[ 未来に向かって矢を放つ ]


《「いつか」っていつ?》

 「いつか、○○○したい・・・」

 そう思ってることって、だれでも一つや二つはありますよね。

 でもその準備は、どのくらい進んでますか・・・?

 もし、後回しになっているのなら、この際に思い切って進めてみませんか?


 □次の下線部を埋めてみましょう。
 
 「いつか」とは?⇒_______までに

 「○○○」とは?⇒_______する


《人生のタイムライン──今はどこ?》
    
 私たちの人生を、1本のタイムラインで表すと下の図のようになります。

 ┌─────────────────┐
 │  誕生          永眠   │
 │   ▼           ▼   │
 │  ○─────────→○   │
 └─────────────────┘
 
 あなたは今、上の図のタイムライン上のどの辺りにいるでしょうか?

 そして、現在地(今)から先ほど決めた未来に向かって、目標を記した「矢」

 を放ちます。(「○年○月までに○○する」)

 ┌─────────────────┐
 │誕生  今   ─矢→     永眠│
 │ ▼   ▽♂      ↓ ▼ │
 │ ○─────────────→○ │
 │  過去        未来   │
 │  (○年○月までに○○する)   │
 └─────────────────┘

 放った矢が、狙った位置に突き刺さりました。

 これが「長期目標」です。


《中間ステップ》

 矢を放っただけで安心してはいけません(笑)

 ここで大切なことは2つあります。

 一つ目は「中間ステップ」を決めること。

 例えば、全くの初心者が「○年までにホノルルマラソンで完走する!」という

 長期目標を立てた時には、

 「ランニングの習慣を身につける」、「ハーフマラソンを完走する」、

 「国内のフルマラソンで完走する」、「資金を確保する」、などの中間ステッ

 プを決めることが必要です。


 長期目標は「何を達成したいか」を表すものに対し、

 中間ステップは「どのように達成するか」を示すものです。


《目標設定の5つのポイント》

 目標を設定するときには、5つのポイントがあります。
 
 【目標設定の5つのポイント】
 ┼┼───────────────┼┼
 ┼┼───────────────┼┼
 ││1.具体的であること     ││
 ││2.計測できること      ││
 ││3.何をすればよいか明確なこと││
 ││4.現実的であること     ││
 ││5.遠すぎないこと      ││
 ┼┼───────────────┼┼
 ┼┼───────────────┼┼

 先ほどのホノルルマラソンを例にして当てはめてみましょう。

 1.具体的であること(何を達成するのか)

  「私はホノルルマラソンに出場し、時間内に完走する」

 2.計測できること(中間ステップの達成日がはっきりしている)
 3.何をすればよいか明確なこと

   ・毎朝5km走る習慣を身につける(□□年□月までに)
   ・毎週1回10km走る習慣を身につける(◇◇年◇月までに)
   ・国内のハーフマラソンで完走する(○○年○月までに)
   ・国内のフルマラソンで完走する(△△年△月までに)

 4.現実的であること(適切で長すぎない時間を設ける)

  「今から5年以内に実現させる」
  (もっと長期の目標を立てるときは、数年単位の中間ステップを、
   ひとまずの目標期限にしましょう。)


《行動計画は一口サイズに》

 二つ目に大切なことは、日々の行動計画を「一口サイズ」にすることです。

 例えば、「今週は、月・水・金曜日に、朝6時から町内コースを2周する」

 のように、行動計画を具体的かつ実行しやすい内容にすることが大切です。

 大きな食べ物は、一口サイズにすると食べやすいですよね。

 階段も、段数が多くても1段が低いほうが、同じ高さまで楽に上がれます。

 行動計画も同じことが言えます。


《さいごに…》

 忙しい毎日の中で「いつか」の話って、後回しになってしまうんですよね。

 だから思い切って、少しだけ早起きをして、「自分だけの作戦会議」の時間を

 作ってみては、いかがでしょう。

 コーチングを利用してみるのも良いと思いますよ。

 あなたの「やりたい事プロジェクト」、ぜひ進めてください。
 

 (* 参考図書)
 ・「TQ心の安らぎを発見する時間管理の探求」/ハイラム・W・スミス著