ブログ再開にあたって
約4年開きました…。
その間に、人生のビッグイベントをいくらか経験し、ようやく齢30にして人並みになれたのかなあ…という思いではあります。
そうしたなかで、またいろんな本を読んだり映画を観たり、たくさんの作品に触れて感じることが、昔とは違っていたりするのです。
昔は感動したものが、今はまったく揺さ振られなかったり。
嫌いだったものが、意外としっくりくるようになっていたり。
その違いを目の当たりにすることは、なんだか悲しい部分もあります。
けれどもそうした自分の変化も、やっぱり残しておきたい、と思うようになりました。
ということでブログ再開します。
その間に、人生のビッグイベントをいくらか経験し、ようやく齢30にして人並みになれたのかなあ…という思いではあります。
そうしたなかで、またいろんな本を読んだり映画を観たり、たくさんの作品に触れて感じることが、昔とは違っていたりするのです。
昔は感動したものが、今はまったく揺さ振られなかったり。
嫌いだったものが、意外としっくりくるようになっていたり。
その違いを目の当たりにすることは、なんだか悲しい部分もあります。
けれどもそうした自分の変化も、やっぱり残しておきたい、と思うようになりました。
ということでブログ再開します。
ニシノユキヒコの恋と冒険
川上弘美・著
連作短編集。
数々の女性に愛され、関係を持ちながらも、一人淋しく死を迎えたニシノユキヒコという男性を、相手の女性たちの視点で少年期~壮年期に渡 って描いた作品です。
誰にでも愛される資質を持ち、本当に幸せになる機会は何度もあったはずなのに、それを掴めない、掴もうとしないニシノくんが、哀れだったり情けなかったりします。
それでもその時々でニシノくんが、女性一人一人のことをとても愛していたことは確かなので、決定的に憎らしく思えはしないのです。
昔の恋愛を思い返した時と同じような気持ちになれる作品だと思います。
川上さんの作品はこれが初めてですが、女性の心情描写にとても長けた作家さんだなという印象でした。
長篇も読んでみたいです。
連作短編集。
数々の女性に愛され、関係を持ちながらも、一人淋しく死を迎えたニシノユキヒコという男性を、相手の女性たちの視点で少年期~壮年期に渡 って描いた作品です。
誰にでも愛される資質を持ち、本当に幸せになる機会は何度もあったはずなのに、それを掴めない、掴もうとしないニシノくんが、哀れだったり情けなかったりします。
それでもその時々でニシノくんが、女性一人一人のことをとても愛していたことは確かなので、決定的に憎らしく思えはしないのです。
昔の恋愛を思い返した時と同じような気持ちになれる作品だと思います。
川上さんの作品はこれが初めてですが、女性の心情描写にとても長けた作家さんだなという印象でした。
長篇も読んでみたいです。
ひとかげ
よしもとばなな・著
著者の既刊、『とかげ』のセルフリメイク版です。
児童専門の心のクリニックで働く『私』は、つきあっている女性『とかげ』に結婚を申し込むが、とかげは「秘密がある」と言う…。
この本ですが、一冊の中に、リメイク版の『ひとかげ』と、オリジナル作品の『とかげ』が順に収録されており、2作の変化点を明示した形式になっています。
忌憚のない意見をいえば、私はオリジナル作品『とかげ』のほうが好きです。
理由は、文体やトーンが一貫しているからです。
新作の『ひとかげ』は、よしもとさんが述べられているように、主人公ととかげの職業意識がオリジナルに比べてかなり高くなっているのですが、逆にそこをクローズアップしすぎて、作品の中で固い(=職業に関連する場面)部分と、よしもとさん独特のやわらかな雰囲気や文体が乱立してしまっていて、妙な分離感があるように思ってしまいました。
とはいえ、昔から好きな作品なので、こうして新しく手直しして刊行されるのはとても嬉しいことです。
とかげを思う「私」のやさしさ、お互いを尊重しあい、なにげないことを幸せに思う2人は、私の中でずっと憧れてやまないものです。
著者の既刊、『とかげ』のセルフリメイク版です。
児童専門の心のクリニックで働く『私』は、つきあっている女性『とかげ』に結婚を申し込むが、とかげは「秘密がある」と言う…。
この本ですが、一冊の中に、リメイク版の『ひとかげ』と、オリジナル作品の『とかげ』が順に収録されており、2作の変化点を明示した形式になっています。
忌憚のない意見をいえば、私はオリジナル作品『とかげ』のほうが好きです。
理由は、文体やトーンが一貫しているからです。
新作の『ひとかげ』は、よしもとさんが述べられているように、主人公ととかげの職業意識がオリジナルに比べてかなり高くなっているのですが、逆にそこをクローズアップしすぎて、作品の中で固い(=職業に関連する場面)部分と、よしもとさん独特のやわらかな雰囲気や文体が乱立してしまっていて、妙な分離感があるように思ってしまいました。
とはいえ、昔から好きな作品なので、こうして新しく手直しして刊行されるのはとても嬉しいことです。
とかげを思う「私」のやさしさ、お互いを尊重しあい、なにげないことを幸せに思う2人は、私の中でずっと憧れてやまないものです。