日韓年の差夫婦☆バイリンガル☆脱ステ

日韓年の差夫婦☆バイリンガル☆脱ステ

元ホステス、その後ハワイへ。同じ大学だった、12歳年の違う韓国人旦那と結婚。子供をおうちでバイリンガルにすることを成功しました。『相手の好きに触れる』このテクニックがホステスも育児も同じだな~と思う今日この頃。独自の育児法や家庭学習のことなどを綴ったブログ

 

夜の世界に見切りを付けて

ハワイに留学するまでのお話を

書いています!

 

ホステスを20年間してきた私が

 37歳の時にすべてを手放し

ハワイに留学したお話 です

 

★気軽にコメントくださいね指差し

 

初めから読んでみたいという方はコチラ下矢印

 

 

 

元彼の直樹と同じ部屋で

生活を始める状況の中

 

向かい合って食事をすることすら

耐えられず、思わず避けてしまう。 

 

それは、単なる

気まずさとかじゃなくて

 

過去に彼と過ごした

心地よい記憶が蘇り

 

今とのギャップに苦しむから...

 

そんな、お話しの続きです。

 

 

 

 



元彼、直樹との
ウィークリーマンション生活が
始まった、初日。
 
 小さなテーブルで向かい合って
食事をするのがどうしても嫌で
 
私は時間をずらして食べた。 
 
 
私が食事を終える頃には
直樹はすでに
シャワーを済ませていて
 
こんなことを言ってきた。
 
 
別の方がいいだろ? 
 
俺はこっちで寝るから。
 
 
 
 自分はリビングで寝るという
直樹のその言葉に
内心、ほっとした。
 

でも同時に、なんていうか....
 
 
私たちは、ほんの数ヶ月前まで
 心を許し合い
 
同じ空間で自然に
リラックスできる関係だった。 
 
 
今は、同じ部屋にいるだけで
気まずくて
たわいもない会話さえ
お互いに避けているのがわかる。 
 
 
 
 
そんな空気が漂う部屋では
なにをしてても
直樹の気配が邪魔をして
全く気が休まらない。
 
 


あのときの私は

直樹と一緒にいたときに

感じていたあの心地よさを

 

もう二度と....絶対に...

感じたくなかったんだと思う。

 
 
ただひたすら、怖かったの。
 
 
 
 そして
 
直樹は、携帯に着信があると
部屋でそのまま出て
話す時もあれば
 
電話に出る前から、外に
出ていくこともあった。 
 
 
直樹に新しい相手がいたり
関わりのある女性がいることは
 当たり前のことだし
 
頭ではわかっている。 
 
 
でも、そういう現実を
そばで見たくなかったし
 
その空気を感じることすら
嫌だった。
 
 
本音を言えば
彼が何をしているのかなんて
絶対に知りたくなかった....
 
なのに
 同じ部屋で寝泊まりしているから
 
嫌でも目に入ってくる...
 
 
それが本当に、辛かった。
 

 

 
ウィークリーマンションで
寝泊まりするようになってから

直樹の怪我が
回復するまでの数日間
 
私はそんな心情のまま
毎日を過ごしていたの。
 
 

別行動を取ると
何かあったときにヤバいから
 
 
と、直樹に言われてたので
 

食事を調達するときでも
必ず一緒に行った。
 
 
 
あの頃は、今みたいに
スマートフォンもなかったので
 
テレビもない、その
小さな部屋で1日を過ごすのが
本当に大変....
 
