今日から20話です。。

 

 

【おことわり】

こちらの筋追いは、気になったドラマを、世に出回る商業翻訳ではなく、ドラマ好き有志の英訳・もしくは配信サイトの英訳をもとに、(英語ができないくせに)果敢に訳した「なんちゃって訳」となっており、多少、ストーリー展開は訳者の願望に寄ってます。内容を把握しながら、突っ込んだり、賞賛したりしたいという、ドラマ好きの発露です。

ラストまでの完全ネタバレです。

なお、扱う内容も、異性愛だろうと同性愛だろうと「どーんとこい!」でして、ある一部の性的指向を称賛するものではありませんが(笑)、若干、作品選定において、バランスは欠いております。

誰かにとっては不適切なテーマ、扇情的な言葉や画像を含むかもしれません。ごめんなさいです🙏💦💦

いつものごとく、本格的なネタバレ&上記のご注意をご理解いただき、OKの方のみ、おすすみください。お願い

 

 『猟罪図鑑Ⅱ

 猎罪图鉴(獵罪圖鑑)Ⅱ / Under the SkinⅡ 

 2022年(中国)Dec.10~ Dec.25, 2024

 45分×全28話 

 脚本: Zhang Lai

    演出: Liu Shu Qiao

 『猟罪図鑑』前シリーズをはじめから読みたい方は、こちら#1-1から

 

前記事未読の方は #19-1 #19-2 #19-3

 

 

第二十集 陨落的雌狮(一)

 

#EP20-1

 

~(郭媛が入院していた)病院~

 

杜城「李晗、病院内の監視カメラによると、郭媛は昨日午前10:20に退院し、黒いセダンに乗り込んでいる。ナンバーは、江A43C68 だ。その車の所有者についてチェックし、ルート沿いのすべての映像を確認するんだ。判明次第、すぐに俺に報告しろ。」

病院で確認できた情報をもとに、李晗に指示する杜城。

 

~移動中の杜城の車内~

 

で、運転しながら、折り返し、李晗からの報告を聞く杜城。

 

李晗<(電話)城隊、この車は偽造ナンバープレートだとわかりました。病院を出た後、途中の監視カメラの映像では、誰も乗ったり降りたりする様子はありませんでした。この車が、最後に、監視カメラに捉えられたのは、仁和地区(高齢者福祉住宅)の近くです。昨日の午後12:15分です」

 

杜城「ただちに、地元署に連絡を取り、協力をもとめろ。こちらもすぐに急行する」

 

郭媛の無事を確認することが、まずなによりも最優先事項よね。

 

~仁和社区~

いわゆる高齢者向けの緊急電話システムや家事・食事サービスなどが含む、福祉住宅マンションって感じの場所らしいです。

 

別隊を率いて、聞き込みをしていた蒋峰。

蒋峰「わかりました。この小区に暮らしているお年寄りの女性たちの話では、葛宇天が時々ここに来て、高齢者の世話をしていたようです」

杜城「お前たちは、下にいてくれ。お前たちは、俺と一緒にこい」

下に数名の警官を残し、建物内に入っていく杜城。

 

蒋峰「ここです」

無施錠で、しかも少しだけ開いている玄関のドアを、用心深く静かに開ける杜城。

ドアの隙間から覗くと、中は昼間だというのに薄暗い。

 

拳銃を構え、「俺が先に行く」とフォンに告げる杜城。

代わって、蒋峰が静かにドアを開いていく。

用心しながら、部屋に入ると、物音がして、カーテンが閉められた薄暗いリビングのソファにポツネンと座っている人影を発見。

 

銃を構たものの、それが一人の老人だとわかり、銃をおろす杜城。

 

真っ先に杜城が、カーテンをあけても、薬の瓶らしきものを手にしたまま、微動だにしない老人。

 

杜城「ご老人・・・ご老人?」

生きているのかさえもわからず、恐る恐る、指を鼻に近づけて、呼吸を確認しようとすると、「薬だ」と声を発する老人。

老人「薬の時間だ・・・」

反応を見る限り、杜城のこともよくわかってない様子で、どうやら、認知症?

 

とりあえず、先に、家の中を見て回ることにした杜城たち。

 

バスルームから水の音が聞こえてくる。

そっとドアをあけると、水をためたバスタブから水があふれ出している。

シャワーカーテンを引くと、沈められている郭媛を発見。

慌てて、バスタブから抱え上げ、蒋峰を大声で呼ぶ杜城。

息を吹き返し、水を吐き出す郭媛。

良かった、生きてた!!

