思えば、みんな、Bunの気を引こうと、いろんなものを貢いだり、尽くしてくるわね。。。(笑)
本作品は、主人公が検視官という職業柄、事件現場や解剖シーンも頻繁に登場するクライムサスペンスです。
残酷な描写が苦手な方にはお勧めいたしません。
(できるだけ配慮は致しますが、描写の説明のために、そのまま、画面キャプチャーを載せる場合もあります。)
もちろん、BL物にありがちな描写も含まれます。
本格的なネタバレ&上記のご注意をご理解いただき、OKの方のみ、おすすみください。
4分割しています。
前半未読のかたは、こちらからどうぞ
『Manner of death』
พฤติการณ์ที่ตาย
【Ep.03】 (2/4)
~学校~
授業終わりに、連れ立って、校舎から出て来たNamとSorawit。
Nam「バ~イ」
バイクを止めていたところで、立ち止まったSorawitに声をかけるNam。
Sorn「あれ、Nam。 ここでバイクに乗らないのか?」
不思議そうに訊ねるSorawit。
Nam「うん・・・」
Sorn「じゃ、(俺に)乗せてってほしい?」
Nam「必要ないよ、ある人が迎えにきてくれることになってるから・・・」
Sorn「誰が?」
そう言ってると、少し先の道沿いに、完全黒スモークの黒いバン(しかも、アル○ァード・・・)が静かに停車する。
Nam「あ、きたみたい・・・。じゃ、行くね、バイバイ」
スライドドアが開き、手が差し出される。
人差し指に指輪? 光線の加減?
スーツの袖が見えてる。。。
誰?
その人物の顔をみて、微笑んだNamが、その手を掴み、車に乗り込む。
その様子を、どこか心配そうに、じっと見守っているSorawit。
~Viangpha Mork病院~
院長「我々の義務は、報告書を提出することだ。(警察が)適切に捜査したとして事件を終結させるのは、彼らの責任だ。」
Bunを注意する院長。
おそらく、お偉いさん連中からのプレッシャーが入ってきたんでしょう。
しかし、立ち話で済ますにも程があると思うけどなぁ。
(ここしか、病院内、撮影するスペースないんかい!(苦笑))
Bun「院長、院長もこの件についてはご存じじゃありませんか? ジアゼパムをここまで大量に注入投与された後、自分で首をくくる力を持てる人などいないことくらい・・・。」
院長「ああ、だが、我々に一体何ができるのかね?」
Bun「まさか、本気で、こんな風にこの事件を取り下げるおつもりなんですか?」
院長「我々は、ただ、警察が我々に必要だと求めることをすればいいんだ。君も理解してくれるよな」
それだけ告げると、不愉快そうに、立ち去る院長。
呆然とするBun。
一夜にして、風向きがガラッと変わり、いろんなところから一斉に圧力がかかってきたって感じ。
なにもかも、信じられないことの連発に、クラクラしてくるBun。。。
~スタッフルーム~
携帯で、なにかの写真を見ているOatと Fai先生。
そこに、Bunが戻ってきて、いきなり、座るなり、溜息をつく。。。
Fai「ねぇ、Bun先生、これ、選ぶの手伝ってよ。どの写真をアップしたらいいと思う?」
ちらりと横目で見るBun。
Bun「右のやつ」
ぶっきらぼうに答えるBun。
Fai「(Oatに)ほら、聞いた? 彼もこれだって言ってるでしょ。 この写真のほうがいいのよ」
Oat「いいねを100以上欲しかったら、絶対、左の写真ですよ」
Fai「私は、こっちを選んだBun先生のこと信じるもん。これに決めた」
今は、写真どころじゃなく、事件のことで集中したいBun。
空気を読まない二人は、好き勝手言いたい放題。 ← しかし、こんな意味のないような会話も、ヒントになるというお手本(笑)
このままでは埒が明かない・・・と、思いあぐねていたものの、急に何かを思いついたBun。
スマホに視線を移す・・・・。
~Tanの塾~
ピコン!
