ポートランドの住民は、911コール（緊急電話番号）の応答まで５分以上待たなければなりません
2021年9月16日（木） by：アルセニオ・トレドTags: 911 calls, big government, Collapse, crime, crime wave, criminals, insanity, lawlessness, national security, Police, police defunding, Portland, shootings, violence
ポートランドの住民は、緊急事態を報告する為に911に電話をかけようとすると、ディスパッチャーが電話に出るまで増々長い時間待たなければなりません。
市当局によると、このシステムは 「手に負えない」「壊れている」との事です。
地元メディア「The Oregonian」の取材に応じたポートランド市民は、電話に出るまで2分以上待たされたと報告しています。
これは、国の基準である15秒から20秒をはるかに超えています。
ポートランドの犯罪の波が911の待ち時間を悪化させる
ポートランドの派出所の状況は、市内の凶悪犯罪の波によって悪化しています。9月4日、ポートランド北西部のパール地区にあるレストランで銃撃戦が発生したとき、911の待ち時間が急増しました。
この銃撃戦は、昼下がりの人ごみの中で、2つの犯罪者グループがお互いに発砲していたものでした。幸い、ポートランド警察局によると、撃たれた人はいませんでしたが、大人の女性1人と10代の男性2人が銃撃戦で命に別状のない怪我を負いました。
この日の911ディスパッチャーの平均待ち時間は7分半以上に上りました。あるポートランド市民はソーシャルメディアで、銃撃戦の報告のために911に電話したところ、9分以上も待たされたと書いています。
銃撃戦があったとき、1ブロック先で働いていた従業員のケビン・ホームズは、911番通報の待ち時間が長いことを知っても驚かなかったと言います。
「この街では、必要な助けが得られないことはわかっているはずだ」と語った。
オレゴニアン誌に寄稿したマキシン・バーンスタインは、パール地区での銃撃事件を "市の緊急通報システムを悩ませる深刻な問題の最新の例 "と呼んだ。
ポートランド市の緊急通信局（BEC）のボブ・コッツィー局長は、今回の遅延を「受け入れがたい」とし、緊急性のない電話を他の派遣局に振り分けるなど、市は早急に解決策を見つける必要があると述べた。
「恐ろしいことだと思います、他に言いようがありません」
コッツィーさんによると、ポートランドの緊急出動局は、大幅な人員不足に陥っているという。この半年の間に、何十人もの社員が退職、長期休暇、辞職、他のポジションへの昇進をしています。
また、新入社員のトレーニングにも多くの時間がかかっています。コッツィーによると、新しく採用した人の多くはまだトレーニング中とのこと。緊急性のない医療通報に出動する消防車の数を減らすために導入された新しい医療・火災トリアージプロトコルは複雑で、習得には時間がかかります。
BECには106人のコールテイカーとディスパッチャーがいて、911と非緊急コールの両方を扱っている。コージーの社員のうち8人はまだ研修中である。局には、市から128人のフルタイムのポジションを確保するための十分な資金がありますが、コッツィーさんは残りの22人の枠を埋めることができません。
その一方で、ポートランドの犯罪の多発も状況を悪化させている。パール地区の銃撃戦の日だけでも、BECは銃撃戦の第一報から30分後に、緊急・非緊急を問わず約115件の通報を処理しました。
BECのダン・ドゥーシット広報担当者によると、そのうち20数件が銃撃事件に関連したものだったという。
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コッツィー氏の説明によると、同局は年間約100万件の電話を受けなければならず、そのうち55万件が緊急の911番通報で、残りの45万件が非緊急の通報だという。これらの電話は、銃撃事件や車の徘徊など様々です。
BECのデータによると、年初から911コールの応答時間が長くなっています。3月には、派遣局が応答するまでに5分以上かかった911コールはわずか8件でした。
この数字は5月になると急激に増加し、221件の電話が5分以上かかっています。7月にはこれが倍の574件になります。
また、BECが受ける電話の数も、2020年に比べて週によって20～45％増加しています。
例えば、昨年7月、BECは合計63,573件の911番通報を受けました。これは、2020年7月に比べて22％のジャンプとなります。それに比べて、2020年7月の911コールは、2019年7月に比べて2パーセントしか増加していません。
「我々はボトルネックに陥っている 」とコージーは言う。「ボトルネックを解消したい」
彼の局が提案する解決策は、市の311システムを拡大することだ。市の311番号は、住民が医療、消防、警察などの対応を必要とする非緊急事態のために電話をかける窓口だ。
残念なことに、この番号は平日の午前8時から午後5時までしか受け付けていません。コッツィーは、311の電話を24時間体制にしたいと考えています。そうすれば、911ラインの負担が大幅に軽減されます。
