さて、事件そのものよりも、周辺が複雑で、Bun以上に、翻弄されまくりです。

 

本作品は、主人公が検視官という職業柄、事件現場や解剖シーンも頻繁に登場するクライムサスペンスです。

 残酷な描写が苦手な方にはお勧めいたしません。

(できるだけ配慮は致しますが、描写の説明のために、そのまま、画面キャプチャーを載せる場合もあります。)

 もちろん、BL物にありがちな描写も含まれます。

 

いつものごとく、本格的なネタバレ&上記のご注意をご理解いただき、OKの方のみ、おすすみください。お願い
 

前回のお話(Ep02)が気になる方へ・・・

【Ep.02】 (1/4)

【Ep.02】 (2/4)

【Ep.02】 (3/4)

【Ep.02】 (4/4)

 

 

『Manner of death』

 พฤติการณ์ที่ตาย

【Ep.03】 (1/4)

 

~Janeの家 正面玄関~

足早に、やってきたのは・・・・Peud。

声をかけるわけでも、ドアを揺らすわけでもなく、いきなり、脇の植え込みに手を入れ、鍵を取り出すと、開錠して家の中に入る。

 

Janeの死亡20分前

家に入ろうとした時には、勝手知ったるって感じでずんずん鍵を開けたのにも関わらず、実際、家の中に入ってみると、様子をうかがいながら、少しずつ前進するPeud。

足跡も立てずに、緊張した面持ちで、階段をゆっくり昇っていく。

 

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(オープニング)

 

3枠目は・・・ 左から、Janejira、Por、Oat 

 

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~Bunの病室~

翌朝です。

良かった!

自力で、意識を取り戻したよ。。

 

ベッドサイドに、空のバイアル瓶が転がってる(あえて、残されている)のに気づいたBun。

ようやく、昨晩のことを思い出したのね。

Midazolam(ミダゾラム)と書かれた瓶を手に取ると・・・愕然とするBun。

※睡眠薬、精神安定剤として使われる

Bun:幸いなことに、それはただの睡眠薬だった・・・。ただの警告で幸運だったのだ。さもなければ、死んでいただろう。

 

神経質に病室中に目を配るBun。

 

Bunに呼ばれたのか、足早に、病室に入ってくるFan看護師。

Fan「どうしたんですか? 先生」

Bun「誰か、昨晩、私の部屋に来ましたか?」

Fan「昨晩・・・?誰もいませんでしたよ、先生」

 

確かに男が部屋にいた、と、昨晩の記憶は、はっきりしているBun。

恐怖がよみがえり、ふらっと、ベッドを降ろしてしまう。

 

~警察署~

Gun「本当に殺人なんでしょうか?捜査官。 私は、被害者のFacebookの履歴を調べてみたんです。 どれも変なメッセージなんです。」

画面上には  

 

私は決心した

 

他にも・・・

 

無理してでも  別れを受け入れる

 

それを見ながら、じっと、考え込んでいるM。

 

~Viangpha Mork病院 スタッフルーム~

病院長と一緒に、防犯カメラの映像を確認しているBun。

夜 12時半頃 白衣姿の男がBunの病室の前で立ち止まるところが映っている。

 

Bun「院長、すみません、一旦、止めてください」

 

目をこらして、画面を見るBun。

黒いキャップ坊と黒いマスクで、人相等はわからない。

 

映像をすすめ、病院の裏に停めてあったバイクに乗って、去っていくところも確認できたが、まったく誰なのかは判別不能。

失望するBun。

 

~警察署~

段ボール箱に入った捜査資料が積み上げられている場所に、ひとりでやってきたのは・・・M。

周囲に人がいないことを確認すると、その箱の中から、証拠品の入った袋を取り出す。

結んだままのロープがまるめて入っている。

なにする気?

こういう思わせぶりなの、ホント、勘弁して!

