TC隊長 -4ページ目

北海道一周 「リバイバル急行エルム号」 ①

添乗員の隊長ですっ!





クソ忙しい仕事が今日で一区切りついた瞬間に風邪ひいちまった汗



仕事中は絶対風邪ひかないのですけどねぇ~
(>_<)





で、
続きですが相変わらずマニアックな記事となります汗



なかなか更新が進まなかったリバイバル急行シリーズですが、
とうとう終盤となりました。



つーか、どんだけ放置しとんのよ汗汗








さて、

3日間をかけて「ニセコ」「狩勝」「大雪」と往年の列車名を引っ提げロングランしてきた北海道一周リバイバル急行列車ですが、
4日目最終日は「急行エルム号」ですっ!



この名前、フツーの人はもとより鉄道ファンにもあまり馴染みの無い列車名かも知れません。

(ちょっとマイナーですからパー)



「そんなことはないっ!」
ι(`ロ´)ノ

と、仰るファンの中には寝台特急エルム号と混同されてる人も少なからずいらっしゃるかも知れません。





ここで本題の急行エルム号ではなく、
「寝台特急エルム号」についてお話しておきますパー




一昔前に本州と北海道を結ぶ青函トンネルが開通し、
上野~札幌間に「寝台特急北斗星」が鳴り物入りで運行開始されました。

(ヒューヒューーッ!ドンドンドンドンッ!パチパチパチパチッ音符)



しかし、青函トンネルブームにのっかって一日3往復運転をしていたにも関わらず満員御礼大盛況で乗りあぶれる人が続出あせる

そんな溢れた人々を救済?しようという主旨で北斗星を補完する形で「寝台特急エルム号」が走り出しました。



つまり、北斗星のチケットを取れなかった不幸な輩はコレでも乗ってろやっ!
みたいにオマケで走らせた汗



「北斗星」は個室寝台車両がズラリと並び、食堂車やロビーカー等も連結された泣く子も黙る豪華編成でしたが、
「エルム」はオールB寝台で寝るだけのショボい編成で、
違う意味でビビらせてくれました
( ̄▽ ̄;)



ただ、ほんの一時でしたがエルムがデラックススリーパー車両(夢空間車両)を連結して走った時期がありまして、
その時ばかりは北斗星を凌ぐ編成となり更にビビらせてくれたものです汗


個室料金だけで\100000の王様みたいな部屋とか、
ピアノやバーカウンターカクテルグラスのあるオリエント急行みたいなサロンカーとか、
食べているのが恥ずかしくなるほどバカデカイ窓のついたレストランカー(食堂車)が連結されて話題騒然となった時もあります汗



隊長もそのバカデカイ窓のついたレストランカーでフランス料理を食した(しょくした)ことがありますが、
使い慣れないフォークやナイフをカチャカチャいわせながら野郎ひとりで食べてる自分の姿はなんともコッパズカシイものでした汗



やはり見映えのする綺麗なネーチャンでも連れてデカイ窓からそのネーチャン見せびらかすくらいの勢いで乗るバブリーな列車でしたなパー

(以後もネーチャンと乗る夢は実現しませんでしたがしょぼん)





本題の急行エルム号ですが、昭和の時代に函館~札幌を海線経由(室蘭とか苫小牧とか)で結んでいた急行列車の名前です!

先の寝台特急エルム号の「エルム」の名は、
急行エルムの名を引き継いで復活したものでした。



他に昭和の函館起点の急行列車といえば、
エルム・ニセコ・すずらん・まりも・ていね・利尻・宗谷等々ズラリと名前が浮かんできますなパー
















前夜の札幌駅
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それまで3日間添乗してきたリバイバル急行列車の興奮が覚めやらず、
あまり眠ることが出来ませんでした
(+.+)..zzZZ



ツアー最終日へ向けての緊張感、責任感、期待感、
そしてこの仕事が巡ってきたことへの感謝の気持ち。。





頭がグルグル廻ってたら朝になっちまったあせる





7月4日、朝
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札幌駅改札口の電光掲示板には既に異彩を放つ列車名が、、
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[急行エルム]
[EXPRESS ELM]
交互に繰り返し表示されますショック!
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こりゃマブいなキラキラ





隊長のお客様達はかなり早くからホームにいらしていたようで、
ひっきりなし出入りする列車の撮影に余念がない!







