7話はこれで終わりです。

 

【おことわり】

こちらの筋追いは、気になったドラマを、世に出回る商業翻訳ではなく、ドラマ好き有志の英訳・もしくは配信サイトの英訳をもとに、(英語ができないくせに)果敢に訳した「なんちゃって訳」となっており、多少、ストーリー展開は訳者の願望に寄ってます。内容を把握しながら、突っ込んだり、賞賛したりしたいという、ドラマ好きの発露です。

ラストまでの完全ネタバレです。

なお、扱う内容も、異性愛だろうと同性愛だろうと「どーんとこい!」でして、ある一部の性的指向を称賛するものではありませんが(笑)、若干、作品選定において、バランスは欠いております。

誰かにとっては不適切なテーマ、扇情的な言葉や画像を含むかもしれません。ごめんなさいです🙏💦💦

いつものごとく、本格的なネタバレ&上記のご注意をご理解いただき、OKの方のみ、おすすみください。お願い

 

 『猟罪図鑑Ⅱ

 猎罪图鉴(獵罪圖鑑)Ⅱ / Under the SkinⅡ 

 2022年(中国)Dec.10~ Dec.25, 2024

 45分×全28話 

 脚本: Zhang Lai

    演出: Liu Shu Qiao

 『猟罪図鑑』前シリーズをはじめから読みたい方は、こちら#1-1から

 

前記事未読の方は #7-1 #7-2 #7-3

 

 #EP07-4

 

~浜辺~

 

そろそろ、夕暮れが近そうな感じ。

 

風力発電の風車が回る砂浜で、車座になって遊ぶ子供たち。

そこに、沈翊と李晗が近づいていく。

 

沈翊「小静・・」

 

その声に、一瞬、手を止めるものの、そちらを見ず、また、子供たちと遊ぶ小静。

 

もちろん、そんなことをしても、自分の名を呼んだこの人たちが立ち去るとは思えず。

仕方なく、子供たちに、「このバケツをもって、向こうにいって遊んできてね。砂ももっと持って行って」と指示する小静。

児童養護施設のようなところで、子供たちの面倒を見る仕事をしているのかな?

 

子供たちがいなくなってから、ようやく立ち上がる小静。

 

小静「人違いですよ」

そっけなく告げる小静。

 

沈翊「心配いらないよ。僕たちは警察だ」

 

バッジを見せる沈翊。

沈翊「僕たちは、君に戻れと説得するために来たわけじゃないんだ」

 

警官だと確認できたものの、どういうことなのか?と少し驚く小静。

 

小静「だったら、どうしてここに?」

 

どちらから説明しようか、と、李晗と目を合わせる沈翊。

 

小静「話すことなどなにもないわ。昔の小静は死んだの。」

 

李晗「それじゃ、今や、あなたは鈕祜禄小静っていうわけ?(前はただの小静だったのに、今は“名門のお嬢様”みたいに偉くなった(偉そうになった))」

※鈕祜禄(ニオフル)氏・・ 清朝宮廷ドラマでは、この姓は「名門」「由緒ある家柄」の象徴としてよく使われる。皇后を5人も出してる家柄だから。

 

小静「その冗談、マジで笑えないわ」

李晗「あなたが無事だとわかって、私たちは安心したわ。でも、あなたのご両親は、あなたのことをとても心配されてる」

 

はぁ~と大きなためいきをつく小静。

小静「あの人たちには会いたくない」

 

そう言うと、再びしゃがみ、子供たちのために、砂を整えはじめる小静。

李晗「わかるわ。誤解や偏見の中で生きるのは、特にそれが最も近い家族からのものである時は、とても苦痛だから。でしょ?」

 

手を止める小静。

 

李晗「ゆっくりやっていけばいいわ。今回の出来事の後なら、彼らも変わるだろうと思うし・・」

小静「・・・・・」

李晗「ご両親にも時間をあげてよ。そして、あなた自身にもチャンスをあげて」

李晗のアドバイスが、いつもの彼女と違うように感じて、黙って聞いている沈翊。

 

ふたたび、立ち上がった李晗が小さく微笑み、静かになんどか頷く。

李晗とは、なにか通じ合うものがあったみたいだね。

 

沈翊「それに、常楓にも、もう君が大丈夫だと伝えてみたらどうかな?」

小静「常楓に?・・・彼、元気?」

懐かしく親しい知己のことを訊ねるような、小静の明るい笑顔。

 

沈翊「逮捕されたよ」

 

すぐに、この二人が来たのは、その件が理由なんだ、とわかった小静。

小静「彼はなにもしてないわ。ただ、かかしを投げ捨てる時に、私を手伝ってくれただけ」

 

