うわ、とうとう、この事件まで来たのか。。。

二度目の視聴以降は、話数の残数より、残りの事件数で考えた方が、最終話までの道のりがよりリアルかも。

 

【おことわり】

こちらの筋追いは、気になったドラマを、世に出回る商業翻訳ではなく、ドラマ好き有志の英訳・もしくは配信サイトの英訳をもとに、(英語ができないくせに)果敢に訳した「なんちゃって訳」となっており、多少、ストーリー展開は訳者の願望に寄ってます。内容を把握しながら、突っ込んだり、賞賛したりしたいという、ドラマ好きの発露です。

ラストまでの完全ネタバレです。

なお、扱う内容も、異性愛だろうと同性愛だろうと「どーんとこい!」でして、ある一部の性的指向を称賛するものではありませんが(笑)、若干、作品選定において、バランスは欠いております。

誰かにとっては不適切なテーマ、扇情的な言葉や画像を含むかもしれません。ごめんなさいです🙏💦💦

いつものごとく、本格的なネタバレ&上記のご注意をご理解いただき、OKの方のみ、おすすみください。お願い

 

 『猟罪図鑑Ⅱ

 猎罪图鉴(獵罪圖鑑)Ⅱ / Under the SkinⅡ 

 2022年(中国)Dec.10~ Dec.25, 2024

 45分×全28話 

 脚本: Zhang Lai

    演出: Liu Shu Qiao

 『猟罪図鑑』前シリーズをはじめから読みたい方は、こちら#1-1から

 

前記事未読の方は #17-1 #17-2 #17-3

 

#EP17-4


 

さて、夜景は夜景でも、いつもと違い、不穏な雰囲気の夜景に切り替わりました。

 

~裏路地~

雷雨の中、傘を差しながら、暗い路地を歩く一人の女性。

背後から、つけ狙っているレインコートの男?

 

気配がするのか、何度か、足を止めて見たり、後ろを振り返る女性。

 

前を向いた彼女の前に、覆面の男が現れ・・・

悲鳴をあげながら、逃げ惑うも、なにしろ、人通りのない狭い路地。

しかも、ますます雨脚はひどくなっており、

女性「助けて! 助けて!」

悲鳴はかき消され、路地の奥に連れ込まれ、殴られる女性。

 

前に抱えていたバッグが剥ぎ取られ、脇に投げ出されると、中から、防犯ブザーが転がり落ち、ファンファンと爆音を上げ始める。

 

それに激高したのか、女性を何度も殴りつける男。

動かなくなった女性、

 

そして、何度、蹴りつぶしても鳴りやまない防犯ブザーに業を煮やしたところで、

表通りを走り抜けるヘッドライトに警戒しつつ、ブザーをそのままにして、その場から立ち去っていく。

 

一夜明けて・・・

 

蒋峰「今朝の3時頃、清掃員がアラームを聞いたそうです。中に入ってみて、意識不明の状態で横たわる女性を発見したとのことです。・・・城隊」

 

こちらです、と蒋峰に案内され、昨晩、女性が襲われた、細い裏路地に入ってきた杜城。

 

杜城「近くに、防犯カメラとかないのか?」

蒋峰「ありません。このエリア全体は、解体予定地でして、通常、立ち入り禁止なんですが、いつしか誰かが、ここを通り抜ける近道にしようと、フェンスを開けてしまったようなんです。時折、近所の住民が行き来しているようですね」

杜城「この地域が解体予定となってから、どのくらい経つんだ?」

蒋峰「移転開始から今まで、となると、大体1年半から2年ってところですかね?」

 

この荒れ方を見ても、その前から、徐々に人が住まなくなり、放置されて久しい地域だったことがわかります。

 

杜城「被害者に関してはどうなんだ?」

蒋峰「地元の女子大生で、名前は、郭媛(グオ・ユエン)、20歳です」

杜城「容態は?」

杜城「緊急搬送後、意識を取り戻しています」

それを聞き、ひとまず、安心したのか、頷く杜城。

 

ふとその時、建物に貼られた一枚のチラシに注目する杜城。

懐中電灯を当てて、近づいて見てみると、薄汚れ、いつ貼られたのかわからない、“行方不明”の尋ね人を探すためのチラシでした。

 

~病院~

 

被害者の郭媛、一般病棟に移れた、とは言え、痛ましい姿なのは間違いありません。

沈翊と李晗が聴取に来ました。

 

