
http://www.samsontech.com/samson/products/wireless-systems/concert-77/concert77hh/
キクタニミュージック(pdfマニュアル)
もう20年近く前になる。
ギターやベースなどをつなぐボディパックのワイヤレス、REXERのVXR-800Dを初めて買った。
当時はセットで8万以上した。
ダイバシティー方式で電波も安定しており、音質も悪くなかったのでスタジオ練習の時ですらいつも手放さなかった。
ところが、持ち運ぶ機材の削減というのもあってもうここ何年も使っていない。今となってはワイヤレスのシステムを使うことなど全くなくなってしまった。
ただ、ワイヤレスマイクのシステムとなると話は違う。まさに今使う機会がある。
先述のREXERはB帯のものなので、マイクだけ別に買ってそのまま使おうかとも思っていたのだが、そのマイク単体がなかなかお高いため、渋っていた。オークションでもなかなか出ないし。
コスパと操作性的に見て、デジタルワイヤレスであるLine6のXD-35が気にはなっていたのだが、そんな中で見つけたこれ。ハードオフで8000円ちょいでころがっていた。

プラスチックの安っぽいレシーバー。
ちょっと厚めのビデオテープといったところ。
見た目だけでなく、持った感じも非常に軽い。もしかしたらビデオテープの方が若干重いのではないだろうか。いや、言い過ぎか。
サウンドハウスなどでも取り扱いのある、そもそもが激安のもの。
800MHzのB帯を使う、チャンネル固定式のモデル。今回見つけたのは、所持しているREXERのものとたまたまチャンネルが一緒だった…。これでは同時使用ができないが(泣)
レシーバー前後面の画像。
まず表面だが、左にあるダイヤルはボリューム、右にある白っぽいスイッチが電源ボタン。しょぼい作りだが、一応カチカチと凹凸がみられるものだ。電源ボタンの左隣にあるのはスケルチ(電波感度調整)ダイヤルだ。プラスドライバーで回すタイプになっているが、でっぱりがあるので素手でも回せる。
アンテナは可動式。
裏面は、ACアダプタとXLR、フォンの出力端子がある。マイク⇔ラインの感度調整スイッチも装備。


左のメーターがオーディオレベル。右のものが電波の感度を示している。
ちなみに画像では見辛いが、ダイバシティーのランプもある。

こちらはハンドヘルドQ7。続く画像は、そのカバーを外した内部のもの。
カバーは回すと取れる。


内部拡大写真。左側に電源スイッチがある。ライブ中はもちろん常にオン。
電源の右側にあるのは、ハンドヘルドの出力調整ダイヤルだそうだ。裏側にくっついているドライバーで調整する。
ちなみに9Vの角電池を使用。ここが何気に痛い。


これはハンドヘルドの底面。
オーディオのI/Oスイッチがある。電源とは違う、ミュートみたいなもの。
これがあるのは非常に嬉しいのだが、動かすとかなり大きく「ボンッ」となるのが痛い。
これはスイッチの構造のせいではなく、明らかにボディの構造の影響が大きいようだ。
衝撃が出ないようにしっかりマイクを握って、ゆっくりと静かにスイッチをオンオフすると、さほどの破壊音は出ない。
スイッチの下にあるのはバッテリーゲージ。3段階のランプが付いている。

中古で買ったので、純正かどうかは不明だが、これが付いてきたアダプタ。これも軽い。

音飛びがよい。
9Vの電池がすぐ切れる。
ハンドリングノイズがひどい―。
などが聞くレビューだが、確かにハンドリングノイズはひどい。持つ部分がプラスチック、中がほとんど空洞なので、ドンドンとよく響くのだ。
しかもその空洞のおかげで、持ったときのバランスが非常に悪い。ヘッド側が極端に重く感じるのだ。もちろん総重量は大したことはないのだが、下の部分が極端に軽すぎるのだ。
ミニライブで実践投入してみたが、やはり電池の減りも早いと思う。たぶん。
少しだけ使ったアルカリの9Vを試しに使ってみたのが失敗したのだが、ほんの数分でひとつめのバッテリーゲージは消える。ひとつ消えたところで交換したが、それがわずか40分くらいのライブで2度に渡った。
まぁ、使い古しの電池だからしょうがないが。
それと、パフォーマンス中の誤操作防止の意味もあり、オーディオのスイッチが手元にないのはやはり使いづらい。これは予想していた上で覚悟して買ったのだが(笑)
MC用途で使う時、両手が空いているのであればいいが、楽器の演奏者は片手で楽器を持っている。なので、素早いスイッチングができない。
ま、覚悟していたから仕方はない…。
安いモデルだと底にあるものが多いようだ。
まぁ、1万円以下でワイヤレスマイクが手に入っただけでもお得だった。音質は悪くないし、音切れも今のところはないし。これからいろいろと使っていこうと思う。
…そういえば、Line6のコピーであるBehringerのワイヤレスマイク。
いくつか種類があるようだが、早く日本で発売されないかな…。ずっと待っているのだが。

http://www.behringer.com/EN/products/ULM202MIC.aspx
http://www.behringer.com/EN/Products/ULM202USB.aspx