[ 新品プレミア ]

《あなたは新品派?それとも中古派?》

 あなたは、モノを買おうとするとき、新品を買いますか?
 それとも中古品を買おうかと検討しますか?
 
 今回は、「新品」と「中古品」について取り上げたいと思います。

 実は近頃、中古品市場がにぎわっています。
 例えば、ご存知「ブックオフコーポレーション」は、この10月まで7ヶ月連続
 で売上高が増加。
 「楽天市場」を運営する楽天は、「中古市場」を3月に開設し、キーワード検
 索でも「中古」の検索回数が、1年前に比べ4倍に増えているそうです。

 また、20歳以上の男女約1000人を対象にしたネットアンケートによると、
 「最近半年以内に中古品を買った」と言う人は、全体の55%にも及ぶようです。

 こうした中古品ブームの背景には、消費者の節約志向、消費マインドの変化や
 エコ意識の高まりがあるようです。 


《中古品の魅力》

 中古品のメリットはいろいろあります。
 先のアンケートの中で、価格面★でのメリットを感じている人が、全体の50%
 を超えています。

【中古品を使う最大のメリットは?】
 ・新品より安い★ (48%)
 ・使い捨てに比べ環境に優しい (13%)
 ・嫌になっても売ったり捨てたりしやすい (11%)
 ・同じ価格でも新品より高機能・高グレード★ (8%)
 ・子ども服などでも買いやすい (8%)   ほか

 商品の状態やカテゴリーにもよりますが、本、衣料品、家電などの中古品は、
 新品販売価格の半額程度で買えることが多いようです。

 でも実は、新品に比べ中古品が安いのは、単に「古い」からだけではありませ
 ん。

 例えば、新築のマンションや新車を買う場合を考えてみましょう。
 このようなものを販売するには、華々しい広告や、数多くの販売員、マンショ
 ンで言えばモデルルーム、車で言えば○○キャンペーンなど、中古商品を販売
 するのと比べ、たくさんの経費がかかっています。
 その分、新品の価格は高くなっているのです。
 私は、これを「新品プレミア」と呼んでいます。

 そう思うと、新品価格への見方が、少し変わってきませんか?
 
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 │【新品と中古品の価格差イメージ】│
 │                │
 │┌─────┐┐        │
 ││業者の利益│├→「新品プレミア」│
 ││と販売経費│┘ ┌─────┐│
 ││     │  │業者の利益││
 │├─────┤  │と販売経費││
 ││モノの価格│  ├─────┤│
 ││(新旧等)│  │モノの価格││
 ││     │  │(新旧等)││
 │┴─────┴──┴─────┴│
 │[新品価格構成] [中古品価格構成]│
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《中古品のデメリット》

 中古品を買うときの不安や不満に関するアンケートの中で、回答数の多い上位
 3位は以下のようになっています。

  1位 誰がどう使ったか分からない
  2位 品質劣化や欠陥
  3位 欲しい商品が見つからない

 また、盗難品やニセモノ品の心配もありますよね。
 
 最近では、品質や使い勝手などの不安・不満を解消させるため、新品並みのサ
 ービスを提供するところも増えています。
 住宅では消費者「こだわりのリノベーション」、車では徹底した整備とアフタ
 ーサービスの「プレミアム中古車 」などがあげられます。


《用途などによって賢い選択を》 

 家計が厳しい今、欲しいモノや必要なモノに手が出せないことも多いでしょう。
 購入したいと考えている商品やカテゴリーによって、「中古品」を検討してみ
 てはいかがでしょうか? 

 またこれからの季節、大掃除などで不用品を整理し、中古品ショップに持ち込
 むのも良いかもしれません。

 そして、今はインターネット時代です。
 amazon や Yahoo!オークション、楽天市場などで、欲しい中古品やアウトレッ
 ト商品を探すのがとても便利です。私もよく利用しています。

 ちなみに今年の我が家では・・・
 ・薄型テレビ&デジカメ&プリンター >> 型落ち新品
 ・楽器 >> ヤフオク 中古品(新品の1/3!)
 ・財布 >> ヤフオク 訳アリ(チョイ色ムラ)新品(新品の1/3!)
 ・本(一部) >> amazonで中古本購入、不用品をブックオフへ
 ヤフオクの落札とか、結構たのしむことができます。

 さいごに・・・

 アメリカの億万長者は、一般人と比べ、新車ではなく中古車 を買う割合がとて
 も高いそうです。しかも大衆車を買うことが多いとか・・・。
 (「となりの億万長者」トマス・J・スタンリー他著より)

 お金を貯める秘訣は、このあたりにもヒントがあるようです。