があるのでもう少しだけ南下。
それらしき木々のモコモコが出現しました。
こちらは崇道盡敬皇帝妃大夫人山背(だいぶにんやましろ)淡路墓です。
淳仁天皇の母「当麻山背」です。
息子と共に配流されこの地に葬られていると言われています。
この後は洲本ICまで元来た道を戻り、今度は高速バスで徳島まで抜けたのでした。
淳和天皇、大夫人山背の魂よ安らかに。