北海道の旅  初日の夜の温泉の快楽 |   心のサプリ (絵のある生活) 

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画家KIYOTOの病的記録・備忘録ブログ
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 さあ、いよいよ。温泉。
 零下25度で完全に冷えきった身体を芯から暖めたいではありませんか。
 ド派手な浴衣に恥ずかしながら着替え、廊下をとんとん。

 中国人が多いなあと、思いきや、彼等もまた温泉の愉しみ方を最近覚えたらしいのですかね。
 聞いた話では、中国で大ヒットした映画の主人公が知床を旅しながら嫁さんを探すという物語りだったらしいのですが、それを見て最近中国からの道東人気がすごいとか。

 彼等のわけのわからん言葉に包まれながら、ここは上海かなどとつまらんことを考えながら、まずは熱めの温泉へつかります。硫化水素型の温泉らしいのですが、良い匂いです。心が落ち着きますね。

 そして、いよいよ、愉しみは「雪見風呂」

 私の友人などはもうこれの快楽を若い頃から味わっているのですが、なんせ私は30年間東京で暮らしていてその愉しみは初めて。こころのサプリ    
 いやあ、素晴らしい風呂でした。
 今思い出してもまた入りたくなります。

 このリゾートホテルのテーマの「木」の方の浴槽に浸かったのですが、大きな檜樽の中で肩までつかると、隣のすぐそこには雪のかたまりがどーんとあります。
 しかも、零下25度ですから、10分ほどつかると頭の濡れた部分が凍ってバリバリになってきます。
 添乗員さんからは、強く凍らすと髪の毛が切れてしまうと脅されていましたから、たまにお湯で濡らしたり、氷そうになるとまた風呂場にもどって休んだりしながら、のんびり愉しみましたね。

 素晴らしい。
 何回でも書きますが、ここの雪見風呂は素晴らしい。
 時期も良かったんでしょうね。この極寒の空気があってこその温泉が生きるのでしょうが。
 北海道に来る人は夏だけではなくて、この二月の一番寒い時にも、一度チャレンジしてください。
 温泉つきがその時には一番のおすすめです。


小さな、雪片が頭にふっと落ちてくる。
 まるで、それは春先の桜の花びらのようです。
 違うのはすぐに温泉で暖まったからだの体温で溶けてしまうところかな。

 息をするたびに、肺の中には零下20度の冷気が入り込んでくるので、温泉に長く入っていてもあまりのぼせないんですね。
 まあ、私は鴉の行水なんで、五分おきにタライの横で休んではまた入り、休んではまた入り、していましたが、とにかく、この寒さと熱さのギャップを味わったら、普通のサウナでは満足できなくなりますね。
 二月の雪見風呂。
 最高でした。