さて、早速、見返しながら筋追いしていきます。
ああ、楽しみ!
全編見るのは久しぶりなので、まるで初見のような新鮮な反応をしてしまうかもしれませんが、ご容赦を〜🙇
そうそう、中華圏のドラマを筋追いする際にいつも迷うのは、登場人物の名前の表記をどうしようか、という点ですね。
漢字で行こうか、カタカナでいこうか、はたまたローマ字か、どちらにせよ、馴染みやすさとか、文字数や他キャストとの兼ね合いもあるので、併記したり、ちゃんぽんになったり、とにかく、試行錯誤しながらいきます(笑)
【おことわり】
こちらの筋追いは、気になったドラマを、世に出回る商業翻訳ではなく、ドラマ好き有志の英訳・もしくは配信サイトの英訳をもとに、(英語ができないくせに)果敢に訳した「なんちゃって訳」となっており、多少、ストーリー展開は訳者の願望に寄ってます。内容を把握しながら、突っ込んだり、賞賛したりしたいという、ドラマ好きの発露です。
ラストまでの完全ネタバレです。
なお、扱う内容も、異性愛だろうと同性愛だろうと「どーんとこい!」でして、ある一部の性的指向を称賛するものではありませんが(笑)、若干、作品選定において、バランスは欠いております。
誰かにとっては不適切なテーマ、扇情的な言葉や画像を含むかもしれません。ごめんなさいです🙏💦💦
いつものごとく、本格的なネタバレ&上記のご注意をご理解いただき、OKの方のみ、おすすみください。
『猟罪図鑑 ~見えない肖像画~』
猎罪图鉴(獵罪圖鑑) / Under the Skin
2022年(中国)3/6~ 3/16, 2022
45分×全20話
脚本: Jia Dong Yan、 Wu Yao
演出: Xing Jian Jun
毎回トップに置かれるオープニング映像ですが、凝ってて不気味で、いい感じ。
これ、真面目に考察したら面白そう。← 後々気になったら、やるかもしれませんが、今は、先をすすめます。
#EP1−1
まずは、このドラマにおける“最大かつ連綿と流れる謎”の象徴的な場所で、絵を描いている主人公の沈翊(シェン・イー)
これは、7年ほど前の、過去になります。
初見で、ここがどういう場所だと言い当てられる人は、まずいないでしょう。
少なくとも、今は、若き画家の沈翊がいつも一人で絵を書いている場所・・としか言えません。
しかも、かなり特徴的な画の数々。
この空間全体に、人物に対する強いこだわりが放出されてるみたいです。
海の上に立つ廃墟の上階部分が、独特な画風を持つ沈翊のオープンアトリエ代わりと言えばいいでしょうか。
しかし、数々の作品に負けない、檀健次のラインの美しさ。
そんな海上の楼閣のような廃墟に、沈翊を訪ねてきたのは、黒い帽子を目深にかぶった赤いハイヒールの女。
女「3歳の子供を見て、35歳に成長した姿を描けると聞いてきたの」
そういって、差し出したのは1枚の子供の写真。
手に取る沈翊。
そう、ここがすべての始まりじゃなく、恐ろしい分岐の始まりだったということに気づくのは、かなりあとになってからのことです。
第一集 Episode1
さて、こちらもまた、説明に困るシチュエーション(笑)
ピンポン、ピンポンと、部屋の外では来訪を告げるチャイムがけたたましく鳴り響く中、水を流しっぱにしたバスタブに付けられた黒いバッグ。
バスタブを上から見たところです。
大きさから見て、人が入っていれば、即事件です。
傍らには、これみよがしに置かれた時計。
チャイムだけではなく、コンコンコンコンとノックの音も加わってきて、ちょっと見てるこっちのイライラ指数が上昇中。
モゾモゾと動く黒いバッグ。
中から出てきた指がファスナーを開け、ストップウォッチのように時計を止める何者かの動き。
