北海道一周 「リバイバル急行エルム号」 ①
添乗員の隊長ですっ!
クソ忙しい仕事が今日で一区切りついた瞬間に風邪ひいちまった‥
仕事中は絶対風邪ひかないのですけどねぇ~
(>_<)
で、
続きですが相変わらずマニアックな記事となります
なかなか更新が進まなかったリバイバル急行シリーズですが、
とうとう終盤となりました。
つーか、どんだけ放置しとんのよ
さて、
3日間をかけて「ニセコ」「狩勝」「大雪」と往年の列車名を引っ提げロングランしてきた北海道一周リバイバル急行列車ですが、
4日目最終日は「急行エルム号」ですっ!
この名前、フツーの人はもとより鉄道ファンにもあまり馴染みの無い列車名かも知れません。
(ちょっとマイナーですから)
「そんなことはないっ!」
ι(`ロ´)ノ
と、仰るファンの中には寝台特急エルム号と混同されてる人も少なからずいらっしゃるかも知れません。
ここで本題の急行エルム号ではなく、
「寝台特急エルム号」についてお話しておきます
一昔前に本州と北海道を結ぶ青函トンネルが開通し、
上野~札幌間に「寝台特急北斗星」が鳴り物入りで運行開始されました。
(ヒューヒューーッ!ドンドンドンドンッ!パチパチパチパチッ)
しかし、青函トンネルブームにのっかって一日3往復運転をしていたにも関わらず満員御礼大盛況で乗りあぶれる人が続出
そんな溢れた人々を救済?しようという主旨で北斗星を補完する形で「寝台特急エルム号」が走り出しました。
つまり、北斗星のチケットを取れなかった不幸な輩はコレでも乗ってろやっ!
みたいにオマケで走らせた
「北斗星」は個室寝台車両がズラリと並び、食堂車やロビーカー等も連結された泣く子も黙る豪華編成でしたが、
「エルム」はオールB寝台で寝るだけのショボい編成で、
違う意味でビビらせてくれました
( ̄▽ ̄;)
ただ、ほんの一時でしたがエルムがデラックススリーパー車両(夢空間車両)を連結して走った時期がありまして、
その時ばかりは北斗星を凌ぐ編成となり更にビビらせてくれたものです
個室料金だけで\100000の王様みたいな部屋とか、
ピアノやバーカウンターのあるオリエント急行みたいなサロンカーとか、
食べているのが恥ずかしくなるほどバカデカイ窓のついたレストランカー(食堂車)が連結されて話題騒然となった時もあります
隊長もそのバカデカイ窓のついたレストランカーでフランス料理を食した(しょくした)ことがありますが、
使い慣れないフォークやナイフをカチャカチャいわせながら野郎ひとりで食べてる自分の姿はなんともコッパズカシイものでした
やはり見映えのする綺麗なネーチャンでも連れてデカイ窓からそのネーチャン見せびらかすくらいの勢いで乗るバブリーな列車でしたな
(以後もネーチャンと乗る夢は実現しませんでしたが)
本題の急行エルム号ですが、昭和の時代に函館~札幌を海線経由(室蘭とか苫小牧とか)で結んでいた急行列車の名前です!
先の寝台特急エルム号の「エルム」の名は、
急行エルムの名を引き継いで復活したものでした。
他に昭和の函館起点の急行列車といえば、
エルム・ニセコ・すずらん・まりも・ていね・利尻・宗谷等々ズラリと名前が浮かんできますな
☆
前夜の札幌駅
それまで3日間添乗してきたリバイバル急行列車の興奮が覚めやらず、
あまり眠ることが出来ませんでした
(+.+)..zzZZ
ツアー最終日へ向けての緊張感、責任感、期待感、
そしてこの仕事が巡ってきたことへの感謝の気持ち。。
頭がグルグル廻ってたら朝になっちまった
7月4日、朝
札幌駅改札口の電光掲示板には既に異彩を放つ列車名が、、
[急行エルム]
[EXPRESS ELM]
交互に繰り返し表示されます
こりゃマブいな
隊長のお客様達はかなり早くからホームにいらしていたようで、
ひっきりなし出入りする列車の撮影に余念がない!
