午前の9時30分が過ぎようとしていた。ウオーキングに出掛けるかどうしようか思案に暮れる時間だった。
45分は掛かるいつものウオーキング。戻ったら必ずシャワーをしなくてはならない程の汗をかく。これも運動で、早歩きの所為かも知れない。いつもTシャツは後半位から徐々に湿って来る。
高速バスに乗る時間から逆算すると、今出掛ける事が得策かどうか。シャワーをして準備をして、10分間の余裕がある位だ。こんな場合、それを余裕とは言わないかも知れないのだろうが。
止める方を決断した。途端に本当の余裕が出来、オカリナの練習をした。オカリナフェスティバルがもうそこに控えている。
バス到着まで3分を残し、バス停に立っていた。自販機で「午後の紅茶」のレモン味を買って飲みながら。これが特に好きなテイストだ。本来ならコーヒーをブラックで飲むのが1番だが、缶コーヒーは私には合わないし、家ではいつも飲んでいるから、紅茶が新鮮で美味い。
三ノ宮に着くと、神戸市役所の1号館に急いだ。12時10分までには、15分の時間があった。椅子が殆ど埋まっていて、パンフレットが置いてある椅子が幾つか見受けられた。誰かが席取りをしているのだろうか。私は、もう159回になるシティーホールコンサートを立って聴かなければならないかと覚悟を決めた。すると係の人が、
「空いている所に座って下さいよ。パンフレットが置いてある所は空いていますから」
と言った。前から3列目の椅子が1つ、両側の人の圧力を感じながらぽつんとしていた。私はそこに座る事が出来た。
今日のコンサートは、「フルートカルテットSion《四音》」によるフルートだけ4人の演奏だった。
いつも12時10分から12時45分までのミニコンサートだが、これは月に1度あるので、単純に計算しても13年は続いている事になる。
青と言っても濃かったり薄かったりしているが、まるで海の色を着た人魚かと思わせる程の鮮やかなステージ衣装だった。コバルトブルーの手には銀色のフルートがキラキラと光っていた。
松浦詩子、来田千佐登、富岡貴代、小松香織の4人で、皆間違いなく個性的な美人だった。フルートのカルテットなどは、聴いた事もなかった。きっと綺麗な音が流れるだろうと思うばかりだった。
フィオリトゥーラ 八木澤教司 作曲
木星のファンタジー 伊藤康英 作曲
4seasonsより~SUMMER 小松香織 作曲
ムービーメドレー 𡈽方逸郎 作曲
Amazing Bach! 小松香織 作曲
アンコールは、漢字か平仮名か分からないが、「あした」と言う曲だった。市役所の職員の昼の休み時間に演奏する事になっていて、終了時刻の45分が過ぎると片付けが大変になるので、担当者は時間内に終わるのを望んでいる。だが、これはアンコールがない訳がなかった。全員が少しずつ喋ったが、それがもう少し縮められていたら、楽に45分に終わっただろうと思う。
アンコール曲が結構長く、50分を過ぎて終わった。こちらとしては、もう数曲聴きたい位だったから、アンコールはそんな気持ちになった時、自然に拍手が巻き起こるようになっている。
1+1+1+1=4は算数の式と答えだが、今回は1+1+1+1=10の世界ではなかっただろうかと思えた。大阪で聴いた3人のフルート演奏と比べると、それも良かったが、少しレベルが違っているようだった。上にはまだ上があるが、これが無料で聴けたのはラッキーだった。奈良在住の人のようである。
特に好きな曲もあったが、どれも素敵に楽しく聴けた。4人共普通のフルートで始まったが、後は富岡さんと小松さんはそのフルートで、松浦さんはテナーフルート、来田さんはバスフルートで演奏した。テナーやバスのフルートは管が少しずつ太くなり、また長くなるので、Jのように曲げられている。それで音に奥行きが出て、畢竟感動を齎すのだ。
また機会があれば是非聴きたい。無論ソロなどでも演奏活動の最中にあるようだが、これを機に、神戸でも演奏して貰いたいものである。
帰りは美味しいコーヒーを飲み、元町から三宮に移ったヤマハ楽器を覗いてみた。元町とは違って、綺麗で広々としていた。1階は楽器売り場になっていて、2階は楽譜だけではないが楽譜売り場になっていた。1階には、オカリナが所狭しと置いてある。元町ではショーウインドーに入れられていたが、ここでは高価なトリプレットまで触れる所に置いてある。誰かがきっと壊すだろうと思うが、機種もアケタオカリナ中心ではなく、フォーカリンク、ポポロ、オオサワオカリナなどが、並んでいた。
すぐ傍に試奏室が2つあり、そこで試奏出来るので便利だ。
何も買わなかったが、3,500円もするオカリナのエチュード集があった。いいなとは思ったが勿体ないので、さっと立ち読みをしてその人の考えを読み取らせて貰った。2,000円なら買ったかも知れないし、1,000円なら必ず買っていた。
「トト姉ちゃん」の楽譜もあったが、これも買わなかった。無暗に買う事だけは避けようと思っている。これから、何で入用になるか分からないのだから。
そうそう、コーヒーを飲む前に、吉野家に入った。牛丼にしようと思ったが「麦とろ鰻御膳」があり、オクラや味噌汁は勿論の事、肉付きと鰻付きがあった。鰻の方が高かったが、30日の丑の日に食べられるかどうか分からないので、1切れだけでも十分と思い、鰻付きの方を食べた。中々の組み合わせで、これは私の一押しだ。多分880円だったと思う。
家に帰ると相撲を観て、朝出来なかったウオーキングではなく、ジョギングをした。汗は凄く、シャワーの後はテレビを観、オカリナを吹いたら井岡のボクシングを観て、やっとブログを書き終わった所だ。