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過去記事を手直ししました。
浪人時代に愛読して、とても参考になった
京大の名物教授、森毅先生(故人)の「数学受験術指南」
数学受験術指南 (中公新書 (607))
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浪人するにあたって最大の課題は、
つかみどころのない京大数学をどう攻略したものか・・・?
という疑問に答えてくれました。
↑念のため1990年代のことです。
この本には、どんな問題集をどれだけ解けばいい、などのアドバイスは一切ありません。
代わりに、今でも好きな言葉
わからなさを頭の中で飼っておく
私の経験では、よくわからない問題を頭の中で放牧しておくと、
あるとき「分かった!」ってことがあります。
このためには、頭に適当なスキマが必要で、あんまりぎちぎちに詰め込んではいけません。
森毅流では、問題を多くこなす必要はないと言います。
たくさん問題をこなそうとするのは、本番でやったことのある問題が出るかもしれないという幻想から来ています。
強迫的になって分厚いのを三周するとか、「こなす」方に神経がいきがちですね。
本番では、どうせわからない問題が出る
そこは、諦めましょう笑
そして、分からないなりに攻略するやり方を身につける方が現実的です。
森毅先生の意見ではなく私の解釈です。
一つの問題について、いろんな方向から検討する方が、力が付く。
別のやり方はないか、考えてみる。
途中でつまづき、立ち直ったときには、その転回点から一般的な教訓がくみ取れるかもしれない。
一つの問題からいくつものことが、学べます。
のようなことが書かれています。
私の経験では、入試本番は最後まで怖かった。
他教科を侮るわけではないのですが、数学の恐怖感は質が違います。
「分からない問題ばかり並んでいたらどうしよう?」
手も足も出ない事態がまた起こったらどうしよう。
だからって、やたらめったら量をこなしても疲れます。
対処力を付けようとしました。
変なお題を、どこからどう突破するか。視点を変えて、あちこちから見るとか。
この本には、まだまだ役立つ教訓がいっぱい。
受験生時代に、あんなことやこんなことが響きました。今も納得です。
正解を急ぐな
「手がかりを求めたり、行き詰って別の道を探したり、それが数学の力であり、受験本番の力でもある。
なるたけ、その過程を大事にしないとソンだ。
受験勉強のうまいかどうかは、この正解以前の段階を、どう利用しているかにかかる。
そのためには、正解を目標とする以外に、正解に達する以前の過程の、自分を観察すると良い。
手がかりの見つけ方、その利用の仕方、行き詰ったときの転換のタイミング、今までの失敗を総括しての新しい道へのとっかかり、
それらは受験参考書に書いてあるものでもないし、参考書から教わると言うのも困難なものだ。
むしろ、自分の経験から、そうしたコツを身に付けるものだ。」
・・・しびれる
自分が数学得意だとは決して言いませんが、これは実行しました。
逆に、生徒さんを見ていると、えらくあっさり終わってしまうなと思うことが多い。
この部分は教えるのが困難です。
受験技術に徹すると意外に奥深い
数学的思考だとか論理だとか、「高尚な」理由で数学に興味があると言う方に時々出会いますが、
実際に勉強し始めたのを寡聞にして知りません。
そして、
時間を気にするな
とことん考えること。何日も、徹夜したって構わない。他のすべてを放棄して打ち込むこと。
規則的なお勉強なんてくそくらえ!とまでおっしゃっています笑
数学好きになるチャンスを逃すなと。
優等生タイプとは程遠い
でもそういう態度、私は好きです。
「時間に対して徹底的に自由にやっておいた方が、受験数学として時間をコントロールする二も有利になる。自己を徹底して自由にした経験がなくっちゃ、自己をコントロールすることなんて、できっこない。」
受験生って忙しいのですが、忙中閑あり。
他教科の手を抜いて時間を作り、たまにじっくり延々と考えていました。脳から変な汁を出して笑
数学キレキレの理工系学生がしれっと「コツコツ勉強しても数学は伸びないよ」
と言ったのは、おそらくこの意味だと思います。
えっ、そんなぁ。「まずは質より量」って聞いたけど?
段階によります。
ご自分が量をこなす段階なのか質を考える段階なのか、お話うかがいます。
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最後までお読みいただきありがとうございます。
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