気分的には、1記事で、1話分くらいの力の入れ具合なので、すでに気持ちは5話目に突入したくらいの勢いですが(笑)、冷静になると、まだまだ序盤ですらないのね(しみじみ)
本作品は、主人公が検視官という職業柄、事件現場や解剖シーンも頻繁に登場するクライムサスペンスです。
残酷な描写が苦手な方にはお勧めいたしません。
(できるだけ配慮は致しますが、描写の説明のために、そのまま、画面キャプチャーを載せる場合もあります。)
もちろん、BL物にありがちな描写も含まれます。
いつものごとく、本格的なネタバレ&上記のご注意をご理解いただき、OKの方のみ、おすすみください。
前回のお話(Ep01)が気になる方へ・・・
『Manner of death』
พฤติการณ์ที่ตาย
【Ep.02】 (1/4)
~スパ~
正面玄関に、救急車両が停車している。
Janeが亡くなったわけなので、当然、身内が呼ばれます。
ああ、Janeの自宅は、お姉ちゃんが経営しているスパに隣接してるってことなのね。
Rungが駆けつけてくる。
従業員がワイをしながら、出迎える。
ん? 昨日のドレスのままだよね?
姉ちゃん、今まで、どこにいたの?
他の従業員たちが、警察に事情を聴かれたりしている中、小走りに駆け抜けていくRung。
停止線をくぐるなり、「誰なの、誰が亡くなったの?」と声をあげながら、庭に入ってくる。
Janeを見るなり、「Jane!」と大声をあげるRung。
その場に崩れ落ち、妹の名前を呼び続けるRungを支えるBun。
M「先生・・・」
Rungが泣き叫ぶこの状況で、急に呼ばれ、若干、戸惑うものの、ここには、お仕事で来ているBunなのです。
「すぐに戻ります」とRungに声をかけ、Mのほうに近寄るBun。
半狂乱になって、泣き叫ぶRun。
Janeから外されたロープを見せられるBun。
M「この跡を見てください。どうやら、何者かが、桁に彼女を引っ張り上げたように見えますね」
一部、ささくれ立っているロープを見せるM。
M「これは・・・自殺ではありませんね」
Janeの遺体の真上の支柱を見上げるBun。
その様子を、見ているTan。
捜査員「捜査官、彼女の部屋で、セルトラニン(※主に、鬱病の治療薬として処方される)とジアゼパム(睡眠薬)を発見しました」
近寄ってくるTan。
Tan「Janeは、鬱病の治療中でした」
Tanを鋭く見つめるM。
後ろで、Gunが「鬱病・・・?」と呟き、隣の捜査員に「空のボトルを見つけていただけだよな?」と確認する。
M「変ですね・・・。Tanさん、他に何か思い当たることはありませんか? 以前に、Janeさんに自殺の兆候のようなものが見られたとか?」
Tan「さぁ、わかりません。」
なぜ、そんなにあっさり答えられるんだ・・・と、二人とも顔に出すぎよ(笑)
Tan「もし、これ以上なければ、私は失礼させていただきたいのですが」
へ? 帰るの? 帰っちゃうの? ← それは意味合いが違う!(笑)
恋人が亡くなったのに? ← こっちだ!
Tan「申し訳ありませんが、(塾の)講義がありますので・・・」
立ち去るTanの後ろ姿を、呆れ気味に見続けるBun。
Tanが、Janeの恋人の振りをしてるとして・・・
そのくせ、Janeの死亡を発見し、取り乱したり、嘆き悲しむ素振りを見せるより、塾の講義を優先させるなんて、不可解な行動を取って、みんなの不審を買うような真似をするのは何故?
入れ替わるように、これまた、どこで嗅ぎ付けてきたのか、Pat記者が停止線を越えて乱入し、写真を撮りまくる。
Gunに、視線だけで指示するM。
M「・・・・(連れ出せ!)」
ここのMの一瞬の眼差し、個人的に好き。
Gun「ちょっと・・・写真はダメですよ。写真はやめてください。ここから出てください」
注意するGun。
タイの警察って、こんなに丁寧に呼びかけるの?
