Ma vie en Citroën C5 et C6 ハイドロラバー シトロエンC5・C6格安修理・絶版パーツ探索・輸入TIPS

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ハイドロシトロエンの修理・パーツ探索・輸入方法を中心とした趣味と生活のブログです。手数料無料で希少・絶版パーツの探索・輸入代行、その他、外国人配偶者の在留ビザ延長・永住権申請書類作成も無料でお手伝いします。コメント欄からご依頼ください。

当ブログのフランス語表記は文字化け回避のためアクサン記号を省略することもあります。また、基本的に2016年改訂の新フランス語表記に従っています。

2025年5月25日シトロエンC5・C6最終修理完了後ともに無故障記録更新中です。(2025年12月25日で7か月無故障になります)

希少・絶版パーツの探索・輸入代行、その他、外国人配偶者の在留ビザ延長・永住権申請書類作などの無料ボランティアをご希望の方はこちらのリンク先ページの「依頼フォーム」をご参照ください。また、オークションに絶版部品を出品することもあります。
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コメントお待ちしております。また、読者様からの情報提供歓迎します。ハイドロシトロエンの修理情報収集公開しております。有益な情報は共有していきたいです。

滅多に警察官さんとはお話をすることはありませんが、2025年12月某日の午後に某スーパーで買い物をした後、車に戻ろうとしたら、警察のパトカーが自分たちの車のそばに止まっていました。「誰かスーパーで万引きをした方がいたのかも」と妻と話をしていました。私たち夫婦が車に乗り込もうとすると、なぜかパトカーから警察官さんが降りてきて、話しかけられました。

 

話の内容は、「ウインカーを出さない危険運転をした車両があったということで、自分たちの車のナンバーの通報があった」とのことでした。パトカーの中に入って、警察官さんとお話をしましたが、警察官さんも、どこで、どのように、ウインカーを出さない危険運転があったのか具体的に把握されていないご様子でした。

 

どうやって、その通報者の方は自分たちの車のナンバーを右・左折の瞬間に見極められたのか、動体視力が抜群な方が通報されたのかなぁと妙に感心しました。

 

 

自分は自分の家から、スーパーまで、まったくの直線ルートでウインカーを出す必要がなかったこと(田舎ならではですね)を説明し、唯一曲がったスーパーへの入り口でも前後にまったく車がいなかったことを同乗者の妻と一緒に説明しました。また、片道1車線の40km制限の田舎道をノコノコと走ってきたことも付け加えておきました。

 

もし、その通報された方が、ドライブレコーダーで録画されていたら、その危険運転とやらをお見せいただければと思いますが、とも言いました。

 

最後に、自分の職業と職場をお伝えしたら、警察官さんの態度が明らかに柔らかくなりました。そんなご立派な職業ではありませんが…。

 

一応、自分の名前・住所・電話番号・職業・職場と職場の電話番号、すべて警察官さんにお伝えし、その場を離れましたが、釈然としない気持ちが残りました。

 

昨今は監視カメラが充実しているので、そちらで調べていただければと感じた一件でした。

 

色々と知らべてみたら、岡山県はウインカー出さない率が全国一という動画がありました。

 

 

心当たりがおありの方は気を付けましょう。ちなみにウインカーを出さない運転は違反点数-1で、反則金6,000円(普通車)になるそうです。

 

世の中には色々な方がいるので、例えば、一時停止の箇所を双眼鏡で日がな監視していて、違反があった車両を警察に通報するのを日課にしている方がいるなどの話を聞いたこともあります。自分たちには全く身に覚えがないことでしたが、注意したいものだと思いました。

 

 

 

引用:zurich.co.jp

 

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2026-01-10 12:00:00

昨今の車の修理で避けられないのがコーディングです。なぜなら、現代の自動車には、様々なサブシステム用に約70個もの電子制御ユニット(ECU)が搭載されているからです。通常、最大のプロセッサはエンジンコントロールユニットです。その他に、トランスミッション、エアバッグ、アンチロック・ブレーキ・システム(ABS)、クルーズコントロール、パワーステアリング、オーディオシステム、パワーウィンドウ、ドア、ミラー調整などです。これらのうちのいくつかは独立したサブシステムを形成しますが、概ね他のサブシステムとの通信は不可欠です。サブシステムは、アクチュエータを制御したり、センサからのフィードバックを受け取ったりする必要があります。この要求を満たすためにCANシステムが考案されました。そして、このシステムにアクセスするツールがOBD診断機です。