 
だから
お弁当を買いに行くついでに
本や雑誌を買い込んで

部屋の中で
やけに長く感じる一日を
やり過ごしてた。
 
 

やがて直樹の顔の傷も
少しずつ落ち着いてきて
 
4~5日ほどが経った頃。
 

これからは、例の暴力団との
トラブルの間に入ってくれる人や
会社の上司と直接会って
話をする日がある
 
と、聞かされた。
 

直樹は、まともな
外出着がないから...と
 
以前から利用していた
身長が190cm近い彼のサイズを
扱うデパートへ
 
その日 
二人で買い物に行ったの。
 
 
 
 
 
 
売り場に着くと、直樹が
 
どれがいいと思う?  
選んで。
 
と、言ってきたので
 
部屋着にもなるし
ちょっとした外出着に使えそうな
スウェットを2着と
 

トップスやボトムをいくつか

それに彼のサイズの下着や靴下を

手早く選んで購入した。

 
 
 
 
 
 
私たちが付き合っている頃
直樹は、毎日のように
 
その日に着る服の
コーディネートを私に聞いてきた。
 
ベルトも靴の色も、すべて。
 
 

寝ているところを

起こされてまで

聞かれるのが苦痛で

 

気づけば、服を選ぶのも買うのも

全部私の役割になってた。

 
 
 
今は、どうしてるんだろ...?
 
 
そんなことが、一瞬頭をよぎったけど
 
『自分で選べば』なんて言えば
ただの意地悪にしかならない。
 
 
結局、何も言わず
言われるままに選んだけども...
 
 
 
あの頃のような
 
二人だけの
阿吽の呼吸の再現のような
 
そんなやり取りに
 
心はどこか切なくて
苦しかった。
 
 

 

 

高速道路に乗り

雲隠れ先のマンションへ戻ると

 


直樹は『今夜会う人がいる』と言い

さっき買った服を着ようと袋をあけると

 

間違えたサイズの

スウェットが入っていたの。

 

 

 

 

服は全て、こちらで選んで

店員に渡したわけではなく

 

サイズを指定して

指差しで頼んだので


私たちのミスではないのは

明らか。

 

 

 
それなりの金額がするものだし
交換に行こうと、提案すると
 
直樹が売り場に電話をいれはじめ
その電話は、すぐに終わった。
 
 
どうやら、明日の午前中に
交換品をここに届けてくれるらしい。
 
 
 
 
 
 
あんな傷だらけの顔で
買い物へ行き
 
遠い自宅へ 交換品を届けると
えらく質素なアパートで。
 
 
 
 店側も、何か事情のある客なんだろう
って、思うよね
 
なんて一瞬、頭をよぎったけども
 
 
 
 
それよりも....
 
私は、またデパートに行けることが
気分転換になって嬉しかったから
 
もう行く必要がないとわかったとき
本当にがっかりした。
 
 
 
 
家事も
やることも一切ない。 
 
だからといって
自由に外出できる
わけでもない。 
 
そして直樹は
ずっと同じ部屋にいる。 
 
 
そんな生活に、私は少しずつ
限界が近づいているのを感じてた。
 
 
最後まで読んでくれて
ありがとうございます キメてる飛び出すハート
 
続く
 


夜の世界に見切りを付けて

ハワイに留学するまでのお話を

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ハワイに留学したお話 です

 

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これから始まる、元彼、直樹との

ウィークリーマンション生活。



部屋に入ると、最低限のものしかない

殺風景な空間が広がっていて


生活に必要なものが

揃っていないため

ふたりで買い出しに出ました...


そんな、お話の続きです





生活用品を買いそろえて
車内に戻ると、直樹は
外でタバコを吸っていた。


私に気づくと立ち上がり
車のキーをこちらに投げてよこす。 


ちょっと待ってて。
晩飯、受け取りに
行ってくるから


そう言って
繁華街のほうへ消えていき
しばらくして
両手に袋を提げて戻ってきた。 




お前が買い物してる間に
美味そうな中華料理屋
見つけたからさ

今夜の晩飯
これでいい?



