続きです。 

 

【おことわり】

こちらの筋追いは、気になったドラマを、世に出回る商業翻訳ではなく、ドラマ好き有志の英訳・もしくは配信サイトの英訳をもとに、(英語ができないくせに)果敢に訳した「なんちゃって訳」となっており、多少、ストーリー展開は訳者の願望に寄ってます。内容を把握しながら、突っ込んだり、賞賛したりしたいという、ドラマ好きの発露です。

ラストまでの完全ネタバレです。

なお、扱う内容も、異性愛だろうと同性愛だろうと「どーんとこい!」でして、ある一部の性的指向を称賛するものではありませんが(笑)、若干、作品選定において、バランスは欠いております。

誰かにとっては不適切なテーマ、扇情的な言葉や画像を含むかもしれません。ごめんなさいです🙏💦💦

いつものごとく、本格的なネタバレ&上記のご注意をご理解いただき、OKの方のみ、おすすみください。お願い

 

 『猟罪図鑑Ⅱ

 猎罪图鉴(獵罪圖鑑)Ⅱ / Under the SkinⅡ 

 2022年(中国)Dec.10~ Dec.25, 2024

 45分×全28話 

 脚本: Zhang Lai

    演出: Liu Shu Qiao

 『猟罪図鑑』前シリーズをはじめから読みたい方は、こちら#1-1から

 

前記事未読の方は #17-1

 

 

 

#EP17-2

 

~北江分局 正門前~

 

さて、翌日かな。

杜城がビュイックで御出勤。

ほどなくして、朝、自転車で通勤してきた沈翊。

入口の警備の人に、慣れた様子でサッと手をあげて、挨拶してる。

 

沈翊が自転車置き場に自転車を置くと、すぐ隣にとめてあった杜城のビュイックの運転席のドアが開いて、杜城が降りてきた!

確かに、意図的な待ち合わせとは言わないのかもしれないけれど、どう見ても、沈翊が自転車で到着する時間に合わせて、杜城が車中で待機してたようにしか見えない。Σ(゚Д゚) 

 

さて、本日、こちらの事件、大詰めを迎えます。

 

沈翊も緊張、半端ない。

 

杜城「おはよう」

 

それでも、無理して笑顔作ってる。

沈翊「・・おはよう」

足並み揃えて、建物に向かう二人。

そう、今日は決戦の日。

 

こんな風に、二人揃って、重要な取り調べに挑むんだ、と表現するために、このシーンをわざわざ入れたんでしょうけど、この二人が一緒に出勤してくる光景は、今日に始まったことじゃないんで(笑)、別に特別なことじゃありません。

基本、杜城が先について、沈翊を待ってるんだろうなぁ、というのがわかっただけでも、密かな答え合わせ感がありますね。

(ただ、時々、事件発生のタイミングによって、沈翊が(杜城に)無断で現地直行に切り替えちゃうことがある・・・のは、シーズン2の最初の事件の「沈翊呢?(沈翊は?)」に通じるわけです。)

 

 

~北江分局 聴取室~

 

前回とは違って、今日は聴取室です。

手錠をされてないのが、せめても・・って感じです。

 

閔雪「杜哥・・沈先生・・私、なにか間違いを犯してしまったんでしょうか?」

この話し方や雰囲気、よもや、この子が犯罪に関わってるなんて、おそらくほとんどの人が思わないでしょう。

 

もう、その言葉に、俯いちゃった杜城の代わりに、 一枚の画を見せる沈翊。

閔雪「この人は誰ですか?」

沈翊「ベアトリーチェ・チェンチ。君のように童顔だろ。後世の人々は、彼女を未成年の少女だと考えたほどだ。彼女は、悲劇的な運命を辿った少女でもあった」

 

この画なんだけどね。

グイド・レーニ「ベアトリーチェ・チェンチの肖像」(油彩・カンバス、ローマ、国立古典美術館蔵)

 

あれ、この画もたしか、別人疑惑なかった?

ググりました!

