もとの動画が暗い&荒くて、ダウン加工する必要がないのはイイんですけど、さすがに不明瞭すぎるのは困りもの。
それにしても、扱う題材により、実際の裏方画家さんたちのタッチの違いに痺れまくるびび(笑)← びびよ、おぬしはどこへいこうとしているのか?
(⌒▽⌒)アハハ!
いいの、いいの、技法を学べるいい機会だから。
【おことわり】
こちらの筋追いは、気になったドラマを、世に出回る商業翻訳ではなく、ドラマ好き有志の英訳・もしくは配信サイトの英訳をもとに、(英語ができないくせに)果敢に訳した「なんちゃって訳」となっており、多少、ストーリー展開は訳者の願望に寄ってます。内容を把握しながら、突っ込んだり、賞賛したりしたいという、ドラマ好きの発露です。
ラストまでの完全ネタバレです。
なお、扱う内容も、異性愛だろうと同性愛だろうと「どーんとこい!」でして、ある一部の性的指向を称賛するものではありませんが(笑)、若干、作品選定において、バランスは欠いております。
誰かにとっては不適切なテーマ、扇情的な言葉や画像を含むかもしれません。ごめんなさいです🙏💦💦
いつものごとく、本格的なネタバレ&上記のご注意をご理解いただき、OKの方のみ、おすすみください。
『猟罪図鑑 ~見えない肖像画~』
猎罪图鉴(獵罪圖鑑) / Under the Skin
2022年(中国)3/6~ 3/16, 2022
45分×全20話
脚本: Jia Dong Yan、 Wu Yao
演出: Xing Jian Jun
分割してます。
#EP1−3
~杜城の部屋~
コンコンとノックしながら、慌てて、フォンが「誰かが406号室に向かってます」とご注進。
なんだと、と顔色を変え、無言で振り返る杜城。
~刑警隊 廊下~
部屋から、大量の書類が運び出される一団とすれ違うと、そのまま、「止まれ」とストップをかける。
杜城「誰が、これらを動かせ、と命じた?」
署員「張局長が、新しく来られた似顔絵捜査官のために、部屋を開けるようにと言われました」
杜城「いいから戻せ」
署員「・・・・・」
杜城「戻せ、と言ったんだぞ!!」
声を荒げる杜城。
慌てて、「隊長、これは局長の命令なんですよ。我々にはどうしようもありません」と止めに入るフォン。
騒ぎを聞きつけたのか、406号室から顔を覗かせる沈翊。
沈翊「・・・お久しぶりです」
沈翊の視線は、まっすぐ杜城に向けられてました。
ずっと、この時を待ちわびていたんだろうか。
ああ、反して、この杜城の目。
少なくとも、💘の視線じゃないことだけは確かです。
ここで、ようやく、顔を合わせることになった二人。
そう、二人は顔見知りでした。
穏やかな沈翊とは対照的に、因縁の相手に再会した時の目を向ける杜城。
二人の因縁とは・・・
~回想~
山深いダムの、
曲線をえがく壁の下まで続く細い階段を一気に駆け下りる杜城。
<電話の声>
男性「つまり、お前は俺たちのチームの評判を上げたんだろ?大した奴だ。今や師匠よりも優れているんじゃないか? 住所を送ってくれ。タクシーを捕まえることにするよ。」
そこで、ナイフでメッタ刺しにされた男性。
道に残されたスマホに表示された名前は、杜城。
「もしもし? レイ隊長!? 大丈夫ですか? もしもし?」という杜城の声が響き渡り・・・
つまり、ナイフで刺され、車で連れ去られた男性が、当時の刑警隊のレイ隊長 雷一斐(レイ・イーフェイ)で、杜城の直属の上司であり、尊敬する先輩。
杜城との電話中に行方がわからなくなったレイ隊長が、冷たくなって発見されたのです。
半狂乱になって、レイ隊長の遺体にすがろうとし、警官たちに止められる杜城。
杜城「これを描いたのは誰だ?」
この似顔絵が、レイ隊長殺害に大きく関与していること、そして、この絵を描いたのが、沈翊であることは、すぐに判明したようです。
当時は、一介の、しかも世捨て人のような画家だった沈翊。
取り調べに応じ、その似顔絵を描いたことを認める。
沈翊「俺だ」
杜城「誰に頼まれた?」
沈翊「女だよ」
杜城「その女の顔を描いてみてくれ」
ペンと紙が差し出される。
ペンを持ったものの、完全に動きが止まる沈翊。
なにも思い浮かばない。
ペンを置くしかない沈翊。
冷たい視線を沈翊に向ける杜城。
杜城「この部屋を使っていたのは誰か、知ってるか?」
沈翊「張局長がここを使ってもいいと言ったんだ」