~回想~

山から下り、小静の事情を知った常楓と共に、湖に、小静自身の服を着せたかかしを投げ入れた二人。

水を含んだかかしはすぐに沈んでしまった。

 

わ~~~と、お腹の底から、大きな声を出す小静。

自分の身代わりに湖に沈んだ案山子への決別と、解放の雄たけびです。

 

はぁはぁと息をあげる小静に、「これで、君は一度死んだんだ。これからは、新しい人生を歩めるよ」

微笑む常楓。

常楓「でも、私、どこに行ったらいいのかもわからない」

不安そうに見上げる小静。

 

常楓「君の思うがまま、どこにでも行けばいい。誰も君のことなんて知らない場所に行けばいいんだ」

小静「でも、村の人は、私があなたにガイドを頼んだことを知ってるわ。もし、私がこんなふうに消えて、行方がわからなくなったら、あなたに迷惑をかけてしまう」

それを聞いて、微笑む常楓。

常楓「だったら、君にひとつだけ秘密を教えてあげるよ」

よくわからないが、うん、と頷く小静。

 

常楓「俺、ずっとこのことを、誰かに伝えたいと思いながらも、胸に秘めてきたんだ」

「続けて・・」と頷く小静。

 

顔から、笑みが消える常楓。

 

常楓「以前、ある人を殺してしまった」

え・・と、目を見開く小静。

常楓「だから、君のことくらい、加わっても構いはしないんだ。もし、警察が君を探しに来ても、全ての答えは、俺の中にあるんだよ」

予想もしてなかった常楓の告白に、なんと答えたらいいのかわからず、固まる小静。

 

常楓「自殺は、家族にとって、とても辛い。その可能性がないとわかれば、ご家族は自分を責めることはないだろう。そうでなければ、永遠に罪悪感を抱えて生きていくことになる。それは、あまりにも辛いことだ」
 

ただし、普通にいなくなるだけでは、また、人やお金を使って探し出されてしまう。

 

あの案山子は、たしかに、小静の身代わりだった。

自殺を偽装しようとしたと言うより、あんなふうに、服を着せられたかかしを見れば、小静が少なくとも自殺ではなく、自分の意思で姿を消した、とわかるだろうから、という意味なんだろうけど、たくさんの自殺者の遺族と対面してきた常楓だからこそ、そう感じたのかな。

 

生きてさえいれば・・・と。


家族の気持ちを慮る常楓の言葉に、涙を浮かべる小静。

小静「またあなたに会えるかな?」

 

常楓「・・・・その必要はないよ。とにかく、俺には、もう生きる意味なんてほとんどないんだ。 だから、(俺の為にも)ただ自分のために生きていけばいい」

 

小静「彼は、私に第二の人生をくれたの。・・・私、あの人のために、なにが出来るのかな?」

振り返る小静。

頷く沈翊。

沈翊「君はもう、彼を助けたよ。彼を救ったんだ」

どういうこと???

疑問が浮かぶ小静。

 

小静「彼は・・・私を救ってくれた人なのよ」

沈翊「・・・・・・・」


 

だって、小静がこうして生きていたこと、そして、今の証言だけで、常楓の“小静殺害”の容疑は、完璧に消滅したからね。

 

~北江分局 聴取室~

 

杜城「君は嘘をついたな」

常楓「・・・・・・」

杜城を見つめる常楓。

杜城「君は、張思静を殺してはいない」

 

常楓の元に行き、小静の無事を確認した李晗たちから送られてきた、小静の写真を見せる杜城。

 

髪を短く切り、別人のようになった小静の写真を手に取る常楓。

常楓「ショートヘアもよく似合ってる・・・」

 

沈翊「彼女は、君と別れた後、ヒッチハイクで市場に行き、自分で切ったんだよ」

常楓「まさか本当に、彼女を探し出すとは・・・思わなかった」

 

急に、真剣な顔になる常楓。

常楓「あの人は、家に帰りたがってないんだ。連れ戻したりしないですよね? お願いだからしないでくれ」

 

杜城「彼女が家に帰るかどうかは誰にも決められない。彼女が決めることだ。こんなことがあったんだ、彼女の両親も変わるだろうと信じているよ

 

そうであってほしい、と大きく何度も頷く常楓。

常楓「そうですね、たしかに・・そうですね」

 

沈翊「そうだ、小静が、君に、自分を助けてくれてありがとう、と言ってたよ」

 

微笑む常楓。

 

常楓「私は、登山家チームを救ったことで、その代償に妹を失った。私は彼らの運命を変え、彼らもまた、私の運命を変えた。・・・もし、あの時、彼らを助けなかったら、これほど多くの命が失われることはなかったかもしれない

 

