山本和子染織展@公館のリポート

テーマ:

清水です。

 

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兵庫県の本日(9/1)の新型コロナ
新規感染者数は1,018人です。
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学校はすでに休み明けのところも、今日から

2学期というところもありますが、この緊急時の

なかで、生徒さんも、親御さんも、学校関係者

も「何が正解か」、ものすごく思案されていると

思います。辛い時世ですね。

 

大人の我々も、せめて感染対策を怠らない

ようにしたいと思います。

 

 

 

さて、兵庫県公館の一室では

山本和子染織展

が始まっています。

 

 

 

 

 

山本和子さんは、姫路市出身の作家。

 

女子美術大学工芸科卒業後、 「国展」に

昭和 41 年から出品を続け、県内でも数少ない

染織工芸家として、絹、毛、麻、木綿などの

天然繊維と天然染料・化学染料で染織作品を

作られています。 

 

 

今回の展示では、そのほんの一部の作品を

ご紹介しています。

 

 

 

 

 

 

 

先に糸を多色に染め、その糸を織って

いくと柄が出る、「先染め」の織物なのだと

見受けられます。

 

 

着物でも、白い白生地に筆(や絞り)などで

色柄をつけていく「後染め」の織物と、糸を

染める時点で柄の出方を計算して、糸の方

を多色に染める「先染め」の織物があり、

多くの方が「着物」と聞いて想像するのが、

「後染め」織物の着物なのかなと思います。

 

ですが、だんだんと、特に帯などは、織り

だから出る先染めの風合いの方がしっくり

くるというか、好きになっていきます。

 

織りの帯には、私の感覚ですが、素敵な

幾何学模様のものも多い気がして・・

 

要するに、山本和子さんのこの作品は

どストライクです。

 

 

 

 

柄の切り替わりがおもしろい。

というか、とてつもなくおしゃれです。

 

 

 

 

 

 

 

この帯があったら欲しいです。

本当に素敵です。

残念ながら販売用でも、帯用でもありませ

んがね。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

この作品の茶色も、なんとも言えない深みの

ある色と光沢をしていました。

 

 

 

 

日常感もありつつ、でも沖縄の伝統工芸品

の織物を思わせる雰囲気もあります。

 

 

 

こちらは、タペストリーサイズの大きな作品。

 

 

 

 

よ~く見ると、色だけで柄を出しているのでは

なくて、織だけでも柄が出るような織り方が

全体に施されています。

 

こういう幾何学、本当に見飽きない。

 

タイトルは「扇港」。

 

 

よく似た作品で、こちらは「鷺山」。

 

 

 

こういった鮮やかなものもあれば、天然染料

でしょうか、ぐっと落ち着いた発色のものも。

 

 

 

 

 

着物界隈では、よく見るお色味です。

大島紬の「泥大島」を思い出します。

 

 

 

山本さんの作品は本の装丁として用いら

れることもあるそうで、

 

 

 

↑こちらは、陶芸家藤井佐知さんの著書。

 

 

今回の公館展示には、その藤井さんの

作品とコラボした展示も。

 

 

 

 

 

 

山本和子 染織展

~五国・森めぐり~

 

2021年 11 月 13 日(土) まで

 

兵庫県公館

館県政資料館「兵庫の文化」展示室展示室 7

 

平日9時~17時

土曜日10時~16時

※当面の間、新型コロナウイルス感染防止

のため、毎週土曜日が休館

 

 

 

 

 

 

兵庫県広報専門員