登山の原点へ。。①

山岳ガイドの隊長ですっ！





今年もツアーガイド・個人ガイド問わずたくさんの山仕事を頂戴し、
お客様のご協力と幸運と好運に恵まれ、
安全なうちにすべてを終えることが出来ました。





お客様・登山ツアーAGT様・山岳添乗員様・山小屋の管理人様・各山岳会様・お宿のスタッフの皆様・バス会社様・雌阿寒岳のガイド犬様・そして山の神様に深く感謝申し上げます。。

m(__)m






☆






で、
ガイディング中に余裕のある時はお客様や山や花の写メを撮り、
後でプリントしてお客様に発送して喜んで頂いたり、
ブログネタにしようと目論んでいたのですが‥





ある日、写メを整理するため必要無いものを消去していたところ‥








んっ(ﾟﾟ)？








えっ！何何！
(ﾟﾟ;)(;ﾟﾟ)？







オォーーッジーザスッ






いつの間にか全消去になっとりました
(￣▽￣;)‥








結果、プライベート登山も含め山の写メはほぼ全滅



相変わらずデジタルに弱い隊長です





早くも残り少ないネタで頑張らせていただきます








でわ、

【登山の原点へ。。①】








とても高貴で気品高くてカッケーお題目ですが、
｢登山とは何ぞや！｣とか、｢登山の心得｣とか、そんなしちめんどくさい精神論の話ではなくて単なる沢登り記事です



沢登りが何故に登山の原点であるかは2011年にアップしました

[100名山｢日高幌尻岳｣登山要項②]

にも記してありますが、登山をしないブロガーさんにとってはフツーの登山ですら意味不明であるのに、
沢登りなんぞ全く見当も付かないかと思いますので少々噛み砕いてご説明します。





ここでは冬山とクライミングは除外します


現在では有名な山の殆どに登山道が造られており、
登山者はその道を歩いて登って山頂に到達します。



そして登山者の大半が山に登山道があるのはアタリマエと思ってるフシが有りまして、中には登山道がちょっと荒れてるだけで、
｢何でちゃんと整備しないんだっ！｣
なんて悪態をつく軟弱バカタレ登山者まで出てくる御時世となりました




じゃ、
その山に登山道が無かった頃はどうやって登っていたのでしょう？





その答えが沢登りです！




皆さんの住んでいる街や町や村には川が流れてるでしょ？

その川をずっとずっと上流へ遡って行けば深い山の谷あいに到達し、
更に登れば急峻な渓谷や滝が幾つも現れ、
沢が何本も枝分かれし、やがて水も少なくなって小さな流れに変わり、
最後は源頭(水が湧き出してるところ)に到達します。



つまり沢登りとは川の中をジャブジャブ歩いて登り、時には泳ぎ、滝を越え、
越えられない滝が現れたなら左右の壁をクライミングし、
やがて源頭に到達し、源頭から上はひたすらヤブを漕いだり岩を登って山頂に到達する方法なのです！



今でこそ登山からはみ出して｢沢登り｣という特殊なジャンルに位置付けされて変態扱い？されており、チャレンジする人も少ないですが、
一般登山の原点は沢登りなのですよ






☆






７月、クソ忙しい山仕事の合間に札幌近郊の沢にアタックしてきました！

せっかくの休日も山に入る隊長です





場所は日帰り登山スポットとして人気のある空沼岳ですが、
我々は一般登山道は帰り道に使うこととし、湯の沢ルートをジャブジャブ攻め登ってゆきます



空沼岳登山口




手前の青い車が隊長の車ですが、残りの車は一般登山者だったよう。



先ほど｢我々｣と記しましたが、もうひとりのメンバーはプライベート登山仲間のひとりであるシホ姉｢しほねえ｣です


もう長らく一緒に登山してきましたが、彼女はこの日が沢登り初体験


沢靴・ヘルメット・スワミベルトなどを買い揃えて今や遅しと出番を待っておりました



湯の沢ルートは途中なかなか手強い場所もあるのですが、
隊長は過去にトレーニングの場として何度か攻めていることと、
シホ姉の高い運動能力を加味してこの場所を選択した次第です。







