2話も順調に終わりです。

 

 

【おことわり】

こちらの筋追いは、気になったドラマを、世に出回る商業翻訳ではなく、ドラマ好き有志の英訳・もしくは配信サイトの英訳をもとに、(英語ができないくせに)果敢に訳した「なんちゃって訳」となっており、多少、ストーリー展開は訳者の願望に寄ってます。内容を把握しながら、突っ込んだり、賞賛したりしたいという、ドラマ好きの発露です。

ラストまでの完全ネタバレです。

なお、扱う内容も、異性愛だろうと同性愛だろうと「どーんとこい!」でして、ある一部の性的指向を称賛するものではありませんが(笑)、若干、作品選定において、バランスは欠いております。

誰かにとっては不適切なテーマ、扇情的な言葉や画像を含むかもしれません。ごめんなさいです🙏💦💦

いつものごとく、本格的なネタバレ&上記のご注意をご理解いただき、OKの方のみ、おすすみください。お願い

 

 『猟罪図鑑Ⅱ

 猎罪图鉴(獵罪圖鑑)Ⅱ / Under the SkinⅡ 

 2022年(中国)Dec.10~ Dec.25, 2024

 45分×全28話 

 脚本: Zhang Lai

    演出: Liu Shu Qiao

 『猟罪図鑑』前シリーズをはじめから読みたい方は、こちら#1-1から 

 

前記事未読の方は #2-1 #2-2 #2-3

 

 

 #EP02-4

 

 

~剖検室~

 

一方、モニター室を出て行ったあと、剖検室に出向いた杜城。


血液検査報告書をプリントアウトする溶月。

 

ロンユエと目が合う杜城。

溶月「あなたの想像どおり、キリンの木馬の足台に、きわめて微量の血液を検出し・・分析の結果、陳勤のDNAと一致したわ」

 

もうね、情報量が多くて多くて・・・(笑)

だって、剖検台の上に、キリン乗せられてるし、ホネ男が助手のポジションに立ってるし・・(笑)

まさか、CTとかMRIは撮ってないよね?😂

そもそも入れないやね!

 

こういう、大真面目なんだけど、すっとぼけたところは、お気に入りです。

 

~聴取室~

 

今回は、完全に容疑者として連行され、手錠を掛けられた陳勤。

 

杜城「我々は、あの晩、殺害後、夜明け前に、お前が袁招娣に会ったのを確認した」

 

陳勤「・・・・・」

 

杜城「お前は、そこで、彼女にキスまでしている。現場にあったキリンの木馬から血液も発見した。 そこに、お前のDNAと一致したと書いてある」

 

蒋峰が報告書を、陳勤の席まで持っていくと、

ここで、はじめて、動揺をみせた陳勤。

自分が有罪になる物的証拠など、絶対に存在しない、と思っていたような感じ?

 

杜城「お前の唇の傷は、その時にできたものだろ?」

 

陳勤「・・・・・・」

 

杜城「袁招娣は、お前が彼女に、いつどこで犠牲者を殺すか、動機も含めて、事件全体について指示したことを認めたぞ。これは共謀だ

と言うか、どう見ても主犯は陳勤で、袁招娣は単なる実行犯にしか思えないんだけど。

 

何度も、首を横に振りながら、反笑いする陳勤。

そうじゃない、そうじゃないんだ、とでも言いたげに・・・。

 

~回想~

ここは、袁招娣のアパートの外廊下ね。

(もとから置かれているものなのかわかりませんが)イスとテーブルを出して、そこで買ってきた食事をとっている陳勤。

 

外から戻ってきた袁招娣。

 

袁招娣「哥哥・・・ここで、なにしてるの?」

陳勤「おかえり」

笑いかけられ、笑顔で返す袁招娣。

陳勤「腹減ってる? 一緒に食べようよ」

 

テーブルを見ると、見るからに、高カロリーなジャンクフードが、これでもかっていうくらい乗っている。

袁招娣「どうして、こんなものばかり食べてるの? 体重、増えちゃうでしょ」

そりゃ、アイドルだもん、ずっと節制してるよね。

 

それでも、食べ続ける陳勤を見て、「そんなの食べちゃだめよ!」と止めようとする袁招娣。

 

陳勤「俺のものだぞ、取るなよ! 蛋壳(卵の殻)!」

 

ショックで手を離す袁招娣。

 

陳勤「まだ、もっとあるんだぞ。一緒に食おうよ」

ニカっと笑う陳勤。

こんなの、絶対、なにかあったな・・と察するでしょ。

 

っていうか、この人、センターの合宿所から、外出していいんだ?