病院長もそうだったけど、なんか、下手に探られて記事にされること自体、嫌がってる感じ?
Rungの悲痛な泣き声が、一向に止まないなか、立ち尽くすBun。
*************
オープニング
今回は、オープニングで流れるキャスト紹介を入れていきます。
左から、Rung姉さん、 Pued、 M
*************
~塾~
Tan「さぁ、きちんと確認しよう。タンパク質合成に直接関与する細胞小器官とは?」
Tanが塾の講師というのは間違いなかったです。本当に、講義してました。
挙手して答える女生徒。
生徒「リボソームです」
Tan「正解だ。では、リボソームにはどのくらいの種類があるか?」
これって、高校生物の内容?
その時、スマホを見ていた別の女生徒Namを指名するTan。
Nam「S、M、Lです、先生」
Tan「おい、今は服のサイズの話をしてるんじゃないぞ、Nam。よし、Sorawit、君ならどうこたえる?」
隣の男子学生を指名するTan。
Sorawit「70Sと80Sです」
Tan「よし」
ああ、いい声。。。← うっとり!・・・って言ってる場合じゃないわよね。。。
Tanがホワイトボードに向けて、書き込んでいる時、スマホを見ていたNamが、驚いて、隣のSorawitに、記事を見せる。
速報:若い女教師、自宅にて自殺
後ろの席の学生もそれを覗き見て、「おい、Jane先生が自殺したって?!」と声をあげる。
一気に動揺が広がる教室。
ゆっくりと振り向くTan。
ショックを受けたSorawitが、緊張した声で、Tanに訊ねる。
Sorawit「Jane先生は自殺したんですか? Tan先生」
~検視室~
Janeの遺体が運ばれてくる。
重い表情で、解剖の準備を進めるBun。
一人っきりね。
溜息をつくと、シートを取り去る。
俯くBun。
Janeの手をとったものの、あまりの悲しみに、顔を背けてしまう。
なんとか、気力を振り絞る。
そこへ、Oatをはじめ、助手たちも入ってくる。
Bun「はじめよう・・・。Oat、写真を撮るのを忘れるなよ」
Oat「はい」
Bun「痕跡のすべてを記録してくれ」
冷静に処置をしながら、回すべき検査の指示を出し、解剖をすすめていくBunと、一つ一つ写真と記録をとっていくOat。
Bun「なにか見つけたか?」
この指導医らしい感じも、わざとらしくなくていいんだよね~~~。
Oat「多段階のあざ(様々な段階における打撲傷のあと)が見られます。ロープの絞扼による首のあざ。それから、噛み跡のような傷も見つけました。ほら、ここです」
Janeの左首から肩にかけての噛み跡を、Bunに見せるOat。
Oat「Nattyの事件に似ていますが、こちらの傷跡のほうが軽めです」
頷くBun。
Bun「では、死因はなんだと考える?」
Oat「結膜下出血、青白い唇・・・死因は窒息です」
Bun「うむ、正解だ。だが、完璧とは言えない・・・。縊死のほとんどは、死因は、頸部大動脈の圧迫による脳無酸素症だ。ほかになにか、頸部で気づいたことは?」
Oat「頸部ですか?右肩は・・・」
のぞき込むOat。
Oat「注射痕です」
それは現場検証の際に、Bunが指摘したものよね。
Bun「うむ・・覚えてたか?」
はっきりと頷いてみせるOat。
Bun「この痕跡こそ、これが自殺ではないと私に判断させるものだ」
Bunの確信めいた言葉をじっと聞いているOat。
Bun「どちらにせよ、中毒性の物質が検出されるか、確認のため、髪の毛をラボに送ってくれ」
Oat「毛髪検査ですか?」
当然のように、頷くBun。
Oat「でも、警察からはまだ、その依頼を受けてません。それから、尿検査についても・・・我々は、現場で睡眠薬を発見しただけです。」