でわ、

レッツゴーーさわっ







っと‥
のっけは一時間くらいの林道歩きです


途中、まだ新しいヒグマのウンコにビビりながらもようやく入渓ポイント(沢に入る場所)に到着！



一息ついて



シホ姉に沢登りについてのウンチク垂れてから攻撃開始





シホ姉

｢ねぇ？これって何処から沢に降りるの？｣




隊長

｢んっ？その辺からテキトーに｣




テキトーにヤブに入るシホ姉





この沢はドカンがスタート地点になっております






彼女は初めての沢歩きですから始めは多少ヨタヨタしておりましたが‥





｢楽しい楽しいぃ～メッチャ楽しいぃ～｣と連発しながら


あっという間に沢に順応



｢こ～んな楽しい事があったなんてもっと早く知っておけばよかったぁ～｣
なんて嬉々としながらジャブジャブしております





男性ブロガーさんも初体験のときは

｢こ～んな楽しいことがあったならもっと早く知っておけば‥












早くもスマンな






こんな小滝は何の躊躇もなく果敢に攻めてゆくシホ姉





攻める





攻める攻める




つくづく地形を見極める能力に長けています

本当は隠れて沢登りやってたとちゃうんかっ？




隊長がボケボケ歩いてる姿を撮られました




それにしても大都会札幌近郊にこんな深山幽谷でリスキーでオモシロ過ぎる沢があるなんて誰が想像出来ましょうか





ナメ沢(ぺったらした流れ)




トイ(細い筒状の流れ)




その刻々と変化してゆく様はもう言葉にならないです‥


コレを創造された山の神様ってスゲーです






沢登り用語では入渓ポイントから換算してひとつ目の滝をＦ１と称し、以後Ｆ２・Ｆ３～と続きます。



滝を攻めるのが沢登りの一番の醍醐味でしょうか




ひとつひとつの滝を右岸から攻めるのか左岸から攻めるのかよく吟味します。



楽しさとは裏腹に沢登りはとてもリスキーであり、ミスは即大怪我に繋ががりますので必ずヘルメットを被りましょうね





やがて難関のゴルジュとＦ４が見えてきました




ゴルジュとは沢幅が急激に狭くなった流れの速い地形を言います



先行する隊長！


いつもなら怒涛の水圧でシャワークライミングとなり、ズブ濡れで突破に手こずる場所なのですが、
この日は拍子抜けするほど水が少なく難なくクリア





そして、
いよいよ湯の沢ルート最大の難関であるＦ４の滝が目の前に立ちはだかります
(￣^￣)





(ここからは少し専門的分野に入りますよ)



滝上部の傾斜変換線から換算すると５～６メートルの落差でしょうか。


ここはホールド(掴める突起)が殆ど無い滝なのでフリークライミングでの直登突破は無理


そこでひとまずザックを釜(滝壺)にデポし、
ハーネス装着で30メートルザイル×２・カラビナ・スリング・ピッケル等を装備して左岸岩壁のメチャ急なルンゼ(岩の溝)を這い上がる

(写メは撮れませんでした)


15メートルほど登った先は傾斜50度以上のスラブが広がっております


スラブとは全く突起の無い平らなペロ～ンとした岩壁ですので、
ちょっとでもツルリンッ！てスリップしたなら数十メートル滑落して岩に叩きつけられてあの世行きです


(￣▽￣;)
ﾅﾝﾏｲﾀﾞﾅﾝﾏｲﾀﾞ



もし、万が一にもこの記事を見たブロガーさんが面白がって湯の沢ルートを攻めた場合に備え記しますが、
ここでは出来れば柄の長いピッケルか、少なくともアイスバイルが必要です

高所スラブの右側がフキ等の生えた草付き場になってますので、
そこまでスラブをソロリソロリ滑落しないように移動して、草付き場にピッケルを打ち込めれれば占めたもの！


ただしっ
草付き場の下地は岩盤なのでなかなか刺さらないですよ


何度も何度も打って、深く刺さる場所を何とか見つけましょう！

見つからないでモタモタしてるとそのままスラブ上で力尽き‥
冗談抜きで滑落です


後はピッケルで上手く確保取りながら草付き場を滝上部へ高巻きしてゆきます！



ピッケルやアイスバイルは冬山道具と思われがちですが、
沢登りでも装備すべき道具です！

道具が無くて、急斜面の草付き場で間違ってフキとかナッパとか掴んだら簡単にスッぽぬけて滑落してﾅﾝﾏｲﾀﾞですよ



｢そんなアブナイ事してまで滝を攻めるのはゴメンだっ｣
てゆ～人はゴルジュのかなり手前から左岸を頑張ってよじ登って高巻きすれば安全？かと思います。


まだこれから将来の有るうら若き山ガールさんとか、
この先も若いネーチャンとあんなことやこんなことして人生を楽しみたいたいという命根性のキタナイ男性ブロガーさんは迷わずそちらを進むべきです











で、
隊長はここをクリアしてＦ４上部に到達するまで一時間以上かかりました



当初はスラブ上方の樹林帯に生えてる木に支点を儲け、
ザイルを垂らしてシホ姉に登ってもらおうと計画してましたが、
30メートルザイルでは足りない可能性が‥
(￣▽￣;)