 

陳勤「俺、ドラッグがこんな気分にさせるものだなんて、全く知らなかったんだよ」

袁招娣「あいつらに強制されたの?!」

 

うんうんうん、と、食べながら、頷く陳勤。

 

陳勤「あいつら、なんども吸えって強制してきたよ」

 

ひきつったように自嘲する陳勤をみて、食べている容器を取り上げる袁招娣。

 

袁招娣「あいつら、殺してやる!」

全身を震わせるように、叫ぶ袁招娣。

陳勤「・・・・・・・」

袁招娣が口にしたその言葉、自分が毎日心の中で叫んでいても現実にできなかったその言葉を、誰かが言ってくれるのを待ってた。いや、待ってたことを、はじめて自覚した・・そんな表情の陳勤。

 

その後・・・袁招娣の部屋から出てきた陳勤。

(廊下には、さっき食べていたゴミがそのままだ。)

 

帰ろうとする陳勤に向かって、「哥哥・・・」と呼び止める袁招娣。

少なくとも、ここに来たのだって、はじめてって感じじゃないけどなぁ。

違うのかな。

この二人、本当に、たった一度のキスだけだったのかな。← まぁ、もちろん、生涯でたった一度のキスだから、ドラマ的には効果があるんだけどね。

 

あ、生涯でたった一度のキス・・で、宮崎あおいの『ただ、君を愛してる』(2006)の映画を思い出した。

「生涯ただ一度のキス、ただ一度の恋」が、映画のキャッチでした。

20年前かぁ。びっくりΣ(゚Д゚)

菅沼と一眼レフに惹かれた映画でした(笑)

 

もちろん、このドラマとは全く関係ありませんので、あしからず。

 

袁招娣「哥哥・・・私は本気よ。一度だけでも、哥の役に立てさせてくれない?」

 

微笑む袁招娣。

 

陳勤「・・・俺、もう行かなきゃ」

やれ、とも、やめろ、とも言わない陳勤。

 

袁招娣「ちょっと待って、勤哥・・」

 

陳勤が振り返ると、(いつの間に準備していたのか)ウェディングドレスのベールをかぶった袁招娣が笑顔で立っている。

ここで、流れるBGMが不穏そのもので、幸せな音色、一切なし。

 

袁招娣「もし、決心してくれたなら、公演中に私と結婚式をあげて・・。それを私たちの結婚式だって考えましょう。もし、哥と結婚できるのなら、私、死んでもいい」

本当の式でなくていい。隣に立てなくてもいい。

ずっと好きだったあなたのお嫁さんになってみたい。

 

陳勤「・・・・・」

この地獄から這い出ることができるなら・・・この手を、この蜘蛛の糸をつかんでみようか。

 

陳勤「・・・その後、僕はプロデューサーに、“結婚”を公演のテーマにしたいと、話をしたんです。微博(ウェイボ)に告知しました。・・・そう彼女に約束したから」

 

泣き笑いの表情を浮かべる陳勤。

陳勤「僕は本気で、彼女に辞めるように言おうと思ってたんです」

 

でも言わなかった。

 

~回想~

あの晩・・・すべてが終わったあとで、夜中に、あの壁の前に立ち、

キリンの中から、袁招娣を外に出す陳勤。

 

杜城〈お前が彼女に、いつどこで犠牲者を殺すか、動機も含めて、事件全体について指示したことを認めたぞ〉

 

事前の打ち合わせ通りに3人の殺害を実行した袁招娣、ここでようやく、陳勤と少しだけ言葉を交わす手筈になっていたのかな。

 

 

長時間、狭い場所に無理な体勢でいた袁招娣は、半ば、意識が朦朧としていて、自力では出て来れなかったのね。

ここ、陳勤、素手だけど、それはいいのかな?(苦笑)

 

しばらくして、目をあける袁招娣。

それをみて、嬉しそうに笑う陳勤。

 

