[ 手帳のススメ ]

 皆さんは手帳を使っていますか?
 使っている方は、どんな使い方をされていますか?

 私もずいぶん前から手帳を使っています。
 主な使い方は、入ってきた予定をスケジュール表に書き込んだり、その日の覚
 えをメモしたりする程度でした。
 いわば「覚えと記録ツール」的な使い方でした。

 でも一昨年、「第4世代」と言われる手帳と出会いました。
 これを使用してから生活が大きく変わったのです。


《手帳は自分のプロデューサー》

 この第4世代の手帳の特徴は、まず自分の価値感や役割などを明確にした上で、
 「やりたいコト」や「なりたい自分」などの目標を描きます。
 そうすることで、自分にとっての重要事項が明確になります。
 そして目標の中間ステップを決めます。

 つぎに1週間の計画ですが、役割(例えば、夫、父、仕事上の役割など)ごと
 に目標設定をし、自分の重要事項を実行するために、重要なことを先にスケジ
 ューリングしておきます。
 
 日々の計画は、具体的な行動ができるレベルまでに細かくした計画をたてます。
 (例えば、「○○書店で○○資格取得のための問題集を買う」など)

 このような手帳の使い方は、先ほどの受動的「覚えと記録ツール」に対し、能
 動的な「夢・目標の実現化ツール」という感じでしょうか。

 これらの一連を行うことで、手帳は、あなたの持つチカラや才能を最大限に引
 き出す、プロデューサーの様な役割をしてくれます。

 またコーチングを学んでから分かったのですが、このタイプの手帳は「セルフ
 コーチング」そのものだと思います。

 
 私はこの手帳を使い始め、資格取得、禁煙、ダイエット、起業に役立てていま
 す。
 またオリジナルリフィルを作ったり、自分なりのカスタマイズをしています。

 現在の私の手帳には、ミッションステートメント(個人憲法)、自分の役割と
 目標、将来の目標一覧、90歳までの予定表、体重記録グラフ等を綴じています。
 また日々は、起床時間、財布の残高、体重、出来事などを記録しています。
 これらを記録することで、健康やお金の使い方にも気を配ることができます。
 

《時間という資源》

 時間という資源は、1日24時間、全ての人に公平に与えられています。
 お金に「予算計画」があるように、時間という貴重な資源をどのように使うの
 かを計画するのには、手帳はとても便利な道具です。

 興味をもった方は、ぜひ手帳を「夢・目標の実現化ツール」として使ってみて
 はいかがでしょうか。
 きっと生活に大きな変化が現れると思います。 

 また、私たちの日々の行動が自分の価値感と結びついたとき、本当の充実した
 日々を送ることができます。
[ あなたを傷つけるもの ]

《私を傷つけたのは誰・・・?》

 以前のメルマガでも取り上げましたが、人は他人から「認められたい」という
 気持ちを強く持っています。
 私たちにとっても、この気持ちは少なからずありますよね。

 そのような中、あなたは生活や仕事で「周囲の人との関係がうまくいっていな
 い」とか「傷つけられた」と感じていることはないでしょうか?

 私たちは心が傷ついたとき「あの人に傷つけられた」と思います。
 でもそれは本当に「あの人」が傷つけたのでしょうか?

 
《人生を美しく変える4つの質問》

 今日は「人生を美しく変える4つの質問」というものをご紹介します。
 この質問を自分に問うことで、自分の考えをシンプルに理解できます。
 そして、心の状態が改善されます。

 ┌─────────────────────────┐
 │     『人生を美しく変える4つの質問』    │
 │1.それは本当ですか?              │
 │2.それは絶対に本当ですか?           │
 │3.その考えを信じるとあなたはどうなりますか?  │
 │4.その考えがなければあなたはどうなりますか?  │
 │★考えをひっくり返し、元の考えと比較してください │
 └─────────────────────────┘

 例を使ってこの4つの質問をしてみます。
 
  例)自分の考え:『上司が私を完全に否定した』

  質問1.それは本当ですか?
   ─ はい、とても気分が悪いです。

  質問2.それは絶対に本当ですか?
   ─ そう思いますが、
     上司は、会社の仕組みの悪さもある、とも言っていました。

  質問3.その自分の考えを信じるとあなたはどうなりますか?
   ─ 上司と話したくないし、顔も見たくないです。
     そして配置転換や転職 を希望するようになると思います。

  質問4.その考えがなければあなたはどうなりますか?
   ─ 上司と協力して、
     会社の悪い仕組みを改善したい、と考えるかもしれません。


  では、考えをひっくり返して、元の考えとどちらが本当でしょうか?


