Sorawitくんの、癒し効果♪
ちょっぴりどんくさいところが、いい感じです(笑)
本作品は、主人公が検視官という職業柄、事件現場や解剖シーンも頻繁に登場するクライムサスペンスです。
残酷な描写が苦手な方にはお勧めいたしません。
(できるだけ配慮は致しますが、描写の説明のために、そのまま、画面キャプチャーを載せる場合もあります。)
もちろん、BL物にありがちな描写も含まれます。
本格的なネタバレ&上記のご注意をご理解いただき、OKの方のみ、おすすみください。
4分割しています。
前半未読のかたは、こちらからどうぞ
『Manner of death』
พฤติการณ์ที่ตาย
【Ep.02】 (2/4)
~屋台のテーブル~
さっきの塾の帰りかな。。
テーブルスペースで話をしている、Nam&Sorawit。
Nam「Sorn・・・本当に、Jane先生が自殺したって思う?」
Sorawit「そんなの信じられるかよ!」
Nam「だからね、私たちの周辺で起きてることについても言ってるの。最初は、Nattyだった。そして、今度は、Jane先生よ。次は誰だと思う?」
Sorawit「仏様に祈ったらどうかな?」
Nam「それが、なんの助けになるのよ!」
Sorawit「少なくとも、少しは、君の気が休まるんじゃないか」
あれ・・・Sorawitって(顔に似合わず)賢い系なのかと思ってたけど・・・(見たまんまの)素朴ないい子系?
呆れ気味に・・・「(はいはい)あんたの言う通りかもね」と答えるNam。
Sorawit「気分良くなった?じゃ、もう帰る?僕、まだ、明日の宿題やってないんだよね」
Nam「そうね、少しはましになったし、帰ってもいいわよ。私はもう少しだけ、ここにいるから・・・。明日の朝、迎えに行くわ」
Sorawit「うん、でも、すぐに帰れよ。この近所も遅くなると危ないぞ。じゃあな・・・」
この2人は付き合ってるわけじゃないの?
彼女だったら、送ってくよね。
家も近所で、学校も塾も一緒、仲のよい“おともだち”かな。。。
・・・と言いつつ、Sorawitったら、バイクで帰るんだ。。。
※バイクの免許は15歳から取れるらしい。しかもいきなり、110CCスタート。すごいお国である!
バイクにまたがったところに、突然、出て来た少年に、バイクごと、倒されるSorawit。
あら・・・相手は集団だった
Tat「お前、Pongの彼女のNamに、ちょっかいかけてるそうだな・・・」
Sorawit「俺が?」
倒されたまま、聞き返すSorawit。
確かに、さっきまで、そのNamちゃんと一緒だったけど。
Pongと呼ばれた少年もそばにいました。
Pong「ああ、俺は、この目で見たんだぞ!嘘つくな!」
蹴られるSorawit。
Tat「もう二度と、Namとは連絡を取らないと誓えよ!」
ボス格の少年Tatが、Sorawitに厳命する。
Sorawit「そんなのできませんよ、先輩! Namは俺の友達なんですよ」
Tat「できないだと?」
そこからは、袋叩きです。。
そこへ、騒ぎを聞きつけたのか、Namが駆けよってきたよ。。。
Nam「Sorn!」
Sorawitを守るように、支えるNam。
Nam「ちょっと、あんたたち何してんのよ! 彼から離れなさいよ!」
フルボッコされたSorawitがしきりにせき込んでいる。
Nam「Sorn・・・」
Pond「おい、Nam、お前、こいつを選ぶのかよ?」
Nam「別に、Sornを選んでるわけじゃないわ。でも、私の友達なのよ!もし、あんたがこんなことをするなら、私は、あんただけは絶対に選ばないからね」
Pongを睨み付けるNam。
聞いていた話と、だいぶ違ったみたいです。
TatがPondに、「お前、Namは、お前の彼女だって言わなかったか?」と詰問する。
Pond「そりゃ、今はまだだけど、じきにそうなるんだ!」
それを聞いたPondの頭を叩きつけるTat。
Tat「もういい、お前ら、いくぞ!」
おいおい、そりゃ、ないでしょ(笑)
バイクで走り去る集団。
~Viangpha Mork病院~
Rung「妹の遺体と向き合わなければならない日がくるなんて、思ってもみなかったわ・・・」
気落ちしているRungを慰めるBun。
Bun「私も・・・思ってもみなかったですよ、自分の友人の解剖をしはければならない日がくるなんて・・・。」
Rung「Janeが重度のうつ病だったことは知ってたけど、あの子が本当に自殺したなんて、信じたくないの」
