最終回に向けて、一つのシーンがちょっと長めだったりして、今回も4分割にしたんですけど、筋追いもどんどん長くなる傾向にあります。
【おことわり】
こちらの筋追いは、気になったドラマを、世に出回る商業翻訳ではなく、ドラマ好き有志の英訳・もしくは配信サイトの英訳をもとに、(英語ができないくせに)果敢に訳した「なんちゃって訳」となっており、多少、ストーリー展開は訳者の願望に寄ってます。内容を把握しながら、突っ込んだり、賞賛したりしたいという、ドラマ好きの発露です。
ラストまでの完全ネタバレです。
なお、扱う内容も、異性愛だろうと同性愛だろうと「どーんとこい!」でして、ある一部の性的指向を称賛するものではありませんが(笑)、若干、作品選定において、バランスは欠いております。
誰かにとっては不適切なテーマ、扇情的な言葉や画像を含むかもしれません。ごめんなさいです🙏💦💦
いつものごとく、本格的なネタバレ&上記のご注意をご理解いただき、OKの方のみ、おすすみください。![]()
『猟罪図鑑Ⅱ』
猎罪图鉴(獵罪圖鑑)Ⅱ / Under the SkinⅡ
2022年(中国)Dec.10~ Dec.25, 2024
45分×全28話
脚本: Zhang Lai
演出: Liu Shu Qiao
『猟罪図鑑』前シリーズをはじめから読みたい方は、こちら#1-1から
前記事未読の方は #25-1 #25-2 #25-3 #25-4
第二十六集 基因之恶(二)
#EP26-1
~北江分局 訊問室~
おそらく沈翊と一緒に北江分局にきて、そのまま、訊問室行きとなった方凱毅ですが、まだ、手錠はかけられていません。
方凱毅「杜刑事さん、これはどういうことですか?」
手を広げてみせる方凱毅。
杜城は席に座らず、テーブルに腰を掛ける形で、方凱毅に対面しています。
イェン予審官「あなたが、唐可盈を殺したのかね?」
方凱毅「唐可盈? 死んだ? 彼女、死んだのか?」
イェン予審官が、テーブルの上の剖検報告書を杜城に渡す。
それを開きながら、説明する杜城。
杜城「現場で、注射針が発見された。そこから、唐可盈の人体組織と若干の残留物が見つかっている」
剖検報告書を方凱毅に渡す杜城。
ひったくるように、報告書を読む方凱毅。
方凱毅クラスには、説明するより、見せるほうが早いってことですね。
杜城「分析結果は以下の通り、シアン化ナトリウム及び麻酔成分だった。これらの麻酔薬は、江城凯莱生物研究所の研究開発特許に属するものだった」
方凱毅「・・・・あなた方は、私が彼女を殺したと?」
ええ、だから、さっきから、そう言ってますがな。
さも驚いたように、「彼女は、私の学生だ」と訴える方凱毅。
方凱毅の手元の報告書を回収する杜城。
イェン「唐可盈が殺された晩、あなた方二人は会っており、その後、あなたは自身の研究室に戻ったんだよな?」
方凱毅「ええ」
イェン「では、あなたが研究室を出て、二時間以上もどこに行っていた?」
方凱毅「海岸に行きました」
杜城「なぜ、海岸になど行ったんだ?」
方凱毅「沈翊が、私に星空の描き方を教えてくれたんだが、どんなに頑張っても上手く描けなくて・・それで、インスピレーションを得るためにも、本物の星空をこの目で見ようと、海岸に行ってみることにしたんです」
杜城「インスピレーション?・・・(思わず小さく吹きだし笑いの後)なんという偶然だろうか、あなたはインスピレーションを得に海岸に行き、唐可盈の犯行現場もまた海岸だった」
方凱毅「本当に何も知りません。唐可盈の死は・・・本当に、私にとってもショックでしたし、動揺しています」
杜城「・・・・・・」
イェン「ある人物が、唐可盈を殺したのはあなただと告発している」
方凱毅「誰ですか?」
杜城「呉斌!」
しばらく、杜城の顔を不思議そうに眺めてから、そういうことか、と小さく息をもらす方凱毅。
イェン「弁明したいことはないのかね?」
首を横に振る方凱毅。
方凱毅「ありません」
イェン「呉斌と、あなたの関係は?」
方凱毅「元は雇用関係でした。かつて、私の研究によって、彼の病気を治療したことがありました。彼は、いつも、私に恩返しをしたがっていて、それに同情した私は、彼を、安陸然の運転手に紹介した。実際、彼には安陸然の監視をさせたかったということも・・認めます。結局のところ、私は、安陸然のことを信用はしていなかったんです」