予定変更し



滝上部の木に支点を取ってザイルを滝壺まで２本垂らし、
隊長は滝を懸垂下降して滝壺で待つシホ姉の元へ一度降ります。


懸垂下降とはザイルを使って垂直な壁を降りることを言います。

レスキュー隊員とかビルの屋上からロープ使ってシュ～～ッて降りてるでしょ？

同じです



後は２本のザイルのうち一本は安全確保用にシホ姉にくくりつけ、
もう一本をフィックスにして掴みながら直登してもらいます



毎回こういった核心部の写メが無いのですが、呑気にパシャパシャ写してる隙がありませんのや




誰か隊長に同行してリスキーな場面を写してくれるブロガーさんいらっしゃいませんか？？





命は自己責任で





②へ続く

とーーーーーってもご無沙汰しております(汗)

皆さま
お久しゅうございます



もう隊長のことなど誰も覚えちゃいねーかも知れませんが、
今年の山仕事が一段落しましたので、ここらでボチボチとブログを再開してみようかと思います。



隊長の安否を心配してメッセージをくださった方々、

こまめにペタくださった方々、

本当にありがとうございます
m(__)m




隊長は相変わらず山岳ガイドに、観光ツアーの添乗員に、夜の仕事に奔走しておりました。




変わった事と言えば、年頭にブログに掲げた目標が日々着実に一歩一歩達成？に向かっていることでしょうか。
(詳しくはお正月のブログで)



このまま進んだら｢出来る男｣になってしまうのではないかと
よからぬ心配までしております




ヾ(・・;)




尚、

去年ブログにシリーズで書き綴っておりました｢リバイバル急行 北海道一周号｣の記事がまだ最後まで終わってませんが、
終わったことにします










もう、一年以上過ぎとりますし
(￣▽￣;)





また新しく書き綴りますので
どうぞよろしくお願いいたします
m(__)m。。

年頭のごあいさつ。。

皆さま

新年明けましておめでとうございます！





前回までの続き物の記事を散々ほったらかしておきながらご挨拶もへったくれもありませんがご挨拶です









旧年中は登山に関わるブロガーさんをはじめ、
登山ツアーエージェント様、 各旅行会社関係者様、 JRグループ関係者様、 鉄道ファン、 チャリダー、 キャンプの達人、 ヒッチハイカー、 ライダー、 トラッカー、 バスドライバー、 バスガイドさん、 ツアーコンダクター、 タクシードライバー、 工務店さん、 スキーヤー、 ボーダー、 海に潜る人、 女子高生、 最果て知床で頑張るホテルマン、 阿寒湖のホテルウーマン、 川湯のペンションオーナー、 旅館女将、 池田駅名物ステーキ弁当焼いてるコックさん、 震災地域で頑張るボランティアさん、 お年寄り相手に奮闘する福祉施設スタッフさん、 スナックのママ、 キャンペンガール、 写真家、 自動車修理工さん、 バンドマン、 農家さん、 利尻島礼文島のブロガーさん、 シングルマザー、 異国で頑張る女性、 主婦、 看護婦さん、 ラーメン屋さん、 一夜限りの女性、 JAFで働く同級生、 年金暮らしの人、 持病と闘う人、 社長、 手の届かないところへ行ってしまった人☆ミ、 松嶋菜々子ちゃん(ウソだよ)、 漁師さん、 ペテン師？、 よくわからんオッサン、 人を変な商売に介入しようとする輩(￣▽￣;)、 宇宙人？(；・ω・)

等々、
他多数のブロガー様よりコメント・ペタ・メッセージを賜り、
厚く御礼申し上げる次第です。





こうして一年を無事に乗り切れて来れましたのも一重に皆さまからの叱咤激励・御指導御鞭撻、
ならびに御忠告やけちょんけちょんなお言葉まで賜った結果であると重ねて感謝申し上げます。









さて、





隊長、昨年度はふたつの目標を打ち立てておりました。

(覚えてるブロガーさんもいらっしゃるかと‥)










目標①

[今より金持ちになる]




目標②

[今よりモテる]










今思い返してみてもまことに単純でコッパズカシイ子供じみた目標ですが、
けっこう本気で身体がぶっ壊れるの覚悟で頑張ってまいりました！










で、

ここで結果を開示いたします










ﾄﾞｩﾙﾙﾙﾙﾙﾙﾙﾙﾙﾙﾙﾙﾙﾙﾙﾙﾙﾙﾙﾙﾙﾙﾙﾙﾙ
↑
(ﾄﾞﾗﾑﾛｰﾙ)



ﾙﾙﾙﾙﾙﾙﾙﾙﾙﾙﾙﾙﾙﾙﾙﾙﾙﾙﾙﾙﾙﾙﾙﾙﾙﾙﾙﾙ～



パシャ～ンI
↑
(ｼﾝﾊﾞﾙ)