自殺ではないと知っているBunは、今の段階では言葉を選ぶしかない。
Bun「もし、私が、Janeが自殺したのではないかもしれないと言ったら、どうしますか?」
Rung「え?」
Bun「確かに、気になる点はあるんですが、まだ、それらについてはなんとも言えないんです」
Rung「それって・・・Janeは自殺なんかしてないって言ってるのね、Bun?」
Bun「もう少しだけ、時間をください。今以上になにかわかるか、明確な結論に達したら、直ちにお伝えします」
Rung「なにかわかったら、すぐに教えてくれるって、約束してね。もし、なにか必要なことがあれば、なんでも言ってちょうだい」
どうにも、このRungが、あの誕生会の日から、何らかの目的があって、Bunに意識的に近づいてるような気がしてならないんだけど。
Bun「わかりました。では・・・仕事に戻ります」
***********
~病院の外通路~
Tan「ご用件は?捜査官」
M「あの日、Jane先生を見つけたときの様子について、もう一度、お聞かせ願えませんか?」
軽く溜息をつきながら、話はじめるTan。
Tan「いつも通り、彼女を迎えに言ったんです。」
~回想~
当日の朝・・・8時頃ね。
玄関の前で、まず、電話を入れ、時計を確認するTan。
こういう何気ない1ショットが、様になりすぎてて、(画像を)選ぶのが心苦しいの。。。
Tan:でも、その時は、すでに、8時を過ぎてました。電話をかけましたが、彼女は取らなかった。それで、家の中に入ったんです。
M「どうやって、家の中に入ったんですか?ドアにカギはかかってなかったんですか?」
Tan:Janeは、ドアにカギをかけるように頼んで、植木鉢の下に鍵を隠すように言ったんです。
それは、昨晩、帰るときのことよね?
そのまま、その場所からカギを取り出し、家の中に入るTan。
Tan:家の中に入って、まもなく、Janeの遺体を見つけました。その後、警察に通報したんです。それだけです。
M「私の考えを言わせてもらえば、あなたの話は相当に怪しいですね。なぜ、Janeさんは自分で鍵を閉めなかったんですか?」
Tan「おそらく、とても疲れていたんです。だから、私に、鍵を閉めるように頼んだんですよ。そういうことです。」
Tanの様子をじっと観察するM。
Tan「ほかに、お聞きになりたいことはありますか?」
M「今のところは・・・・これで結構です」
Tan「もしなにかあれば、、いつでもご連絡ください」
M「ありがとうございます」
Mがいなくなるや、溜息をつくTan。
おもむろに、「盗み聞きはよくないですね」と、誰もいない空間に向かって、声をかける。
建物の廊下に、Bunの後ろ姿が見える。
振り返り、Tanのいる外廊下に出てくるBun。
Bunは、昨日のTanの、事件現場での振る舞いから、どうしても、疑いを拭えず、緊張気味。
Bun「なんのことですか?」
Tan「明確に聞こえたと思いますが・・」
Bun「だが、私に聞こえてきたのは、それほどの秘密ではないようでしたが?」
Tan「私は、ただ心配なんです。私と捜査官との会話が漏れた場合、事件に影響があるのではないか、と心配してるんです。それだけですよ」
鼻で嗤うBun。
Tan「もし、捜査官があなたに聞きに来たことがそんなに重要であれば、彼は、このような場所で話すことを選ぶはずがありませんよ」
どうだ?とでも言いたげなBun。
首を横にふるTan。
Tan「あなたは、何も聞いていないような口振りでしたね。私もまだ、何も言ってはいない。確かに、私のところに来た警察官は、捜査官です。もし、あなたがここを通り過ぎただけなら、それを知るはずもない。違いますか?」
Mくんのことは、よ~~~く知ってますって言っちゃえば~~~(笑)
再び、Bunの方に、ぐっと近づいてくるTan。
彼は、わりと、この手をよく使いますね(笑)
Tan「あなたは、ここに新たに赴任してきたばかりだ。このViangpha Morkにやってきた、ただのよそものだ。もっと注意深くしたほうがいいですよ。」
Bun「私を脅かしてるのか?」
Tan「脅迫ではなく、念のためのご忠告です」
立ち去るTanの後ろ姿をじっと見つめ続けるBun。
気になる、気になる、気になる・・・。
こんな、しれ~っとした顔してるけど、内心は、(事件のこともそうだけど、Tan自身のことが)気になってたまらないの~~~!