 

これって、バスタブに水が満杯になる時間とかも計算して放置したってことよね?

もし、杜城たちが遅れたら?

死んでもかまわないと思ってたの?

たしかに、葛宇天の心は壊れたんだろうと書きましたが、それは、あくまでも感覚的な表現の話。

客観的に見て、普通の人の精神状態で、サイコパスみたいに人を殺せるところが、葛宇天の恐ろしさだと感じます。

 

手首を縛っている紐を外しながら、「救急車を呼んでくれ」と叫ぶ蒋峰。

女性警察官と交代し、郭媛の様子を見ていると、リビングのほうから、急に「父さん、その人たちのことは気にしないで」という声が聞こえてくる。

父さん!?

 

リビングに戻ると、その声に反応した老人が、「天!天! 家に変な人間がやってきた! 変な人・・・変な人たち!」と叫び出す。

明らかに、葛宇天に向かって、助けを呼んでいるような感じ。

老人「変な、変な人たちが入ってきたよ~~!」

 

<勘違いだよ。誰もいないよ>

老人を落ち着かせるような、その声のするほうに顔を向ける杜城。

 

<父さん、薬を飲む時間だよ>

 

見ると、天井付近に付けられたスピーカー付きのモニターカメラのようでした。

不在時にも、父親の様子を外から確認し、声を掛けられるようになっている、いわゆる見守りカメラの類ですね。

 

老人「誰もいない・・・薬の時間だ・・・」

やはり、だいぶ認知は衰えているけれど、息子の声を聞き、安心したみたい。

これが葛宇天の父親ね。

 

葛宇天<杜刑事さん、この偽趙雲をあなたにお返ししますよ。もっといい候補者を見つけたんでね>

杜城「・・・・・・・」

 

素早く、葛宇天の言葉の意味に、考えをめぐらす杜城。

 

はっと何かに気づいたかのように、すぐさま、沈翊に電話をかけるも、「おかけになった電話はご利用できない状態です。のちほどお掛けなおし下さい」という無情なアナウンスが返される。

 

まっすぐ、監視カメラを見据える杜城。

杜城「俺の同僚(沈翊)はどこだ?・・・・俺の同僚(沈翊)をどうした?!」

後半は、ほとんど絶叫してました。

 

~北江分局 沈翊のオフィス~

 

遡ること《二時間前》

杜城に「俺の連絡を待ってろ」と言われたあとの沈翊ですね。

 

どことなく落ち着かず、喉が渇いたこともあり、マイカップを見ると、空っぽ。

棚から、グラスを取り出し、ポットから白湯を入れることにした沈翊。

お湯を注ぎながら、どうしても、連れ去られた郭媛のことが気になり、心ここにあらず。

 

突然、例の、赤いワンピースの子の悪夢を見た時の光景が、頭に浮かんでくる。

 

沈翊<なぜ、気づかなかったんだ?>

 

かすかではあっても、違和感を感じたのに・・・もう少し気にとめていれば、防げたかもしれないのに。

 

沈翊<もし、僕たちがあの時、あの子を救っていたら、あの子は・・・>

 

シーズン2の沈翊は、常に、この後悔に縛られ続け、苦しんでいたよね。

 

コップからあふれた熱湯が直接、沈翊の手にかかり、

熱いっ!

思わず、手を離したために、床に落ちたコップが粉々に飛び散ってしまう。

 

その破片を見ながら、スイッチが入ってしまった沈翊。

割れたコップから、見る見るうちに、血が沸き上がる。

 

~沈翊の幻影~

 

血と同じ色の鉄扉をあけると、少女が声をあげて泣いている。

少女(孫幼宁)「おじちゃん・・・怖いよ。助けて! 助けて!」

急いて駆け寄る沈翊。

沈翊「宁宁(ニンニン)・・怖がらなくてもいいよ、怖がらないで、いいね?」

 

確か、赤いワンピースの女の子の名前、孫幼宁ちゃんだったよね。

 

沈翊「全部、おじさんのせいだ。今度こそ、もう君を放ったままになんてしないよ」

 

ところが、言ってるそばから、男に、宁宁を連れ去られてしまう沈翊。

 

沈翊「宁宁!!宁宁!!」

宇宇「助けて!」

 

慌てて追いかける沈翊。

 