☆
一般観光ツアーでジイサンバアサンおっちゃんおばちゃんを引き連れて朝から列車を利用る場合は、
添乗員は先ずホテルのロビーにお客様に全員集合して頂いて、
点呼を取ってから駅に引率するのが一般的です。
間違って各自で駅集合なんかにしますとジイサンバアサンは100%路頭に迷い行方不明になりますし
添乗員が楽してると誤解を生んだりもします
しかし、今回のように鉄道ファン主体のマニアックなツアーの場合はホテルのロビーで集合なんか行うと逆にクレームになってしまいますので大概ホッタラカシです
勝手に駅へ行って勝手に列車に乗って頂き、
列車が発車する時に隊長は点呼を取る感じですね
仮に列車に乗り遅れたお客様がいても本人は慌てることなく違う列車で追いかけてきますし、
とにかく早朝から駅周辺で列車の写真を撮りたいわけですよ
☆
通勤列車が大方ハケて朝の喧騒が一段落した頃、、
キーンコーンケーーン
列車の入線を知らせるオルゴールが鳴り、
けたたましくもちょっと誇らしげな声で
「ハイ4番線ご注意くださ~いっ
急行エルム号入線致しま~すっ
白線の内側までお下がりくださ~い
ハイさがってさがってーーっ
列車入りまーーすっ」
ピョーーッ
(汽笛)
デデッ!
チチッ!
デデッ!
デデッ!
チチッ!
デデッ!
デテン
デテン!
デテン
デテン!
デ テ ン
デ テ ン!
デ テ ン
デ テ ン!
デ テ ン
デ テ ン!
デ テ ン
デ テ ン!
プシュ~~~ッ
「4番線到着の列車は北海道一周リバイバル急行エルム号ですっ
全車指定席です
指定券をお持ちでない方はご乗車になれませんのでご注意くださいっ
本日の指定券は全て売り切れとなっておりま~す」
このリバイバル急行列車シリーズは座席の殆どが旅行会社の団体様に独占されておりまして、
一般のお客さんへの売り出しはたった40席ちょっとなのでした
隊長はツアー客とは関係無い一般客の車両へ出向きまして、
一通りお客様のお顔をチェックします
これには理由がありまして、
もしかしたら過去にツアーに参加してくださった常連様が、
今回は一般客として乗車してるかも知れないからです。
そしたら、いましたいました
^^;
お客様
「あ"ぁ~っ!添乗員さん久しぶり~
毎回イベント列車の添乗員してますよねぇ~」
隊長
「あ"~いやいや^^;
おかげさまで^^;
エルムのチケット取れたんですねぇ
い"やぁ~っ
いがったいがった^^;
プラチナチケットですからねっ
何かあったら声かけてくださいね~!」
(^^)
他にも顔馴染みさんがおりまして
「£%&*@☆‥※∧Ψ(゚゚)?」
「※〓〒%#&*□◎Ψ(^^)」
なんて会話しておりましたらあっという間に発車時刻に
ピロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロ
(発車ベル)
「4番線より北海道一周
リバイバル急行エルム号
間もなく発車いたしま~すっ!」
9時27分
カァーッ(無線の音)
「こちら9912列車車掌!
9912列車運転士さんどぉーぞぉー?」
カァーッ
「ハイこちら9912列車運転士!」
カァーッ
「9912列車 発車ぁ~~」
ピョーーーッ
プシュ~~ッ
デ テ ン
デ テ ン
デ テ ン
デ テ ン
デ テ ン
デ テ ン
デ テ ン
デ テ ン
ピョーーッ
キンコンカンコンケンコンカンコン
(車内オルゴール)
「皆様 おはようございます
本日も ジェイアール北海道をご利用くださいまして まことにありがとうございます
デテン
デテン
この列車は 北海道一周 リバイバル急行 エルム号 函館行きです
車5両で運転しております
デテン
デテン
全車指定席です」
ピョイーッ
ゴォ~~~~~デデンデデン!オ~~~~デデンデデン!オ~~~~デデンデデン!