※現在は、グイド・レーニ作ではなく、ジネブラ カントフォリ(1618-1672年)というボローニャ派の女性画家の手によるものとされています。

題名も「ターバンを巻いた女性」と 変更されています。

 

しかも、この画、ややこしいことに、『猟罪図鑑』シーズン1の最初の事件に出てきた『フェルメールの青いターバンの少女』のモデルとなったんじゃないか~とされてる画としても有名で、

なんか、このドラマのために手繰り寄せられた感じあるけど、そもそも、このドラマが手繰り寄せてるんだよね(笑)

 

この画のモデルとなったベアトリーチェ・チェンチ(Beatrice Cenci)はイタリアの名門貴族の娘であったが、悪逆非道の父を殺害したため斬首刑となった。この絵は彼女の処刑前夜を描いたと言われる。肩越しに振り向いた様子、ターバンを巻いている姿など共通点が多い。

 

 

閔雪「・・・・・」

いきなり、知らない若い女性の絵を見せられ、これから、どんな話を言われるのかわからず、緊張した表情の閔雪。

 

沈翊「彼女は、暴力的な父親から、性的虐待を受けた。結局、それ以上、耐えられなくなり、彼女は家族と共謀して父親を殺したんだ。」

 

閔雪「その人・・彼女の生い立ちって・・・」

 

沈翊「君とよく似ているよね。でも、実際には、彼女が父親を殺した時、彼女はすでに、21歳だった」

 

年齢の話になった時、閔雪の目と手に力が入る。

 

ここで、ようやく、杜城が口を開く。

杜城「閔雪・・・林雪・・・・張婷」

 

えっ?と、杜城を見る閔雪。

 

杜城「俺たちは、一体、君をどう呼べばいい?」

 

ついに、閔雪に対し、年齢詐称ならびに、氏名詐称にまで、触れた杜城。

 

閔雪「わからないでしょうね」

もう、そこまでわかっているのなら・・・閔雪にごまかし続ける意思はなくなったでしょうね。 

 

閔雪の頬に、涙が伝う。

 

閔雪「私たちみたいな、生まれた時から捨てられた人間にしてみれば、どれだけ、誰かに頼りたいと強く願っているか、なんて・・・」

流れ落ちた涙を気丈に拭う閔雪。

 

閔雪「大人になって施設を出ていった兄さんや姉さんたちは、戻ってきた際に、みんな、仕事でも生活でも、頼れる人が誰もいない孤独な生活を送っていると口にします。私、施設を出て行くのが怖くてたまらなかった。
そこで、ある計画を思いつきました。私よりずっと年下の林雪という身分を使って、施設に居続けることにしたんです。とにかく、施設の人たちに世話をしてもらえるのが嬉しかったし、少なくとも、一緒にいてくれる人がいたから、一人ぼっちではなかった・・・」

 

涙ながらに語る閔雪を見る杜城の、辛そうな顔。

 

沈翊も、訪れた先の孤児院の院長先生たちの言葉を思い出している。

 

<この子は、とても感じのいい子でしたよ。とても、優しい口調で話しますし、特に、年下の女の子たちの面倒を見ながら遊ぶのが好きでしたね>

<あの子は、本当に素晴らしい子でした。賢くて、才能豊かで、道理のよくわかる子でした。年下の子たちの面倒を見るのが大好きでした>

 

施設にいた当時の閔雪(張婷)は、誰もが彼女に抱く印象通りの、本当に、いい子だったんだろうね。

(なんだか、学生の頃はなんでもうまくいっていた、と言っていた奥莉を思い出しちゃった。)


杜城「当時、なぜそれを隠したりしたんだ?なぜ、自分の本当の年齢を、レイ隊長に言わなかったんだ?」

たまりかねて、大きな声をあげる杜城。

 

まっすぐ、強気な視線で、杜城を見据える閔雪。

すでに、純粋無垢な雰囲気が掻き消えてしまった閔雪には、そんな正論なんてなんの意味もない。

 

閔雪「だって・・張斌に代償を払わせたかったからです」

杜城「(裁判にかければ)法律によって、罰することができるんだぞ!」

 

ふふっと笑う閔雪。

閔雪「そんなんじゃ、足りないわ。全然、足りない!あいつが私にしたことに比べたら、あいつが払う代償なんて軽すぎるわ!」

はじめて、感情的な姿を見せ、バンバン、とテーブルを叩く閔雪。

 

無意識に力を込めた手で、ベアトリーチェの画に皺がよるのを、

じっと見ている沈翊。

 

杜城「・・・・・」

閔雪の剣幕に、言葉を止める杜城。

 

閔雪「閔盛梅は私を養子にしたあと、最初は、とても親切で優しかった。私も、精一杯、いい子でいようって努力しようとしたの。やっと家族が持てて幸運だったって思えたのに・・・」

 

しばらく、言葉を切り、「でも、それは、彼女が私を連れて、張斌と結婚するまで・・・だった」と続ける閔雪。

 

~閔雪の回想~

 

ソファに並んで腰かけながら、お菓子を頬張る閔雪と閔盛梅。

閔盛梅「サクサクしてるでしょ?」

寄り添ってテレビを見ている二人は、実の親子以上に、うまくやっているように見える。

しかも、とても、成人してるようには見えないハーフツイン姿の閔雪。

 