一般観光ツアーでジイサンバアサンおっちゃんおばちゃんを引き連れて朝から列車を利用る場合は、
添乗員は先ずホテルのロビーにお客様に全員集合して頂いて、
点呼を取ってから駅に引率するのが一般的です。


間違って各自で駅集合なんかにしますとジイサンバアサンは100%路頭に迷い行方不明になりますしあせる
添乗員が楽してると誤解を生んだりもしますしょぼん



しかし、今回のように鉄道ファン主体のマニアックなツアーの場合はホテルのロビーで集合なんか行うと逆にクレームになってしまいますので大概ホッタラカシです汗

勝手に駅へ行って勝手に列車に乗って頂き、
列車が発車する時に隊長は点呼を取る感じですねガーン

仮に列車に乗り遅れたお客様がいても本人は慌てることなく違う列車で追いかけてきますし、
とにかく早朝から駅周辺で列車の写真を撮りたいわけですよパー











通勤列車が大方ハケて朝の喧騒が一段落した頃、、





キーン音符コーン音符ケーーン音符音符





列車の入線を知らせるオルゴールが鳴り、
けたたましくもちょっと誇らしげな声で



「ハイ4番線ご注意くださ~いっビックリマーク
急行エルム号入線致しま~すっ!!
白線の内側までお下がりくださ~い!!

ハイさがってさがってーーっ!!
列車入りまーーすっ!!むかっ




ピョーーッ音符
(汽笛)



デデッ!
チチッ!
デデッ!

デデッ!
チチッ!
デデッ!
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デテン
デテン!



デテン
デテン!
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デ テ ン
デ テ ン!

デ テ ン
デ テ ン!

デ テ ン
デ テ ン!


デ テ ン

デ テ ン!



プシュ~~~ッ



「4番線到着の列車は北海道一周リバイバル急行エルム号ですっビックリマーク

全車指定席ですビックリマーク

指定券をお持ちでない方はご乗車になれませんのでご注意くださいっビックリマーク

本日の指定券は全て売り切れとなっておりま~す!!





このリバイバル急行列車シリーズは座席の殆どが旅行会社の団体様に独占されておりまして、
一般のお客さんへの売り出しはたった40席ちょっとなのでした汗



隊長はツアー客とは関係無い一般客の車両へ出向きまして、
一通りお客様のお顔をチェックしますショック!



これには理由がありまして、
もしかしたら過去にツアーに参加してくださった常連様が、
今回は一般客として乗車してるかも知れないからです。





そしたら、いましたいました
^^;





お客様

「あ"ぁ~っ!添乗員さん久しぶり~ニコニコ
毎回イベント列車の添乗員してますよねぇ~アップニコニコ


隊長

「あ"~いやいや^^;
おかげさまで^^;

エルムのチケット取れたんですねぇアップアップビックリマーク
い"やぁ~っ
いがったいがった^^;

プラチナチケットですからねっビックリマーク

何かあったら声かけてくださいね~!」
(^^)





他にも顔馴染みさんがおりまして

「£%&*@☆‥※∧Ψ(゚゚)?」

「※〓〒%#&*□◎Ψ(^^)」

なんて会話しておりましたらあっという間に発車時刻にあせる





ピロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロ音符
(発車ベル)



「4番線より北海道一周
リバイバル急行エルム号
間もなく発車いたしま~すっ!」





9時27分





カァーッ雷(無線の音)



「こちら9912列車車掌!
9912列車運転士さんどぉーぞぉーアップ?」



カァーッ雷



「ハイこちら9912列車運転士!」



カァーッ雷



「9912列車 発車ぁ~~ビックリマーク




ピョーーーッ音符





プシュ~~ッ





デ テ ン

デ テ ン





デ テ ン

デ テ ン




デ テ ン
デ テ ン



デ テ ン
デ テ ン





ピョーーッ音符





キンコンカンコンケンコンカンコン音符
(車内オルゴール)





「皆様 おはようございます

本日も ジェイアール北海道をご利用くださいまして まことにありがとうございます

デテン
デテン

この列車は 北海道一周 リバイバル急行 エルム号 函館行きです

車5両で運転しております
デテン
デテン

全車指定席です」



ピョイーッ音符

ゴォ~~~~~デデンデデン!オ~~~~デデンデデン!オ~~~~デデンデデン!