同じように微笑む袁招娣。

 

袁招娣「哥哥・・・」

陳勤「ああ、ここだよ」

袁招娣「やったわ。でも、もうこれ以上、耐えられないかも」

陳勤「もうすぐ終わるよ。もうちょっとだけがんばろう、いいね? 掃除の人が朝の5時には来るから・・そうしたら、自由になれる」

 

足の痛みに、苦しそうに声をあげる袁招娣を見て、

涙をこぼしながら、思わず、その口にキスする陳勤。

 

ようやく、自分がキスされていることに気づいた袁招娣が、それを受け入れ、そして、キスを終わらせようとする陳勤を離すまじ、と最後に陳勤の唇に歯を立てる。

 

思わずびっくりして、身体を離す陳勤。

唇に手を当てると、血が出ている。

この時、完全に、陳勤は我に返り、急激に気持ちが冷めたような気がするのは、周彦辰の演技のせい?演出のせい?(苦笑)

 

微笑む袁招娣。

これが、生涯でたった一度のキス・・だとわかっていたんだろうか。

 

陳勤「本当は、僕だって、彼女の僕に対する気持ちを裏切りたくはなかったんだ」

本気の涙をこぼす陳勤。

 

だけど、あのキスで、袁招娣を好きだという自分の気持ちに気づいた・・・とは言ってないよね。

 

できることなら、袁招娣の想いを叶えてあげたかった、好きになってあげたかった、言葉にならないくらい感謝した、だからキスした、だけど無理だった、と言ってるように聞こえるんですけど。

 

すみません、私の解釈、間違ってますかね?

男の狡さに厳しすぎるかな。

でも、いつもは、女の狡さにも厳しいから、おあいこってことで。。

 

陳勤の涙を見て、もうここでいいだろう、と立ち上がる杜城と蒋峰。

 

部屋を出ようとして、立ち止まる杜城。

杜城「お前にとって、袁招娣はどんな存在だったんだ?」

 

陳勤「・・・彼女は、僕を理解してくれる唯一の観客です。彼女が生きれば、僕も生きる。彼女が死んだら、僕も死ぬんだ・・・」

 

これはこれで、深い想いなのは間違いないとは思うけどね。

 

あくまでも、陳勤にとって、恋愛感情ではなく、演者と観客でしかなかったのか? 

それとも、この感情の中にある“ある種の気持ち”を“恋愛”だとわからなかったのか?

 

でも、無自覚は、どこまでいっても無自覚のまま。

結局、袁招娣を傷つける。

 

泣きながら、その目に、袁招娣を思い浮かべているかのように、嗤う陳勤。

 

~聴取室前の廊下~

 

それぞれ、聴取室から出てきた陳勤と袁招娣が、廊下で一緒になる。

(このドラマ、タイミング合わせるよね)

袁招娣を振り返る陳勤。

目を合わせようとしない袁招娣。

 

そのまま、それぞれ、脇を警察官にガードされながら、無言で進んでいく二人。

 

最後、袁招娣のひとつぶの涙が、彼女の想い全てだったような感じでした。

 

そんな二人の様子を見ている、杜城、蒋峰、李晗、沈翊、溶月。

ここ、女性陣だけが、腕を組んでるんだよね。

 

溶月「彼女は自分が役に立つことを証明するために人を殺し、それがすべて愛のためだと信じていたのね。やりきれないわ・・・」

李晗「もし、陳勤があそこまで利己的でなく、彼女の愛を大切にしていたら、彼らは、こんなふうな結末を迎えなかったかもしれません・・・」

頷く溶月。

 

沈翊「人間の本性とは複雑な多面体みたいなものなんだ。ある意味、彼の愛も真実だったし、彼が利己的で臆病なこともまた真実だったんだよ」

沈翔は、袁招娣だけじゃなく、陳勤の中にも“愛があった説”派だよね。

その根拠を、もうちょっと具体的に知りたい気がする。

愛は、恋愛感情のみにあらず、ってことなのかな。

 

女性側(袁招娣)の立場に立つとなんとも言えない女性陣。

 

杜城「もういいだろ。過ちは過ちだ。彼らは、その結果を負わなければならないんだ」

沈翊「・・・・・・」

ちょっと厳しいな、と思いつつ、小さく、そのとおりだ、と頷く沈翊。

 