(今は亡き、エスパー伊東先生のカバン芸には遠く及びませんが)バッグの中に入っていたのは、刑事の杜城(ドゥー・チョン)
これじゃ全然、顔がわからんじゃん。
測っていた時計を手に取り、タイムを確認すると、嬉しそうに微笑み、
ようやくバスルームから出て、来客を招き入れる。
入ってくるなり、文句を言いまくるのは、部下の若手刑事のフォン(朱嘉琦 演)です。フルネームは蒋峰(ジャン・フォン)
フォン「城隊長、一体、なにやってんすか!電話にも出ないし、隊長が開けてくれるまで、俺、ずっとドアを叩いてたんですからね!」
大興奮で文句を言いまくるフォン。
振り向いて、ようやく、杜城がびしょぬれなのに気づいたフォン。
フォン「ちょっと待った。城隊長って、シャワー浴びる時、服脱がない人なんですか?」
杜城「張局長は、バッグの中に死体を入れた俺たちの推理を受け入れなかっただろ?だから、自分で試してみたんだ。もし俺と身長体重が同じくらいの成年男性であれば、自分でバッグに入り、ジッパーを閉めることは可能だ、5分だ・・5分以内に昏睡状態になり、低酸素症が起きる」
呆れ果てるフォン。
フォン「バカじゃないですか?なにかあったらどうする気だったんですか?」
そんなこと、聞いちゃいません。
杜城「俺たちの推理が正しかったと証明できたんだぞ」
意気揚々!(笑)
フォン「・・・・・・(困惑)」
ふと会話が途切れ、なにかを思い出したかのように、フォンに質問する杜城。
杜城「そういや、お前・・週末になんの用だ?」
フォン「・・事件です」
それを早く言え!ってやつですね。
・・・というのが、杜城の人物紹介の一端でした。
となれば、今度は、現在の沈翊の番です。
~警察学校の小講堂~
講義中。
現在の沈翊は、美術教員という一面も持ってます。
髪型も含め、身綺麗になり、こざっぱりした雰囲気になってますね。
沈翊「かの有名なフランス人画家Jacques-Louis David(ジャック=ルイ・ダヴィッド)は、新古典主義の開祖ともいえる。彼は、1793年にこの絵“マラーの死”を完成させた。
(赤い点はレーザーポインターです・・(^^ゞ)
被害者は、(フランス革命期の政治結社)“ジャコパン派”の代表でもあった政治家のジャン・ポール・マラー。君たちの手には彼の検死報告書がある。カメラが発明される前のこの時代、現場を記録できるのは画家が持つ筆のみ。彼らは、目の前の現実を忠実に再現しなければならなかったんだ。」
凶器のナイフもどんなふうに落ちていたのか、はっきりと描かれている。
沈翊「しかしながら、この絵には3つの嘘(隠された虚構)がある。どうか10分以内にそれを見つけてほしい。」
そういって、砂時計をひっくり返す沈翊。
「え、もうはじまってるの?」
「10分以内?」
ざわつきながら、資料に目を通し始める学生たち。
※これね、初見時、ユネクで見てた時ね、沈翊のこと、普通に、一般の大学の美術教員なのかと思ってたんですよねぇ(笑)
だから、なんで、検死報告書片手に、推論を働かせるのか、随分、面白そうな講義だなぁ、こういう先生だったらきっと講義も面白いだろうなぁって単純に思ってて、後々、そういうことかぁ、と合点がいった次第です。
~警察署 北江分局~
フォン「リンロンマンションで遺体で発見された被害者は、腹部に刺し傷のある女性一名。現場では、彼女のスマートフォンだけが見つかっていないだけで、物を盗まれたり、争ったような痕跡はありません」
手元資料に目を通しながら歩く杜城。
部下のフォンが説明してくれないと、このドラマ、進んでいきません(笑)
<現場の様子>
うわ~~、ここまで、ずっとバスタブつながりです。(笑)
ちょっとだけ、“マレーの死”に構図が似てない?← 合わせてきたのかな?