(鉄橋走行中)



カンカンカンカンカンカン音符

(踏切通過)



ピョーッ音符
シュゴォーーーーーーーーーーーーーーーーーーッビックリマーク

(快速列車とスレ違い)



ピョーッ音符
シュゴォーーヒュヒュンーーヒュヒュンヒュンヒュンゴォーーヒュンヒュンゴォーヒュヒュンヒュヒュン!
(コンテナ列車とスレ違い)



バキッ!!あせる
(;_;)

(寝台車両通路の扉が反対側から勢いよく開けられて隊長の顔面にヒットした音しょぼん)





隊長は涙目のまま自分のお客様の車両を廻り



「おはよーございますっ!
(^^)

早速ですがJR北海道ツアーでご参加の皆様には急行エルム号記念乗車券をお配りしてまいりま~す
(^^)



ハイハイ
どーぞどーぞ音符

いやいや今日も晴れていがったですね~
(^^)



○○さん!さっき4番線からスーパーおおぞら狙ってたでしょう
(゚゚)?

いい写真撮れましたかぁアップ
(^^)



○○さん!711系の乗り心地はどーでしたか
(゚゚)?
デビュー当時はあやつの加速の良さに驚いたものですけどね~!
(^^)



お゙っ?○○さん朝っぱらからSL弁当すかっ
(^^)
豪華ですね~アップ

え゙っ
(゚゚)?

函館でオススメの駅弁ですか?

そうですねぇ~、
もし魚が苦手じゃないのでしたら[みがき鰊弁当]がいいと思いますよ
(^^)

北海道は魚介類を使った弁当が豊富ですが、
もともとは鰊(にしん)で栄えた土地でもありますから~

え゙っ
(゚゚)?

あ゙~っ、確かに鰊は骨が多いですけれど、
弁当の鰊は甘露煮ですから全く気になりませんよ!
それに絶妙な塩味のカズノコも入ってまして、酒の肴にもなると好評なんです!
(^^)



あ"っ!○○さん!!
なに寝てるんすかっ
ι(`ロ´)ノ

だからあれほど深酒に気を付けてくださいって言ったのに~
(T_T)

せっかくの急行列車で寝ないでくださいね
ι(`ロ´)ノ





隊長が一通りお客様のご機嫌を伺い、
車掌や企画担当者と軽く打ち合わせを済ませた頃にはもう苫小牧駅が近づいてきましたあせる



ホームで駅弁を積み込みますあせる

苫小牧名物[ほっきめし]弁当です
(*゜▽゜)_□
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北海道でほっき貝を使ったものとしては他に室蘭本線母恋駅の[母恋めし]などがありますね!



母恋めしは隊長の好きな北海道駅弁トップ4に入っています。



因みに

1位 遠軽駅[カニめし]
2位 池田駅[ステーキ弁当]
3位 函館駅[みがき鰊弁当]

です^^;





昼にはまだ早いですが、とにかく弁当をサッサと配ってしまいますあせる

鉄道ファンには朝昼夕といった区切り無く配るのですあせる

出来れば列車がホームを離れる前にショック!あせる



食べる食べないは別として、
弁当が売られてる窓越しの駅と一緒に弁当パッケージの写真を撮りたいとか、
個人のブログ等に弁当の内容を直ぐに掲載したいとか、
食べ物が手元にないと落ち着かない人とか、
単にすぐ食いたい人とか汗

一般的な概念を捨てきれない観光ツアーの添乗員には出来ない仕事です(笑)



昼時になりまして、他のツアー団体のお客様がようやく弁当パッケージをガサゴソと開き出した頃、
隊長のお客様達は既にツマヨウジでシーシーしてました
^^;



東室蘭に到着しましたが、文字数制限ギリギリなので続きへ汗
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北海道一週 「リバイバル急行大雪号」 ③ 一万円札と弟を守れ!