『あ、ありがとう』
短くそう答えて、私たちは

途中、飲み物を買いに
コンビニによってから

今日から寝泊まりする
マンションへと、戻った。





部屋に入ると、直樹は
料理が温かいうちに食べようと
持ち帰ってきた中華を
開けようとしていた。 


私は、さっき買ってきた
キッチンペーパーを水で濡らし
小さなテーブルを拭きながら

ずいぶんたくさん注文したんだな

とぼんやり思っていた。 


そのとき、付き合っていた
頃のことが蘇ったの。


 直樹は食事のたびに、私に
たくさん食べさせたがって

『もっと食えよ』と何度も
繰り返し言ってきた。




彼と別れてから、数ヶ月。 


その間に一度だけ
偶然出くわした日に
直樹の誕生日だったこともあり

一緒に食事をすることに
なったけれど

望月くんの話がきっかけで
直樹が怒り出し

料理は手をつける前に
ぶちまけられてしまった

(その時のお話しはコチラ)

そんな出来事があってからの、今。

 この狭い空間と小さなテーブルで
今また直樹と向かい合って
食事をすることに

気まずさを通り越して
『嫌だ」』という感情が
込み上げてきた。 



だからとっさに

まだお腹すいてないから
あとで食べる


そう言うと、直樹は 


冷めたら
美味しくないのに



 と返してきたけど、私の一言で
私がこの状況を避けていることに
気づいたんだと思う。



今が一番うまいのに...

そう小さくつぶやくと
直樹はそのまま一人で食べ始めた。







耐えられなかった。


一緒に食事をして「はい、じゃあね」
で、終わる状況じゃない。

今日からこの部屋で
直樹と寝起きを共にする。


二人の間に流れる空気は
きっと会話ひとつで決まると
思うんだけど...


別れた彼と、こんな状況で
穏やかな会話を交わしながら
一緒の時間を過ごすとか

どうしても無理。 


なぜなら
私の心は覚えている。

直樹と一緒にいた頃の
あの心地よさを。 



それを、またここで
再び味わうなんて.....

想像するだけで苦しかった。


 

私はまだ直樹が好きで
もがき続けてる。

一方で直樹は
別れてからずっと
私に嫌われている
と思っている。 


私のこの気持ちは
絶対に悟られては
いけない...


だから、たかが一緒に
食事をするだけだったとしても

どうすればいいの...


って、今すぐにでも
その部屋から飛び出したい

そんな気持ちだった。


続く


 

夜の世界に見切りを付けて

ハワイに留学するまでのお話を

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ホステスを20年間してきた私が

 37歳の時にすべてを手放し

ハワイに留学したお話 です

 

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暴力団に追われる状況よりも

 

忘れようとしていた元彼、直樹と

再び一緒にいることのほうが

 

精神的にダメージがあり

眠れない夜を過ごした。

 

 

彼の状況を思うと

露骨に距離を取ることは出来ず

 

同じベッドで眠ることを選び

なんとなく、やり過ごす....

 

その後、新たな

雲隠れ先へと移動した

そんなお話しの続きです

 

 

 


 
『ちょっと待ってて』と言い残し
直樹は雑居ビルの中へ入っていった。 
 
 
私は、エンジンをかけたままの車内で
 
窓にポツポツと当たる雨を
ぼんやりと眺めながら
ただ、待っていた。 
 
 
 
しばらくして戻ってきた直樹が
 
 
部屋を借りた...
 
今日からそこで
寝泊まりするから...
 
 
 
そして少し間を置いて
 
 
 
ごめんな、本当に...
 
巻き込んで、ごめん...
 
 
と、繰り返し
言って来たので、私は
 
 
 
 
とにかく....
そんなことより
その怪我を治さないと。
 
 
みたいな言葉を適当に返して
その場をやり過ごした。 

 

 

 

 
 
直樹の指示どおりに車を走らせると
細長い建物にたどり着いたの。
 
 
どうやら
ウィークリーマンションを
借りたらしい
 
 
 
 
 
ウィークリーマンションを
利用したのは、後にも先にも
この時だけ。
 
 
今もあるのかはわからないけれど
当時は、借りるのに審査もなく
 
身分証と前払いさえすれば
その日のうちに借りられたよう。 
 
 
 
 
部屋に入ると
小さな部屋が2つあった。
 
 
ひとつはキッチン付きの
小さなダイニング。
 
その隣に、もうひとつの寝室。
 
 
簡単で小さなテーブルが
ポツン置かれているだけで
ほかに家具は、なかった気がする。
 
 
カーテンと布団だけがある
その空間は、まるで
 
誰かが引っ越していった
直後のような
 
本当に殺風景な部屋。
 
 
 