杜城「ここは、レイ隊長の部屋だった。7年も経ったが、お前はまだ(あの時の女の)顔を描くことができない。よくもここに顔が出せたもんだな」
沈翊「少なくとも、2日前、殺人犯を特定し君たちを助けたはずだ」
杜城「俺は、お前のバカげた似顔絵など見てない。」
沈翊「この先においても、君たちを助けたいと思っている」
杜城「必要ない・・・荷物をまとめて、すぐにでも出て行ってくれ」
言い捨てるとその場を立ち去る杜城。
重苦しい空気の中、二人のやりとりを遠巻きにみていたチームのメンバー。
そんな杜城をじっと見つめている沈翊。
おそらく沈翊は、杜城に手厳しいことを言われることも覚悟のうえで、ここに来たんだよね。
そして、7年もの間、誰にも使わせなかったというレイ隊長の部屋の中を、改めてそっと見回す沈翊。
伏せられていた表彰盾の埃を袖口で払い、正位置に戻す。
2009年度上級功労者 雷一斐
~張局長の部屋~
バタンと大きな音を立てて、杜城が入室してくる。
杜城「張局長!」
ほんと、直情型でわかりやすい!!(笑)
張局長「部屋に入る前に、ノックくらいできないの?」
もう、この口調だけで、普段から口が酸っぱくなるくらい言い続けてるし、言われ続けてるのがわかりますね。(笑)
ちょっとばつが悪そうにしたものの、すぐさま「局長があいつをここに来させたんですか?」と本題に入る杜城。
なんと説明したらよいか・・と、ちょっと逡巡する張局長。
張局長「何度も説明したはずよ。そのカッとなる性格をコントロールして、話す前には笑顔を心がけなさい、と」
うわ~~、杜城と一番無縁な世界観だ(笑)
杜城「無理です!」
きっぱりと言い返す杜城。
埒が明きません。
ため息交じりに諦めた張局長。
張局長「ええ、私が、沈翊を似顔絵捜査官として、特別に措置申請したの。彼の着任早々、こんな騒ぎを引き起こして、あなた、一体、どうしたいの?」
杜城「犯罪を解決するのに、似顔絵の力に頼らなければならないのなら、防犯カメラの利用価値はなんなんですか?」
張局長「あなたが犯罪者だったら、わざわざカメラの下で誰かを殺したりするの?!」
つい、杜城のペースにのって声を荒げてしまったことを省みる局長。
杜城「100歩譲って、局長があいつを呼び寄せたかったとしても、 レイ隊長の部屋を明け渡してやることはないでしょう! レイ隊長の事件はまだ、未解決なんですよ! 俺たちは、容疑者に関して何一つ手がかりすらないんだ!」
立ち上がる張局長。
張局長「杜城、分局の部屋は公共の財産であり、特定の誰かに帰属するものじゃないってことをきちんと理解してもらいたいの」
杜城「・・・・・・」
張局長「私だって、この事件を放ってはおけないこともわかっている。でも、7年も経ったのよ。少しは気持ちの整理が必要でしょ」
今までも、随分、杜城たちの意向を組んで、上からギャンギャン言われても、あの部屋を守ってきたんでしょうね。
杜城「公共の部屋ですから、別に誰があの部屋を使ってもかまわないし、局長が似顔絵師を雇いたいのであれば雇えばいい。でも、あいつはダメです」
張局長「どういうこと?」
杜城「私情などありえません」
張局長「あなた、この私をバカにしてるの? いいわよ、だったら、私情を抜きにしましょう。もし、この件に対して、不満があるなら、正式に異動願いを出しなさい。承認しましょう」
今日という今日は、絶対に辞さないつもりの張局長。
身分証を首から外し、
局長の机の上に乱暴に置く杜城。
そこに、突然、ドアが開き、フォンが駆け込んでくる。
張局長「まったく、あんたたちは揃いも揃って、私の部屋に入る前に、ノックもできないのね!」
フォン「すみません! 急ぎでして・・その・・・たった今、美容外科病院での殺人事件発生の通報が入りました」
杜城「・・・・」
振り返る杜城。
張局長「別の殺人事件なの?」
そう言いながら、杜城の身分証を手に取る局長。
張局長「で、誰が行くの?」
無言で、手を突き出す杜城。
ちらっと、杜城を見る局長。
張局長「一つ条件があるわ。沈翊を連れていって」
ムッとして、手をひっこめる杜城。
フォンの切実な眼差し・・・(爆笑)
結局、局長の手から、身分証をひったくる杜城。
杜城「行くぞ!」
フォン「失礼します・・」
張局長に一礼し、部屋を出ていくフォン。
どうせ、杜城が沈翊に声をかけるとも思えず。
先手を打ち、電話で直接、沈翊に「事件だから、杜城と一緒に現場に向かいなさい」と指示する局長。
まじで、現場知ってる中間管理職って大変!!