李晗「郭媛さん、あなた、あの解体エリアをよく通り抜けたりするんですか?」

郭媛「めったには(通りません)・・・」
李晗「最近、誰かと争ったり、ということは?」

郭媛「いえ」
李晗「あなたを襲った暴漢がどんな外見だったか、覚えていますか?」

郭媛「いいえ・・あまりにも突然の出来事でしたし、顔は覆われていたし、その後、引き倒され、殴られましたから。まるで、野獣のように、私を殴り続けました。私のことを死ぬまで殴るつもりだったんです」

その時の恐怖を思い出し、息が荒くなる郭媛。

 

沈翊「郭媛さん、どうか、落ち着いて。」

落ち着いた声で、話しかける沈翊。

沈翊「僕は、似顔絵師なんだ。もし、君が、もう少しだけ事件の詳細を思い出そうとしてくれたら、我々警察は、それだけ早く、君を襲った暴漢を見つけてあげられるんだ」

自分たちがここに来た主旨を伝える沈翊。

 

郭媛「・・・あなた方には見つけられないと思います。・・・あんな道、通らなければ良かった・・・一度入ったら、もうそこから出られないってみんな言ってたのに・・
そう、あれば人間じゃなかった、あれは幽霊でした。幽霊に襲われたんだわ、人間じゃない、あれは、人間なんかじゃなかった・・」

 

蘇ってきた恐怖で、かなり混乱してきたのか、幽霊だなんて口走ってます。

清掃員の人が発見したのが午前3時過ぎで、その時にはまだ、防犯アラームの音がしていたってことだったけど、襲われた直後ではなかったにせよ、確かに、女子大生が一人で通るには深夜すぎる時間帯だったかもね。

 

顔を見合わせる李晗と沈翊。

 

~北江分局 杜城のオフィス~

 

蒋峰が入ってくるなり、「城隊、行方不明のチラシにあった、李红という女性についての情報、わかりましたよ」と話し出したため、手を止める杜城。

 

蒋峰「彼女は地元の人間で、37歳、廃品回収で生計を立てていたようです。約1年ほど前に行方不明になりました。彼女の夫が失踪届を提出してますね。いなくなった当時、何も所持品などを持ち出したりしていないそうです。未だに彼女の居場所は不明です」

つまり、自発的な家出ではない、と家族は思ってるわけですね。

 

杜城「・・・・」

 

蒋峰「それから、その女性は、子供の頃にクル病(骨軟化症)を患ったため、背中が曲がっているんだそうです」

 

杜城「彼女がいなくなった具体的な場所は確認取れてるのか?」

首を横に振る蒋峰。

蒋峰「不明です」

 

本来、郭媛を襲った犯人の捜査が先決のような気がしますが、どうも、杜城は、この行方不明者のことが気になる様子。

杜城「もう一度、あの解体現場を確認しに行こう」

蒋峰「(城隊は)郭媛の襲撃に関連していると、疑っているんですか?」


 

腕組みしながら、「まだ、なんとも言えない。とにかく行ってみよう」と答える杜城。

 

現場に向かう杜城と蒋峰。

 

~病院~

 

沈翊「もう一度、よく思い出してみて。君を襲った犯人の手袋のブランドのロゴは、これだったのかな?」

 

手の甲に、赤いマークを描いた絵を見せる沈翊。

ナイキのロゴっぽく見えます。

 

郭媛「それって、ナイキの、赤い矢印のロゴじゃないんですか?」← 名前出して良かったのかな。

※ナイキ=耐克

自分がそう認識していて、そのとおり証言したのに、なにかおかしいのか、と問い直す郭媛。

 

沈翊「でもね、今、うちの同僚に調べてもらったところ、ナイキでは、君が説明したような、労働者用の作業手袋を生産したことは今まで一度もないそうなんだ。」

沈翊としても、当惑してる感じだよね。

 

そんなこと言われても・・・という表情で、黙ってしまう郭媛。

 

沈翊「大丈夫だよ、郭媛さん、もう一度、よく考えてみよう。もっと他になにかあったか、思い起こしてみようか」

威圧感を与えないように、優しく問いかける沈翊。

 

この郭媛って女子大生も、おそらく、根はとても素直な子なのか、顔は、傷だらけで痛みもあるだろうに、再び目をつぶり、よく思い出そうとしてる。

 