杜城「それが、彼に定期的に送金していた理由なのか?」
方凱毅「ええ。・・・ですが、今となっては、我々は、農夫と蛇のようですね。」
眉をひそめて、聞いている杜城。
方凱毅「農夫は親切にも蛇を助けたが、結局、蛇は農夫に嚙みついた」
イェン「悪いが、もっと明確に話してもらえないかな?」
そりゃそうよ、供述調書に、農夫だの蛇だの、昔からの故事なんて書けませんからね。
方凱毅「常に私は、生来、人間の本質は悪である、と信じてもいたが、反面、人間の良い面も見たいと願ってもいたんです。しかし、現実は、人間の悪行は本当に取り返しのつかないものだということを証明した。
あなた方は、ここ半年で呉斌がますます貪欲になったことに気づくべきだった。彼は私にどんどんお金を要求してきた。支払わなければ、安陸然に告発すると脅迫までしてきたんだ。
それでも私は拒否した。なぜなら、人間の欲望は底なし沼だと知っているからだ」
それまで、黙って聞いていた杜城、テーブルから降り、方凱毅の直前まで近づくと、「つまり、あなたは、呉斌を拒否したせいで奴はあなたに罪をきせた、と考えているわけか?」と、腕組みしながら訊ねる。
並みの犯罪者なら、相当な圧迫に感じるはずですが、やはり、そこは方凱毅、全然平気そう。
まっすぐに、杜城を見上げ、「そうです。これは全くナンセンスなことですよ」と答える方凱毅。
さて、困りました。
方凱毅は、罪を一切認めず、しかも、その供述も、表面上、筋が通ってます。
しかも、金の流れに関しては、方凱毅の言った通り、最近になって額が上がっているのも事前の調査でわかっていますし、呉斌の供述以外に、方凱毅が犯人だという確たる証拠は、今のところありません。
イェンのほうを振り向く杜城。
イェンとしても、なんともしがたいです。
方凱毅「他に証拠はお持ちなんですか?」
ほら来た!
ぎろりと方凱毅を見る杜城。
~北江分局 刑警隊オフィス~
訊問室を出てきた杜城。
訊問室の隣のモニター室ではなく、蒋峰や李晗と一緒に、詰所のほうにいた沈翊が、戻ってきた杜城に気づくと、すぐに「どうなった?」と訊ねる。
質問に答える前に、まず、先に椅子に腰かける杜城。
杜城「方凱毅はなにも認めなかった」
全員、無言ですが、失意が拡がります。
ただでさえ、物証の確保がむつかしい事件ということもあり、誰もが方凱毅の自供を期待していたというところでしょうか。
杜城「蒋峰、お前のほうから、なにか新しい情報はあるか?」
首を横にふる蒋峰。
蒋峰「方凱毅の写真を持って、事件が起きた時間に関連する地域を捜索しましたが、誰も彼を目撃した人はいませんでした。その周辺の、公共及び民間の監視カメラ映像も回収してきましたが、何も見つけられませんでした」
小さくため息をつくと、今度は、李晗に、「唐可盈の周辺はどうだ?」と訊ねる杜城。
李晗「彼女の自宅、彼女の両親の家、それから、江城凯莱生物研究所のいたるところを捜索しましたが、新しい手がかりは見つかっていません」
こっちもだめか、と、「呉斌の供述以外に、こちらには確固たる証拠はない・・」と悔しそうな杜城。
その時、溶月が現れる。
溶月「城隊、もしかしたら、私たちの判断は間違っていたかもしれない。呉斌のポケットから見つかったネイルチップの検査結果が上がってきたんだけど、ネイルチップの内側に残っていた接着剤から、安陸然のDNAが検出されたの」
杜城「!?」
報告書を手渡す溶月。
そんなバカな・・・と、慌てて、溶月が持っていた証拠品袋に手を延ばす沈翊。
誰もが、唐可盈のものだと信じて疑わなかった証拠品のネイルチップが、ここで、完全にひっくり返りました。
思わず、指さしながら疑問を呈する蒋峰。
蒋峰「つまり、このネイルチップは安陸然のものだったということになるんですか?」
やられたね。
わざとらしかったと言えば、わざとらしかったけど、本当にわざとだったんだ。
沈翊、カモられたんだ。
最初に、わざと、疑わしい行動をとり、それをひっくり返し、捜査圏外に身を置く。
よくある手とは言え、間接的に、沈翊が関わってしまってるのが、嫌だわ~~!