~北江分局 建物出入口~
事件に向かおうと、署の入口まで降りてきた杜城のチーム。
杜城を先頭に、自然と隊をなしています。
統制とれてますね。
フォン「被害者は、梁毅(リャンイー)42歳男性。今朝早く、自宅で発見されました。彼の秘書が警察に通報。すでに、鑑識や監察医には連絡済みです」
それぞれ、警察車両に乗り込んだ隊員と警察官たちが次々に出発していきます。
沈翊が降りてきた時には、すでに、みんな出払っちゃう、という、お約束の光景。
これ見て、市原悦子さんのドラマ『おばさんデカ』の、刑事課に赴任したばかりの頃の、他の刑事たちに意地悪されて「えええええ~~、どうして置いてくのよ~~~あらぁ、困ったわ」的なお馴染みな展開を思い出しました。
フォン「隊長! 張局長が、沈翊を連れていくように要請したのに置いてきちゃいましたよ」
杜城「・・・・・・・」
フォン「いいんですか・・・」
さすがに、フォンも、こんな小学生レベルの嫌がらせ、まずいのでは、と気にしてます。
杜城「黙って運転しろ」
一方、めげずに、自転車で追いかける沈翊。
やはり、これを見ると、沈翊が、杜城から受けるであろう仕打ちも理解したうえで、相当な決意と覚悟をもってここに来たように思えて仕方がないです。
裏路地を抜けて、近道を選びながら、自転車を滑走させる沈翊。
この街は土地勘のある人だらけなのか😂
渋滞に引っかかった杜城たちが現場に到着した直後、
沈翊も現場に到着。
近代的なビルの中に、美容整形外科医院と、医師の自宅が併設されてるらしい。
病院のエントランスロビーに案内されてきた杜城たち。
第一発見者の秘書が、女性警察官から聴取を受けている。
杜城「で、現場はどこだ?」
5Fの自宅エリアに向かおうと、エレベーターに乗り込んだ時、滑り込んできた沈翊。
なんでこいつが・・一体、どうやってここまで来た?な視線の杜城。
完全アウェーな沈翊が、ちょっとだけ、肩で息してるのを整えてる姿を見るだけで、私なんて、メロメロよ。
被害者は、42歳男性で、この美容整形外科医院の院長。
この街では、美容整形手術においては、トップの腕前らしい。
3年前に、このビルを購入。
1~4Fまでが病院で、5Fが自宅として使用。
・・・というのが、地元の警察官からの事前知識です。
その説明を聞きながら、杜城と沈翊が(カメラ位置とか)気にするのが一緒のタイミングだってことに萌え。
完全に病気だろ、私。
これを捏造級の印象操作と言う。
杜城「エレベーター内に防犯カメラはないのか?」
警官「このビル内にはありません。以前、定期的な防犯確認の際に聞いてみたんですが・・」
そうこうしているうちに、5階到着。
フォンが、入口を塞いでいる沈翊を下がらせ、まず杜城を先にいかせようとする。
細かいところだけど、1匹狼でやってきた沈翊が、チームで行動するためには、こういうことも必要だったりするし、それをわからせるための描写だよね。
警官「顧客のプライバシーを守るため・・だそうです。実際、顧客全員、録画を拒否するそうですから。こちらが、第一犯行現場です。鑑識が指紋とDNAサンプルを採取中です」
ありきたりな初動捜査より、どうしても、一人独自な視線をむけてる沈翊の動きが気になってしかたがない(笑)
不自然な壁の枠を見て、すでに、大きな姿見が割れたことを察知。
沈翊:ここには、大きな鏡があったに違いない
見て回るうちに、床を這っている亀を拾い上げる沈翊。
この子、名前あったっけ?← 沈翊が飼うことになるはず。。
まだ、遺体はそのまま。
警官「現場を見る限り、争った形跡はなく、被害者の身体にも表立った外傷もなし。鋭利な凶器が使われた可能性は低いです。建物に、エレベーターは1台のみで、それが各階の入口になってます。5階に出入りできる人間を調査中です」
テーブルの上に設えた亀の居場所に戻してあげる沈翊。
ソファに倒れているワイングラスに手を延ばす。
杜城「触るな!!」
びくっと、手をひっこめる沈翊。
杜城「手袋を渡してやれ」
フォンに命じる杜城。