携帯を確認するTan。
Janejiraは、自殺などしていない
#JusticeforJanejira
んまぁ~、SNSに爆弾が投下されましたよ!
そのメッセージを見たViangpha Morkの皆さんの、さまざまな反応が順々に映ります。
目を見開いたままのPeud・・・顔面蒼白。
おもしろいことになってきたな、と一人したり顔をみせながら頷いたのは・・・Pat記者。
PCの画面を睨みつけているM。
スマホを片手に、単純に発信内容に驚いたものの、すぐに思案の表情をみせるRung。
そして・・・・
怖いよ、Tan!!
圧力をかけてきたであろうおじさん世代の姿は、どこにもないね(苦笑)
~Viangpha Mork病院 院内薬局?~
※たぶん、向かい側は、いつもの待ち合いロビーだと思います。
「どうぞ、お持ちください」
「ああ、ありがとう」
看護師から、薬かなにを受け取るBun。
振り向くと・・・・M、登場。。。
行動を起こした一番目はMだったわね。
M「すこしよろしいですか? これをやったのは・・・あなたですか?」
例のの投稿されたメッセージ画面を見せるM.。
じっくりと画面をのぞき込むと、「私ではありませんよ」と宣うBun。
M「あなた以外に、誰がこんなことをするって言うんですか?」
Bun「おそらく、正義は警察にあると信じていた誰かかもしれませんね」
耳が痛いだろうに、相変わらず、職務の時は、無表情を貫くM。
ある意味、究極のプロフェッショナル!!
Bun「ああ、仕事に戻らないと・・・。」
Bunにしては珍しく冷たい視線を向けて、(しっかり、Mの反応は見ながら・・・)立ち去っていく。
無言のまま、Bunを目で追うM。
言いたいことがあるなら、ナイショで聞いてあげようか?
~カフェ~
今度は、Peudだよ。
Peud「これ以上、この件には介入するな、って言わなかったか?」
Bun「お前だって、警察がしたことを知ったら、そんなこと言ってられないぞ」
Peud「俺にまかせておけって言ったよな?」
Bun「もし、警察がこの事件を取り下げたら、おまえだってどうすることもできないじゃないか。俺は、Janeのために、できることをしただけだ」
Peud「でも、もし、お前にまた、何か起きたとしても、俺には、どうすることもできないぞ」
わざと明るい口調で、「諦めたら、何事もそこで終わる」と、自分の考えを訴えるBun。
Bun「俺は、ただ、警察にプレッシャーをかけただけだから、彼らは、これをもみ消すことはできない。あとは、お前にまかせるよ」
それが一番、困るっちゅうの!(苦笑)
Peud「・・・・・・・」
Puedにしてみたら、この長い間(ま)の意味を考えてみろよ、少しは!・・って言いたいかも知れないけど、わからないものはわからないでいいのだ!