  ひっくり返し(1)『私が上司を完全に否定した』
   ─ あ、もしかしてそうかもしれません・・・。
     あたまにきていて、少し考え過ぎたかも。
     完全に否定していたのは、私の方かもしれません。

  ひっくり返し(2)『上司は私を完全には否定していない』
   ─ そうですね、完全に否定はしていないですね・・・。
     うまく行く方法のヒントも話してくれていたと思います。

  ひっくり返し(3)『私が私を完全に否定した』
   ─ これが本当かもしれません。
     もっと自分を信じてやるべきでした・・・。

  ・・・ 

 この4つの質問と「考えのひっくり返し」によって、自分を傷つけていたのは、
 「あの人」ではなく、「自分の考え」だったことに気がつくのです。

 この4つの質問は、相手に対する自分の考えや要望について、いろいろな場面
 で使うことができます。

 自分の一番のパートナーである「自分の考え」とうまく付き合うことで、苦痛
 から前向きな気持ちへと変わることができます。
 ぜひ皆さんも試してみてください。きっと心が明るくなると思います。

 『考えを問い直しはじめれば、私たちのパートナーは、生きているにしろ、亡
 くなったにしろ、離婚したにしろ、常に自分にとって最も偉大な教師になる』

 (参考図書)
 「探すのをやめたとき愛はみつかる─人生を美しく変える四つの質問」
  バイロン・ケイティ著

[ あなたの才能 ]

《才能は誰にでもある》

 突然ですが、あなたはどんな才能をお持ちですか?
 「私に才能なんてありません・・・」と思っていてはいけません。

 タイガーウッズ、イチローなど、成功を収めている人々には共通することがあ
 ります。
 それは、自分の才能をみがき、仕事への活かし方を知っていることです。

 イチローは、野球選手としては「体が小さい」というハンディを背負っていま
 す。
 しかし彼は、若い頃から自分の才能を磨き続け、さらに自分の才能の活かし方
 を良く知っているのです。

 私たちも、理想の成果をあげるためには、自分のことをもっと良く知っておか
 なければなりません。

 では才能とは何でしょう?
 アメリカの心理学者などによると、才能とは「繰り返し現れる思考、感情およ
 び行動パターンであり、何かを生み出す力を持つ資質」(*1)だそうです。

 ちょっとコチコチな表現ですね。
 分かりやすく言うと、たとえば、「頑固さ」、「神経質」といった、一見短所
 とさえ思えるものも、それがプラスに働き、何かを生み出すのなら「才能」と
 なるのです。

 そうです、誰でも才能を持っているのです。
 (「才能」と「経験によって身についた能力」とは異なります)


《才能と幸福》

 また、才能と幸福感には、深い関係があります。
 ポジティブ心理学の第一人者、マーティン・セリグマンは著書の中で、
 「誰もが元来もっている特別な能力を自覚し磨きあげ、それらを日々の仕事や
 子育て、恋愛、遊びなどに役立てて初めて、本物の幸せを手に入れることがで
 きる」(*2)と言っています。

 これまたコチコチですね(笑)
 たとえば「公平性」という資質を持っている人がいたとします。
 その人が、仕事の上で「公平性」に重点を置き、ある仕事を成し遂げた場合、
 その人は、最高の幸せを感じることができる、ということなのです。


《才能の見つけ方》 

 ではどうしたら、自分の才能や資質を発見することができるのでしょう。
 才能を見つけるヒントは、無意識にとっている反応や、切望、物事の修得の速
 さ、満足感の中にあると言われています。

 また、私がオススメなのは「ストレングス・ファインダー」というインターネ
 ット上で行う、強みの分析ツールです。
 これを使って、34に体系化されたの資質の中から、あなたの5つの「強み・
 資質」を発見することができます(詳しくは後程)。 
 自分の強みの発見の過程は、とてもワクワクするものです!


 かつて、ベンジャミン・フランクリンがこう言ったそうです。
 「日陰の日時計がいったい何の役に立つのか」と。

 ぜひ、あなたの眠れる資質・才能を呼び起こし、あなたの仕事に活かしましょ
 う。
 きっと、今よりももっと大きい充実感や満足感を得ることができるでしょう!


 (参考図書)
   *1「さあ、才能(じぶん)に目覚めよう」マーカス・バッキンガム他著
   *2「世界でひとつだけの幸せ」マーティン・セリグマン著