【おことわり】

こちらの筋追いは、気になったドラマを、世に出回る商業翻訳ではなく、ドラマ好き有志の英訳・もしくは配信サイトの英訳をもとに、(英語ができないくせに)果敢に訳した「なんちゃって訳」となっており、多少、ストーリー展開は訳者の願望に寄ってます。内容を把握しながら、突っ込んだり、賞賛したりしたいという、ドラマ好きの発露です。

ラストまでの完全ネタバレです。

なお、扱う内容も、異性愛だろうと同性愛だろうと「どーんとこい!」でして、ある一部の性的指向を称賛するものではありませんが(笑)、若干、作品選定において、バランスは欠いております。

誰かにとっては不適切なテーマ、扇情的な言葉や画像を含むかもしれません。ごめんなさいです🙏💦💦

いつものごとく、本格的なネタバレ&上記のご注意をご理解いただき、OKの方のみ、おすすみください。お願い

 

 『猟罪図鑑 ~見えない肖像画~

 猎罪图鉴(獵罪圖鑑) / Under the Skin 

 2022年(中国)3/6~ 3/16, 2022

 45分×全20話 

 脚本: Jia Dong Yan、 Wu Yao

    演出: Xing Jian Jun

 

分割してます。

前記事を未読の方は、こちらからどうぞ。#1-1

 

 

 #EP1−2

 

~犯人のマンション~

エレベーターのボタンを押したものの、明かりがつかず、

 

すぐさま、階段で駆け下りようとする男。

※杜城が、エレベーターを止めさせてから、住人への事情聴取に向かったことは、それなりに有効な手だったということですね。

 

老女「まったく、なんで、ここのエレベーターは壊れてるの?(怒)」

階下から、人の声が聞こえ、足を止める男。

 

ちょうど、階段の踊り場で居合わせた老齢の女性に事情を聞くことにした杜城たち。

杜城「ああ、阿姨(おばさん)、ちょっとお訊ねしますけど、このマンションの周辺で、やせ型で背の高い20代くらいの男を見ませんでしたか?」

 

この会話からして、この男も、杜城たちが(自分を追ってる)捜査員だと気づいたよね。

 

老女「どちら様?」

杜城「うちらは警察ですよ」

老女「このマンションには、大学生たちがたくさん住んでるんだよ。私には、みんなやせてて背が高く見えるけどね」

 

阿姨、さすがです(笑)

 

一瞬、クッとムカつく杜城に、フォン、ちょっと笑いをこらえてます。

 

老女「それより、警察の方、こっちを見てちょうだい」

杜城の手をひくおばあさん。

杜城「いや、我々は・・」

老女「ね、警察の方、いいからちょっと来てみなさいよ。一体、ここはどういう管理してるの?」

杜城「だから、・・あの、もう結構です」

老女「エレベーターが動かないの。もう年なのよ、買い物にだって行きたいのに・・階段を上り下りしなきゃならないなんて・・」

杜城たちがおばあさんに足止めを喰らってる間に、さきほどの男が階段を降りていく。

なんてこった!(@_@;)

この短時間の間に、松葉づえを見つけてきたの!?

 

男「(電話の相手に向かって)ああ、母さん、俺なら平気だよ。週末だから戻るよ、父さんの様子はどう?」

 

(面倒な)老女の相手をフォンにまかせる杜城。

電話しながら、通り過ぎる松葉づえの男に声をかける。

 

杜城「何階に住んでるんだ?」

男「8階・・・」

 

老女「本当に不便なのよ それにね、あの若者たちときたら・・・」

話しがコロコロ変わるおばあさん。

 

階段を降りていく男をなんとなくじっと目で追う杜城。

 

老女「食べ終わると、窓から食べ物のゴミを投げ捨てるのよ。チキンの骨やら、アヒルの骨やら、ぜ~んぶ」

 

杜城「・・・・!!」

その後、すぐに弾かれたように、男のあとを追いながら、階段を駆け下りだした杜城。

フォン「似顔絵が来ました!!」

 

上のほうで、フォンの声が聞こえてますけど、当然、立ち止まるはずがありません。

 

地下駐車場で、松葉づえを外してダッシュする男を発見。

 

前方の男しか目に入らず、横から来た車に跳ね飛ばされる杜城。

駐車場内、徐行のはずだけど、結構なブレーキ音と衝撃音でした。それでも、一応、杜城の受け身もプロだし、とりあえず、大怪我には至らず。

ものともせずに、起き上がると、男を追いかけていく。

 