Peud「OK。だが、このあとのことは全部、俺に任せるんだよな?」
全面的に納得したわけじゃないけど、頷くBun。
Bun「ありがとうな」
まじめな顔で、Bunを見つめるPeud。
~屋台~
Sorn「カオトンマ(タロイモのおもち)4つください」
Sorawitが、家の前に止まった屋台で、おもちを買っていると、そこに、バイクに乗ったNamがやってくる。
Sorn「あ、Nam」
一旦、バイクを止め、Sorawitに近づいてくるNam。
Nam「Sorn・・・」
引き続き、Namの様子がいつもと違うようで、気になるSorawit。
Sorn「なんで、そんなに顔色が悪いんだよ、Nam? 」
Nam「あんまりよく眠れなかったの」
Dorn「一晩中、本でも読んでたのか?」
Nam「へ? この私が?」
そういって、屋台をのぞき込む。
Nam「また、病院に行くつもりなの?」
Sorn「ああ、今日は、カオトンマを持っていくんだ。僕、Bun先生のために、少し買ったんだよ。おばさん、いくらですか?」
プレゼント攻撃ね(笑) ← 私の冗談(妄想)がどんどん、現実味を帯びてきて、怖いわ(笑)
おばさん「40バーツよ」
財布を広げるSorawit。
Sorn「ちょっと待っててもらえますか、おばさん、僕、お金をとって戻ってきたら、払います」
おばさん「ああ、いいわよ、いいわよ、坊ちゃん、大丈夫よ」
品物を先に渡そうとするおばさん。
その時、ポケットから、1000バーツ札をつきだすNam。
唖然とするSorawitと・・・おばさん。
おばさん「お嬢さん、とても、1000バーツを両替なんてできないわ。それはしまって、あとで払ってくれればいいから・・・。ほんとに、おつりがないのよ」
Sorn「なぁ、どこで、そんな大金、手に入れたんだよ?」
心配そうに訊ねるSorawit。
その問いには答えずに、「あんた、急いでるんじゃないの?」と話を変えてしまうNam。
「あとで、払いますから・・・」と声をかけて、家に入っていくSorawit。
じっと、Sorawitを目で追ってるNam。
なんか、Sorawitに話したいことがあったんじゃないのかな。。。
ゆっくりとバイクにまたがりながら、Sorawitのほうを見ていたNamが、バイクで走り去る。
SorawitはSorawitで、バイクの走り去る音を聞きながら、Namのことが気にかかる。
この子、あと2~3年して、体つきが大人になってきたら、髪型とか服装とかで、化けるね。。。
自分が女衒か、遣り手婆になったような気がします。。。
~病院 オープンスペース~
Bun「そんなに頻繁に、私のためになにか買ってこなくてもいいんだよ、Sorawit」
Sorn「これ、今日、出来立てなんですよ、先生。タロイモで、本当においしいんです」
Bun「あとで、いただくよ。」
Sorn「はい」
Bun「ありがとう」
ほらね、これだからBunのことを、「貢がれヒロイン」と名付けたくなっちゃうのよ。(笑)
おもちの袋をちらりと覗き、「Janeも、タロイモのもちが好きだったよな?」と、懐かしそうにJaneの名前を口に出す。
Sorn「あれ~~?先生、Jane先生のこと、好きだったんですか?」
Bun「おい! Janeと俺は、ただの友達だよ。恋愛感情なし・・・」
Sorn「Jane先生は、本当にいい人でした。みんな、先生のことが大好きでした。」
頷くBun。
はい、Sornくんの新情報投入タイムです。
Sorn「僕、先生の恋人は、今頃、家で泣いてるに違いないと思います」
Bun「Janeの恋人?それって、(塾の)Tan先生のこと?」
Sorn「違いますよ。なんで、Tan先生が、Jane先生の恋人になれるんですか?Jane先生の恋人は、検事さんですよ。すっごいイケメンなんですよ、先生」
がが~~ん!