~スタッフルーム~
Janeの既往カルテ等に目を通しているBun。
真剣に考え込むイケメン!の、どアップ!(笑)
それ以外の情報、一切必要ないって感じが潔い!
1か月以上の不眠が続いていることや、「罪悪感への対処」、「現在、重度の自殺傾向は見られない」などの文字が書かれている。
担当医の名前を確認するBun。
ああ、Faiは精神科医だったのね。
Bun「Fai先生? Janeの不眠症はその後、どんな感じでしたか?」
Fai「その後、Janeさんの状態は改善してきたので、薬を減量したわ。でも、彼女が完治したということは言えないわ、Bun先生」
Bun「もしそうだとすると・・・Janeは、自殺をしたりはしなかったよね?」
Fai「時に、人はなんの兆候も見せず、自殺をしたいという衝動にかられる時があるわ」
早急に結論を求めようとするBunを制するFai先生。
Bun「う~ん、なにか血液中にウィルス感染していたということは?」
Fai「それに関しては、Janeさんは・・・」
なにか気配を感じ、ふと、窓の外に目を向けるBun。
先ほど帰ったはずの、Tanが歩いていくのを目撃するBun。
こういう、明らかな(わざとらしい)誘導は、あまり好きじゃありません(笑)
そもそも、センセー方、患者情報なんだから、待合ロビーの片隅で話すような内容じゃないと思うんだけど・・・。(苦笑)
~診察室~
待機しているBunの元に、看護師がカルテを持って入ってくる。
Bun「Sorawit・・・・」
制服姿のSorawitが入ってくる。
腕に包帯を巻いてるね。
フルボッコされたからね。
Bun「さぁ、こっちに座って」
腹部を押さえながら、腰かけるSorawit。
Bun「どうしたんだい?」
Sorawit「バイクでこけちゃったんです」
Bun「バイクでこけた? それはいつ?」
Sorawit「昨日の晩です」
声を出すのも掠れ気味。。
Bun「ん? もう手当をしているようだね」
腕に巻かれた包帯を示すBun。
Bun「(ほかに)どんな症状があるの?」
Sorawit「昨日の夜から、息をするのが苦しくて・・・。あと、足をまっすぐ伸ばすことができないんです。なんか、頭も、めまいのようにグルグルしてます、先生」
襟元を開いてのぞき込むBun。
Bun「シャツを脱いでくれるかな?」
Sorawit「ちょっと待ってください、先生。本気ですか?」
慌てだすSorawit。
Sorawit「僕・・・・恥ずかしいですよ」 ← 医者の前ですら、裸になれないレベルって、勝手にパンイチになったり、させたりするようなBLアクター演じる高校生と違いすぎてて、かえって新鮮な感じがするわ(笑)
あまりにも、可愛いことを言うSorawitに、思わず笑ってしまうBun。
Bun「私は、何千人も見て来てる。さ、脱いでごらん」
ボタンを外していくSorawit。
シャツを脱ぐと、すでに、あばら周辺、包帯がグルグル巻かれている。
ん?と不思議に思うBun。
Bun「ちょっとごめんね。」
包帯を引っ張ったりして、その様子を確認するBun。
Bun「息を吸ってみて。」
Sorawit「す~~~」
Bun「今度はどうかな?」
Sorawit「ちょっと楽になりました」
Bun「あは・・・・OK」
Bunセンセー、原因がわかったみたいです。
Bun「ちょっとそのままね。」
おもむろに、ハサミで包帯を切り始める。
Bun「じっとしてるんだよ、動かないでね」
切り終えると・・・「先生、すごい!!」
ちゃんと、声が出たSorawitくん(笑)
思わず、笑ってしまうBun。
Bun「腹部には傷がないからね、包帯は巻かなくてもいいよ。こんなに包帯を巻いてて息ができたら、かえっておかしいよ。一体、誰が巻いてくれたの?ミイラみたいに巻かれてたよ。」
