皆さまこんにちは!
法マスに入って6年目になりました、修士2年のDorao と申します。
今回の記事は、2nd Season になって帰ってきた「MOB」企画。
私の記事で最後になります!
これまでの 2nd Season の記事を全部読んだ方々、ありがとうございます。
まだ読んでないよ~、という方は本記事上部の「テーマ」 から2nd、そして過去の1stの記事も読めますので、併せてお願いします。
さて、今回私が選んだテーマとしては、
最近聴いた良い曲 と「夢 」に関するちょっとしたお話
ということで、大きく2つの構成に分けてお話しようかなと思います。
前半はオタクの感想垂れ流し、後半はオタクがちょっと考えてることと、オタクの壁打ち文章になってしまいますが、どうぞお付き合いください。
それでは行くぞー!
①最近聴いた良い曲
文字通り自分が最近聴いた良い曲を数曲、紹介していきます!
「最近っていつからだよ」とはなりますが、さすがにn年前の曲を紹介したりはしないです。
さすがにね…
(でもこの間ミリシタに実装されたアマテラスはもう7年前…)
Ⅰ『Sail→Light→Sail』
視聴動画リンク
作詞:山崎寛子
作曲・編曲:福田陽司
1曲目は SideM から、2023年5月31日に発売された、THE IDOLM@STER SideM 49 ELEMENTS -11 Legenders に収録されている、『Sail→Light→Sail』 。
この曲は Ledenders の 古論クリス さんのソロ曲2曲目となります。
この曲は曲名の通り、颯爽と航海が進んでいく様子を、軽快なギターとクラップによって表現しています。(『Let's Sail Away!!!』然り、アイマスの出航曲は全部良い曲だな…)
今年の2月に行われたMOIWの後にサイスタを始めた自分にとって、古論クリス さんは 元・海洋学者 で、「天然と養殖のタイ焼きさんが~」 のセリフが気になったぐらいの印象しかないのですが、何故この曲を選んだかというと、ズバリ 歌詞 です!
空色を反射した線に 今日も太陽が落ちていく
『Sail→Light→Sail』はこの歌い出しから始まります。う~~ん、良い歌詞。
歌詞にはよく、単語の言い換え を用いることがあり、その 言い換えにどのような言葉・表現を使うのか が、歌詞の魅力の1つでもあります。
上記の歌詞は 水平線 を言い換えたフレーズになりますが、
水平線 = 空色を反射した線
と言い換えるのは、さすがに語彙が オシャレ過ぎるだろ!
やはり歌詞を読んでいくほど、作詞家の方々の表現力に感嘆するばかり…
さらに曲全体の構成を見ていくと、古論クリス の アイドルとしての新しい人生 を航海に例えて歌詞が書かれています。
1番では、古論クリス が アイドルという輝き と出会い、新しい世界に挑戦していく様子が描かれています。
そして2番では、新しい世界で出会ったファンや仲間の温かさに気付き、自分自身が
道標となって輝き・照らすことで、導ける存在になる
ことを決意する様子が描かれてます。
いや、良~~~~ッ!
これは勝手に私が SideM のアイドルたちに対して抱いているイメージなのですが、
アイドルとして輝けたからこそ、この輝きをみんなに還元したい
というものがあって、そんなバフ効果もあるのか、『Sail→Light→Sail』は自分のイメージを的確に表現している、思い入れのある曲となっています。
みんな~~!!!他にもこういう感じの SideM の曲があったらオラに教えてくれ~~~
Ⅱ『セレブレイト・スターレイル』
視聴動画リンク
作詞:八城雄太
作曲・編曲:アオワイファイ
続いて2曲目は シンデレラガールズ から、2023年6月7日に発売された、THE IDOLM@STER CINDERELLA MASTER 064-066 西園寺琴歌・八神マキノ・南条光 に収録されている、『セレブレイト・スターレイル』 。
さて、この曲は 西園寺琴歌 さんのソロ曲1曲目です。
こちらも先ほどの曲と同じ様に、自分の中の 西園寺琴歌 の印象がガラリと変わった曲になります。
お嬢様 の面もあり、どやふんす のはりきりお嬢様の面もある彼女のソロ曲。
バラード系も良いし、王道アイドルソングもありだし、どんな曲調で描かれるのかな…
かな~ かな~
どっちかな~
(ヘッドホン装着)
線路がなければ敷くの
乙女の花道は誰も止められない
~♪(朝ドラみたいなイントロ)
こっちだ~~~い!!