たとえ刑事という立場でなくても、今となっては、杜城のこの言葉以外に、彼らの関係も含め、やってしまったことを言い表すことはできないのかも。

 

それに、杜城だって、最後に、陳勤に、自分の愛と向き合う機会を与えている。

 

>杜城「お前にとって、袁招娣はどんな存在だったんだ?」

 

誰よりも自分を理解してくれる、唯一無二の大切な存在。

彼女がいなければ、演者としての自分もいない、と口にした陳勤。

この気持ちを、この時点で、愛だと認識できなかったのであれば、個人的には、おそらく陳勤はこの先も、そのままだったような気がします。

 

二人の間に、愛があったか、なかったか、を論じる以前に、もしも本気で、惹かれあう二人であれば、自然と、感情のほうから結びついていったんじゃないのかな。


~北江分局 杜城のオフィス~

 

事件も一段落し、デスクワークに追われる杜城。

 

蒋峰「城隊・・・なにか食べませんか?」

そういって、食事を調達してきた蒋峰。

いよっ! 部下の鑑!!

 

蒋峰「ずっと一日中、なにも食べずに、働きっぱなしなんて・・・さぁ」

こうして、気にしてくれる人がいる幸せよ。

 

でも、どこか浮かない、疲れた顔の杜城。

 

書類を片付け、蓋をあけ、中を見るなり、

「冷めてる麺か?」と一言。

 

蒋峰「水が熱くなかったんですよ。だから、ぬるま湯を使わなきゃならなかったんです」

ん? インスタントってこと?

冷麺と、冷めてる麺は違うよね?

なにより、中国の方は、基本、熱々が好きよね。

 

さすがに、食が進まない杜城。

 

蓋を閉めると、「俺は、これだけでいいや。スッキリしそうだ」と、飲み物に手を延ばし、

一口飲んでみせる。

 

杜城「あ、そうだ。これ、もうほとんど終わってるぞ。戻って、まとめておいてくれ。事件の終了報告書、頼むぞ」

蒋峰「わかりました」

 

ファイルの束を持ち、「じゃ、これは俺が食べますね」と、さきほどの麺の容器も手に持つ蒋峰。

ちゃんと、責任もつつもりなのね。

 

杜城「・・・・・・」

さすがに、ちょっと申し訳ないって思ったかな。

 

「バタン!!」ってドアが閉まる音だけが響き、普段より強調されてた感じがする。(苦笑)

 

~刑警隊 李晗のデスク~

「張局長がさ、荷解きが大変だろうからって言って、気分転換のためにみんなに飲み物を買ってきてほしいと頼まれたんだよ」と李晗に飲み物を渡す蒋峰。

 

李晗「ありがとう」

 

蒋峰「君のは、ちょっと特別なんだ」

そう言い終えると、席を離れる蒋峰。

  

李晗「・・・・・?」

蓋を開けると、こんな風に、絵が描いてあったよ。

ちう💋顔だ!

やっぱり、小蛋壳のキスの件、羨ましかったんかな。

 

まったく・・と微笑む李晗。

この二人、シーズン2では、進展するのかな?

 

~刑警隊フロア~

状況を見回りにきた張局長。

 

「3箱だよな?」

「ああ、そこに置いておいてくれ」

 

イェン「あ。張局長。」

局長「事件は解決ね」

イェン「ええ」

局長「片付けのほうはどう?」

イェン「ほとんど終わってます」

自分も段ボール箱を持ちながら、周囲を見回すイェン。

 

局長「小蒋・・」

蒋峰「はい」

局長「頼んだとおり、みんなに、飲み物を買ってくれた?」

蒋峰「テーブルの上に置いてありますよ」

局長「みんなに配ってあげて」

蒋峰「は~い」

局長「さぁ、みんな。さっさと終えてちょうだいね。そうしたら、早く帰れるわよ」

全員「は~い!」

気配り上手な局長さんのおかげで、北江分局は今日も平和です。

 

えっと・・・新しい庁舎に、移転(搬迁)してきたってことでいいんだよね?