Sorawit「友達のNamです」
どこか、嬉しそうに、笑顔で堂々と答えるSorawit。。。
すれてない、いい子ね。。。
Bun「その子を怒らせるようなこと、したんじゃないのか?謝ったほうがいいぞ」
Sorawit「はい、先生」
Bun「もういいよ。ちゃんと傷の消毒の手当をしにくるのを忘れないようにね」
Sorawit「わかりました。ありがとうございます、先生」
さすがに、笑いが押さえきれないBun。
ふと、Sorawitを呼び止める。
Bun「Sorawit・・・」
Sorawit「はい、先生?」
Bun「君、シャツを忘れてないか?」
Sorawit「おお! ありがとうございます。先生」
Bun「まず、シャツを着なさい。裸で診察室から出ちゃだめだよ」
シャツをかぶりながら、廊下に出ていくSorawit。
Bun「なんなんだ、あれ・・・」
可愛い患者さんですよ、今のところ。
~警察署~
《ようこそ! Viangpha Mork 地域警察署》 立て看板が立ってます。
M「ようやく、お話することができますね。私は、あなたがこんなふうに疑わしい行動を見せるのか、理解できないんですよ」
ああ、Pat記者ったら、だいぶ事情聴取、逃げ回ったの?(苦笑)
Patの場合は、がっつり取調室なのね。
Pat「仕事で忙しかっただけですよ、捜査官」
M「単刀直入に伺います。Gun・・・」
Gun「はい」
ビニール袋に入れられた証拠品の携帯電話が机の上に置かれる。
M「あなたは、なぜ、あの日、Janeさんに電話をかけたんですか?」
Pat「かけましたけど、彼女は出ませんでしたよ。それで、かけ続けたんです。それだけですよ」
Gun「だが、あなた方二人は、親しいとは言えないですよね。一体、なんのために、彼女に電話をしたんですか?」
Pat「親しい間柄でなければ、電話をしたらだめなんですか?私は、あなたとも親しくはありませんが、こうして、ここに座って、あなたと話をしてますよね?」
こうやって、人を小馬鹿にしたり、煙に巻くのは得意なのね。
すかさず軌道修正するM。
M「一体、Janeさんと何について、話したかったんですか?今朝、あなたが事件現場に現れたのと同じ理由ですか?」
Pat「別に変なことなんかありませんよ」
Gun「Janeさんの死の知らせを受け取ったのが、警察や検視官だけであれば、なにも不思議なことはありません。」
Pat「ジャーナリストとして、注意を怠るわけにはいきませんからね。いいですか? あなた方は、私のことを疑ってる暇なんかありませんよ。あなた方の捜査を必要としている人たちはたくさんいるんですよ。一つか二つ、ヒントを差し上げましょうか?あなた方が暗闇に閉じ込められつづけないように・・・」
笑いを浮かべるM。
M「そんなにいろいろ知ってるのなら、自分の身の心配をしたほうがいいんじゃないですか?」
Pat「ええ、十分わかってますよ、捜査官」
う~ん、Patのうさん臭さは特筆ものだけど、この人は・・・所詮、事件をややこしくするだけの人だよね。
★【Ep 02】2/4 雑感★
今後が非常に楽しみなSorawitくんです。
Namも病院に付き添ってくれば、もっと面白かったのに(笑)
・・・というのは冗談ではなくて、(手遅れになる前に)Bunと、知り合いになっていてほしい・・・と3話を見ると、切に思ってしまうのです。
おそらく、ドラマ的には、そうでないほうがいいってことなのね。
展開としては、まだまだゆっくりというか、実際の捜査状況より、それ以外のシーンの方が多いので、余計に、そこに、なにかヒントがあるのかと勘繰ってしまいたくなります。