 
それが、今の自分たちが
逃げるようにここへ
来たっていう...その現実を
 
静かに突きつけてくるようで
なんとも言えない気分だった。
 
 
 
 
部屋を物色してみるも
 
キッチンに
グラスとマグカップ
食器洗剤にスポンジがあるだけで
 
本当になにもない。
 
 
お風呂場には
タオルもボディソープもないので
それを直樹に伝えると
 
 
今から、生活に必要なものを
買いに行こうということになり
 
私たちは、部屋をあとにした。

 

 
 
 
借りた部屋は大通りに面していて
 
繁華街からは少し離れていた。 
 
 
 
おそらく駅があるであろう方向へ
車を走らせると
 
衣料品や食品を扱う店が
いくつも並んでいるのが
見えてきたので
 
 その近くの
コインパーキングに車を停め
 
直樹を車に残して
私ひとりで買い出しに行こうと
車を降りる時、ふと聞いてみたの。 
 
 
 
それで? 
あの部屋は
何日借りたの?
 
 
 
 
 とりあえず、2週間
 
 
 
 
その言葉を聞いた瞬間
 
この雲隠れの生活は
一週間やそこらで終わるような
ものではないということがわかって
 
ショックだった。
 
 
 
 
 私は、自分の部屋着や
日用品をカゴに入れながら
 
すぐには元の生活に
戻れないかもしれないと悟り
 
母親に連絡しておくことを考えた。 
 
 
 
それから、ほかに
連絡しておくべき人はいないか
 
何か見落としていることはないか
 
と、頭の中で確認しながら
 
わざとゆっくりと買い物をしたの。
 
 
 
 
だって...
 
今夜から、あの部屋で
直樹と寝泊まりすることを思うと
 
 
買い物客で賑わう店内の
ざわついた空間のほうが
 
私には、はるかに
心地よく感じられたから
 
 
 
 
これから
どうなるんだろう....
 
 
このとき初めて
不安が押し寄せてきたことを
今でも鮮明に覚えてる.....
 
 
最後まで読んでくれて
ありがとう キメてる飛び出すハート
 
続く
 
 
本当にこんな感じの部屋だった下矢印
 

 

夜の世界に見切りを付けて

ハワイに留学するまでのお話を

書いています!

 

ホステスを20年間してきた私が

 37歳の時にすべてを手放し

ハワイに留学したお話 です

 

★気軽にコメントくださいね指差し

 

初めから読んでみたいという方はコチラ下矢印

 

 

 

元彼、直樹の顔は翌日さらに悪化し

目もほとんど開かないほどの状態に。

 

 

病院で検査を受けるも

骨折は見つからず

 

入院や点滴を拒否し

薬だけを受け取って戻ることに。

 

その後、昨夜とは違う

ラブホテルに移動して

 

外出もできないまま

静かに過ごしていました...

 

そんな、お話し続きです 

 

 

 

 
 
 
雲隠れすることになった初日は
 
暴力団に探されている...
という恐怖よりも
 
 
 
この数ヶ月
 
自分の心に染み付いている
元彼、直樹の存在を
必死で消そうと頑張ってきたのに
 
 
それなのに、再び、彼と
一緒にいることになるなんて....
 
想定外すぎて
精神的にキツかった。
 
 
 
そんな心情だったので
日中は、少し寝れたけど
夜は、一睡もできなかったの。 
 
 
 
そのまま朝を迎え
午前中には、病院へ行き
 
その後、新たなホテルに
チェックインをしたんだけども...
 
 
 
ラブホテルだから
 
当然ベッドはひとつ
 
 
 
 病院で出された痛み止めが効いて
ぐったりと眠っている
直樹の隣一緒に寝ることに
 
 
どうしても抵抗があったの。 
 
 
 
それならば
ソファーで寝ればいいんだけど
 
 
『一緒のベッドは嫌だ』という
意思表示にもなるだろうし
 
なんか、気が引けた。
 
 
 
だって直樹は、今
大怪我をしていて....
 