つづき








ピロロロロロロロロロロロロロロロロ音符
(発車ベル)








14時32分








北海道一周急行大雪号
間もなく発車いたしま~すっ!





隊長

「ホレッお客さんっあせる
早く乗って乗ってぇ~あせるあせる

次の上川駅でも長時間停車あるからさぁ~あせる

またそこで写真撮ればいいっしょあせる

ホレホレッ!」
(゜ロ゜)あせる





ピョーーーーーーーッ音符




デ テ ン デ テ ン

デ テ ン デ テ ン!




デ テ ン デ テ ン

デ テ ン デ テ ン!





ピョーーーッ音符





ガシャゴショ
ガシャゴショ
ガタタンガタン!

(ダブルクロスポイントレール通過音)





デテン デテン

デテン デテン!





デテン デテン

デテン デテン!





キンコンカンコンケンコンカンコン音符音符

(車内オルゴール)





「皆さま 北海道一週 急行大雪号 ただいま遠軽駅を2分遅れで発車しましたあせる





汗





(だから早く乗ってって言ったのにしょぼん
客車急行は時間を挽回するのがキツイのですよパー)




スイッチバックした急行大雪はまず「がんぼう岩」の麓を通り過ぎます!

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岩の上で数人がカメラ構えてましたが写メだと分からないかな?
^^;





瀬戸瀬(せとせ)駅が近づいてくると湧別川を横断します。
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橋のたもとに鉄道ファンが挟まるようにカメラ構えていて笑えます
^^;





笑えるのだけれど、
笑えない





写真は芸術、それはすなわち自己表現の方法・証であるからして、
この人達は入念な情報収集と下見、天気と相談しながら「ここだっ!」と決めてやって来るのです。


その一発必中のショットのために仕事を調整し、休みを取り、貯金し、或いは借金しショック!
カミさんから「アンタまた列車追いかけてほっつき歩いてくんのかい?むかっ
どこにそんな金あんのさっビックリマーク
たまには家事も手伝ったらどうなのさっむかっ
なんていうオトガメにも屈することなく、なんとかかんとかやって来ている人もいるのですしょぼん



そこいらの観光地でオバチャン達が使い方も分からんデジカメひっさげて、
「あ゙ぁ~っ、失敗しちゃったあせる
顔半分写ってないけんどま゙ぁ~いっかぁ~(笑)」なんて写真とは重みが違うのですよ
ヾ(´・ω・`)





お客様達は遠軽駅ではしゃぎ過ぎたようで、
ここから次の停車駅である上川に近づくまでは静かにお過ごしでしたニコニコ





がっ、

しかし!





石北峠を越え、程なく上川駅に停車するや否や
(゚゚)?

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怒涛の如く降りたお客様達は対岸ホームに猛ダッシュあせる

ところ狭しとカメラの峰列をつくります
( ̄▽ ̄;)



何を狙ってるかと言いますと、間もなく追い付いてくる「特急オホーツク号」と我が「急行大雪号」がホームで並んだシーンを撮影するために並んでいるのですあせる





ピッピッピッピッピッピィーーーッ!!!!むかっ



車掌の笛がけたたましく鳴り響き

「ホラホラァーービックリマーク
危ないからもっと下がって下がってぇーー!!
線路に降りたらダメだよーーむかっ!!!!



車掌や駅員が注意喚起するも、
我を忘れた鉄ッチャン(鉄道ファン)達には響かない汗





プァ~~~~ン音符
(汽笛)





タタン タタン!

タ タ ン タ タ ン!

タ タ ン タ タ ン!

タ タ ン タ タ ン!




スラントノーズ車両を先頭にした「特急オホーツク号」が滑り込んできました!

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北海道外から遥々やってきたお客様にしてみると、カクカクと角がある顔した183系スラントノーズ車両も今や希少価値が高いのでしょう。

ましてやどちらも石北本線に長らく君臨してきた優等列車ですから。





特急オホーツク号が札幌に向かって先行してゆき、
急行大雪号も今や遅しと出発を待ちます!
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グラングラングラングランとアイドリング音を響かせ待機するディーゼル機関車は出走前の馬のよう馬








16時32分





車掌

「9710列車運転士さんどぉーぞぉー!?