帰宅してきた張斌。

こいつかぁ。

 

閔盛梅「パパが帰ってきたわ」

張斌「テレビ見てたのか?」

出迎える閔盛梅。

 

張斌「小雪のために、ガーラ(りんご)を買ってきたよ」

思わず、声をあげる閔雪。

張斌「おいしいぞ」

閔雪「ありがとう、爸」

 

ソファに寝転びながらリンゴを食べる閔雪のすらりと伸びた脚を見る張斌の目つき。

一応、自制心があるのかと思いきや、それも欲望の前にはすぐに崩れ落ちる。

なるほど。

この状況を、閔雪のほうから誘った、と(捕まった後に)主張したわけね。

 

張斌「小雪・・」

閔雪「ん?」

張斌「爸も食べたいなぁ」

 

リンゴを差し出した腕にキスされ、びくっとなる閔雪。

そのまま抱え上げられ、悲鳴と共に、寝室へと。

 

 

そのまま、強姦シーンを映すわけにもいかず、まるで、行為の象徴のように、閔雪の髪をとかす張斌。

こいつ、髪フェチもあるの?

※ 張斌は、小児性愛者と言っても、いわゆるペドフィリアじゃなくて、要は、成人女性がダメなタイプ、つまり、ティーン層がターゲットのロリコンなんだろう、という気がするんですよね。

そうやって考えると、閔盛梅は、いつ、ターゲットが自分じゃなく、連れ子の閔雪だって気付いてたのかなぁ。

 

その後、思い余って、「嗎・・爸に暴行されたの」と打ち明けると、

「どうして、そんなこと言うの? 爸があなたを? いいから、食事だって呼んできなさい」と相手にされず。

この人を頼っても無駄だと悟った閔雪。

 

張斌の姿を見ただけで、身構える閔雪。

張斌「小雪、そんなところに座ってなにをしてる?早く食べなさい」

 

もうここにはいられない。

 

そう決意して、家から出ていこうとする閔雪を止めようとする閔盛梅。

閔盛梅「もうお母さんの言うことを聞けないって言うの?」
閔雪「あなたは私のお母さんじゃない。あの人だって、彼も私のお父さんじゃない!」
閔盛梅「何を言っているの? 出ていけるわけないでしょ! こんな夜中にどこへ行くっていうの?」
閔雪「そんなの関係ない!」

 

水槽の熱帯魚たちをみていた張斌。
張斌「少し声を小さくしなさい。ここを出ても、もう福祉施設では絶対に受け入れてくれないぞ。路上生活者になりたいのか?」
 

閔雪「二人ともろくな人間じゃない!」

閔盛梅「言葉に気を付けなさい」

 

張斌「世の中には、善良な人間なんてほんの少しさ」

 

結局、女として、大人として、閔雪を守ろうとせず、最低に見える閔盛梅だけど、誰かに頼って生きていきたいと考える閔雪の慣れの果ての姿。

どこか、似た者同士だったんだね。

でも、閔雪との共存共栄ではなく、この男に捨てられない道を選んだ閔盛梅。

 

張斌「一度、外に出てしまえば、どうやって売られたのかさえ分からなくなるんだよ」


閔雪「警察に通報したい」
張斌「警察を呼びたいだって?」

ムカつく笑顔!

 

張斌「いやぁ、この子は警察に通報したいと思っているようだ。なぁ、私の大切な娘よ、この爸爸がなんの仕事をしているのか忘れたのかな?私は弁護士だぞ。考えてもみなさい。警察は、どちらを信じるかな?」

閔雪「・・・・・」

張斌「さぁ、もうわかったね。自分のためにも、物事を複雑にしないほうがいい。あまりにも嘘をつきすぎると・・・当然だが、もう誰もお前のことを信じなくなるよ」

スーツケースの持ち手から、閔雪の手をゆっくりと剥がしていく張斌。

張斌に呼吸を合わせたかのように、スーツケースを持ち去る閔盛梅。

 

張斌「なんのために、そこに突っ立ってる? 上着を脱ぎなさい。」

 

小さく、首を横にふる閔雪の髪を掴み、「早くしなさい」と、寝室に向かう張斌。

 

微笑みながら、ゆっくりと近づいてきて、

閔雪のパーカーのファスナーをおろしつつ、「さぁ、部屋にいって、お父さんに謝っていらっしゃい」と促す閔盛梅。

 

「私たちは、不幸で力のない人間なの。お父さんが、こんなにいい環境を提供してくれるのよ。感謝すべきだわ。無謀な真似をするものじゃないわ。従順になりなさい。いい子ね」と、嫌がる閔雪の上着を脱がせながら、囁いてくる。