仕事のことや暴力団とのトラブル
この先の不安やお金の問題
 
大きなものをいくつも抱えている。 
 
 
 
そう考えたら
 
今だけでも
余計なことを感じさせないのが
人情なのかなと....
 
 
そう思い、その日は
 
直樹と同じベッドに横になった。
 
 
 
 
直樹の顔は
痛々しいとかを通り越して
直視したくないくらいグロい状態。
 
 
ガーゼと包帯が巻かれた
直樹の顔を眺めながら
 
 
こんなに酷い顔が
元の顔に戻るのか...?
 
 
そんなことを思いながら
 
その夜は、いつの間にか眠ってた。
 

 

 
 
 
 
翌日、直樹が携帯電話で
誰かと話す声で、目が覚めた。
 
 
ラブホテルにいると
日差しの入る窓がないから
時間の感覚がわからない。
 
 
朝かなと思って、携帯を見たら
もう、昼に近い時間だった。
 
 


直樹は電話を切ると

すぐにまた別の誰かに連絡を取り

それを何度も繰り返して

 

 しばらく長い間

電話をしていたけれど

 

聞こえてくる会話の内容から

私たちが今日、別の場所へ

移動することだけはわかった。

 
 
 
 
 
次は、どこに行くんだろ?
 
また別の場所でラブホ生活?
 
移動をする途中で
着替えも買わないと...
 
と、そんなことを思いながら
ぼんやりとテレビを眺めていると
 
 
 
少し距離がある場所に
移動するけど
 
運転出来る?
 
 
そう聞かれた。
 
 
『うん』と答え、私たちは
ホテルをチェックアウトして
次の場所へ向かった。
 

 

 
 
 
数時間、車を走らせ
たどり着いたのは
東京の、とある街。 
 
 
大きな通りと駅があって
人も多く、にぎやかに栄えてる。
 
 
 
本来なら、何も感じないはずの
街のにぎわい。 
 
その光景が、なぜか
不思議な感覚として目に映った。
 
 
 肉体はここにあるのに
心だけがどこかに
抜け落ちてしまった
 
そんな感覚。
 
 
 
 
 今になって思うと、あれは 
 
『何も感じたくない』
『何も考えたくない』 
 
という状態だったんだと思う。
 
 
 
 どうしてそうなっていたのか?
 
 
 きっと、必要以上の
不安や悲しみが
あふれ出してこないようにするための
 
 自分なりの防御だったと思う。
 
 
 
 心が壊れてしまわないように。
 
 切なさや苦しさに
押しつぶされないように。
 
 
感情を押し込めて
ただ、今の自分に起きていること
 
 目の前にある現実だけを受け入れる。 
 
 
そんな防衛本能が
静かに働いていたんだと思う。
 
 
 
 
そして
 
『何も感じたくない』
『何も考えたくない』 
 
その言葉は、今に
始まったものじゃない。 
 
 
直樹と別れてから
心の中に居座り続ける
彼の存在を感じないようにするために
 
私は毎日、呪文のように
その言葉を繰り返していたから。
 
 
 
 それなのに今は
その直樹が、ずっと隣にいる。 
 
 
 
この呪文に
いったいどれくらいの
効力があるの?
 
 
 
直樹がどこかのビルの中へ
入っていくのを見送りながら
 
私は車の中で
ぼんやりとそんなことを考えていた。
 

 

 

 

 

最後まで読んでくれて

ありがとう キメてる飛び出すハート

 

続く




 

夜の世界に見切りを付けて

ハワイに留学するまでのお話を

書いています!

 

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 37歳の時にすべてを手放し

ハワイに留学したお話 です

 

★気軽にコメントください 指差し飛び出すハート

 

 

ラブホテルの一室で

先輩と顔が腫れ上がった直樹が

重苦しい空気の中

 

事態をおさめる方法を

探っている。

 

 

私は彼らから離れた所で

店の子たちに休業の連絡を入れ

 

店を守る体制を整えたけども...