Sorawitの言葉で、いままでのことを巻き戻し中・・のBun。
Sorn「うちのクラスの女子全員、あの人を見ると、毎回、大騒ぎですよ」
Bun「彼が・・・だれなのか知ってる?」
Sorn「えっと・・・名前は・・・・、ん~・・・・覚えてないや、先生」
とにかく、考えを整理したいBun。
Bun「ちょっと用事があるんだ。もう行かないと・・・」
Sorn「はい、わかりました。さようなら・・」
Sorawitと別れるとすぐに、Peudに電話を入れるBun。
呼び出し音が何度もなるものの、一向に出る気配なし。
今度は、自宅を訪れるBun。
ミスターPorが、お出迎えだわ。
※ ここ、英訳では、ミスターPorのことを(Puedの)お兄さんみたいに訳してるけど、なんか不思議。
Por「どうしてた、Bun? ずいぶん久しぶりだね」
Bun「おかげ様で・・。ここのお宅は、以前となにも変わらず、美しいままですね」
Pro「Viangpha Morkに移ってきて、検視官になったそうだね。ここでの生活には慣れたかな?」
Bun「ここは、とても静かなところですが、平穏とはいえないかもしれません。私もいくつか困ったことに巻き込まれました。着任早々、すでにいくつかの事件を担当することになりましたし・・・」
Por「で、ここへは、なにか特に用事でも?」
Bun「Puedに連絡がつかないんです」
豪快に笑い飛ばすPor。
Por「おい、Bun。Puedなら、また、女のところにでもいるんだろう」
Bun「あいつに連絡しなきゃならないことがあるんです、重要なんですよ」
必死に訴えるBun。
Por「だったら、Tanに聞いてみるといい。あいつらが一緒に出ていくところをみかけたよ」
Bun「Tan・・・?それって、講師をしているTanのことですか?」
Por「ああ、そうだ」
Bun「・・・・・・」
困り果てるBun。
Puedに、Janeとのことや、Tanのことを聞きたかったのに、そのPuedの行方をTanに聞けと言われて、もう、振出しがどこよ、状態になってしまったBun。
PuedやTanに電話をしても応答がない。。
結局、Rungに連絡をいれるBun。
~Rung&Jane姉妹の家~
Bun「Rungさん、JaneとPuedが付き合ってたこと、知ってましたか?」
頷くRung。
Rung「ええ。知ってたわ。Puedは、しばしば、ここに泊まっていくこともあったし・・。」
Sorawitの言ったことは事実だと判明。
Rung「どうかしたの? Janeの事件について、もっと手がかりをみつけたの?」
Bun「手がかりってことじゃないんです、Rungさん。ただ、驚いただけなんです。なぜ、Puedのやつ、それを私に話さなかったのかって・・・。」
Rung「それは、二人が別れたせいじゃないかしら・・・」
たしかにそういうこともあるかもしれないけど、どうしても違和感は残る。
Bun「この件について、もっとご存じの事はありませんか?」
Rung「そうねぇ・・・二人は、お互いにとても愛し合ってたわ。本当に、ラブラブで、羨ましかったもの。彼らはしばらく付き合ってたわね。私は、Puedが私の義理の弟になるものだと確信してたくらいよ。喧嘩もしてたわ。でも、私は、なんの件で喧嘩してたのかは知らないの。そのあと、彼らは別れてしまった。Janeは、本当に悲しんでた・・・。毎日泣いて、私たちが、鬱病の治療のために、医者に連れていくまで、部屋からも出てこなかったの」
話を聞いていて、どうにも納得がいかない表情のBun。
Bun「彼らは、突然、別れたんですか?」
~回想~
院長の誕生日の晩、Puedを思いっきり殴っていたTan。
Jane「Tan! やめて!Tan!!」
必死に、Tanに止めるように叫んでいたJane。
結局、Pat記者に写真を撮られるまで、殴るのを止めなかったTan。
(回想終わり)
Rung「なぜ、 Puedに直接聞かないの?」
Bun「それが・・・ずっと電話してるんですけど、電話に出ないんですよ」
Rung「仕事で忙しいんじゃないの?」
あまり重要にとらえず、こともなげに答えるRungに、不承不承、頷いてみせるBun。
★【Ep 03】2/4 雑感★
さすが、「みんながBunを好き」なヒロインキャラ。(笑)
自分を助けてくれると思っていた勇者キャラたちに、背を向けられれば、注目せざるをえない突破口を編み出します!(笑)
例え、それが誰かを窮地に追いやろうとも、己の信ずる正義のためには、己を信じて突き進むのです。
案の定、ポロポロと、知らなかった事実が眼前に。
でも、ヒロインは負けない!
ただし、ことはそう単純には運びません。
いろんな人に会って、いろんな情報を仕入れても、これといった手がかりもなく、自分でも翻弄されっぱなしになるところも、ますます、RPGで、迷路に入り込んだ主人公みたい。
ドラマを見てる一般視点で言えば、当然、Namのことも気になってます!
サブキャラ含めて、登場人物に入れ込み始める時期に入ってきたので、犠牲者増えるのも、周辺が悲しむのも、嫌なんです。