でも、実際、これが被害にあった人が一番辛いことなんだよね。

何度も、何度も、自分が殴られた、まさに、恐怖の瞬間を自分自身で、掘り起こさなければならないから。

忘れたくても忘れられないのも辛いけれど、自分の手で、より鮮明に、浮かび上がらせるとか、トラウマの上にトラウマを重ねる場合もあるし、そうかといえば、逆に、それが回復を促すことに繋がるケースもあったり、ホント、難しいところだよね。

 

郭媛「手袋は少し使い古されていたみたい。すり切れて破れているようなところもありました」

 

メモを取る李晗。

沈翊も、早速、画用紙にむかって、絵を描き始める。

ちらりと、その絵を覗き込む李晗。

 

沈翊「郭媛さん、さぁ、これを見て。君を攻撃した手は、この角度で現れたんじゃないかな?」

さきほどの平面的な手の画ではなく、握った拳をこちらにむけて突き出したような角度で描かれたものを見せる沈翊。

郭媛「・・・そうです・・・そうです」

声が震えてくる。

 

沈翊「思ったとおりだな。・・つまり、君は、見えなかった空白部分を想像力で埋め、赤いチェックマークとして思い描いてしまったんだろう」

たぶん、沈翊は、錯視(脳が足りない情報を補って、視覚情報に意味を与えてしまう)のことを指摘しているんじゃないかな。

 

沈翊「もう少しだけ、思い出すのを続けてもらいたいんだ。他に、その手袋のロゴを、どれか別の角度から見たりしなかったかな? 僕なら、そのロゴを再構築することができるよ」

沈翊の力強い言葉に、再び、目を閉じる郭媛。

 

~解体地区周辺~

 

聞き込みを終えた蒋峰が、杜城と合流。

 

杜城「どうだった?」

蒋峰「この周辺に聞きこんでみましたが、誰も、この李红を知ってる人間はいませんでした。」

仕方ない、行くぞ、と促す杜城。

 

そう言って歩き始めた杜城が、すぐに足を止める。

 

廃品回収の老人が缶を踏みつぶしているところに遭遇。

 

蒋峰が持っていた李红の写真を「それ、貸してくれ」と受け取ると、その老人に近づいていく。

すぐさま「ご老人・・・」と愛想よく話しかける杜城。

 

杜城「このあたりで、よく資源物を集めていらっしゃるんですか?」

老人「何か用か? 俺が忙しそうにしてるのが見えないのか?」


不機嫌さを隠そうともせず、ぶっきら棒に答える老人。

 

それで、めげるわけにはいきません。

杜城「あ、ちょっと伺いたいことがあるんですけどね、我々、ある人を探してるんですよ。李红という名前の人をご存じですか?」

老人「李红がなんだって? 」

別に、答えようとして聞いてるわけじゃなく、ただの受け流しです。

取りつく島なし。

 

それでも、老人に、写真を見せる杜城。

杜城「彼女も、この辺で、廃品を集めてたらしいんですよ。ちょっと見てください」

 

写真を手にした老人。

老人「え? こりゃ、猫背のひとじゃないか」

知ってる人だったんだ。

 

顔を見合わせる杜城と蒋峰。

 

蒋峰「ご存じでしたか?」

老人「知らんよ」

すぐさま、否定。

老人「それに、もう長いこと、見かけてない」

段ボール箱を小さく解体しながら、「辞めたのかもしれんね」と答える老人。

老人「なんで、あんたらは、彼女を探しているんだ?」

 

蒋峰「すみません、ぼくらね、親戚なんですよ。突然、連絡が取れなくなってしまって、なにかあったんじゃないかって心配で・・それで、こうして探しにきたんです」

 

蒋峰の言葉をフォローする杜城。

杜城「もしくは、彼女が他に廃品を集めて回ってたかもしれない場所とか、ご存じですか?」

 

老人「知らんよ、知らんと言ったら知らん! 邪魔しないでくれ」

完全に、へそを曲げてしまったようです。

 

すると、さきほどとは打って変わって、親し気に話しかける蒋峰。

蒋峰「ねぇ、おじいさん・・・・・」

老人「??」

呼びかけられて、老人もびっくり(笑)

蒋峰「うちの家族、本当に心配してるんですよ。もうずっと探してるのに、全然見つからないんです」

 

いきなりどうした?って、蒋峰を見ちゃう杜城。

 

手を合わせながら、「お願いだから、教えてください」と必死に頼み込む蒋峰。

演技派~~!