李晗「でも、唐可盈の購入履歴に、同じ色で同じスタイルのネイルチップのセットがあったんですよ。送料無料の15.9元でした」
溶月「それは偽物ね。確認したところ、このネイルチップは、高級ブランドのものよ。それぞれのネイルの価格は、1000元近くするもので、安陸然の普段の購入品のレベルに合ってるわ」
まさか、安陸然が同じようなネイルチップを持っているとは夢にも思わず、当然、安陸然の購入履歴の裏取りはしてなかったのも無理なしか。。。
沈翊「つまり、これは、本物だということ?」
溶月「そうね」
沈翊、ショック受けてます。
沈翊「僕が間違えたのか?」
間違えたんじゃなくて、誘導役として、カモられたんです。
溶月「爪の先端に、唐可盈の人体組織もあったわ」
ん? どういうことだ?と、顔を上げる杜城と、沈翊。
溶月「彼女たちの間で、物理的に争うような接触があった可能性を排除することはできないわね」
~安陸然の自宅?~
実際、こういう真っ赤なネイルで、腕を強く組んでいるほうが安陸然のイメージとしてしっくりくるよね。
今、かなり、ヤバいことになってるって自覚してるね。
安陸然「小陳・・」
アシスタント兼家政婦の陳さん、登場。
安陸然「もう、10年以上も私と一緒にいてくれてるわよね。あなたは、私が最も信用できる人よ。」
スマホを手渡す安陸然。
安陸然「このカードに、30万元入っているわ。パスワードは、私の誕生日の逆さまよ」
電話の上にカードを置き、手渡す安陸然。
小陳「安さん・・」
安陸然「あなたの助けが必要なの」
強張ってる陳さんの顔。
~北江分局 訊問室~
沈翊「君は、このネイルチップのことを、自分の彼女のものだって、僕に言ったよね?」
ネイルチップの入った証拠品袋を、呉斌の前に置く沈翊。
呉斌「はい」
杜城「お前の彼女って、誰だ?」
呉斌「特定の彼女はいません。」
ふふっと、鼻で嗤う杜城。
杜城「それはおかしいな。我々は、この付け爪からは、二人の人物のDNAを検出した。一人は安陸然、もう一人は唐可盈だ。君が言う、君の彼女とやらのものではなかった」
鑑定報告書を開いて見せる杜城。
う~と、声にならない唸り声をあげる呉斌。
バレるとわかっていて、このしぐさだとしたら、呉斌、かなりの役者です。
杜城「我々に嘘をついたな」
呉斌の拘束イスのテーブルから、証拠品を取り上げた翊ちゃん、かなり怒ってます。
呉斌「知りません。女性の物のことはよくわからないから・・」
自分の席に戻った沈翊、厳しい表情で呉斌を見ています。
その時、ノックの音がして、「城隊、これを見てください」と、李晗が入ってきました。
内容を読み上げず、報告書の欄を沈翊に指し示す杜城。
それを見て、明らかに動揺している呉斌。
黙って、自分を見る杜城と沈翊の視線に、耐えきれず、俯く呉斌。
李晗に「終わり次第、すぐに持ってきてくれ」とファイルを返す杜城。
呉斌としては、なにが発覚したのか、とか、戦々恐々です。
