研究結果:食事にナッツを加えると、脳に良い影響がある
2022年03月02日(水) 記入者: Joven Gray

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最近の研究で、ナッツ類を食事に多く取り入れると、認知、治癒、学習、記憶力を向上させるスーパーフードとして、脳に効果が有る事が明らかになりました。

 

ロマリンダ大学の研究者達は、アーモンド・カシューナッツ・ピーナッツ・ペカン・ピスタチオ・クルミ6種類のナッツが、脳の重要な機能に関連する脳波の周波数に与える影響を比較しました。

 

  


研究チームは、脳波計(EEGを用いて、被験者がナッツを摂取する事によって生じる脳波を測定することができた。

 

 

研究チームは、頭皮の9つの領域(大脳皮質の機能と相関する領域)から脳波の波形を記録しました。

 

 

その結果、ピスタチオを常食している人が、最も多くのガンマ波反応を示して居る事が判った

 

 

研究チームは、ピスタチオから生じるガンマ波は、認知処理・情報保持・学習・知覚・睡眠中の急速眼球運動に関連するものであると指摘しています。

 

 

一方、ピーナッツを食べる人からは、最も多くのデルタ反応が記録された。

 

ピーナッツを食べる事に関連する反応は、免疫・自然治癒・深い睡眠に関連するものであった。

 

ピーナッツは、豆類であるにも関らず、この研究に加えた。

「この研究は」

ナッツ類が体の他の部分と同様に」

脳にも良いことを実証し」

重要な有益な知見を提供します」

 

と、この研究の主執筆者で、同大学のアライド・ヘルス・プロフェッションズ学部の研究担当副学部長であるリー・バーク博士は述べました。

 

  


バーク博士は、ナッツ類によって脳波の出る量や種類は異なるものの、研究対象となったナッツ類は全てて抗酸化物質を多く含んでおり慢性疾患の発症に繋がる酸化ストレスの予防に不可欠であると付け加えています。

 

また、ナッツに含まれる抗酸化物質には、心臓保護作用、抗がん作用、抗炎症作用があるとも述べている。

 

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研究者らは報告書の中で、ナッツの脳機能への影響に注目したのは、これらの食品はフラボノイドの良い供給源であるが、ナッツのフラボノイド神経認知、神経細胞の同期、記憶、想起、気分、行動などに及ぼす影響については未だ十分な情報が無い為だと説明している。

 

 

しかし、研究チームがこの研究に先立って知っていたのは、ナッツ等の食品由来フラボノイドが、脳内、特に学習と記憶が行われる海馬領域に浸透・蓄積することであった。

ナッツ類はメンタルヘルスも高める

 

ナッツは脳機能を高めるだけでなく、心の健康を促進する可能性も示しています。

ある研究では、クルミの摂取がうつ病の軽減に繋がったとされています。

 

 

26,000人以上の人が食事パターン、特にクルミの消費量について情報を提出しました。

 

研究者は、参加者が回答したアンケートに基づいて、うつ病のスコアを記録しました。

研究者がデータを分析した処、クルミを常食している人は、クルミを食べない人よりも、うつ病のスコアが低い事が判りました。

 

更に、クルミの消費者は、物事により興味を持ち、絶望感を感じず、よりエネルギッシュで、集中力があり、より楽観的であると報告しています。

 

クルミを割る生意気なリス

 

これらの結果から、研究者は、ナッツを食べる事は精神衛生上有益であると結論付けました。

 

しかし、特にクルミは、うつ症状の軽減に最も高い効果があると強調しています。

結論として」

「過去10年間の米国人口の代表サンプルにおいて」

ナッツ類、特にクルミの摂取と」

「より少ない、より頻繁な抑うつ症状との間に」

一貫した関連が観察されました」

 

「この関連は男女を問わず」

「一貫していたが」

「男性よりも」

女性で一貫して強かった

 

クルミの消費者の」

うつ病スコアが低いのは」

集中力の向上」

エネルギーレベルの向上」

物事に対する興味の向上」

発話や動作の速度に対する」

自己制御の向上に」

「起因する様です」

 

と、研究者は報告書に書いています。