マンションから出て、通行人を振り飛ばしながら通りをひた走る男。

 

どうにか、追いついてきた杜城。

 

土地勘があるのか、路地から路地を走り抜ける男。

 

でも、この杜城の顔を見ると、この先、行き止まりだってわかってるっぽいね。

土地勘あるのは、杜城も一緒です。

 

隣のマンションとの柵を乗り越える際に見事に転倒する男。

再度チャレンジするのを、後ろから見ている杜城。

 

杜城「いいから逃げてみろ。いいそ、行けよ。 壁はたいしたことない。乗り越えられるだろ?」

そんなふうに、煽りながら、犯人に近づく杜城。

 

犯人、ナイフ持ってた。

そんなの、刑事には通用しない・・と言いたいけど、男も手慣れてるのか、杜城を後ろから羽交い絞め。

はめていた腕時計が盾になって、ナイフの刃から、なんとか防いでくれました。

 

その後もかなり抵抗し、粘りを見せたナイフ男でしたが、杜城の攻撃で、とうとうナイフを落とし、最後はあっけなく投げ飛ばされ・・

 

そこへ、ようやく、フォンをはじめ、杜隊のメンバーが到着。

 

フォン「チーム長、大丈夫ですか?」

杜城「当たり前だろ。お前ら、毎度毎度遅いんだよ。犯人なら捕まえたぞ」

 

他の隊員たちが手錠をかけてます。

 

スマホをかざし、送られてきた似顔絵と見比べるフォン。

 

フォン「隊長、似顔絵が届いたんですよ。ね、そっくりじゃないですか」

まぁ、チョークの画で、これだけ特徴が一致してたら、十分でしょ。

 

関心なさそうに、ちらっとだけ、見比べる杜城。

杜城「・・・・・・」

 

フォン「連れていけ」

 

そこで、フォンが、視聴者みんなが思ってる疑問を代理で聞いてくれます。

 

フォン「そう言えば、まだ似顔絵を見てなかったのに、どうやって、奴だってわかったんですか?」

杜城「もし、本当に電話中だったら、話しかけられて、すぐに反応できたりするか?」

 

この時ですね。

 

杜城「何階に住んでるんだ?」

男「8階・・・」

その時の様子を思い出すフォン。

 

フォン「ああ・・・」

あの時か・・・と、納得したみたいです。

 

ふと、視線は、杜城の腕時計に注がれる。

フォン「これ、お姉さんからのプレゼントじゃないっすか!(焦) きっと高いですよ。あ~あ、もったいない」

※のちに出てきますが、杜城の姉ちゃん、杜傾(ドゥー・チン)、結構好き(笑)

 

さっと時計を受け取る杜城。

杜城「大きなお世話だ。姉貴には言うなよ」

 

 

~警察学校 小講堂~

 

沈翊「もういいね。3番目の嘘についてだ。わかった人いる?」

「いいえ」と一様に首を横にふる学生たち。

 

にっこり笑う沈翊。

 

沈翊「いいだろう。次の授業までによく考えておくように。では、今日はここまで。」

 

講義を終えた沈翊のもとに、再度、張局長から電話がかかってくる。

沈翊「張局長・・・」

張局長「容疑者を確保したわ。もう一ついいニュースがあるのよ。警察学校の委員会が、あなたの異動願いについて正式に認めたわ。できるだけ早く手続きの書類を提出してちょうだい。北江分局はあなたを必要としてるのよ」

沈翊「わかりました、張局長、感謝いたします」

 

張局長が口利きをしてくれたようですが、北江分局への異動は、一方的ではなく、沈翊自身も希望してるってことみたいです。

 

~北江分局~

今日、確保した容疑者について話をしている杜城とチームメンバー。

フォン「今日の容疑者を捕まえに行った時の杜隊長は、稲妻みたいにすごかったんだぞ」

杜城「いいから、お前は鶏足でも食ってろ」

 

そこに登場したのは、内勤組のイェン予審官です。

※容疑者との取り調べなどを担当する捜査官。

 

予審官「おお、私抜きで随分楽しそうに食べ始めてるんだな。取り調べには、飯の時間など関係ないんだぞ」

どうかしたんですか?と訊ねなおす杜城。

わざわざ、予審官が来るには理由があるとわかってるからです。

杜城「取り調べでなにか? お手伝いしましょうか?」

予審官「ああ、必要ない。もう解決した」

 

え、もう?と詳細を聞きたそうなフォン。

 