↑
(鉄橋走行中)
カンカンカンカンカンカン
↑
(踏切通過)
ピョーッ
シュゴォーーーーーーーーーーーーーーーーーーッ
↑
(快速列車とスレ違い)
ピョーッ
シュゴォーーヒュヒュンーーヒュヒュンヒュンヒュンゴォーーヒュンヒュンゴォーヒュヒュンヒュヒュン!
(コンテナ列車とスレ違い)
バキッ
(;_;)
↑
(寝台車両通路の扉が反対側から勢いよく開けられて隊長の顔面にヒットした音)
隊長は涙目のまま自分のお客様の車両を廻り
「おはよーございますっ!
(^^)
早速ですがJR北海道ツアーでご参加の皆様には急行エルム号記念乗車券をお配りしてまいりま~す
(^^)
ハイハイ
どーぞどーぞ
いやいや今日も晴れていがったですね~
(^^)
○○さん!さっき4番線からスーパーおおぞら狙ってたでしょう
(゚゚)?
いい写真撮れましたかぁ?
(^^)
○○さん!711系の乗り心地はどーでしたか
(゚゚)?
デビュー当時はあやつの加速の良さに驚いたものですけどね~!
(^^)
お゙っ?○○さん朝っぱらからSL弁当すかっ
(^^)
豪華ですね~
え゙っ
(゚゚)?
函館でオススメの駅弁ですか?
そうですねぇ~、
もし魚が苦手じゃないのでしたら[みがき鰊弁当]がいいと思いますよ
(^^)
北海道は魚介類を使った弁当が豊富ですが、
もともとは鰊(にしん)で栄えた土地でもありますから~
え゙っ
(゚゚)?
あ゙~っ、確かに鰊は骨が多いですけれど、
弁当の鰊は甘露煮ですから全く気になりませんよ!
それに絶妙な塩味のカズノコも入ってまして、酒の肴にもなると好評なんです!
(^^)
あ"っ!○○さん
なに寝てるんすかっ
ι(`ロ´)ノ
だからあれほど深酒に気を付けてくださいって言ったのに~
(T_T)
せっかくの急行列車で寝ないでくださいね
ι(`ロ´)ノ
隊長が一通りお客様のご機嫌を伺い、
車掌や企画担当者と軽く打ち合わせを済ませた頃にはもう苫小牧駅が近づいてきました
ホームで駅弁を積み込みます
苫小牧名物[ほっきめし]弁当です
(*゜▽゜)_□
北海道でほっき貝を使ったものとしては他に室蘭本線母恋駅の[母恋めし]などがありますね!
母恋めしは隊長の好きな北海道駅弁トップ4に入っています。
因みに
1位 遠軽駅[カニめし]
2位 池田駅[ステーキ弁当]
3位 函館駅[みがき鰊弁当]
です^^;
昼にはまだ早いですが、とにかく弁当をサッサと配ってしまいます
鉄道ファンには朝昼夕といった区切り無く配るのです
出来れば列車がホームを離れる前に
食べる食べないは別として、
弁当が売られてる窓越しの駅と一緒に弁当パッケージの写真を撮りたいとか、
個人のブログ等に弁当の内容を直ぐに掲載したいとか、
食べ物が手元にないと落ち着かない人とか、
単にすぐ食いたい人とか
一般的な概念を捨てきれない観光ツアーの添乗員には出来ない仕事です(笑)
昼時になりまして、他のツアー団体のお客様がようやく弁当パッケージをガサゴソと開き出した頃、
隊長のお客様達は既にツマヨウジでシーシーしてました
^^;
東室蘭に到着しましたが、文字数制限ギリギリなので続きへ
クソ忙しい仕事が今日で一区切りついた瞬間に風邪ひいちまった‥
仕事中は絶対風邪ひかないのですけどねぇ~
(>_<)
で、
続きですが相変わらずマニアックな記事となります
なかなか更新が進まなかったリバイバル急行シリーズですが、
とうとう終盤となりました。
つーか、どんだけ放置しとんのよ
さて、
3日間をかけて「ニセコ」「狩勝」「大雪」と往年の列車名を引っ提げロングランしてきた北海道一周リバイバル急行列車ですが、
4日目最終日は「急行エルム号」ですっ!