沈翊「悪をもって悪を制しても、結局は自分自身を罰しているだけだと気づくだろう。でも、君の心が完全に悪に飲み込まれなかったことだけは良かった。君の魂は、まだ償える可能性があるってことだ」

 

常楓「償い・・・」

 

まるで、その言葉の存在を長い間、忘れていたかのように、改めて、その言葉に向き合ったように、ひっそりと微笑む常楓。

 

今日もまた、峰都(フォントゥ)山の山並みは美しく、“雲蒸霞蔚”は、人々を魅了する。

 

 

~北江分局 沈翊の部屋~

 

さて、事件も無事終了。

今回の事件で描いた絵を整理している沈翊。

 

カバンを手にし、いざ、帰ろうとしているときに、電話が入る。

 

発信者は、画廊の張さん。

 

沈翊「もしもし?」

張さん「ああ、こんにちは。沈先生。あなたの絵が売れましたよ」

沈翊「本当に、あの絵を買った人がいるんですか? 誰ですか?」

張さん「方さんという方ですよ。けっこう良い値段を提示してきましたよ。あなたのファンだとも言っておられました」

 

本気で戸惑う沈翊。

 

沈翊「すみませんが、もともと、あの絵は持ち帰るつもりだったんです」

張さん「そうですか、でしたら・・・」

沈翊「いえ、大丈夫です。それなら、私に、その購入者の情報を教えてくれませんか?」

 

この時は、他人に煩わせることもない、という軽い気持ちだったのよね。

 

∴‥∵‥∴‥∵‥∴‥∴‥∵‥∴‥∴‥∵‥∴‥∵‥∴‥∴‥∵‥∴‥
 

今にして思えば、このアングル、絶妙なの!

【フライングネタバレ】

普通なら映っていてもおかしくないものをギリ躱してます。答えは、最終回まで持ち越しです。。。← 気を持たせてすみません。

 

~絵の購入者の家~

 

ここは、一般の家なの?びっくり

 

内部は、無機質な、コンクリ打ちっぱなしの、デザインビル?

背の高い男性が、入口に背を向けて立っている。

 

開けっ放しの入口に入り、様子を見回す沈翊。

 

ふ~ん、今日は沈翊ひとりなのね。

杜城は一緒じゃないのね。

 

あ・・・あの絵がある。

美術館に出展されてた絵だよね。

 

沈翊「こんばんは」

 

なるほど、ここで、再登場してくるわけね。

例の美術館で会った男。

名前は、方凱毅(ファン・カイイー)

 

沈翊「あなたでしたか? あなたが私の絵の購入者・・・」

 

方凱毅「どうぞ、おかけください、沈先生」

沈翊「・・・・・・」

よほど、相手が予想外だったのか、茫然と立ち尽くしてしまう沈翊。

 

沈翊の反応がないので、今度は、沈翊が描いた絵に向かって歩き始めた方凱毅。

 

方凱毅「『躁動的静物(落ち着きのない静物画)』・・・私が買いました」

そんなタイトルだったっけ?

 

いやぁ、AIに聞いてみて、はじめて良かったと思った。。。

精神医学の領域で、“躁動的”という言葉を捉えると、

「外側はじっとしているけれど、内側は躁状態のように落ち着かず騒がしい」

内面の二重性に用いられることもある、と言われてみて、まさに、沈翊の内面を表しているんだ、とガッテン!ガッテン!ガッテン!

 

しかも、このタイトル、沈翊自身がつけたんだよね。

つまり、彼は、自分の現状をちゃんと把握できてるわけね。

 

沈翊「なぜですか? 先日、話をした時、この絵を、あなたが気に入っているようにはみえませんでしたが・・」

 

方凱毅「他の誰にも見せたくなかったからです」

 

沈翊「そうですか・・でしたら、私が持ち帰りましょう。返金させていただきますよ」

 

方凱毅「金の問題ではないんです」

 

絵の前に腰掛ける方凱毅。

 

方凱毅「この絵は、存在すべきではない」

 

次の瞬間、ナイフで切り裂いていく方凱毅。

 

驚いて、固まる沈翊。

 

な、なにすんの??

な、なにすんの??

 

でも、それと同時に、目の前の光景が、いつかの、絵を切り裂かれた記憶をよみがえらせる。

 

 

シリーズ1のラスト、フードの男が切り裂いた、例のあれです。

 

まったく、構わず、ずんずん、ナイフを下におろしていく方凱毅。

 

これは、創作者としては、きついで。

喉にぐっと力が入り、目が潤む沈翊。


 

でも、切り裂かれる赤い絵の残像というか、幻影も、同時に、重要なんやね。

そして、なぜか、赤いワンピースの女の子が、ナイフで切り付けてきた幻影もセットで思い出してるもん。

 

まるで、絵の中の、二人の人物を分かつように、まっすぐな直線を引く方凱毅。

 

沈翊「・・・・あなたも、僕の夢を見たことがあるのか」

え???