宁宁の「おじちゃん、助けて! 助けて!」の声だけが耳にこだまし、宁宁の名前を叫びながら、混乱に陥り、頭を抱えて、絶叫する沈翊。

 

しばらくてして、静寂の時が訪れ、地面に落ちた宁宁の黒い靴が目に飛び込んでくる。

 

沈翊「今度こそ、もう君を放ったままになんてしない。今度こそ、君を放ったままにしない」

幻覚の中で、再び、追いかけはじめる沈翊。

 

 〜民家前〜

そして・・・場面は、現実に戻った沈翊の姿に重なり、ある一軒の家の前で立ち止まる。

 

ドンドンドン、と、扉を叩く沈翊。

 

扉が開くと、ニヤリと笑みを浮かべる。

出ました!黒沈翔!

 

葛宇天「・・・沈刑事さん?」

顔を覗かせたのは、葛宇天。

そりゃ、驚くでしょう。

 

これって、杜城たちより早く、葛宇天の居場所がわかったってこと?

そもそも、ここは、葛宇天の自宅?

もし、自宅だとしたら、分局を出る際には既に誘拐犯が葛宇天だって突き止めたようなものなんだから、真っ先に、ここにも警察の別隊を向かわせそうなものだけどねぇ。

 

杜城には報告済みなのかな?

だといいんだけどな。

 構わず、どんどん家の中に入っていく沈翊。

 

割合、小ぎれいな家の中を見回し、

「冯晓雯さんの話がしたいんです。聞きたいですか?」と、葛宇天に挑発をかける。

 

葛宇天「いいですよ。話してください。私も聞いてみたいですよ」

なぜか、余裕たっぷりに、ソファに座るよう勧める葛宇天。

その場で、立ったまま、話を始める沈翊。

沈翊「冯晓雯をこよなく愛する、ある一人の男がいた。彼はずっと、冯晓雯のために、ある舞台を上演させたいと考えていた・・・“龙凤呈祥(龍鳳呈祥)”の公演をね」

 

葛宇天「・・・・・」

微笑む沈翊。

 

沈翊「“龍鳳呈祥”は、かつて冯晓雯が演劇賞を受賞した京劇の舞台だった。でも、残念ながら・・・その頃には劇団の人数は減少してしまい、再び、あのような公演を開催するのは困難を極めた」

 

そのとおりだ、と頷く葛宇天。

 

沈翊「冯晓雯の舞台人生は10年も遅れることになった。10年間、冯晓雯は芝居をする機会を得られなかった」

 

葛宇天「知ってるよ。彼女が話してくれたよ。それ(“龍鳳呈祥”)を演じるのが彼女の夢だと。それは彼女が一番演じたかった芝居だった」

沈翊「これって偶然だろうか? その人も知っていたとはね・・」

その人 = 目の前にいる葛宇天だと言ってるようなものなのに、確定させず、話を続ける沈翊。

 

沈翊「そこで、その人は、冯晓雯のために舞台を準備したいと考えた。どうしても、この劇を冯晓雯に演じさせたかった。この劇は、彼にとって、冯晓雯への最高の追悼公演だったんだ

沈翊の芝居じみた口調と表現を、

ただ、黙って見ている葛宇天。

 

しかし、少し大袈裟に、あ~~と頭の後ろに手を置く仕草をする沈翊。

まさに、ケレン(外連)味たっぷり。

 

沈翊「どこから始めようか?・・・・どのように始めればよいものやら・・」

後ろを向いて、呟く沈翊。

 

完全に、一人芝居のスイッチを入れた沈翊。

指さしながら、「あの、太った男、周国良!」と演じる沈翊を、観客のように見守っている葛宇天。

 

沈翊「そう、彼と、舞台を初めてみましょうか・・」

テーブルの上に横座りで、腰をおろす沈翊。

沈翊「いや、丑角(道化師)の役だけでは物足りなかった。老女の役が必要だったんだ、呉国太!」

 

沈翊の話が、実際の犯行の部分に及んできて、身を乗り出し、聞き入る葛宇天。


沈翊「ある日、彼は、くる病に苦しむ人を見かけた」

 

~回想~

 

街中の資源ごみ置き場に、自転車を組み合わせたリヤカーを停め、廃品をいっぱい回収している李紅。

 

沈翊「完璧だったよ。彼女は、まさに完璧だった」

おかしそうに嗤う沈翊。

 

沈翊<全く見知らぬ顔だった。しかも、背中を丸めた彼女の身体は、老女そのものだった>

 

リヤカーを押し歩く李紅を、車の中からじっと見ている葛宇天。

 

沈翊「彼女以上にふさわしい者はいなかった。そう、彼女でなければ!」

 

まさに、その時の葛宇天の考えを、見ていたかのように、滔々と語る沈翊。


沈翊「しかし、それだけでは不十分だった。それだけじゃ不十分すぎた。孫権は? 侍女は?

