5話まで来ました!!

事件のほうも佳境です。← 事件メインで見てるんじゃないんかい(笑)

 

【おことわり】

こちらの筋追いは、気になったドラマを、世に出回る商業翻訳ではなく、ドラマ好き有志の英訳・もしくは配信サイトの英訳をもとに、(英語ができないくせに)果敢に訳した「なんちゃって訳」となっており、多少、ストーリー展開は訳者の願望に寄ってます。内容を把握しながら、突っ込んだり、賞賛したりしたいという、ドラマ好きの発露です。

ラストまでの完全ネタバレです。

なお、扱う内容も、異性愛だろうと同性愛だろうと「どーんとこい!」でして、ある一部の性的指向を称賛するものではありませんが(笑)、若干、作品選定において、バランスは欠いております。

誰かにとっては不適切なテーマ、扇情的な言葉や画像を含むかもしれません。ごめんなさいです🙏💦💦

いつものごとく、本格的なネタバレ&上記のご注意をご理解いただき、OKの方のみ、おすすみください。お願い

 

 『猟罪図鑑 ~見えない肖像画~

 猎罪图鉴(獵罪圖鑑) / Under the Skin 

 2022年(中国)3/6~ 3/16, 2022

 45分×全20話 

 脚本: Jia Dong Yan、 Wu Yao

    演出: Xing Jian Jun

 

前記事未読の方は、こちらから

#4-1 #4-2 #4-3

 

 #EP5−1

 

第五集

 

~杜城隊長の部屋~

これは・・・翌朝ということなのかな?

 

出勤してきたらしい杜城がデスクの前にくると、

 

もうねぇ、これ見て!

可愛い、可愛い、可愛い!!!

「城隊長 これ見たら、僕のオフィスに来て(ね💘) 沈翊」ってメモがPCのモニターに貼り付けてある~~~~!

スマソ、(ね💘)は、びびの妄想(笑)

 

あとね、沈翊の字、なんか好き!

 

 

ビリっと剥がすと、

すぐさま、沈翊の部屋へ。

 

ノックもせずに入ると、「おい、これはなんだ?」と、怒りを隠さず(笑)

俺は、ほいほい、言うことを聞くお前の犬なのか、と、まさか曲解しちゃった?

え~~~、いいじゃん!!

このワンコ、最高よwww

どうみても、仏頂面の杜城(笑)

でも、常に警察官として職務に忠実で、だけど、どこかとぼけてて・・・(笑)

さすが、沈翊。

中国だと「警犬」って言うんだね。

 

杜城の様子など一切介さず、作図台のところにきて、説明をはじめる沈翊。爆笑爆笑爆笑爆笑爆笑

 

あの後、家で、自分が気づいたことをまとめてきたんだよね。

で、真っ先に、杜城に聞いてもらいたかったんだよね。

 

・・・と考えると、なんとも沈翊の付箋も、可愛らしさ満載だったわけです(ね💘)(笑)

 

沈翊「新しい突破口だ」

 

沈翊「頭蓋骨がいつ交換されたのかを特定するために、学校が所蔵する頭蓋骨のスケッチを調べてみたんだ」

 

作図台の上には、いくつかの頭蓋骨スケッチが並べられている。

 

沈翊「これらは、優秀な美術学生が練習のためにスケッチしたもので、一部の作品が任暁玄の日記にあった特徴的な日に該当する。ほら、これは、2001年の4月の1日に書かれた水溶性の黒鉛(グラファイト)のスケッチだ。任暁玄の日記と(絵に描かれた日付が)同じだろ・・」

日記のコピーの日付部分を指さす沈翊。

 

あんなに文句を言う気満々だった杜城もいつの間にやら、傍に来てた(笑)

 

沈翊「田林は、あの日、雨だったと言ってた。」

杜城「記憶違いってことは?」

沈翊「ないね。まず、天気っていうのは、光に大きく関係するんだ。このスケッチを同じ時間帯に書かれた他の作品と並べてみれば、このスケッチのトーンが暗いことに気づくはずだよ。同じ対象物の明暗のコントラスト(対比)というものは、才能ある生徒が描いた場合、数日の間に劇的に変わることはないんだ」

 

城隊長、イマイチ、ピンと来てないみたいです。

もう少し、素人にもわかるように、please, Tell me .