杜城「呉斌、安陸然のドラレコの映像は、クラウドにも保存されているんだ。うちの技術部門チームが復元している。まもなく、あの晩、なにがあったのか、わかるだろう。我々としては、君が真実を話してくれることを願うばかりだよ。自発的な供述(自供)をしてくれれば、裁判所に減刑を申請して刑期を短縮してもらうことも可能だからな。」
穏やかな口調で語り掛ける杜城。
当然、車内のドラレコの映像は消されていただろうけど、クラウトにコピーがあるか、メーカーに問い合わせるのって、そんなに時間かかったのかな。
逡巡する呉斌。
相変わらず、沈翊は厳しい顔、一択です。
待っても、なにも答えない呉斌を見て、わかりやすくファイルを閉じる、と立ち上がる杜城。
焦る呉斌。
いわゆる“落としのテクニック”のパターンって、そうそう変わらないもんだね。
呉斌「は、話します!」
立ち止まる杜城。
呉斌「話します、話しますから・・・」
呟く呉斌。
席に戻る杜城。
何度も何度も、話しだそうと試みては躊躇い、ようやく、口を開く呉斌。
呉斌「唐可盈を殺した人物は・・・安陸然!」
下を向いてしまう呉斌。
呉斌「もともと、安さん・・安陸然と唐可盈は一緒に海外にいくことを同意していたんですが、唐可盈は感情的で不安定な様子でした。突然、直接、会いたいと提案してきたんです。それで、私たちは、造船所まで車で向かいました」
今度こそ、供述をはじめる呉斌。
~呉斌の回想~
呉斌「安さん・・・」
安陸然「私一人で会いにいくことにするわ。遠くには行かないで。造船所の外で待っててちょうだい」
呉斌「承知しました」
廃船にむかって、一人、降りていく安陸然。
とりあえず、ここで切ります。
★『猟罪図鑑Ⅱ』Ep.26-1 雑感★
方凱毅も安陸然も、それぞれ、別の意味で、したたかだからなぁ。
方凱毅なんて、虫も殺さないような顔をして、淡々と、容疑を一つづつ否定していって、とうとう、呉斌の自供以外、物証がないことまで明らかにしちゃった。
そして、ネイルチップの件も、安陸然が一枚上手だったってことがわかってしまいました。
唐可盈殺害の翌日、唐可盈が行方不明との知らせをうけて、安陸然のところにやってきた沈翊。
カモられた、カモられたって言いましたけど、あの場に、あのタイミングで、沈翊が来るかどうかは、予期せずとも、別に、それが杜城であろうと、蒋峰であろうと、警察の人間だったら、誰でも構わなかったんでしょうね。
しかるべきタイミングで、呉斌がネイルチップの存在を意識させればそれでいいわけなので。
そもそも、あのネイルチップだって、今回の事件とは関係なく、唐可盈がつけているのをみて、安陸然が安物ではなく、ブランド品を買ってた可能性も否定出来ないし・・・。
安陸然がブランド品のチップをいつ購入したのかまでは言及してなかったけれど、とにかく、偶然を味方につけたのかわかりませんが、たまたま同じ丹蔻色のネイルチップをつけていたことが偽装工作に利用出来たってこと?
そこらへんの細かい整合性は、いつもの如く、どこまでドラマ内で提示されるかわかりませんけど、とりあえず、次で、唐可盈がどのような目にあったのか、はっきりします。
★『猟罪図鑑』Ep.26-2に続く★








































