夜の世界に見切りを付けて
ハワイに留学するまでのお話を
書いています
以前のものはザックリ書いたので
詳細を足しながらの再投稿です
ホステスを20年間してきた私が
37歳の時にすべてを手放し
ハワイに留学したお話
いつも読んでくださり
ありがとうございます
気軽にコメントくださいね
何の話?という方は
こちらから、読んでみてください
随分と時間はかかったものの
クズ旦那と揉めることなく
離婚をすることが出来て
母子生活を始めた静香ちゃん。
前回のお話の続きです
声も小さく物静か
言葉を慎重に選ぶ
思考型の彼女なので
ホステスとして3年以上も
働いているのに
やはり口下手は健在だし
盛り上げる会話や
受け答えが出来ない....
それが静香ちゃんの
悩みでもあったんだけど。
でも、一生懸命
心のこもった会話を心がけ
丁寧な接客をしてきた彼女には
3人のお客さんがいてね
彼らは静香ちゃんに
携帯電話を買ってくれたり
引っ越し祝いとして家電を
プレゼントしてくれたんだけど
こんなものを頂いてしまったら
後に彼らと付き合わなければ
ならないのか....
その先の関係性が怖い....
と、プレゼント(実用品)を
買ってもらうだけでも
めちゃくちゃ時間がかかってね
その度、お客さんと静香ちゃんと
私が同行して、買い物に行く
ってスタイルだった。
(彼らは静香ちゃんと2人っきりで
出かけたいだろーに。
おじゃま虫な僕 )
そんな感じで
静香ちゃんは離婚後も
苦手意識を抱きながらも
週3でお店に出勤し
昼のお弁当屋さんの
パートを続けながら
あゆちゃんと必死で
頑張ってたんだけど.....
ある日の夜
オーナー社長が
ホステスとして雇われている子
(昔オーナーと関係のあった) と
これから食事をしてくるとやらで
随分と早い時間に店に来て
(まだオープン前)
あゆちゃんを連れて出勤してきた
静香ちゃんと鉢合わせたの。
オーナー社長は
前にも3回くらい
あゆちゃんに会ったことが
あるんだけど
その日は
あゆちゃんを見つけると
わざわざあゆちゃんの顔を
覗き込むのように近ずいて行って
しっかし
ほんと~に
ブスな顔してんな~
こんなブス
滅多にいないぞ~
この顔じゃ
一生、男が
出来ないだろ~
本当、可哀想なくらい
酷い顔してるなっ
わははははっ
そう言って、あゆちゃんに
2千円を渡していて....
もうね、それを聞いた時
開いた口が
塞がらないと言うか....
子供に面と向かって
ありえない酷い言葉を
他人様の子に
母親の静香ちゃんだって
すぐ横にいるのに
しかも、笑いながら
てか、社長はまだ飲んでない
素面でそんな酷い言葉を
こいつ、どんだけ
心が腐ってんだよ
あゆちゃんを目の前にして
笑い飛ばしたんだから
2万円でも足りないくらいなのに
小遣いが、2千円って....
(どんだけセコビッチなん?)
いや... もうマジで....
この人... 最低....
と、このとき私は
心の底から呆れて....
そして不思議なことに
この出来事と
後に彼が
税務署の調査を受けて
追徴課税を
支払うことになった時期が
まるで、すべては必然だったと
思えるくらいに重なり
私が25歳の時
社長から店を買い取ることに
なりました