 

~Viangpha Mork病院~

Fan看護師が、Bunの車いすを押している。

Fan「今日、退院ですね」

Bud「ええ。でも、もう一日くらい、休みたいですよ」

あら、Tanのサボテンと紙袋を手に持ってるところを見ると、退院手続きはすんで、もう帰るばかりって感じなのね。

Bud「もうこのへんでいいですよ、Fanさん」

Fan「本当に大丈夫ですか?」

車いすから立ち上がるBun。

Bun「これすら出来なければ、自宅へ、自分で運転して帰る道だって忘れてしまってるかもしれませんよ」

Fan「あら? でも、先生は、お迎えの方を頼んだんじゃないんですか?」

Bun「・・・・?」

お互いにおかしなことを言う・・と、同じ方向に視線を向けると・・・正面から歩いてきたのは、Tan。

ほらね、としたり顔のFan看護師。

Bun「こんなところで、なにしてるんだ?」

Tan「ん・・・看護師さんから、聞いてませんか? (Fanさんにむけて) ありがとうございました」

Bun「どういたしまして・・・」

微笑みを浮かべると、空の車いすを押しながら戻っていくFan看護師。

Fanさん、あなたの微笑みは、ファンミで、よ~~く見かけるShipperの笑みです(笑)

 

Bun「・・・・・・悪いな。でも、私は自分で運転して帰れるよ」

歩き出すBunの隣で、当然のように、一緒に歩き出すTan。

 

数歩歩いて、立ち止まるBun。

当然、Tanも立ち止まる。

お似合いだわぁ~~(笑) ← 言い方が昭和!

 

Bun「私は、一人で家に帰れると言ったはずだが・・・」

Tan「ただ、お送りしようとしただけですよ」

Bun「だったら、どうやって家に帰るつもりだ?」

Tan「・・・・たぶん、タクシーでも呼びますよ」

こともなげに、話すTan。

Bun「車で来てないのか?」

Tun「言ったじゃないですか。運転手になりますよ」

これは、お手伝いしますよ、に含まれてるのね(笑)

 

ちらっとサボテンちゃんを見て、観念したように、ズボンのポケットから、車のキーを取り出し、Tanに渡すBun。

パチパチパチ・・・拍手~~~!

 拍手拍手拍手拍手拍手

そうでなくっちゃ♪

 

Bun「安全運転しろよ・・・」

 

拗ねたように、先を歩き出すBun。

いろいろ否定しようにも、手には、しっかり大事に、Tanがくれたサボテンを持ってるんだもん。。。

そりゃ、Tanだって、笑っちゃうよね。。。

 

~車中~

いいわぁ~、このサボテン。。

丸っこいのに、ツンツンしてて、どっかの誰かさんみたいでしょ(笑)

 

車中、微妙な空気が流れてます(笑)

Bun「なんで、私のことを迎えにきたんだ?」

Tan「なぜ・・って? 僕に迎えに来てほしくなかったんですか?」

返し方が、一枚も二枚も上手なTan。。。

Bun「このためのバイト料は払わないぞ」

Tan「僕は、ただ、あなたの安全を確認したかっただけなんです」

Bun「君は相当変わってるな・・・」

Tan「僕のどこが変わってるんですか?」

Bun「君にとって、私は赤の他人だろ。」

Tan「お互い、もう知り合ってませんでしたっけ?」

 

たしかに、Tanはすでに、病室で、挨拶して、本名も名乗りましたよね。

 

礼儀には、礼儀で返さないとね・・・。(苦笑)

 

Bun「私はBunだ。Bunnakit Songsakdia・・・」

同意のもとに握手も交わしました。。。

Tan「お会いできて光栄です、Bun先生」

Bun「・・・・・・・・」

手を離しちゃうBun。

あなたのBun先生は、照れ屋さんなんです。

そのへんもちゃんとわかってて、笑顔のTan。。

 

ほら、絶妙な間で、視線が合っちゃうでしょ(笑)

 

~Bunの自宅~

到着。

 

Bun「どうやって、家に戻るんだ?」

Tan「僕のことは心配しないでください。はい、車のカギです」

Bun「あ・・・ありがとう」

なにしてんの、ほら、お茶に誘わなきゃ・・・。

あ~あ、帰っちゃうよ。

 

あ~、いい雰囲気だったのに、帰り際、振り返ったTanの表情は・・・厳しめよ。

 

家に入っていくBunの姿を見届けると、すぐに、バイクがきたけど、これ、流しのモタサイじゃないよね。

誰? Dam? それともTatのバイク? 