 

かまわず、先を続ける沈翊。

 

沈翊「一方、湿度もまた、鉛筆のトーンに影響するんだ。湿気が多い時には、スケッチは暗く、なめらかになる傾向がある。その違いは、こうして、並べてみれば、より明確だ。これらの日の天気についても確認してみた。この日から数日後の日記に書かれた天気は、天候記録とは合わなかった」

ごめんね、沈翊。

そっちの客観的なデータを教えてあげたほうが、杜城には一発だと思う。。(ぼそっ)

 

なんで、そんな嘘を書く必要が・・・?と、不思議そうな杜城。

 

わたしは、フェイクは書き手の防御だと前記事で書いちゃったけど、実のところ、任暁玄に当てはまるかどうかは、彼女にしかわからない。

 

沈翊「それに加えて、これらの日記には、共通したものがある。」

 

少し考えてから、「例の、正体不明の少年の記述か?」と訊ねる杜城。

 

頷く沈翊。

 

沈翊「そう・・この少年に関する記述には、一部架空の様子が描かれていることを示している」

該当ページが並べられている。

 

その時、杜城のスマホが鳴り出し、出てみると、相手は・・・ロンユエ。

 

杜城、大人気(笑)

 

~剖検室~

まさに、突破口。

なにか物事が動く時には、連動することが多いですね。

 

ロンユエ「白骨遺体の場合は、試せることに限りがあるのよ。とにかく、出来ることは全部やってみた。これよ」

 

報告書を渡すロンユエ。

 

ロンユエ「身体の左半身の右下部の切り傷と思われる傷以外に、骨格には目立った外傷はないわ。遺体の腹部や胸部から出た土壌サンプルの毒性検査も反応なしで戻ってきた。死因は、切り傷で間違いない。でも、なにか変なの。任暁玄の骨盤の関節にこんなものを見つけたわ。」

そう言うと、袋に入った証拠物を、杜城に渡すロンユエ。

 

ロンユエ「最初は、私の勘違いかな、と思ったのよ。建設現場から出た、ただの残骸だと思っていたんだけど、分析の結果、ガジュマル(榕樹)の花だとわかったの。さらに、任暁玄の骨盤関節から、建設現場に属さない土壌サンプルも見つかったわ。彼女の腹部で見つかった植物の残渣や、付着していた土の粒子や砂を比較したところ、全く違う結果だった」

 

杜城「植物残渣ってのは、そんなに長い間、地中で生き残れるものなのか?」

ロンユエ「あなたが吸う息だって、全て、あなたの存在の痕跡を残すものなのよ」

残らない痕跡など皆無ってことですね。

 

杜城「つまり、学校の敷地が最初の埋葬地ではないってことか」

さすが、飲み込み早いねぇ。

 

~沈翊の部屋~

 

報告書はすぐさま、とんぼ返りで沈翊のもとに・・・爆笑爆笑爆笑

そりゃ、バディですからね(笑)

 

沈翊「ガジュマルの花?」

 

杜城「そうだ。だが、我々は、遺体周辺に、ガジュマルの木を見ていない。」

沈翊「・・・・・」

 

杜城「これらは、任暁玄が描いたものだ。」

自宅から押収した任暁玄の絵をファイルにまとめられたものを手渡す杜城。

 

杜城「この中に、ガジュマルの木もいくつかあった」

 

すぐさま、ファイルをめくると。

モチーフとしてかなり好きだったのか、複数枚、見つけた中に、キスマークが付けられたものを発見する。

直接、その絵を取り出し、手にとってみる沈翊。

 

杜城「俺も、このキスマークが気になったんだが、俺には意味がわからなかった」

笑っちゃいけないんだけど、率直過ぎて笑っちゃった。


自分が描いた任暁玄の似顔絵と比較してみる。

沈翊「形は合ってる。任暁玄の唇だろう」

 

頷く杜城。

 

沈翊「わざと口紅を塗って、キスしたようだ。この絵、これら二つの木は、彼女にとってとても意味のあるものだったに違いない」

 

ファイルにしまおうとして、傾けた時、なにかを発見した沈翊。

神の降臨です(笑)

 

角度をつけて、絵の表面を見る沈翊。

 

沈翊「別のキスマークがある」

なんだと?と、近寄ってくる杜城。

 

同じように、傾けて絵を見る杜城に、「見えるか?」と訊ねる沈翊。

杜城「このキスマークは・・・例の男子のものなのか?」

 

ちょっと、これ持ってて、とファイルを戻す沈翊。

 

任暁玄の絵の上に、トレーシングペーパーを置き、そのかくされた唇の影を、鉛筆で丹念に写し取っていく。

じっと見つめている杜城。

 

写し取った唇を、絵に重ね合わせてみてから、改めて、唇単体で見てみると、少し違和感を覚える二人。

 

杜城「もし、これが例の男子のものだとしたら、なんていうか、あまりに・・華奢すぎないか?」

沈翊「この唇は、女性の顔の骨格構造に合っていると言ったほうがふさわしいな」

 

杜城「たしか、趙梓鵬がその男子のことを、あまり背が高くなかった・・と思い出してたよな」

 

首をひねる杜城。

がんばれ! あと一歩!!