予審官「どうやら、お前が奴から取り上げたナイフと共に20万(人民元)で、あの女性を殺すよう、誰かから請け負ったらしい。スマホでのやりとりのデータ全て、復元されたよ」

そう言うと、ファイルを杜城に渡すイェン予審官。

予審官「あと、鑑識から、この報告書をお前に渡すよう頼まれたんだ」

さっと目を通す沈翊。

 

フォン「なにかありますか?」

そう言って、事件の詳細ファイルはフォンの手に・・・。

 

隊員「さすがですねぇ、イェン予審官。これで、最速尋問記録更新ってところですね」

予審官「ま、当然ってところだな」

 

殺しを依頼した主犯サイドの人間のことがわかったんです。

杜城「・・・もう十分だ。行くぞ」

食事もそこそこに、立ち上がる杜城。

あとに続くフォンたち隊員。

 

予審官「お、おい・・」

みんな、ほとんど食べてないじゃん。

一人残って黙々とお弁当を食べてる制服組の女性警察官、さすが!(笑)

そうでなくっちゃね。

 

~帰宅路~

クロスバイクで自転車通勤している沈翊が、繁華街を抜け、自宅到着。

ああ、そうそう、この路地(懐)

 

~沈翊の自宅~

一人暮らしのようです。

 

半分、アトリエのように、多数のキャンバスが置かれている。

人物画だけじゃないのね。

 

スケッチブックに描かれた似顔絵の資料整理に余念のない沈翊。

今日のリンロンマンションの事件のことを「突破(解決済み)」ってメモしてます。

スケッチブックに書き換えたみたいだけど、顔ちがくない?

ね?

 ふふふ、片目つぶってしんぜましょう(笑)

ふと脇におかれた大きめのキャンバスを見る沈翊。

 

人物画の顔の部分に大きく赤くバツが付けられている。

描けない顔。

黒衣の女性?

 

1話冒頭に出てきた謎の女性のことを回想する沈翊。

 

水の中でもがく沈翊。

 

見せられた写真をもとに、壁に直接描き始める。

今の沈翊とは、全然、雰囲気が違う。

 

一度書き上げた3歳の顔の上に、成人男性の頭蓋骨を重ねて、

絵の上で、徐々に、35歳に成長させていくんだ。。

Σ(゚Д゚)

 

その間、電話をしながら歩き続ける男性の後ろ姿を追っている映像が入り込む。

 

男性「どうしてもか?言っただろ。おふくろに会いにいくなんて機会、めったにないんだぞ。せっかくの張局長のめしの誘いも断ったんだからな。・・・・そいつはすごい。今のお前は、師匠以上だな? 謙虚に、慎重にな。決して傲慢になるなよ」

 

完成した35歳になった男性の絵を前にして、これは誰の絵なのか、と訊ねる沈翊。

黒い帽子の女「私の古い友人よ」

 

そう、この出来上がった画、これがある意味、このドラマをずっと牽引していく、象徴的な似顔絵となっていくのです。

 

引き続き、電話での会話。

男性「知らんとこだな。住所を送ってくれ。今から向かう。タクシーを捕まえることにするよ。俺のことは待つな。お前たち、先に向かえ」

 

車の中で、沈翊が描いた35歳の男性の画を見ながら、顔を確認している何者か。

 

裏路地を喋りながら歩いていた男性が、正面から歩いてきた黒づくめの男に突然、刺され、

そのまま、待機していた車に押し込まれる。

急発進する車。

そして、路上には、男性のスマホが残される。

 

今も、沈翊の脳裏からずっと消えない、緊迫したやりとり。

「描けよ、描いてみろよ!!」

悲壮な声で迫る男の声。

「本当に、全然覚えてないんだ」

言い返す沈翊らしき声。

 

その後も、何度も何度も、あの時の女性を描こうとし続けても、それが出来ない沈翊。

そしてまた、こうしてキャンバスに穴が開く。

 

 

~北江分局~

沈翊の初出勤の日ですね。

相変わらず、ここでも自転車通勤です。

 

ドラマ上では北江市となってますが、どうやら、ロケ地は中国南部の厦門市らしいですね。

私、厦門(アモイ)の地名について、若干、聞き覚えがあるような気がするんですけど、記憶がさだかじゃなくて・・ドラマかなにかで出てきたのかな?とずっと考えております。

 

中国と西洋が融合していると言われる美しい街並みの港町らしいです。

 

 

1階ロビーを通り抜ける中、ついつい、頭の中で、連行される犯人の特徴をとらえはじめてしまう沈翊。

 