あの晩、Tatが乗ってたバイク、よく見えなかったんだよね。。赤だったかな?

自信なし!

 

Mだけじゃなくて、こっち(Tan)も怪しい動きを見せるから、萌え萌えキュンキュンメーターが下がっちゃうじゃん。。。

 

そ~~~っと、家の中に入ってきたBun。

そんなに恐々入るなら、Tanについてきてもらえばよかったのに~~。

そりゃ、私は、隙あらば、二人が一緒にいるシーンを常に希望してますから・・・。(笑)

 

 

~Viangpha Mork病院 スタッフルーム~

翌日かな?

ラボからの報告書や、剖検の結果など、警察に提出する書類をまとめているBun。

 

コンコンとノックの音が聞こえ、見ると、M自ら、お出ましです。

Bun「ああ・・・捜査官」

M「司法解剖報告書の件で伺いました」

Bun「ああ・・・まだ、出来上がってないんですよ。あと、一日か二日くらいはかかりそうです」

M「急いでいただけませんか?この事件は、捜査終了となりますので・・・。我々は、先生からの報告書を待っているだけの状態なのです。それをいただき次第、この事件は終了です

どんな思いでこれを口にしてるのかしら・・・。ショボーン

 

え?

呆然と立ち上がるBun。

Bun「どういう結論になったんですか?」

M「自殺です」

顔色一つ変えず、平然と言うわねぇ~~。

Bun「でも、以前、お見せした証拠は・・・」

M「警察の捜査結果と信頼のおける物的証拠により、この事件は、自殺として処理されることになりました」

Bun「・・・・・そ、そんな・・ばかな・・・。Janeには、自殺を実行することなんか無理だった! 君だって、彼女の血液中に、向精神薬が含まれてたのをはっきり知ってるはずだ!」

M「それは、Jane先生が鬱病に苦しんでいたという事実と一致します」

Bun「もし、万が一、Janeに自殺願望があったとしても、彼女の血液中の薬品濃度のレベルは、すでに、十分、致命的なものだった。自分でぶら下がる暇なんてなかったはずだ。」

どんどんボルテージがあがってきたBun。

 

M「彼女は、(薬の減量により)十分、効果がないのはないか、と心配していたんです。」

Bun「だったら、ロープのささくれについては、どう説明するんだ?」

M「ロープには、ささくれなどありませんでした」

言い切るねぇ。

この間、隠れてみてたロープのことでしょ。

すり替えでもしたの?

M「鑑識班が、誤っていたようです」

Bun「私には、彼らがそんなミスをするなんて思えません、捜査官」

M「先生、証拠ははっきりしています。それについては、明確なんです。警察の能力を詮索することに時間を費やす代わりに、なぜ、報告書の完成を急がないのですか?」

Bun「・・・・・・・・」

M「これで、失礼します」

 

青天の霹靂!!!

あまりのショックで、椅子に座り込むBun。

 

 

★【Ep 03】1/4 雑感★

 

目の前が真っ暗・・・でしょうね。

ラボの結果を見せに行ってから、数日?

それで、こんな、掌返し。。。

信頼していたMが、顔色一つ変えなかったね。

 

鋼の意思を持つ男?

 

それぞれ、思惑と事情があるんだろう、ってことくらいしか、今はわかりませんけど。

 

TanとBunが少しずつ、引き寄せあう感じが、単純じゃなくて、そこはかとなく甘くて、少しずつ重ねあわせていくので、見ごたえありです。

 

Bunのキャラが思ってた以上に、人間味と熱量があって、Coolを気取ってないところが、Tan以外の人との絡みでも発揮されるので、相手役も、皆、とても魅力的にみえます。

 

みんな個性的!

 

クライムサスペンスをことさら強調しなくても、面白く楽しんでます!

 

 

★【Ep 03】2/4に続く★