 

杜城「任暁玄の日記には、“彼”となってたし、彼女はその男子が好きだとも書いてたんだぞ」

 

沈翊「別におかしくないよ。この少年が日記に登場するときは、いつも天気はフェイクだったんだ。彼女が“彼”と書いたからって、真実を語っていると言えるのかな」

 

沈翊が描いた少年の似顔絵に、トレーシングペーパーの唇を重ねてみると、ぴったり。

沈翊の描く似顔絵って、その人物の縮尺も一致してるの?

1:1って、そんなことある?

何百枚も描けば、自然と基準もできて、それも可能なのか。

 

・・・っていうか、この似顔絵を描いた時、気づいてなかったのかな?

藍心が描いた似顔絵と比較した時、パーツは似てたけど、輪郭が若干違ってたじゃん。

こうしてみると、女性の顔に見えなくもない。

 

ここで、なにかに気づいたように、杜城が無言で、沈翊に鉛筆を差し出すのよ。

ここ、グッときました。

 

杜城:俺にみせてくれ・・あの日記の中の、謎の少年の本当の顔を・・・

 

トレーシングペーパーの上に、下に透けて見える男子の似顔絵のラインをなぞっていく沈翊。

 

~聴取室~


沈翊が描き上げた似顔絵を見せたところ、興奮気味に反応した趙梓鵬。

 

趙梓鵬「彼です。そうです。そうだ、その男です!! あの日、美術室で任暁玄に会いました。突然、押し入ってきたのは、彼です。彼です!

なんで、こんなにはっきり断言できるん?

あんた、10年前のことだし、ほとんど顔なんて見てないって言ってたじゃん(呆)

 

ま、しょうがない。

脳に蓄えられた記憶というものは、なにがきっかけで、掘り起こされるかわからないものだからね。

 

改めて、沈翔の手で整えたその似顔絵は・・・髪を短くした瞿藍心のものでした。

 

~回想~

藍心:私が、第七高校(高級中学)の美術教師です。瞿藍心と言います。みなさんの捜査のお手伝いをさせていただきます

緊張した面持ちで現れた藍心。

 

藍心「どのように進めていかれるんでしょうか?本当に、頭蓋骨を使って、生前の様子を描くことが出来るのですか?」

 

藍心「絵が出来たら、彼女がどんな人なのか、私も見てみたいです」

 

藍心「任暁玄・・・?」

沈翊「知ってるの?」

 

藍心「ええ」

 

<#3-3>

 

沈翊「“9月の日差しが、まさに、おとぎ話の中の秘密の木陰の下にまだらに生えている芝生のような、彼の特徴的な眉と濃いまつ毛に当たっている。”」

<#4-2>

 

愛おしそうに、文化の壁の机の天板を撫でるように歩いていた藍心。

 

誰よりも、警察の傍にいて、事件の進捗を気にかけていたんだね。

 

杜城「これが、彼女だなんて、一体、誰が思いつける?」

沈翊「僕も思ってもみなかった」

 

やっぱりそうだったのか。

途中で、おかしいな、と気づいていたように思ってたんだけどな。

 

~ガジュマルの木の丘~

 

以前、沈翊が学校の校舎から見た2本のガジュマルの木です。

任暁玄が残した数々の絵を見ても、彼女にとって、とても意味のある場所。

 

任暁玄の骨が移動される前に、埋められていた場所の予測は、すぐに出来たってことよね。

 

パトカーと、杜城のジープが駆け付けてくる。

杜城「はじめてくれ」

 

鑑識班が荷物を下ろし始め、準備しはじめます。

 

~第七高校 文化の壁~

 

すでに、覚悟を決めたのか、髪を短く切った藍心が、ゆっくりと廊下を進んでいく。

 

~ガジュマルの木の丘~

 

木の下を掘り返している捜査陣。

 

~第七高校 校舎屋上~

 

屋上と言うか、その更に上のコンクリート造の梁の上に立っている藍心。

ガジュマルの木の下にパトカーがいるのを見下ろしている。

 

~ガジュマルの木の丘~

 

それほど深くないところで、凶器らしきものが見つかりました。

 

捜査員「城隊長、なにか発見しました」

その声に、集まる杜城やフォン、そして、沈翊。

 

杜城が見たところ、刃の出た大きめのカッターナイフのようでした。

 