フォン「現時点では、痴情のもつれによる衝動的な殺人など、個人的な動機の線によるものと思われます」
杜城「彼女の交友関係を特定しろ。防犯カメラの映像は入手できたのか?」
フォン「はい。小馬が確認中です。」
ひっきりなしに、電話が鳴り響いていて、忙しい刑警隊。
署員「はい、刑警隊です」
忙しいのは、杜城も同じ。
署員「城隊長、ここに署名をお願いします」
書面にサインする杜城。
フォン「あ、隊長、手がかりです。デリバリーの配達員が容疑者と思われる男を目撃したと名乗り出てます」
~北江分局 モニタールーム~
防犯カメラの映像を確認する杜城たち。
配達員「はい、これが私です。で、こっちのグリーンのフーディーを着てるのがその男です。」
エレベーター内の映像です。
2021年3月25日 11:05:10 3号機
配達員「その時、どうも怪しいなって思ってみてたんです。袖口から水が滴っていて、床が濡れてたんですよ。それではっきり覚えてるんです」
杜城「エレベーターを降りた後、どこに行きましたか?」
配達員「あ・・それはわかりません。私は、そのまま1階で降りましたから」
それも映像で確認できた。
男はそのまま残り、地下へ。
杜城「地下の様子を見せてくれ」
係員「はい」
地下駐車場に姿を見せた男。
そのまま、徒歩で、マンションの中央出口に向かう様子が映し出される。
~警察学校 小講堂~
手をあげる学生。
学生1「検死報告書によると、マラーには、持病の皮膚病のために、全身にかけて発疹があったとなっています。おそらく、そのために風呂につかる必要があったんでしょう。でも、この絵では、マラーの身体はとてもきれいに描かれています」
沈翊「美化された遺体。これが最初の嘘だ」
学生2「先生!犯人はどこにいるんですか?検死報告書では、犯人はその場で逮捕されたとなっています。ですが、この絵の中には見当たりません」
沈翊「たしかに!」
そういうと、壇上に置かれた“マラーの死”をひっくり返す沈翊。
すると、別角度で描かれたバスタブと、隅に身を潜めている女性の姿が現れる。
沈翊「マラーが殺された後、犯人のコルデーには、現場から逃走しようという意志はまったくなかった。自分の罪を認め、その場で逮捕されたんだ。」
※この絵は、1860年になって、ポール・ボードリーの手によって描かれた作品だそうです。
沈翊「犯人の消滅。これが二番目の嘘だ」
電話がかかってきたのに気づいた沈翊が手元の時計を見る。
沈翊「3番目の捏造について、皆で話し合ってもかまわない。あとで、意見を聞かせてもらいます」
そういうと、イヤモニを耳に嵌め、電話に出る沈翊。
沈翊「もしもし、張局長?」
張局長「沈翊・・緊急を要する事件よ。あなたの助けが必要なの」
そうです。冒頭、お風呂で水没実験した際に、杜城が文句を言ってた張局長とは、この方です(笑)
沈翊「わかりました。すぐに始めましょう」
~高層マンション前~
杜城「おい、ここにいるのは確実なんだろうな?」
案内されてきたマンションに到着。
見上げる杜城。
フォン「ええ、この周辺の防犯カメラを徹底的に追跡して辿りついたんです。奴はこの建物の中にいます。でも、犯人の顔自身ははっきりわかってません」
杜城「だが、この建物から出てはいないんだな?」
フォン「それは絶対にないです。ただ、ずいぶん古い建物で部屋数も多くて、住んでる住民もたくさんいます。この敷地内には防犯カメラはありません」
杜城「全部屋をしらみつぶしだな。容疑者に警戒されないよう、こっちの動きに気づかれるなよ」
無線を受け取ろうとする杜城に対し、「(突入に関して)張局長が少し待てと言ってます。局長が似顔絵捜査官を採用したんです」と答えるフォン。
~警察学校 小講堂~
学生たちに背を向け、壇上の黒板にむかって、チョークを走らせる沈翊。
電話の向こうは、例の配達員の目撃者です。
配達員「こんな風に、緑色のフードを被った30代くらいの男性でした。その時、全身緑色の服を着てましたね」
ビデオコールで、直接、配達員の身振り手振りの説明を視認中。
配達員「顔全体の様子はよく見えませんでした。眉毛の・・眉骨のあたりが高く飛び出してるような感じがしましたけど、眉毛自体ははっきり見えなかったです。」
そのまま、沈翊のチョークの動きと、
配達員のお兄ちゃんの、熱の入ったリアクションと説明も続き・・・(笑)
あとからわかるけど、沈翊の実力もさることながら、この配達員のお兄ちゃん、エレベーターでチラ見しただけなのに、証言が必死すぎて、途中からついつい笑ってしまう(笑)
でも、私はどうしても、美しい沈翊の真剣な眼差しにずきゅん💘
~犯人の潜伏先マンション~
車の中で待機している杜城とフォン。
杜城「まだ、送ってこないのか?」
イライラしてる杜城。
一応、局長の指示に従って、車内で待機してました。← エライ、エライ!