 

絶望の果ての閔雪を待っているのは、開いたままの寝室のドア。

 

閔雪の話を聞き終わったあとの二人の、対照的な表情。

 

杜城「我々は、全て捜査しているんだ。未成年を装って詐欺を働いた張雨雨たちも、すべて、君とつながっていた。そして、彼らの詐欺のターゲットは全員、君の慈善施設への寄付者だった。なぜ、こんなことをしたんだ?」

 

閔雪「だって、その寄付金を、うちの女の子たちや私と引き換えにしようとする悪意のある人たちが必ずいるんです。あの時の張斌が、私にしたのと同じように・・・」

 

~閔雪の回想~

 

当然、張斌との地獄は一度では終わらず・・・


張斌「小雪や、お前のいた福祉施設に、高価で素敵なものが大好きな女の子はいるのかな?」

閔雪の髪を梳きながら、訊ねてくる張斌。


閔雪「なにを考えてるの?」

張斌「別になにも・・・」

鏡越しに、下卑た嗤いを浮かべている張斌。

張斌「心配いらない。爸爸はお前を手放したりしやしないさ」

近づかれただけで鳥肌が立つ閔雪。

張斌「爸爸はね、その子たちの望みを叶えてあげる手伝いができるんだよ。おそらく、彼女たちは私よりも優れた人に出会うかもしれないね。好きなものを買ったり、旅行に行ったり、ペットを買うこともできるようになるし、大学に進学したり、・・・留学したりすることだって出来るかもしれない」

張斌に強く肩を掴まれ、必死に耐える閔雪。

 

その時の、張斌の言葉が、閔雪に恐喝ビジネスを思いつかせたってことか。

 

閔雪「その後、私は、張雨雨たちに未成年のふりをさせて、彼らに罠を仕掛けて恐喝しました。
そうやって、彼らを罰し、私は施設を運営するためのお金を得ることができたんです。
私は心からあの子たちを助けたいと思っていたの。私が経験した不幸を、あの子たちに経験してほしくなかったから。でも、今はもう何もできなくなってしまった。

杜哥、あの施設はこれからどうなってしまうの?」

 

一度、歪んでしまった価値観は、そう簡単には戻らない。

自分が犯した罪よりも、自分がいなくなったあとのことを憂うアンバランスな閔雪。

 

杜城「心配いらない。彼女たちは、適切に世話してもらえるはずだ」

 

それを聞き、涙をためながら、大きく頷く閔雪。

閔雪「ありがとうございます」

 

杜城「さて今後、君は、我々からどう呼ばれたい? 閔雪か? 林雪か?」

まっすぐに、杜城を見つめ、「張婷・・」と答える張婷(閔雪)

 

大きく頷きながら、笑顔を見せ、

「今、ようやく、これら全てを手放し、再び張婷に戻れる機会を手に出来ました」と、肩の荷を下ろしたように告げる張婷(閔雪)を見て、同じように微笑む沈翊。

 

それでも、複雑そうな杜城。

 

こうして、事件はとりあえず、収束の方向へ。


ここで、切ります。😢

 

★『猟罪図鑑Ⅱ』Ep.17-2 雑感★ 

私の理解力が乏しいのか、 具体的に、どんな風にして、張婷から林雪に成り代わることが出来たのか、についてのからくりは、明示されなかったような気がするんですよね。

まぁ、当時は、施設間の連携がなく、しかもシステムが脆弱だったと言うのが伏線だと言われたら、どうしようもないんだけどね。てへぺろ

 

結果的に、施設の女の子たちに売春をさせていない、という言葉に嘘はなかったようだけど、娼婦たちには破格の報酬を支払い、ビデオに収め、← 張雨雨は何もしてないって杜城に言ってたけど、閔盛梅がホテルに連れてった時、1時間半後くらいに、部屋から出てきたんだよね。まさか、ぬいぐるみで、あのロリコン親父と遊んでた訳じゃないでしょ?(嗤)

 

そして、運営費を稼ぐために、ロリコン親父たちを恐喝するという罪を犯してたってことね。

 

「なぜそれを隠したりしたんだ?」

「なぜ、自分の本当の年齢を、レイ隊長に言わなかったんだ?」

「彼らの詐欺のターゲットは全員、君の慈善施設への寄付者だった。なぜ、こんなことをしたんだ?」

 

ギリギリまで閔雪を信じようとしていた杜城の「なぜ、なぜ、なぜ?」という連呼が物悲しく、虚しく響いたのが印象的でした。

 

★『猟罪図鑑』Ep.17-3に続く★