ふと、学校の建物のほうに視線を向けた沈翊、

屋上の梁の上にまっすぐに立っている藍心を発見しました。

 

~第七高校 校舎屋上~

そりゃもう、取るものもとりあえず、急いで駆け付けてきた杜城隊のみなさん。

梁の上に、梯子を使って登る杜城たち。

 

杜城「瞿藍心!バカな真似は止めるんだ」

 

すっと、姿勢よく、背中を向けている藍心。

 

真っ先に、声をかける沈翊。

沈翊「これは、任暁玄の似顔絵を描いてみたものだ。4月1日は、雨だった。君は、バスケの試合に出ていて、彼女は君を応援してたんだ。でも、まだ、何かが足りない気がする。 絵を完成させるのを手伝ってくれないかな?」

 

振り返る藍心。

 

まるで、雨に打たれたようなタッチで、途中まで描かれた水彩画。

 

それを見て、少し目を細め、ふっと、口許に笑みが浮かぶ藍心。

 

藍心「素晴らしい出来だわ。」

 

首を横に振る沈翊。

沈翊「これは、暁玄が望んだものじゃない。暁玄が望んだのは、君が描いた彼女のポートレートだ。 君以外、誰も見たことがない彼女の本当の笑顔・・」

 

沈翊の言葉に思うところがあったのか、藍心が「個人的に、沈翊さんと話しがしたい」と申し出る。

 

ここで、杜城に、目だけで、彼女と話をさせてくれ、と訴えるんだよね。

沈翊に向けた視線には、緊迫感が浮かんでいる。

 

ここで、沈翊に任せようと決めた杜城の信頼の大きさは、最初の頃と比較したら、雲泥の差。

 

杜城の判断で、他の刑事たちも引き上げ、屋根から降りることに。

 

歩きながら、フォンに「レスキューチームが今どこにいるか、確認しろ」と指示する杜城。

最悪の事態に備えなければね。

 

・・・さて、二人きりになりました。

 

微かに微笑むと、「素敵な髪型だね」と声をかける沈翊。

 

藍心「・・・・・・・」

 

沈翊「僕に話したいことって何なのかな? こっちにこない? おしゃべりしよう」

 

黙って、首を横にふる藍心。

 

沈翊「そうか・・・じゃ、僕がそっちに行ってもいくね」

 

そういうと、細い梁の上をゆっくりと歩き始める沈翊。

高いところは、得意じゃなさそう。

危なっかしい足取りに、

思わず、藍心も心配してる。

 

なんとか藍心がいる一番縁(へり)のところにたどり着く。

沈翊「高いところ、苦手で・・座って、話ししてもいいかな?」

 

建物のキワキワのところに座った二人。

 

そこは、ガジュマルの木が見える特等席みたいな場所でした。

 

任暁玄を描いたスケッチブックを渡す沈翊。

暁玄の絵を見る藍心の顔は、どこか嬉し気で、ほころんでいるようにも見える。

 

 

ここで切ります。

 

★『猟罪図鑑』Ep.05-1 雑感★ 

 

実際、油絵の修復作業などでも、X線使って、画布の過去絵の痕跡を見つける手法(光学調査)とかよく聞きますが、あんなふうに、目視で隠されていた唇の跡を見つけるなんて、さすが沈翊。

口唇紋(指紋と同様、個人識別に用いることが可能)の油分滲出の反射に気づいたんでしょうけど、それをトレペ越しに描きうつせるものなのか。

しかも、男子にしては小さめなパーツとか、実物の顔と似顔絵が同一の大きさでないと比較することだって難しいのに。

毎度毎度、その技術の高さにびっくり。


そのおかげか、とうとう、謎の少年が、藍心だということが発覚。

 

すっきり発覚したというよりは、少しずつ浮かび上がってきた違和感に、エロ教師の証言とか、もともと沈翊が日記の文言だけを頼りに描いていた似顔絵などを、少しずつ重ねるように、じわじわと形づくられていき、最後に、藍心の顔に合致したといった感じでしたね。

 

発覚を予見したのか、髪をショートカットにしてきた藍心。

 

(ウィッグだというのがはっきりわかってしまうのが残念と言えば残念だったけど)短髪姿の藍心は、宝塚の男役スターが引退後、女優として活躍して、いい感じで男役が抜けてきたみたいな雰囲気と言えばいいのか、要はとても女性らしく、それでいて凛としたところは残っている、と言いたかったんです。

 

なぜ、こんなことになったのか?という疑問については、次で明らかになります。

 

★『猟罪図鑑』Ep.05-2に続く★