この名前、フツーの人はもとより鉄道ファンにもあまり馴染みの無い列車名かも知れません。
(ちょっとマイナーですから)
「そんなことはないっ!」
ι(`ロ´)ノ
と、仰るファンの中には寝台特急エルム号と混同されてる人も少なからずいらっしゃるかも知れません。
ここで本題の急行エルム号ではなく、
「寝台特急エルム号」についてお話しておきます
一昔前に本州と北海道を結ぶ青函トンネルが開通し、
上野~札幌間に「寝台特急北斗星」が鳴り物入りで運行開始されました。
(ヒューヒューーッ!ドンドンドンドンッ!パチパチパチパチッ)
しかし、青函トンネルブームにのっかって一日3往復運転をしていたにも関わらず満員御礼大盛況で乗りあぶれる人が続出
そんな溢れた人々を救済?しようという主旨で北斗星を補完する形で「寝台特急エルム号」が走り出しました。
つまり、北斗星のチケットを取れなかった不幸な輩はコレでも乗ってろやっ!
みたいにオマケで走らせた
「北斗星」は個室寝台車両がズラリと並び、食堂車やロビーカー等も連結された泣く子も黙る豪華編成でしたが、
「エルム」はオールB寝台で寝るだけのショボい編成で、
違う意味でビビらせてくれました
( ̄▽ ̄;)
ただ、ほんの一時でしたがエルムがデラックススリーパー車両(夢空間車両)を連結して走った時期がありまして、
その時ばかりは北斗星を凌ぐ編成となり更にビビらせてくれたものです
個室料金だけで\100000の王様みたいな部屋とか、
ピアノやバーカウンターのあるオリエント急行みたいなサロンカーとか、
食べているのが恥ずかしくなるほどバカデカイ窓のついたレストランカー(食堂車)が連結されて話題騒然となった時もあります
隊長もそのバカデカイ窓のついたレストランカーでフランス料理を食した(しょくした)ことがありますが、
使い慣れないフォークやナイフをカチャカチャいわせながら野郎ひとりで食べてる自分の姿はなんともコッパズカシイものでした
やはり見映えのする綺麗なネーチャンでも連れてデカイ窓からそのネーチャン見せびらかすくらいの勢いで乗るバブリーな列車でしたな
(以後もネーチャンと乗る夢は実現しませんでしたが)
本題の急行エルム号ですが、昭和の時代に函館~札幌を海線経由(室蘭とか苫小牧とか)で結んでいた急行列車の名前です!
先の寝台特急エルム号の「エルム」の名は、
急行エルムの名を引き継いで復活したものでした。
他に昭和の函館起点の急行列車といえば、
エルム・ニセコ・すずらん・まりも・ていね・利尻・宗谷等々ズラリと名前が浮かんできますな
☆
前夜の札幌駅
それまで3日間添乗してきたリバイバル急行列車の興奮が覚めやらず、
あまり眠ることが出来ませんでした
(+.+)..zzZZ
ツアー最終日へ向けての緊張感、責任感、期待感、
そしてこの仕事が巡ってきたことへの感謝の気持ち。。
頭がグルグル廻ってたら朝になっちまった
7月4日、朝
札幌駅改札口の電光掲示板には既に異彩を放つ列車名が、、
[急行エルム]
[EXPRESS ELM]
交互に繰り返し表示されます
こりゃマブいな
隊長のお客様達はかなり早くからホームにいらしていたようで、
ひっきりなし出入りする列車の撮影に余念がない!