 

本当だろうな、と、ちらりと、杜城に視線を向ける老人。

 

ああ、お願いします、と頭を下げる杜城。

 

この人も、結局、根はいい人なんだろうね。

老人「わかったよ。仕方ないから、おまえさんに免じて、グループに聞いてみるよ」

そういって、作業用の軍手を外す老人。

 

頭を下げる蒋峰。

 

すかさず、杜城に「(小声で)グループなんてあるんすね」と話しかける(笑)(笑)

杜城「(小声で)お手柄だったな!」

ちゃんと、蒋峰をねぎらう杜城。

 

今どきの、廃品回収者は、スマホ持ちで、かつグループライン活用ですよ。

大体、地域で、集めるものの担当が決まってて、いわゆる縄張り制というか、お互い情報交換しながら、回収するっていうけど、中国も似たような感じなのかな。

 

老人「わかったぞ」

地図を取り出す蒋峰。

老人「カイファン通りだな、そこで、缶を集めてたよ。それから、チュンチ路、いいものを見つけたらしい。あ、もう一か所あった。 そうだ、旧地区の地域にも行ってたよ。

あそこには、化学工場が立っていたんだが、事故が起きてね、それでもう、わしらは誰も寄り付かなくなっているんだが、彼女は行ってたらしい。それで全部だよ」

蒋峰「ありがとうございました! ありがとう、おじいさん」

自然に手を合わせながら、何度もお礼を言う蒋峰。

 

蒋峰が印をつけた地図を見る杜城。

早速、現地に向かって歩き始める。

 

~工場跡地~

とはいえ、閉鎖されただけで、建物はそのまま、残ってます。

安全のために、警備員を常駐させているらしい。

 

この人が、李红さんね。

写真を、警備員に見せる杜城たち。

警備員「この人はたしか、背中の曲がったおばさんですよね? 頻繁にここにきてましたよ。もちろん、ここは以前、事故があった場所だって注意したんですよ。工場は長いこと、放置されてますけどね。ここには、価値のあるものなんか残されてないのに、言うこと聞いてくれないんです。それでも、どうしても入りたいって言うから、もう放っておいたんですよ」

写真を蒋峰に返す警備員。

 

蒋峰「最近、彼女を見かけましたか?」

警備員「いや・・見てません」

 

ありがとう、とお礼を言い、その場を離れる杜城。

タイミングよく、沈翊からメッセージが入ってくる。

 

沈翊:暴漢が身に着けていたという手袋について、郭媛の証言に基づいて、ロゴを絵で再現してみたんだ。これは、“宏達(ホンダー)化学工場”の作業員用の安全手袋らしい。

 

ロゴの画も添付されている。

あの記憶の状況から、よくこんな段階までカタチにできたよね。 

 

すぐさま、踵を返し、警備員のもとに戻る杜城。

 

杜城「もう一つだけ、伺いたいんですが、放置される前の、この化学工場の名前は、なんと言うんですか?」

 

警備員「宏達・・宏達(ホンダー)化学工場ですよ」

 

繋がっちゃいました。

 

17話 終わりです😢
 

今回のエンディングソング

『Backfire』4回目です。

 

 

★『猟罪図鑑Ⅱ』Ep.17-3 雑感★ 

 

言葉ではうまく説明できないものを、ちゃんと形にしてみせてくれる沈翊の技術力の高さ故に、恐怖に震える被害者から、より深い情報を引き出すことが出来る。

明らかに、「僕にならできるよ」という沈翊の言葉には説得力があるし、被害者からの信頼度が増してるのもわかる。

普通のプロファイラーのように心理面を追求するのも重要でしょうけど、ドラマを見てる視聴者目線では、似顔絵捜査官としての沈翊らしさが出てるほうが見ていてワクワクするんですよね。

少なくとも私は。

 

一方、刑事の勘なのか、女子大生の暴行事件とは関連なさそうな、人探しを糸口に動き始めた杜城。

最終的に、つながったけどね。

しかも、沈翊の神技で浮上してきた企業ロゴのおかげで。。。

 

もともと、情報収集や整理能力は高い蒋峰だったけど、実地の聞き込みとかは、わりと証言者の表層の答えで満足していたようなところがあったのに、こんなふうに、聞く相手に合わせて粘り強く対応できるようになったんだね。

そんな蒋峰の思いがけない成長に、ちゃんと気づく杜城が良かったです。

主要な助演たちを大切に丁寧に描くドラマは面白いのです。
 

★『猟罪図鑑』Ep.18-1に続く★