私みたいに、そういうところがものすごく気になっちゃう人がいるんだから、だれか、ちゃんと説明して(笑)

 

~TBBTの宿舎~

一方、演劇センター内の合宿部屋の中も、業者の人の手によって、片づけられてます。

装飾の壁も壊された。

ええ、これって、ガラスブロックじゃなかったの?

プラスチック?

体重かけたら、こんなふうに壊れたかもしれないの?

 

なんだか、全部が張りぼてだったような感じがする。

 

事件も終わり、二話も終わりです。

 

エンディングソング:

猟罪図鑑Ⅱ OST 

『和光同往』壇健次

 

Have you seen the light 

Between the black and white 

透著一線微光 

對望的目光

那有世界流淌 

我們初心的模樣 

I can be sure you will 

Take my hand 

(きっとあなたが私の手をとってくれると信じています) 

 

 シーズン2は、エンディングソングが固定ではなさそうなので、備忘録的に載せておきます。

 

★『猟罪図鑑Ⅱ』Ep.02-4 雑感★ 

 

なまじ、子供のころから大人の世界にいて、常に、それは向こうからやってくるオファーであり、サバイバル・オーディション番組でチャンスを掴む・・と言っても、所詮、お膳立ての中での出来事。

あんなに熱く語っていたスターへの夢も、自分からは、その境遇に対して、なにも行動を起こせない張りぼてだったのかもしれません。

ただの張りぼてだけなら、陳勤が芸能人として、大成しない、で済むけれど、それを陳勤は、この事件で、一切、自分の手を汚さずに、三人を亡き者にするというふうに置き換えてる巧妙さが見え隠れする。

 

この事件、陳勤の直接関与の部分を、ちゃんと行動で映像化してないんです。

 

杜城<袁招娣は、お前が彼女に、いつどこで犠牲者を殺すか、動機も含めて、事件全体について指示したことを認めたぞ。それは共謀だ

 

杜城が言葉で説明しているのみ。

 

もともと、きりん木馬にしても、文化演劇センターの表に置いてあったんだよね?

袁招娣の部屋からそこまで、誰が運んだの?

前話でも出てきたとおり、杜城が乗ってもびくともしないくらい、重いのよ~、これ。

そこに関しては、ぴょ~んと飛んでしまって、(後になっても)特に、経緯の映像とかもない。

たしかに、大した問題ではないと言われればそこまでなんだけど、 極力、袁招娣は、陳勤に手を汚させたくなくて、いろいろ自分で差配したんだ、と脳内補完するしかなかった。

 

それくらい、ドラマでも、陳勤が直接、自身で悪事に手を染めるシーンはないからこそ、杜城も証拠がなくて苦心するわけだけど。

 

沈翊「人間の本性とは複雑な多面体みたいなものなんだ。ある意味、彼の愛も真実だったし、彼が利己的で臆病なこともまた真実だったんだよ」

利己的で臆病。

個人的には、それに、ちょっとだけ卑怯も入れたい気分だけれど。

 

沈翊は、陳勤の愛も真実だと言ったけれど、それはどの部分なんだろうかって、ずっと考えてました。

 

思わず、陳勤自らキスしてしまった刹那的なあの瞬間?

ただ本能に突き動かされたかのような、あまりにも無自覚で、一生考えても、あれがなんだったのか、意味をなさないキス。

陳勤には、その命が終わる瞬間を迎えた時ですら、わからないかも。

 

でも、これだけは、ハッキリ言える。

 

人は、愛する人に刃を持たせたりはしない。

 

陳勤に、手を汚させたくなかった自身の想いと見事にリンクして、その言葉の意味を痛感してしまった袁招娣は、そこで崩れ落ちてしまったね。

 

それと同じく、陳勤への愛に命をかけているようでいて、実は、それは全て自分のためだったのだ、と、沈翊によって、最後に気づかされた小蛋壳。

 

人は、自分がもらえなかった愛を、人に与えることはできないから。

 

似た者同士、心に傷を負ったもの同士、傷は舐めあえても、寄り添い、愛しあうことはできなかったってことなのか。

なんだか、共感できない悲しい事件だったな。

いや、今までの事件が共感できた、という意味じゃないんだけど。(汗)

 

杜城の、考え込むところや、少し元気がないところが、妙に気になる新シリーズ。


★『猟罪図鑑』Ep.03-1に続く★