そうだ、そうだ、そうだ。

まず、侍女を見つけないと。まずは侍女だ。孫尚香の侍女は、普通の人間じゃだめだ。彼女は、孫尚香と一緒に武術を稽古して育ったのだから。普通の女性であるはずがない」

 

朝、ランニングに励む女性。

沈翊<背が高く、スタイルが良くて、腕っぷしの強い女性が、彼には必要だったんだ>

 

急に、その女性を草むらに引きずり込み、刺殺した葛宇天。

 

う~ん、と、眉間に指をあてる沈翊。

沈翊「・・・・そして、王梦晓(ワン・モンシャオ)だ。 彼女もぴったりだった。175センチの身長に加え、バスケットボールをやっていた。彼女は、もう一人の侍女にぴったりな女優だった」

 

急に、大切な人を忘れてた、というように、頭を叩く沈翊。

沈翊「・・・孫権!孫権の役を演じる人間を探すのは大変だった」

 

葛宇天「・・・・・」

 

沈翊「緑の目、紫の髭・・・随分長い間、探しまわったものさ。・・・でも、ついに、ある人を見つけ出した!あの男・・まるで、外国人のような風貌だった。なんと、偶然にも、彼は髪を紫に染めていたんだ。

どんどん、興に乗ってくる沈翊。

沈翊「冯晓雯は、さぞや、天国で彼に感謝するだろうな? は? 彼は、彼女の願いを叶えなければならなかった。すごい、すごいよ。あとは、趙雲が揃えばいいんだ」

 

立ち上がる沈翊。

 

沈翊「趙雲はイケメンでないとだめなんだ。もしイケメンじゃなければ、冯晓雯は気に入らないさ!

葛宇天に向きなおる沈翊。

 

沈翊「郭媛・・郭媛は確かに似合ってる。槍を扱えるし、それにかっこいい。」

 

葛宇天「・・・・・・」

 

急に、吠える沈翊。

沈翊「あの、くそったれな警察め!!」

 

その突然の声量に驚く葛宇天。

 

沈翊「やつらが全部、計画をぶち壊した! せっかくの舞台を破壊したんだ。奴らは、冯晓雯をさらっていってしまったんだ!!

 

急に、声を潜める沈翊。

沈翊「でも、そんなことは問題じゃない。全然、平気さ。舞台は、なにも特定の場所でなくたっていいんだ。

嗤ったかと思うと、急に真顔になり、「心の中にあるんだからね」と、自分の胸を指さす。

 

沈翊「だからこそ、郭媛を取り戻さなければ!」

葛宇天「・・・・・・」

 

沈翊の一人芝居を黙って、見続けてきた葛宇天が、ついに、大きく拍手をし始める。

 

途中ですが、ここで、切ります。
 

★『猟罪図鑑Ⅱ』Ep.20-1 雑感★ 

 

認知症の父親の面倒も一人で見ていたのか・・葛宇天。

爆発事故の際、その少し前に入院した家族を看護していたというのは、おそらく父親が倒れたからでしょう。


とにかく、消えた郭媛が無事に見つかって良かった。

戻ってくるはずの郭媛が戻ってこないのを心配して通報してくれる寮の友達がいたっていうのが、救いだった気がします。

 

沈翊は、あの赤いワンピースの子を救えなかった罪悪感を、郭媛の救出に投影していたのね。


沈翊が説明したとおりだとすれば、役柄に合わせて、なんの関係もない人をターゲットにし、殺害したことになる。

最初の攻撃の時だって、郭媛をあんなふうに死ぬ一歩手前で放置してたわけだから、葛宇天の残忍性って、到底、無視できないと思う。

 

これだけ、一人芝居で、葛宇天をひきつけておくのは、ここに、郭媛がいないことに気づいてるから?

それは都合のいい解釈かな?

 

そこらへん、まだ描写されていなくて、まだよくわからないことだらけなんですが、次も葛宇天との対峙は続きます。

 

★『猟罪図鑑』Ep.20-2に続く★