☆
一般観光ツアーでジイサンバアサンおっちゃんおばちゃんを引き連れて朝から列車を利用る場合は、
添乗員は先ずホテルのロビーにお客様に全員集合して頂いて、
点呼を取ってから駅に引率するのが一般的です。
間違って各自で駅集合なんかにしますとジイサンバアサンは100%路頭に迷い行方不明になりますし
添乗員が楽してると誤解を生んだりもします
しかし、今回のように鉄道ファン主体のマニアックなツアーの場合はホテルのロビーで集合なんか行うと逆にクレームになってしまいますので大概ホッタラカシです
勝手に駅へ行って勝手に列車に乗って頂き、
列車が発車する時に隊長は点呼を取る感じですね
仮に列車に乗り遅れたお客様がいても本人は慌てることなく違う列車で追いかけてきますし、
とにかく早朝から駅周辺で列車の写真を撮りたいわけですよ
☆
通勤列車が大方ハケて朝の喧騒が一段落した頃、、
キーンコーンケーーン
列車の入線を知らせるオルゴールが鳴り、
けたたましくもちょっと誇らしげな声で
「ハイ4番線ご注意くださ~いっ
急行エルム号入線致しま~すっ
白線の内側までお下がりくださ~い
ハイさがってさがってーーっ
列車入りまーーすっ」
ピョーーッ
(汽笛)
デデッ!
チチッ!
デデッ!
デデッ!
チチッ!
デデッ!
デテン
デテン!
デテン
デテン!
デ テ ン
デ テ ン!
デ テ ン
デ テ ン!
デ テ ン
デ テ ン!
デ テ ン
デ テ ン!
プシュ~~~ッ
「4番線到着の列車は北海道一周リバイバル急行エルム号ですっ
全車指定席です
指定券をお持ちでない方はご乗車になれませんのでご注意くださいっ
本日の指定券は全て売り切れとなっておりま~す」
このリバイバル急行列車シリーズは座席の殆どが旅行会社の団体様に独占されておりまして、
一般のお客さんへの売り出しはたった40席ちょっとなのでした
隊長はツアー客とは関係無い一般客の車両へ出向きまして、
一通りお客様のお顔をチェックします
これには理由がありまして、
もしかしたら過去にツアーに参加してくださった常連様が、
今回は一般客として乗車してるかも知れないからです。
そしたら、いましたいました
^^;
お客様
「あ"ぁ~っ!添乗員さん久しぶり~
毎回イベント列車の添乗員してますよねぇ~」
隊長
「あ"~いやいや^^;
おかげさまで^^;
エルムのチケット取れたんですねぇ
い"やぁ~っ
いがったいがった^^;
プラチナチケットですからねっ
何かあったら声かけてくださいね~!」
(^^)
他にも顔馴染みさんがおりまして
「£%&*@☆‥※∧Ψ(゚゚)?」
「※〓〒%#&*□◎Ψ(^^)」
なんて会話しておりましたらあっという間に発車時刻に
ピロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロ
(発車ベル)
「4番線より北海道一周
リバイバル急行エルム号
間もなく発車いたしま~すっ!」
9時27分
カァーッ(無線の音)
「こちら9912列車車掌!
9912列車運転士さんどぉーぞぉー?」
カァーッ
「ハイこちら9912列車運転士!」
カァーッ
「9912列車 発車ぁ~~」
ピョーーーッ
プシュ~~ッ
デ テ ン
デ テ ン
デ テ ン
デ テ ン
デ テ ン
デ テ ン
デ テ ン
デ テ ン
ピョーーッ
キンコンカンコンケンコンカンコン
(車内オルゴール)
「皆様 おはようございます
本日も ジェイアール北海道をご利用くださいまして まことにありがとうございます
デテン
デテン
この列車は 北海道一周 リバイバル急行 エルム号 函館行きです
車5両で運転しております
デテン
デテン
全車指定席です」
ピョイーッ
ゴォ~~~~~デデンデデン!オ~~~~デデンデデン!オ~~~~デデンデデン!