(嘘…この子、こんなイケイケオラオラ系だったんだ…)
と、西園寺琴歌 をあまり知らなかった自分にとっては衝撃の歌い出しとメロディでした。
彼女のことを今まで おしとやか系お嬢様 だと勝手に思っていましたが、そういえば初期SRもなんだかんだ どやふんす な表情をしていたし、その片鱗は見えていたのかもしれない。
[はりきりお嬢様]西園寺琴歌
他にも、自分が好きな歌詞がラスサビ前にあるのですが…
たとえば 隣の貴方が立ち止まっても
引っ張ってあげられる自分がいい
たとえば ひととき進む道 分かれても
もっと光って 貴方のポーラスターになりたい
ポ、ポーラスター……?
ポーラスターって、「天の北極に最も近い輝星」だし、「北の空の星々が回転しているように見える時の中心に位置する」というあの 北極星 ってこと…?
この子……強い……ッ!!
何かと星や星座に例えられがちなシンデレラガールズ ですが、その中で 星々の中心的な存在である北極星になりたい 、と主張する西園寺琴歌さんは間違いなく芯の強いアイドルだと感じました。
仲間でありライバルであるからこそ、互いに切磋琢磨して輝き合うことができるし、例え道に迷っても、自分が北極星という道しるべとなって照らしてあげる ことで、正しい方角に導くこともできる。
そうして
ぶつかって火花が散って
つながって星座になって
永遠に語り継がれる僕らの神話(ファンタジー)
やはり全ては『BEYOND THE STARLIGHT』 に通じるな…
そういえばこの曲の作詞って誰だったかな…
以上で、最近聴いた良い曲の紹介は終わりになります!
ここから先はもう一つのテーマである、「夢」に関するちょっとしたお話、になります!
======キリトリ======
ここで読んでくださった皆様、ありがとうございます。
ここからは、もう一つのテーマである「夢」について、曲を紹介していきながらオタクの感想を垂れ流していきます。
結構長めの文章なので、お腹いっぱいだよ~、という方はここでお別れだ…とは言わずにもう少しだけつき合って欲しい。
ここまで読んでいるということは、どうせ MOB 2nd Season の記事も大体読んできたんだろう。諦めて残りの文章も読んでやってください、お願いします。
②「夢」に関するちょっとしたお話
時は少し遡り4月23日、THE IDOLM@STER MILLION LIVE! 10thLIVE TOUR Act-1 Day.2にて。
マイペースユニット* が『合言葉はスタートアップ!』 を歌った。
(* 天空橋朋花 、徳川まつり 、宮尾美也 の3人から成るユニット、正式なユニット名ではない)
ライブ終演後の感想戦で、「あの子たちはそれぞれ 大きな夢 を持っているんだよな」「そうだそうだ」という話になったので、改めて『合言葉はスタートアップ!』 の歌詞を見ると、
響け 私たちの声 ステージから飛び出せ
大きな夢を いつか叶えるんだ
届け 私たちの愛 ステージからみんなへ
大きな夢 は 目の前にあるんだ
と書いてある。良い歌詞だ…
ところで、
夢ってなんだろうな…
さて本題に戻って、アイマスの曲で ”夢” について歌っている曲の中で、自分が一番好きな曲は『M@STERPIECE』 である。
MOIWで越境して5ブランドで歌ったり、直近だとミリオンのアニメ関連で、ミリシタにてイベントが開催されていたりと、何かと引っ張りだこな本楽曲。
今回はそんな『M@STERPIECE』を軸として、作詞家の yura さんの他の曲の歌詞を見ながら、”アイマスにおける夢” について話していく。
『M@STERPIECE』CDジャケット
Theater Days カードイラスト
結構長いからな!覚悟して読めよ!