運転士

「はい!こちら9710列車運転士!」





車掌

「9710列車 発車ぁ~ビックリマーク






ピョーーーーーッ音符





シューーーッ!

(ブレーキ解除音)





デ テ ン


デ テ ン!





デ テ ン


デ テ ン!




デ テ ン

デ テ ン!



デテン

デテン!





ピョーーーッ音符





上川駅を出発し、旭川駅までは広大な田園風景が拡がりはじめます。

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米どころ秋田の人に怒られそうですが、米の生産高に関するならば北海道が一番なのですショック!





で、

隊長は田んぼを眺めながらオニギリを食うおにぎり
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オニギリの源を眺めながらオニギリを食うおにぎり



お米を使ったメニューは数あれど、オニギリを凌ぐものは無いと思います。

これほど画期的で美味しくて、見た目が面白い物って他にあるのかな。。




因みに隊長は、オニギリより「おむすび」という表現のほうが好きです。

現代ではオニギリ=コンビニみたいなイメージがありまして、、

だけど「おむすび」にはどことなく郷愁を感ずるというか、母の匂いがするというか。。





添乗員には短い昼食のひと時あせる

隊長は列車の中で、
お客様が当日宿泊するホテルの部屋の割り振りをしたり、
翌日の弁当の手配をしたり、
今回同行している新人添乗員に鉄道ファン相手の仕事のノウハウを伝授したり、
車内のゴミ集めに廻ったり、
トイレ掃除をしたり、
車内温度調節に廻ったり、
「添乗員さん?北海道一周号なのになんで稚内へは行かないの?」
なんて問い掛けに対し、
「あ゙ーっ、私もそう思いますっあせる」と、軽く受け流したり汗
ツアー企画担当者や車掌との打ち合わせもありますし、
オニギリの写メも撮ったりと忙しい汗





お茶でオニギリを流し込んでたらあっという間に旭川駅に滑り込んでしまいましたあせる
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ここで車内に溜まっていたゴミを一気に吐き出してクリーンスタッフのオッチャンに処分していただく!
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旭川駅は近年新築されまして、風情もへったくれも無くなりました汗

そこら辺の新幹線駅みたいな味も素っ気も無い画一的な建物です汗



ですから昭和の老兵(急行大雪号)はあまり似合わないというか、居心地が悪そうですなパー
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それでも鉄チャン達はシャッターの集中砲火を浴びせますあせる
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隣のホームには後輩の特急「スーパーカムイ」が停車しておりまして、
これくらい若々しい車体だと近代的な駅も様になるものです汗

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真新しいステージにAKBが現れて、でも全員40代だったら血の気引くでしょ?





汗





サッサとここから逃げ出そうと、
アイドリングを一際大きく轟かせる老兵
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ピロロロロロロロロロロロロロロロロロ音符
(発車ベル)





18時06分





出発進行!!





ピョーーーーーッ音符





デ テ ン

デ テ ン!





デ テ ン

デ テ ン!




デ テ ン

デ テ ン!



デテン

デテン!





真新しい高架橋はまるで新幹線のよう
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日が落ちてきました
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ここから終着札幌までは直線・高速カーブが続くハイスピード路線であり、
後輩格の特急スーパーカムイやスーパー宗谷などは時速130㌔で疾走してゆく。



対して老兵DD51型ディーゼル機関車が牽引する急行大雪号の最高速度は95㌔あせる

スピード化時代にはあるまじき鈍足ですが、
なんというか短距離ランナーとお相撲さんを比較するようなものであり、
そのどちらにもやるべき仕事というものがあるでしょう。



そして速さと迫力は比例しません!



線路ぎわに佇んで列車が通過するのを楽しんでいますと、
130㌔で疾走してくるスーパー特急はシャーーッビックリマークと走ってきて直ぐ消える印象ですし、

「ほぉ~アップっ!」

と言った感想です。



でも、老兵DD51型ディーゼル機関車が重連で寝台特急北斗星やトワイライトエクスプレスなどを牽いて
4400馬力のエンジン音を全開に轟かせ迫ってきますと、
たとえ95㌔であっても

「お゙っ!ショック!

