”育ててもらった恩なんてない世界へ”

ご訪問ありがとうございます。

木代明子さんをリブログします。

最近、アルバイト先の訪問リハビリの事業所で

スタッフの妊娠が相次ぎました。

とってもめでたいけど、正直、小さな事業所だとやりくりが大変そうです。

でもそれは、今まで女性だけに押し付けてきた

妊娠、出産、子育てに関するコストを

社会全体で共有してこうよ、って流れになってきた、移行期の摩擦みたいなものだと思ってます。

やりくり大変→マタハラ

なんていうひどい職場じゃなくてよかった。

確かに、私の母の子育て環境はめちゃくちゃ大変で、苦労が多く、辛かったと思う。

夫は仕事人間で、朝から夜までいない。

実家から５００キロ離れた場所で、友人もいない。

本当に、大変で辛かったと思う。

その救いのなさとか、私が生まれたばかりの頃は「この子を愛そう」と思ってたこととか、写真を見るとすごく感じるようになりました。

私の母が置かれた状況とそっくりです。

母親が過酷な環境で子育てすると、必ず子供にしわ寄せがいきますよね。。。

木代さんはいくつか年下だと思うのだけど、おそらく、幼い頃は「母親神話」全盛

母親なら疲れ知らずで愛情を注ぐのが当たり前とみなされ、救いを求めることすらできない。

泣き言は、

「母親なんだからしっかりしなさい！」

でおしまい。

でも、だからって

育ててもらった恩、という言葉は使いたくありません。

その大変さを労わる気持ちと、『育ててもらった恩』説は別物だとやっぱり思う。

　　　

親子関係は最初に出会う権力関係、権力構造でもあると思います。

圧倒的に弱くて、絶え間ないケアがないと生きていけない存在を

１００％親のエゴ、親の勝手でこの世に爆誕させるわけです。

そんなふうにこの世に無断で送り込まれた子どもが、「育ててもらった恩」って。

すごい搾取とねじれがあるような気がしてならない。

　　

すごーい。

よくぞ言ってくれた❣

ノーベル賞差し上げます（勝手に）

「育ててもらった恩」という言葉に何とも言えない押しつけがましさを感じます。

その理由が言語化されました。

そうそう、そうなのよ。

親がこの世に子どもを（私を）送り込みました。

親子関係を権力関係と呼ぶのに抵抗がある人もいるかと思います。

愛情あふれる関係とか。

親子の絆とか

そういう側面もあるんでしょうけど、

特に幼い頃は、親子に圧倒的な力の差があります。

親の資質や状況によっては、虐待事件などが起こります。

親の愛情は有限であり、親子関係は権力関係だと認識した方が、現実的な支援ができると思います。

子供がいる方からのコメントが秀逸でした。

最初の子どもが生まれた時「子を持って知る親の恩」と周囲の年長者からよく言われました。

が、私と夫が感じていたのは「子を持って知る子の恩」でした。

多くの人にとって、親になるのは多分、素晴らしい体験なんでしょう。

でも、

余りにもハードな人生を送った人が課題を持ち越した場合、厳しい試練になるかもしれません。

今の日本は、すべては生んだ母親の自己責任みたいな冷たさがあるから、なおさら。

私についていえば、子供を作らなくてよかった。身体的、精神的、金銭的に耐えられなかったと思うから。

違う形で未来世代に関われたらいいよね。

喜びから子どもを望んで、しっかり心、体、お金、仕事の準備をしてから産める人が増える。

心身の余裕を感じられるような子育て環境が増える。

親は子どもからのギフトを目一杯受け取り、しっかり養育する。

私が生きてる間は無理かもしれないけど、いつかそんな世界が実現したら良いなと思います。

今は、子育てしてる人や、いつか子どもが欲しいと思う人の

心身の健康のサポートをすることで

そんな世界の実現に寄与していきたいと思っています。