フォン「まだです」
杜城「ここにいる大勢の警官を、似顔絵ごときで待たせているんだぞ。こんなバカげた話があるか?! もういいだろ。突入するぞ」
そういうと、無線にむかって、「杜城班、突入!」と命じる杜城。
次々とパトカーから出てくる刑事と警官たち。
~警察学校 小講堂~
おお、似顔絵の様子が明らかに。
それを、配達員に確認させる沈翊。
沈翊「こんな感じ?」
頷く配達員。
配達員「ええ、でも・・なんだか、ちょっと・・」
しっくりきてない様子の配達員。
どこだろうか、と考える沈翊。
沈翊「どのあたりが?」
配達員「う~ん、全体的に・・としか・・・」
さっきとはうってかわって、歯切れが悪い配達員。
つまり、はっきり言って、全然似てないってことですね。
沈翊「エレベーターの中での、あなたの姿勢はどうだったんですか?」
配達員「あの時は・・エレベーターの中でこうやってしゃがんで、荷物を整理してたんです。で、こんな風にして、このあたりにいたその人を見ました」
実際にやってみせる配達員。
それを聞き、新たに、チョークを走らせ始める沈翊。
~犯人がいると思われるマンション~
セントラルコートから、あんぐりと建物を見上げる捜査員たち。
外観から見えていた以上に、部屋数が多いことは、はっきりわかりました。(笑)
フォン「隊長。だから言ったじゃないですか。この建物をチェックするのは大変だって・・。なんで、似顔絵を待って・・・建物のオーナーに確認するとかなんとか・・」
ぶちぶち言うフォン。
確かに(似顔絵の精度さえ高ければ)そっちのほうが、はるかに、早くて労力がかからなそうです。
杜城「いいから、全てのエレベーターを停止させろ。チームをグループに分けて、各階を捜査させろ」
聞いちゃいないせっかちさん(笑)
三々五々、散らばる捜査員たち。
~警察学校 小講堂~
改めて、チョークを走らせた後、描き上げた沈翊。
沈翊「これならどうかな?」
パッと目を見開く配達員。
配達員「これです!! こいつだ!」
沈翊「やっぱりそうか。しゃがんだ状態で振り返ったら、こんなふうに、見上げる形になったはずだからね。犯人は、フーディーを着ていたため、彼の顔はほとんど影のなかにあったことになる。それゆえに、この人の顔は少し丸く見え、目が小さいように感じてしまったんだろう。」
うわ、今度は、それを基にして、正対している位置に描き直してるよ、沈翊。
沈翊「いわゆる視点のズレというものです。もし、あなたが彼を正面で見たとしたら、あなたにはこのように見えていたでしょう。」
説明しながら、書きあげた男の顔。
不気味だ。。。
そして・・・その顔が・・・
フーディを脱ぎ、着替えて出てきた男の顔と入れ替わる。
ここで切ります。
★『猟罪図鑑』Ep.01-1 雑感★
う~ん、まだ、二人の紹介すら途中って感じで、まだまだこれからですし、なにしろ、まだ、二人は顔を合わせてすらいません。
顔を合わせるようになれば、すぐにわかりますが、
いわゆる、
最初は敵対してた俺たち・・・っていう関係性なんですけど(笑)
しかも、なんとなく虫が好かないとか、そんなレベルじゃないことは徐々に明らかになります。
序盤は、二人の対比が分かりやすいように、
見た目スマート、言動は理知的な沈翊に対して、身体は剛健、ちょっと脳筋な杜城(笑)
・・・と、わりとオーバーめに表現されてますけど、今に、杜城に関しては全貌が見えてくると思いますが、わりと考えるタイプの人なんですよ、これでも。(笑)
でも、杜城が、捜査に対しては、一切の妥協も手抜きも許さず、自らの身体で検証するなど、かなりストイックかつ頑固で、そして、似顔絵に対して、それほど重要視していない点など、だいぶ、感じは掴めてきましたよね。
沈翊については、もう、なにも言うこと🍆
いや、ありすぎて、フライングネタバレしすぎないようにセーブ中(笑)
たぶん、活性してる脳の部分が凡人とは全然違うんだろうなぁ。
最近発見された名画や絵画の謎を、こんなふうに絡めてくるところも面白い。
ただ、『マラーの死』に関しては、検証されてる方も多くて、いろいろ読んでみたら、ドラマで取り上げてる考察はちょっと一面的、と言うか、どうも嘘は3つどころじゃないらしい(笑)
『ダヴィンチ・コード』なみに、映画一本作れるかもしれません。
・・・ということで、大抵、タン・ジェンツーが画面に映れば、私の顔は、こんなです。→
ま、健次は顔だけじゃないんです。
バラエティとかも面白いし・・・。彼に関しては、ここ1年くらいの間に、急速に吸収中なんです。
ちなみに、彼、声演をいれず、現声率八割以上らしく、このドラマでも、健次の声だと思ってるんですけど、違いますかね?
ちょっと低めの声もトーンも、ドンピシャで、私の耳には、歌声も同じに聞こえます。
はっ・・また、脱線してしまうところでした。
まぁ、導入も導入なので、次いきますね。