お゙ぉーアップビックリマークあせる

ぬ゙ぉーーーーーーーっ!!!!!!あせる

てなド迫力がありますあせる


これが更に蒸気機関車だったりすると、
それはもうバケモノに見えて大概の子供は恐怖で泣き出しますパー








列車の影が映りましたニコニコ
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途中駅でしばし羽を休めます
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隊長が初めてこのDD51 1142機に出会ったのは中学生の時でした。



あれから軽く30年は過ぎてますが、
この機関車はいったいどれだけの距離を走り続けてきたのでしょうね。

地球何周分とかのレベルなのかなショック!





見慣れた札幌の風景が見えてくると





キンコンカンコンケンコンカンコン音符
(車内オルゴール)





「皆さま 長らくのご乗車 大変お疲れさまでした

日本一周 急行大雪号

次は終着札幌です」

以下省略





12時間を超えるロングランを続けてきた急行大雪号は、
大勢のファンが見守る札幌駅に静かに滑り込みましたニコニコ
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急行大雪。。








その列車名が復活すると聞いたとき

身震いしました








幼い頃から父や母と何度も乗ってきた思い出深き列車








父がある日、小学生だった隊長に向かって

「オマエ!たまには一人で汽車に乗って遠軽まで行ってこいっ!」

そんなふうに送り出してくれたこともありました







そのあくる年

今度は隊長ひとりではなく五つも年下の弟を連れ、遠軽まで夜行急行大雪に乗る機会を与えてくれました








きっと、父や母は本当は心配で心配でしょうがなかったんじゃないかと思います








「何かあったら遣うんだぞっ!」
と、ポケットに一万円札を忍ばせてくれた








初めて触った一万円








弟を守るのと、一万円札を守るのに必死で道中何度も何度もポケットを確認したし、
弟の顔色も伺った








おかげで列車を楽しむどころでは無かったです(笑)








でも、帰ってきたら父が

「大人になったな!」

と言ってくれました。。
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つづく

北海道一周 「リバイバル急行大雪号」 ② 遠軽駅

ピョーーーーーーッ音符
(汽笛)





デテン デテン!

デテン デテン!





デテン デテン!

デテン デテン!





ピョーッ音符
ピョーーーーーーッ音符





北海道一周リバイバル急行大雪号は常紋峠を登る登るあせる





その峠路を、まるで竜の如く左右に身をくねらせながら、、





峠のサミット(頂上)にある常紋トンネルを目指しながら、、





デデッ

チチッ

デデッ!





デデッ

チチッ

デデッ!





孤軍奮闘するDD51型ディーゼル機関車特有のレールジョイント音が客車内に微かに伝わってきます音符





沿線には鉄カメ(カメラ構えた鉄道ファン)が並び、
渾身の面持ちでシャッターを切るあせる

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そしていよいよ常紋トンネルに突入せんとする時、
急行大雪号を狙った鉄カメさん達がお立ち台(旧常紋信号所)にズラリと並んでましたショック!
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ピョーーッビックリマーク





単笛一発奏でてトンネル突入!

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(当たり前ですが真っ暗ですパー)





「ゴォーーーーーーーーーッ台風台風!!



デデッ

チチッ

デデッ!




デデッ

チチッ

デデッ!」





トンネル内に走行音が大反響し、レールのジョイント音が一際大きく響き渡ります音符





前回の記事まで読んで下さったブロガーさんは常紋トンネルの忌まわしい歴史を思い返してらっしゃるかも知れません‥





カメラ構えた沢山の鉄道ファン達‥



この中に、その忌まわしい歴史を知る人がどれ程いるのだろう‥



この人達の足元には、まだ地中で眠っているタコ部屋労働者がいらっしゃるかも知れない‥

(つーか、いますパー)





「俺はここだよっ!」
て訴えていたのかも知れない‥





北海道開拓が異常とも思える早さで進んで来れたのは何故か?

その真髄のほんのほんの一部を書き綴ってきましたが、この辺にしておかないと嫌味っぽくなってきますし、
何より隊長本人の気分がすぐれず具合が悪い‥








。。








ここからは楽しくゆきましょうニコニコ





スイッチバック駅で有名な遠軽駅が近づいてくると、お客さん達はゾロゾロと列車の出口へ急ぎますショック!
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遠軽駅では列車の進む方向が変わるため、機関車を切り離してお尻にくっつけ直すんですショック!