なんでも、検視官側でイニシアティブをとれるかと言ったら、そういうわけにもいかない法と手続きの壁・・・を、暗に訴えるOat。
Bun「それなら、この腕の痕跡については?」
視線を、Janeの肘の荒れたような内側に向けるOat。
検査の必要性を裏付ける根拠を示すように、大きく頷くBunに対し、何度も頷きかえすOat。
~警察署 オフィス~
M「Gun・・・。Jane先生は、今朝の2時頃に亡くなったんだよな?」
Gun「そうです」
Janeの携帯をチェックしていたMが、固い表情で頷く。
通話記録: Pat(3)、Tan、Pued、Bun
と続いている。
~病院の庭?~
夜、屋外のテーブルスペースで話をしているMとBun。
M「先生に、少し伺いたいことがあるんです。Jane先生が亡くなった日、先生は、彼女に電話をしていますね。一体、なんの用件だったんですか?」
Bun「パーティで起きたことについて、話をした。・・・というのも、Janeの顔に赤い跡があったのが気になったから・・・。それから、Tanさんと喧嘩しているのも見かけたし、それで、彼女が無事だったのか、様子を知りたかった。」
M「彼女はなんと言ってましたか?」
Bun「Janeは、大丈夫だ、大したことはない、と答えた。でも、それは、私を安心させるためだけに言ったにすぎない。(それに気づいた私は)電話を切る前に、彼女の好きな点心を食べにいこうと誘ったい。もう少し、話をすべきだと思った。でも・・・結局・・・」
俯くBunの肩に手を添えるM。
M「恐ろしかったでしょう・・・話し終えたばかりの人が、何の兆候もなく、突然亡くなったのを見つけたんですから」
Mの言葉に頷き、疲れたように、首を天に向けるBun。
Bun「Janeと俺は、友達だった。実際、検死官が犠牲者を知っている場合、君(警察)は他の誰かに剖検をさせる権利があった。」
首を横にふるM。
M「先生はプロだと信頼してますからね」
ああ、この二人が事件捜査に関しては、一枚岩だと、誰か確定してくれないかな・・・。
いちいち疑うの、疲れる(苦笑)
Bun「この事件で、なにか他の手がかりは見つかったのか?」
M「当日、Jane先生と連絡を取った人間のリストを入手しただけなんです。先生のほかは、Pued検事、Pat、それから、Tan先生にも電話してます」
Bun「Tanさんに?」
不審そうに訊ねるBun。
M「ええ。どうかしたんですか?」
Bun「ああ・・・ただ、彼に関しては、なんだか奇妙な印象を持っただけなんだが・・・Janeが亡くなった日、彼はとても冷静に見えた。すごく落ち着いていて、少しも悲しそうには見えなかった。」
Mもそれに関しては、微かに頷いてみせる。
M「調べてみましょう」
Bun「感謝するよ・・・」
M「たいしたことじゃありません」
今のところ、Bunの頼みの綱は、Mなのよね。。。
★【Ep 02】1/4 雑感★
お姉ちゃんが、あのドレスのまま、一体どこで過ごしてたのかはさておき、絶対、「町の秘密」には関与してる予感。
あ、まだ「町の秘密」自体はヴェールに包まれてますけど、Janeが、もうすぐ明らかになるってTanに告げてた何か、に関連していそう、という意味です。
ああ、Janeは、Middle school teacherと英訳されてたけど、たぶん 中学 (マタヨムスクサーมัธยมศึกษา)の括りだと思うので、日本の“中学・高校”の教師に該当、でいいのかな?
という風に、ドラマを見すすめながら、少しずつ寄せあって行きます(笑)
あ、ようやく、彼らの事前インタビューの英訳を見始めたりして、捕捉情報も仕入れ中。