(以下は全て著者の自論なので、どうか温かい目で見てやってください…)
Ⅰ『M@STERPIECE』
作詞:yura
作曲:神前暁
編曲:神前暁・高田龍一
(CDリリース:2014年1月29日)
早速『M@STERPIECE』の歌詞を見ていこう。
注目する箇所は、1番2番それぞれのサビの
(1番サビ)
夢を初めて願って
今日までどの位経っただろう
ずっと一日ずつつなげよう
夢は自分を叶える為に
生まれた証だから
きっとこの心で
私のM@STERPIECE
(2番サビ)
明日がどんな日になるか
誰だって解らないけれど
それはどんな日にも出来る事
明日は追いかけてくモノじゃなく
今へと変えてくモノ
それが自分になる
私がM@STERPIECE
という箇所。
この箇所が『M@STERPIECE』の核 となる部分であり、今後、”夢” について考えていく上で外せない要素でもある。
同値表現が多用されているので、一つ一つ見ていくと、
夢は願ってから今日までどの位、願い続けられたか
今日という一日一日をどの位、繋げられたか
この繋がりが夢であり、自分の証である
明日はどんな日になるか誰にも解らない
明日は追いかけるモノではなく、今へと変えていくモノであり、自分である
もう少し、分かりやすくまとめてみると、
①明日はどんな日にもできるからこそ、人は夢を抱くことができる
②夢というのは今日という一日一日をどの位繋げてきたか
③その繋がりが自分が生きてきた証となる
④だからこそ、明日を今日へと繋げていく
この4つの要素にまとめることができます。
これら4つ(特に②~④)を繰り返して、自分の証である ”アイドルの輝き” を増していくことが、”自分の夢を叶えていくことに繋がる” と、私は考えます。
アイマスにおける夢とは何か、少なくとも1つの解釈としてyuraさんの歌詞から読み取ることができたかなと思います。
それでは、『M@STERPIECE』以外のyuraさん作詞の曲で、夢についての描写が描かれている曲はないか、ここからは調査をした中でいくつか、ピックアップしながら紹介していこうと思います。
Ⅱ『GO MY WAY!!』
作詞:yura
作編曲:神前暁
(CDリリース:2007年1月31日)
最初に紹介するのは、ごまえーの『GO MY WAY!!』です。
注目ポイントは1番サビ前の
未来は誰にも見えないモノ
だから誰もが夢を見てる
という箇所。
先ほど紹介した『M@STERPIECE』の
明日がどんな日になるか
誰だって解らないけれど
それはどんな日にも出来る事
と非常に似ています。
リリース日等も考慮すると、恐らくyuraさんの中での夢に対するイメージの基礎部分は、かなり早い段階から構築されていたのかと考えられます。
Ⅲ『YES♪』
作詞:yura
作編曲:若林充
(CDリリース:2008年5月14日)
次に紹介するのは、『YES♪』。
察しの良い人はピンと来るかもしれませんが、個人的には『M@STERPIECE』のベースになった曲ではないか と考えています。
実は『THE IDOLM@STER MOVIE 輝きの向こう側へ!』の中で描写されています。
実際に劇中歌として歌われたわけではなく、『ラムネ色 青春』の劇中歌の中で、天海春香 と菊地真 が後輩組の前で歌を披露するシーンがあります。
その歌った曲こそが『YES♪』です。
詳しくは、『THE IDOLM@STER MOVIE 輝きの向こう側へ 0+』というコミックスで描かれているので、興味がある人は是非読んでみてください。
他にも『M@STERPIECE』の歌詞を見てみると、1番の歌い出しには、
YES →幾つもの思い出達
まぶしい今日の光へ
YES ☆たったひとつだけの未来
誇らしい今日の翼へ
と書かれています。
なんだァ…その露骨な大文字のYESは…
なんだァ…そのYESの後の良くわからない記号は…
明らかに『YES♪』意識してるだろ!
と、思い込みが激しくなってしまいますが、『YES♪』を歌うシーンを『M@STERPIECE』が歌われる映画の中にわざわざ入れている辺り、制作陣の中で少なからずの意図はあるのではないかな…と個人的に思っています。
さて、本題の注目ポイントですが、1番2番それぞれのサビの
(1番サビ)
YES♪
広い空のような
みんな夢を見てる
そして叶えてく
だから未来がある
YES♪
もし今日に意味があれば
ひとつだけでいい
どうか明日になる為であれ
いいでしょ神様
(2番サビ)
YES♪
長い道のような
みんな愛を抱いて
やがて繋がって
だから私がいる
YES♪
もし明日に意味があれば
ひとつだけでいい
どうか今日になる為であれ
どうでしょ神様
という箇所です。
少し歌詞の内容をまとめてみると、
・みんな夢を見て叶えていくから未来がある
・今日に意味があるなら、明日になる為であってほしい
・みんな愛を抱いて繋がっているから私がいる
・明日に意味があるなら、今日になる為であってほしい
となります。
ここで、『M@STERPIECE』でまとめた4つの要素を再度見ていくと、
①明日はどんな日にもできるからこそ、人は夢を抱くことができる
②夢というのは今日という一日一日をどの位繋げてきたか
③その繋がりが自分が生きてきた証となる
④だからこそ、明日を今日へと繋げていく