↑
(鉄橋走行中)
カンカンカンカンカンカン
↑
(踏切通過)
ピョーッ
シュゴォーーーーーーーーーーーーーーーーーーッ
↑
(快速列車とスレ違い)
ピョーッ
シュゴォーーヒュヒュンーーヒュヒュンヒュンヒュンゴォーーヒュンヒュンゴォーヒュヒュンヒュヒュン!
(コンテナ列車とスレ違い)
バキッ
(;_;)
↑
(寝台車両通路の扉が反対側から勢いよく開けられて隊長の顔面にヒットした音)
隊長は涙目のまま自分のお客様の車両を廻り
「おはよーございますっ!
(^^)
早速ですがJR北海道ツアーでご参加の皆様には急行エルム号記念乗車券をお配りしてまいりま~す
(^^)
ハイハイ
どーぞどーぞ
いやいや今日も晴れていがったですね~
(^^)
○○さん!さっき4番線からスーパーおおぞら狙ってたでしょう
(゚゚)?
いい写真撮れましたかぁ?
(^^)
○○さん!711系の乗り心地はどーでしたか
(゚゚)?
デビュー当時はあやつの加速の良さに驚いたものですけどね~!
(^^)
お゙っ?○○さん朝っぱらからSL弁当すかっ
(^^)
豪華ですね~
え゙っ
(゚゚)?
函館でオススメの駅弁ですか?
そうですねぇ~、
もし魚が苦手じゃないのでしたら[みがき鰊弁当]がいいと思いますよ
(^^)
北海道は魚介類を使った弁当が豊富ですが、
もともとは鰊(にしん)で栄えた土地でもありますから~
え゙っ
(゚゚)?
あ゙~っ、確かに鰊は骨が多いですけれど、
弁当の鰊は甘露煮ですから全く気になりませんよ!
それに絶妙な塩味のカズノコも入ってまして、酒の肴にもなると好評なんです!
(^^)
あ"っ!○○さん
なに寝てるんすかっ
ι(`ロ´)ノ
だからあれほど深酒に気を付けてくださいって言ったのに~
(T_T)
せっかくの急行列車で寝ないでくださいね
ι(`ロ´)ノ
隊長が一通りお客様のご機嫌を伺い、
車掌や企画担当者と軽く打ち合わせを済ませた頃にはもう苫小牧駅が近づいてきました
ホームで駅弁を積み込みます
苫小牧名物[ほっきめし]弁当です
(*゜▽゜)_□
北海道でほっき貝を使ったものとしては他に室蘭本線母恋駅の[母恋めし]などがありますね!
母恋めしは隊長の好きな北海道駅弁トップ4に入っています。
因みに
1位 遠軽駅[カニめし]
2位 池田駅[ステーキ弁当]
3位 函館駅[みがき鰊弁当]
です^^;
昼にはまだ早いですが、とにかく弁当をサッサと配ってしまいます
鉄道ファンには朝昼夕といった区切り無く配るのです
出来れば列車がホームを離れる前に
食べる食べないは別として、
弁当が売られてる窓越しの駅と一緒に弁当パッケージの写真を撮りたいとか、
個人のブログ等に弁当の内容を直ぐに掲載したいとか、
食べ物が手元にないと落ち着かない人とか、
単にすぐ食いたい人とか
一般的な概念を捨てきれない観光ツアーの添乗員には出来ない仕事です(笑)
昼時になりまして、他のツアー団体のお客様がようやく弁当パッケージをガサゴソと開き出した頃、
隊長のお客様達は既にツマヨウジでシーシーしてました
^^;
東室蘭に到着しましたが、文字数制限ギリギリなので続きへ