 

そんなお話しの続き。

 

 

 

 


 
 
あの時の自分の心境は
はっきりとは
覚えていないんだけど....
 
 
 
ただ『この先どうなるの?』
という不安に押しつぶされるような
そんな感覚は、不思議となかった。
 
 
だって、何がどれほど厄介なのかも
どれくらい深刻なのかも分からないし
 
心配しようにも
できない状態だったから。
 
 
 
 
 
 頭に浮かんでいたのは
 
 このままずっと同じラブホテルで
寝泊まりするのか
 
 
もし移動するならどこへ行くのか
 
 
そして、これがいったい
何日続くのか....
 
 
そんな現実的なことばかりが
頭浮かんでいたと思う。
 
 
 
 
少しだけ不安だった事が
 
この揉め事が
どう終わるのか....の結末が
まったく見えてこない...
 
 
だから
元の生活に戻れる時は
 
必ず、 もう二度と
巻き込まれることがないように
 
そして身の安全が守られるよう
 
その保証を直樹に求めたい。 
 
 
 
そんなことを
ぼんやりと考えていた気がする。
 
 
 
 
しばらくして
直樹の先輩がフロントに電話をかけ
電話帳を借りてきた。
 
 
そして、今いるラブホテルがある市の
名前と住所を私に教えてくれたの。 
 
 
私たちがいる場所は、埼玉県。 
 
 
先輩はその電話帳を使って
 
脳外科や整形外科などの
検査設備が整っていそうな
大きめな病院を探し
 
 
明日、直樹を
受診させてほしい
 
と、私に頼んできたの。
 
 
 
 
この先輩とは顔見知りで
実は、1ヶ月ほど前に会っていた。
 
 
 私が望月くんとのトラブルで
手術を受け、3日ほど店を
休んでいたとき
 
 
店の駐車場に私の車がないことに
気づいた直樹が
 
この先輩に頼んで
アイスクリームとお寿司を
私の部屋まで届けに来たの。
 
 
もちろん最初は
受け取りを断ったけど
 
 
先輩に
 
『ただの直樹の気持ちだから
これくらい受け取ってあげなよ』
 
と言われて、結局
お見舞いとして受け取った。
 
 
 
 
そして今日
こんなことが起きて
 
直樹は大怪我を
負っている。 
 
 
 
先輩から直接
 
『直樹を支えてあげてほしい』
 
と言われたわけではないけれど
 
 
どこかそんなニュアンスというか
 
軽い圧のようなものを感じたの。
 
 
 だからその時
 
 
ああ....
私は直樹と別行動を取ることはなく
 
この先も一緒に逃げるんだ....
 
って、覚悟を決めた。
 
 

 

 
 
翌日、顔がさらに凄い色になり
両目がほとんど開かない状態の直樹を
 
病院へ連れて行った。
 
 
 
 
よく思い出せないけど
 
 
骨折を確認するため
レントゲンと、CTも撮ったのか....
 
 
 
医者も思わずギョッとするほどの
外傷だったにもかかわらず
 
頭部や顔面に
骨折は見つからなくて
 
 
でも医師が
入院を勧めてきたんだけど
 
直樹はそれを断ったの。
 
 
 
そしたら今度は
 
『せめて点滴だけでも』と
言ってきて、それも拒否し
 
最終的には
『必ず服用するように』と
念を押されて
 
薬を受け取って
病院を後にした。
 
 
その後、ラブホテルを変え
 
直樹の怪我もあり
出歩けないので
 
食事は、出前とかコンビニとか
 
適当なものを部屋で
食べてた気がする。
 
 
 

 

 
嫌いになって
別れたわけではなかった
元彼、直樹。 
 
だから別れた後も
直樹のことで胸が
苦しくなるような状態だったのに
 
 
それなのに
 
そんな元彼と一緒に
雲隠れ生活を送ることになるとは...
 
 
 
じわじわと追い詰められるような
 
精神的にキツイ
日々が始まります
 
 
読んでくれてありがとう キメてる飛び出すハート