比べてみると、”夢” ”今日” ”明日” などの関連したワードや、共通した内容が見られるかと思います。
自分は『YES♪』は昔のASの曲の1つだな、という認識しかなかったのですが、ムビマスの件を知ってから改めて聴き直してみると、『M@STERPIECE』と切っても切れない関係にある曲だなと感じるようになりました。
いつかの合同ライブで聴きたい曲ですね。
Ⅳ『チクタク』
作詞:白瀬彩(yura)
作曲:Asu
編曲:関淳二郎
(CDリリース:2011年2月19日)
続いて『チクタク』を紹介したいと思います。
この曲はアイドルを ”時計の針” に例えて描かれた歌詞が特徴です。
早速注目ポイントを見ていくと、ラスサビ前のCメロの
「夢」は「今」を願う
「今」は「夢」を願う
「時間」は「夢」と「今」を抱いて
どこまでだって(信じてるから)
いつまでだって(描いてくから)
永遠に向かって…
さあ歩き出そう
自分らしく
今日を刻んでゆくから…
という箇所です。
今日という日を一秒一秒まっすぐ進むことで、明日になると同時に、また新しい今日の始まりになる。
そうして今日という一日一日を自分らしく刻んでいくことで、夢へと繋がっていく。
「一日一日を繋げていく」や「明日を今日へと繋げていく」といった『M@STERPIECE』の解釈を、時計という観点から観ると、また違った面白さを感じることができる1曲になります。
Ⅴ:『翼』
作詞:yura
作編曲:神前暁
(CDリリース:2022/3/26)
最後は、漫画『朝焼けは黄金色 THE IDOLM@STER』から『翼』です。
「MUSIC ON THE RADIO」で聴いた方がいるかもしれませんが、この曲の作詞は 約15年前(2007年)には既に作詞されていた曲 であり、同じ音無小鳥さんのソロ1曲目の『空』よりも前の作詞になります。
2007年の時点で書かれた歌詞であることを考慮しつつ、歌詞を見ていくと、
(1番)
人は皆いつの日か夢を願うでしょう
もし心から未来描いたら
きっと叶ってきますように
今になりますように
一歩ずつ一歩ずつ勧め
(1番サビ)
私の夢羽ばたいて行け
果てしない大空目指して
両手を高く広げて飛び立とう
心とはまるで明日への翼
となります。
yuraさんも自身のX(旧Twitter)にて
と発言しています。
他にも、「もし心から未来描いたら」や「心とはまるで明日への翼」などの歌詞が、『M@STERPIECE』の「きっとこの心で 私のM@STERPIECE」に繋がるなど、関連している箇所も見られます。
また、『翼』は本来、音無小鳥の母親である 音無琴美が歌う予定であった曲 でしたが、理由があって音無琴美は アイドルを辞める こととなりました。
夢を諦めざるをえなかったアイドルの視点 が2番では描かれています。
(2番)
本当の翼
私にあれば
どこまでも飛んでみたい
叶う事ないと
解ってるけれど
でもそれが素直な想い
しかし、ラスサビにかけては、陰からアイドルたちを支える事務員である音無小鳥の目線で描かれます。
『翼』の最後は、夢を目指す全てのアイドルに向けた応援歌 でもあるわけです。
(Cメロ)
夢見たなら願ってごらん
自由に素直になればいい
一歩ずつ一日を始めよう
ほら過去を超えて
今が超えてく
翼生えた様に新しい世界に向かって
全ての夢羽ばたいて行け
CDリリースするにあたって、多少の書き直しはあるとは思いますが、それでも「アイドルの夢」についてのyuraさんの解釈が 15年前には既にできていた と考えると、ただただ凄いと言うしかありません。
Ⅵ まとめ
ここまで「アイマスにおける夢」について、『M@STERPIECE』を中心としながら曲を紹介しつつ、自分の感想を垂れ流してきました。
『M@STERPIECE』のパートでも、自分の証である ”アイドルの輝き” を少しづつ増していくことが、”自分の夢を叶えていくことに繋がる” と話しました。
ここで重要な事として、全てのアイドルにとって必ずしも、
アイドルとして輝く= 自分の夢 であるとは限らない
ことです。
アイドルとして輝くことは手段であって、決してゴールではない、ということです。
「なりたい自分になる」、「メッセージを伝えたい」などといった 個人の夢を尊重することが、アイドルたちに更なる一歩を踏ませる大事なこと だと僕は思います。
なんか説教臭くなってしまったが、要するに『M@STERPIECE』最高~~、ってことです。
じゃあ僕、ミリシタのイベントに戻るから…
おわりに
こんな駄文のクソ長文章につき合ってくださりありがとうございました。
MOB 2nd Season 最後の記事なのに、オタクの感想駄々洩れグダグダ記事になってしまった…
弊会のMOB企画は、ふんわりしている曲のイメージを自分の言葉で言語化できる良い機会です。
頭の整理にもなるし、普段聴いてなかった曲を聴き直したりすることで得る新たな発見など、やはり良い企画だ。企画者、ありがとう。
3rd Seasonが来る前には私は卒業してしまうのですが、もしよかったら次の Season の記事もよろしくお願いします。
それでは、
最後までお付き合いいただいた皆さま、
弊会の編集の方々、
何回も〆切を無視して長文記事を送ったゴミカス著者を許してくれた編集の方々、
お疲れ様でした!そして、ありがとうございました!
(Dorao)