[ 原因と結果の法則 ]

 物事がうまくいかない時、よく環境のせいにすることはないでしょうか?

 例えばダイエットが続かないのは、「家にいつもお菓子があるからだ」とか、
 「寒いからランニングを休もう」とか「ジムが駅から遠いから…」などなど。

 そういうこともあると思いますが、でもそれは本当の理由でしょうか?


《"思い"という種・・・》

 ジェームズ・アレンは著書『「原因」と「結果」の法則』の中で、自然界で、
 種が蒔かれ、花が咲き、実が成るように、人間においても人格や身のまわりの
 環境について自然界と全く同じことが言える、と述べています。
 
 それは、"思い"という種を蒔き、"行動"という花を咲かせ、"結果(環境)"とい
 う果実を得る、ということだそうです。

 そして"思い"と"行動"と"結果"は一連だということを、「私たちが手にするも
 のは私たちが手にしたいと願い祈るものではなく、私たちが公正な報酬として
 受け取るものだ」と表現しています。
 
  
《心の庭の"園芸主任"》
 
 さらにアレンは、私たちは自分の心の"園芸主任"だと言っています。

 私たちの心の庭は、自分次第でどんな庭にもなります。

 自ら種を蒔いたつもりがなくても雑草等は生えてきますし、反対に丁寧に手入
 れをすれば、美しい庭園にすることもできるのです。
 

《結果の後にあるものは・・・》

 ダイエットの話に戻れば、ダイエットに成功する人は、心の奥底にはしっかり
 とした"思い"があり、どんな果実が成るのかも分かっているのだと思います。

 アレンは「理想を抱くことです。そのビジョンを見続けることです。あなたの
 心を最高にワイワイさせるもの、あなたの心に美しく響くもの、あなたが心か
 ら愛することのできるものを、しっかりと胸に抱くことです。そのなかから、
 あらゆる喜びに満ちた状況、あらゆる天国のような環境が生まれてきます。」
 と、熱く語りかけています。
 
 原因の"因"は種、結果の"果"は果実の意味でもありますが、この法則を知り、
 "充実"という言葉に、深い納得感を覚えました。

 この本は、多くの原則本、成功本の基礎になっているとも言われ、とてもオス
 スメです。

 (参考図書)
 「原因」と「結果」の法則 / ジェームス・アレン著