それに、杜城自身、自覚してないかもしれないけれど(笑)、わざと置いてきたにも関わらず、ちゃんと現場にきた沈翊を一応、捜査員として扱おうとする現れなんだと思います。
沈翊が触れる前の位置に、ワイングラスを戻す杜城。
杜城「秘書に尋問してみよう」
~ロビー~
直接、尋問する杜城。
秘書「今朝は、8:30に来ました。午前中に、2件の手術が入ってたんです。両方とも複雑な準備が必要な手術で、そういった手術の場合、梁院長は大抵、1時間前には降りてきているんです。でも、今日は、最初のお客様が30分ほどお待ちになっても、院長はいらっしゃらなかったんです。それで、お客様が騒ぎはじめてしまって・・それで、院長を探しに上に向かいました。でも、思ってもみなかったんです。院長が・・もう・・・」
思い出しながら、涙をこぼす秘書に、ティッシュを渡す杜城。
杜城「最後に、院長に会ったのはいつですか?」
秘書「先週の金曜日です。退勤する前でした。その時、月曜日の手術について、院長と話をしました。院長は、規則に厳しく、週末、邪魔をしたりすることは許されませんから。」
杜城「5階にアクセスできる人は多かったんですか?」
秘書「いいえ。うちのエレベーターは、通常、4階までしか稼働しません。5階に行くには、アクセスカードが必要なんです。私は、普段から、院長の部屋を掃除するのに必要なので、自分用の(5階へのアクセス)カードを与えられています。梁院長は、むやみに自宅に他人を入れるのを嫌うんです」
頷く杜城。
~5階 院長の部屋~
院長の首元に、指をあてているのは・・
沈翊が、監察医だと見抜いた何溶月(ホー・ロンユエ)
遺体の様子を確認後、テーブルに移動するロンユエ。
杜城「どんなだ? なにかわかったか?」
ロンユエ「・・・・・・」
テーブルの上のワインの瓶を見たあと、今度は、ソファの前に移動。
杜城「なにか変なことでも?」
ロンユエ「ええ。このグラス、誰かが触ってるわね」
さすがだな・・と、サムズアップする杜城。
指紋でもついてた?
でも、位置もなおしてたよ(笑)← 杜城の置き方もダメだったのかな(笑)
ロンユエ「もし、あなたがまたそんなことをしたら、張局長に処分してもらうわ」
ふふ、顔色ひとつ変えず、言うことは手厳しい(笑)
でも、お互いの仕事の領分を認めてる、気心がしれた仕事仲間って感じ。
グラスの香りを嗅ぐロンユエ。
杜城「俺じゃないってば!」
弁解など聞く必要なし、と言った感じで立ち上がるロンユエ。
クールビューティのロンユエに、取りつく島なしの杜城。(笑)
“(強い姉ちゃんには弱い)弟”という識別コードでもついてますか?
ここで、切ります。
★『猟罪図鑑』Ep.01-3 雑感★
杜城と沈翊の間には、避けては通れない 7年前のレイ隊長の殺害事件。
マイナスの立ち位置からのスタートです。
刑事が殺された事件を迷宮入りには出来ない。
ましてや、杜城にとって、レイ隊長は先輩であり、師匠。
だとしても、なんで、部屋までそのままに取っておくの?
ええ、(本家で)筋追いした韓国ドラマの『シグナル』でも、スヒョンの葬儀のあと、ほどなくして、デスクを撤去されることになり、ヘヨンが怒り狂うシーンがありましたし、気持ちはわかりますが、さすがに、7年はねぇ。
犯人逮捕に協力しない沈翊を敵視する杜城の気持ちもわからんではないが、沈翊にしてみれば、別に協力を拒んだわけじゃなし・・・。
まさに、私情入りまくりの杜城が、この時点では、かなり大人げなく見えてしまう。
基本的には、張局長をはじめ、北江分局刑警隊のメンバー、杜城に対する信任度が高く、成り行きを見守っているようでいて、実際、それぞれ職務熱心だし、変な職場環境って感じがしないのが救いかな。
沈翊が、これから、このメンバーとどう折り合いをつけていくのか、杜城との関係はどうなるのかっていうのも、ひとつの流れになっていくと思われます。
ちなみに、各ドラマのロケ地を探すのが趣味のわたくしですが、このドラマだけでなく、大陸モノに関しては、誰もが知るような観光名所やランドマーク以外は控えさせていただきます(笑)