(求愛上手ということ)この科学ニュースは、興味深い。用は男は、口が巧いということも遺伝子を残すための良き条件になるということだろう。女性にもてるためには、けんかに強く、餌(かせぎ)が多いという条件とともに、もうひとつ、大切なことなんだろう。(笑)
口が巧いと書くと、ずるい男性のイメージがあるが、そうではなくて、相手に上手にかまってあげる・・ということか。昆虫が、必死に、メスの身体をたたいている=好きだよ、という回数が、メスに喜びを与えるとは。不思議な生物界だこと。
求愛上手の雄の子供は、またまた、求愛上手になるということだろう。ほんとうにそうなんだろうか。・・・・・・・・
<雌の好み>「強い」雄より「求愛上手な」雄 岡山大チーム
毎日新聞 6月28日(土)10時38分配信
昆虫のオオツノコクヌストモドキ(体長約5ミリ)の雌は、戦いに強い雄より、求愛の上手な雄を好むことを突き止めたと、岡田賢祐(けんすけ)・岡山大助教(進化生態学)らのチームが英王立協会紀要電子版に発表した。雌は強い雄を好むという定説を覆す発見として注目される。
オオツノコクヌストモドキは穀物を食べる害虫で、国内では本州と九州に分布。観察のしやすさなどから実験でよく利用されている。チームは1000匹以上の行動様式を詳細に観察し、孫の代以降にどんな特徴が受け継がれているかを調べた。
その結果、戦いに有利な大きなあごを持つ雄よりも、足で雌の体をたたく回数が多いといった求愛行動が上手な方を雌が選ぶ傾向があることが分かった。雄のあごを大きくする遺伝子は、雌では産卵数を減らす働きがあり、次世代以降では繁殖の上で不利になるためとみられる。
従来、雌が強い雄を選ぶのは、餌場を確保し、強い息子を産んで自分の遺伝子を残すためと考えられてきた。岡田助教は「強い雄より、求愛上手な相手を選んで自分の遺伝子を残そうとしているのではないか。理にかなった行動で興味深い」と話す。【大場あい】