この絵って、沈翊の悪夢を投影したものだったの?

 

振り返る方凱毅。

方凱毅「これは、私の夢でもある」

 

どういう意味???? 

同じ夢を共有してるってこと?

 

沈翊にはわかったのかな?

 

わからなさすぎ~~~!!

 

 

一応、5話から続いた『峰都(フォントゥ)山事件』については終わりました。

7話、終わりです。

 

エンディングソング

登場するのは初めてかな?

『画像』です。

この歌も好き。

サビの部分で、健次の声がのびやかになるところとか、ホント、ドラマティカルなメロディーライン等々、私のツボを心得てくれてます。

 

公式のMVは、こちら↓なんですが、MVになってまして、ドラマのシーンが盛り盛りで、かなりネタバレになります。(見た感じ、後半の部分は少なそうだけど)

まだ、ドラマを未見の方で、先を知りたくないという方は、お控えください。

 

私は、こっちも好きです。

 

Feel alive
In darkness and in the light
Feel alive

(生きていることを実感する)
(暗闇の中で光)
(生きていることを実感する)
人是简单的笔划
是假象 也是真相

(人間は 幻想と真実の単純なストローク)


 

★『猟罪図鑑Ⅱ』Ep.07-4 雑感★ 
 

まず、これ、3話必要だったのかな?

もちろん、杜城たち、北江分局の刑警隊がわざわざ出動するために、現在進行形の事件が必要だったのかもしれないですけど、いろいろ盛り込みすぎて、複雑というより、かえって散漫になった印象?

 

薄幸で朴訥な青年《常楓》に助けられた人は、当然、彼に感謝するし、周囲の人間も、善行を続ける彼を高く評価する。

けれど、同時に、全てを達観したような常楓が捉えどころのない人物に見えてくる。

たしかに、視点によっては、物事の善悪ではなく、宗教観や死生観、倫理観という分野で論ずるような内容も含んでいたと思うんですが、少し、それに引っ張られすぎていたような・・・。

彼の分岐点となった“馬夫妻の事件”の際、結局は柯灵に追従し、恶有恶报(自業自得)という言葉で有耶無耶にしてしまったが故に、きちんと裁かれることなく、償いができなかった。

最後の彼の表情は、これで救われるかもしれない、という長い冥府魔道から抜け出せる安堵すら感じさせられました。

 

常楓をもってしても、あの"死者の谷"に下りていくことは叶わず、妹の遺体をそのままにせざるを得なかった。

人々を“死者の谷”に誘導した意味を“祭壇”だと説明していましたが、だとしたら、あの谷底の“祭壇”の光景は・・・単なる落下の結果による偶然の配置だったのか、なんらかの意図が働いたのか。。

結局、山では自然の驚異こそが絶対であり、掟であり、テミスは、常楓ではなく、峰都(フォントゥ)山そのものだったのかも。


それと照らし合わせた時に、小静のエピソードは、常楓の根底にある“命を大切にする”というマインドと、登山客を死に誘うと言う行動の矛盾を浮き彫りにする目的もあったとは思うのですが、それにしては、小静側に別の要素を盛り込みすぎてしまって、結果、その効果がイマイチ薄かったような気がするんですけどね。

 

当然ながら、小静と劉欣瑶との仲を仄めかしたり、というのは、完全に、私の妄想ですが(苦笑)、ゴーガン(ゴーギャン)を登場させたり、これはこれで、他でしっかり描いてもおつりがきそうなくらいの、中身の濃い問題だったと思うんです。

それに、シビアな話をすると、「あんなことがあったんだから、両親も変わるかも」と、李晗や杜城は言ってましたが、私には希望的観測なような響きに聞こえました。

小静の両親は変わるかもしれないけれど、中には変わらない親もいる。一時的に、方針を変えたとしても、変えた自分たちを受け入れられずに、病み始める。

本当の地獄はそこからです。

人生の楽園は、場所じゃない。

 

あと、浜辺に訊ねていった時の、李晗が小静の真意を理解していたような部分が、もしかしたら、今後につながるのか、と、ちょっと気になったりしました。

 

消化不良な雑感ですみません。

 

本当は、方凱毅のほうが気になるし、気にせにゃならんのに・・・!

正直に言ってもいいかな。

方凱毅さん、ちょっと、お顔が苦手やねん。容貌そのものというより、存在が“不安感”を掻き立てる。

先入観を持ってはだめなのに、困ったなぁ。。

 

★『猟罪図鑑』Ep.08-1に続く★