そしてお尻が今度は先頭となって終着札幌を目指すんです。



お客さん達は連結の瞬間を写真に納めようと我先に降りようとするのですね
^^;





お尻ハート
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機関車がだんだん近づいてきましたが、溢れかえる鉄道ファンでよく見えんあせる
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ソロリソロリとお尻に近づいてきますハート
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ソロリソロリと優しくお尻にハート
(´ΨΨ`)
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コラコラ
ヾ(・・;)





そして
「カチャコンッ!」と連結完了ビックリマーク
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本当は「ガチャコーーン!!!!」ていう豪快な連結音を期待してたのですが、
運転士さんの腕が良いと静かな連結になります。




進行方向が変わり前を見据えた「急行大雪号」
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なまら絵になりますな!




遠軽駅はとても素敵なんですよ
(^^)

駅舎は駅前通りからは上を見上げる位置にあるのでとても存在感があります!
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隊長の家系は遠軽町に所縁が深いので、自身も昭和42年から毎年のように駅の変遷を見守ってきました。





こんなふうに改札口を見通して眺める列車が好きでした。
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幼い頃からこの位置に立ち、ずっとずっと列車を眺めてきたものです。





ちょっとマニアックな話になりますが、
昔からここで見てきた列車の中で記憶にあるものとして、

82系特急「オホーツク」、「おおとり」、

臨時で網走まで足を伸ばしていた特急「北海」、

夏休みや冬休みシーズンには長大編成でビビらしてくれたのDC急行「大雪」、
と思ったらたった2両編成の臨時急行「大雪」ショック!

キハユニ(郵便車)を連結した急行「紋別」?

そして厳冬の季節雪
ピキーンッ!と張りつめ凍てついた真夜中の厳粛なプラットホームに、
シュッポシュッポと真っ白な蒸気を吐きながら鮮烈に現れる蒸気機関車、、

その後ろには子供にはとても艶めかしく映った10系寝台車やスロ(グリーン車)、スハ(普通車)、マニ(荷物車)、オユ(郵便車)といった豪華絢爛な陣容が続く客車急行「大雪」!

特に車両の真ん中にドアが付いていたオロハネ10(AB寝台車)を見た時は感動のあまり発狂したものです。



40年も昔の記憶なのに、今でもあのシーンを思い出すと手に汗が滲み、バクバクと鼓動が高鳴りますあせる




遠軽駅は眠らなかったのです。





かつては大きな機関区が在り50両前後の機関車が犇めき合い、
真夜中でも「ボェーーーッ音符」と町に汽笛がこだましてました。



また、北見紋別とのジャンクションでもあったため列車の出入りも一際激しかったものです。





そんな古き良き時代の名残が‥
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これは機関車を方向転換するためのターンテーブルですが、今でも撤去されずに放置されてますショック!


これに機関車が載っかって「くるりんっ」て回る姿は、
何だかストリップ小屋のステージで真っ裸の女性が「くるりんっ」て回る姿を連想させますハート



(させねーよパー)





あまりに沢山の車両が犇めいてぶつからないものなのかと子供ながらに心配したものですが、、





今では‥

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ポツンと1両だけありました‥





新幹線が進化するに比例して地方は寂しくなってゆきますねしょぼん





もう一度、もう一回だけ機関車が「くるりんっ」て回る姿が見たいものですしょぼん





久しぶりの急行大雪号の登場とあって駅のキオスクは大にぎわいニコニコ

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お客さんをさばき切るオバチャンはお見事でした!ニコニコ





駅の変遷を、、



いや、
町の変遷を見守ってきた遠軽のシンボル的存在である「がんぼう岩」
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このがんぼう岩展望台にもリバイバル急行大雪号の出発を今や遅しと見守る鉄道ファンの姿が米粒のように確認出来ましたショック!








ピロロロロロロロロロロロロ音符音符音符





発車を告げるベルが鳴ります。





もう一度、またこの先遠軽駅に来る機会があるのかどうか分からぬ急行大雪号は札幌に向け進路を取ります。