テッテケテェ～～～
↑
(ﾌｧﾝﾌｧｰﾚ)



テッテッテッテェ～～















目標①

達成ぇーーーーーーーーーーーー(;゜∀゜)ーーーーーーーーーーーー

テッテケテーーーテッテッテッテェ～～～

ﾋｭ－ﾋｭ－ﾄﾞﾝﾄﾞﾝﾄﾞﾝﾄﾞﾝﾊﾟﾁﾊﾟﾁﾊﾟﾁﾊﾟﾁ





なりましたよっ
金持ちに￥￥
(゜∀゜)










っと

言いましても、、

山岳ガイドや派遣添乗員といった日雇いの最下層の世界に君臨し続け、
食うや食わずの綱渡り生活をしてきた隊長がイキナリ年収1000万円オーバーになったという話でわありません





くどいようですが隊長の思考回路はとても単純でして

[仕事量を増やす＝収入が増える]

といった低レベルな発想を実戦したものです





高貴で頭の良い人は少ない仕事量でガッポガッポ稼ぎますし、
少ない資金でも転がして増やしてしまいますけどな





隊長は山岳ガイドと添乗員という二足のわらじで凌いできましたが、
それまで冬にしか手を出してなかった夜のバイトを春夏秋にプラスして三足のわらじを履きました(笑)



厳しい山仕事を終えて帰ってきたなら、
休みたい身体にムチ打って夜はそのままバイトに出かけ、
朝まで仕事してそのまま観光ツアーの添乗に出るっ！
みたいな
(；・ω・)



(但し！ 山仕事は人の命を預かるので前日は絶対にバイトは入れません)




因みに昨年度の休日は12日間
(￣▽￣;)





そして
そして



そこまで身を粉にして働いたその結果










ﾄﾞｩﾙﾙﾙﾙﾙﾙﾙﾙﾙﾙﾙﾙﾙﾙﾙﾙﾙﾙﾙﾙﾙﾙﾙﾙﾙﾙﾙﾙﾙﾙﾙﾙﾙ
↑
(ﾄﾞﾗﾑﾛｰﾙ)

ﾙﾙﾙﾙﾙﾙﾙﾙﾙﾙﾙﾙﾙﾙﾙﾙﾙﾙﾙﾙﾙﾙﾙﾙﾙﾙﾙﾙﾙﾙﾙﾙ



パシャ～ン
↑
(ｼﾝﾊﾞﾙ)





テッテケテーーー
テッテッテッ～～～～
↑
(ﾌｧﾝﾌｧｰﾚ)





ジャジャーーーーン


ぬぁんと
車が買えましたぁーーーーーーー
(;゜∀゜)





(ﾛｰﾝですけど)





(車両本体価格50万の軽ですけど)





スバルのプレオです





いやぁ

よく頑張った俺





素晴らしいぞ俺





(誰も誉めてくれないのでいつも車を眺めながら自画自賛してました)





まぁ、
欲を言えばフェラーリとかベンツとかハマーに乗って隣にイケ好いた綺麗な女の子座らせて

｢キャァ～素敵な車I｣
とか言わせて


｢そうかいっ！
俺のシフトレバーはこんなもんじゃないぜっ｣

とか言って走りながら股関握らせて‥

ヾ(・・;)ｺﾗｺﾗ





そんな淡い夢を見ておりましたが、
少し近づいたってことでしょうか。



(淡くないぞｺﾗｯ)
ヾ(・・;)





とりあえず一年の結果としてはとても満足のゆくものでしたが、
引き続き今年もこの目標は継承して更に更に稼ぎます



何よりお金がありませんと社会的責任を果たせないですし、
男を保てませんから











で、
もうひとつの目標

[②今よりモテる]について











これについては





半信半疑ですが少しモテるようになったかも
(ﾟﾟ)？





何故か女性からちょくちょくお声がかかるようになったのは確かです
(ﾟﾟ)





が





目標の中に大切な言葉を入れ忘れておりました




【若くて綺麗な女性】からモテるということです





まぁ、同じ年齢の男でも福山みたいな顔と性格に生まれついたならこんな目標は必要無いのでしょうが、
そこいらのオッサンには切実な悩みなのですよ


はやりモテないと男を保てませんしツマラナイ









というわけで、
今年もこのふたつの目標はブラすことなく掲げてゆきます！





女性ブロガーさんはきっと開いた口が塞がらず呆れてる事でしょうが
男性ブロガーさんなら解ってくださいますね！










今年もそれぞれのブロガーさんが、それぞれの目標に向かって勇往邁進出来るような平穏無事な一年でありますよう切に願うものです。。










賀正