沈翊:薬物乱用歴あり。少なくとも20時間は寝ていない。些細なことで女性と喧嘩になった・・・

目の下のクマ。首の後ろのタトゥー。額に爪で引っかかれた傷あり。

ふふふ、職業病ですね。

 

刑警隊のフロアに到着した沈翊。

今度は、黄茶色のジャケットを着た女性とすれ違う。

 

沈翊:緑茶と竹の香水の香り・・・長時間、立位で仕事をしていた。

これが、沈翊の頭の中で描かれたシンプルな輪郭線。

 

沈翊:徹夜明けでやっと退勤するといったところだ。おそらく死臭をカバーするために香水をつけているのだろう。顔にマスクの跡がある。おそらく、彼女は監察医だ。

すれ違い様に見た特徴だけで、これだけの推理を展開する。

 

そのまま、進んでいく沈翊。
 

北江市公安局北江分局

刑事偵査大隊

 

ゆっくりとフロアを歩き回り、部屋を探している沈翊。

 

沈翊「すみません・・・」

 

ちょうどそこにいた女性に話しかける沈翊。

 

沈翊:レーベンバーグ・マルカート法における完璧な顔の形、肖像画のモデルとしては完璧だ。

 

いわゆる黄金比みたいなバランスの顔だと言ってるらしい(笑)

沈翊に言われるなんて、本当に黄金比なんだろうな・・・。

 

沈翊「あの・・406に行くにはどう行けば?」

 

あっちですよ、と指だけで示す黄金比ガール。

視線は、沈翊に釘付け。

そりゃ、黄金比ガールだろうと、沈翊のイケメンぶりには、ずきゅん💘ですよ(笑)

 

彼女の名前は、李晗(リー・ハン)

主な任務はデータ解析。

 

沈翊「ありがとう」

 

沈翊の微笑みだけで、ハンちゃん、蕩けてます。

フォン「406? 406って言ったか? なんでそこにいく必要があるんだ?」

耳ざとく聞いていたようです。

 

フォン「あれ、誰だ?」

 

ハン「かっこいい・・・」

目に☆彡やら💘やらが浮かんでます。

その呟きに、一瞬、え・・となったフォン(笑)(笑)(笑)爆笑爆笑爆笑爆笑爆笑

 

ハンちゃんに教えられた通り、進んでいく沈翊。

見慣れない人物の登場に、刑事たちの視線も鋭くなりますわ。

 

お、ここで、イェン予審官とすれ違う沈翊。

 

沈翊:常に水筒を持ち歩いてるようだ。かなり濃いお茶が入ってる。おそらく、人とよく話をし、夜更かしすることも多いのだろう。おそらく、彼は予審官だ

 

殺菌力の高い濃いお茶で、喉も潤し、眠気覚ましといったところですね。

 

これ、関係してないのかな?

ドラマのオープニングソングが終わった際、つまりドラマ内で流されるお茶のCMなんですけど(笑)

最近の中国の現代劇はわりと配信サイドで見てしまうことが多くて、あまり意識してませんでしたが、こんなふうなPP(プロダクトプレースメント)やるようになったの?びっくり

 

イェン予審官も当然、沈翊に注目してる。

 

軽く会釈しながら、どんどん進む沈翊。


 

ここで切ります。

 

★『猟罪図鑑』Ep.01-2 雑感★ 

 

しばらく、この杜城の頑固で融通が利かない面が続くので、そこはちょっとだけ我慢(笑)

私の個人的な印象だと、序盤の杜城は、ちょっと誇張が入り、本来の彼じゃない感じ。

 

あんな無茶な実験やったり、車と体当たりしても犯人を追うとか、一歩間違えば、いつか、冷たいステンレスの剖検台に乗るよ、杜城。

 

沈翊の人物把握、シャーロックホームズの洞察並みですね(笑)

ホームズも、これ、依頼人やら関係者相手に、よくやる手です。

 

実際、このドラマは、世の名探偵さんたちが言葉で説明することを、沈翊は画に描いて可視化するっていう感じなので、基本、彼の推理力がものをいう意味では、同じようなものです。

 

ちなみに、私が、ホームズものをちゃんと読むようになったのは、小学生の時、『踊る人形』を読んで、英語で一番使われる文字は、“e”だということを覚えて以来です。あれは、感心した。。← こんなところで、激しくネタバレ(笑)

でも、比較すると、ホームズよりルパンのほうが好きだったのは、どこかで書いたような記憶があります(笑)

 

★『猟罪図鑑』Ep.01-3に続く★