つまり、こういったECUを搭載したパーツを交換する場合には通常、相互の通信を確立するためのコーディング作業が必要になります。新品パーツの場合は問題なくコーディングができるのですが、中古パーツの場合が問題です。メジャーなドイツ車では、色々な裏技が開発されたり、機器メーカーがそういったニーズに対応した製品を開発してくれたおかげで、今まで不可能と言われていたBMWのABSユニットのコーディングもできるようになりました。

 

下図はスバルレガシー(型式BE5)のABSユニットですが、このユニットのようにECUユニットが分離できるタイプなら、故障した油圧ユニットのみを交換することでコーディング不要となります。いわゆるECUスワップという手法です。

しかし、昨今、このECUが取り外せないタイプもあるようで、そうなるとコーディングが必須となります。先ほどのBMW MINIの中古ABSユニットのコーディング記事のリンクは私の愛車の主治医様のところなので、実際のところどうなのか聞いてみました。

主治医様のお話では、ドイツ車はAutelのMaxisysなどでコーディングができるそうですが、プジョー・シトロエンは難しいそうです。イタリア車はお手上げだそうです。ですので、中古ユニットとの交換ではなく、ABSユニットの修理屋さんにお願いして現物修理対応するのが一番費用が節約できるとのことでした。

こういったABSユニット交換についての海外情報を調べるときのキーワードは「ABS module (ABS pump)replacement(swap、coding)」などです。「ABS unit」とは言わず「ABS module」または「ABS pump」と呼びますので注意が必要です。そうやって、「citroen ABS module replace」でヒットした記事がfrench car forumのC4 Grand PicassoのABS moduleに関する以下の記事です。

 

https://frenchcarforum.co.uk/forum/viewtopic.php?t=62430

 

ABSユニット交換後はDiagboxでコーディングが必要なので、交換する前にパラメーター(設定値)のスクリーンショットを撮っておく必要性などに言及されています。

ただし、海外にあまり有力情報がなく、日本国内の情報検索に戻りました。私の主治医様は現物修理主義ですが、それができないケースもあるようで、逆に以下のリンク先のように中古パーツの再コーディング対応で成功したケースもあるようです。

結論から言うと、

 

1.現物修理

2.中古パーツ再コーディング

3.ECUスワップ

 

これらのどれが最適解だと決めることはできず、ケース・バイ・ケースで判断するしかないのが現状のようです。ただし、今後、色々な修理方法が開発されそうな予感がします。2000年後半以降は車の電子化が一気に進んだので、こういった電子系の修理のノウハウが今後も開発されていくと思います。また、新しい修理方法を発見したら、加筆していきたいと思います。

 

新たな方策を思いついたのですが、国外にもラテン車など、日本ではマイナーで修理実績があまりない車種でも、その国では結構メジャーでその車種の修理を得意とするショップはあります。スペインの下のリンクのお店はプジョーのABSユニット修理のスペシャリストです。料金も350ユーロ(2025年12月13日現在約64,000円)からと比較的リーズナブルです。海外からの顧客にも対応するそうです。

こちらは英国のABS pumpのリペアショップです。シトロエンのユニットも修理可能のようです。対応するシトロエン車のABSユニットと価格一覧です。
 

 

引用:みんカラCoppiさんのページ

 

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2025-12-27 12:00:00

 

フランスを始めヨーロッパでは日本ではシトロエン ベルランゴやプジョー リフターなどに搭載されている1.5 blue HDIディーゼルエンジンDV5のリコール問題が大きく報じられています。日本ではリコールは未実施のようですが、大丈夫なのでしょうか。心配です。BMWとの共同開発のEP6エンジンでも大問題が起き、今回のフォードとの共同開発のDV5エンジンにも問題が起きてしまいました。共同開発は簡単にはいかないようです

 

DV5エンジン:2017年の初頭に登場したDVシリーズの新型がDV5です。75hp、100hp、130hpの3機種がアナウンスされ、75hpと100hpをDV5RD、130hpをDV5RCと称しています。また、DV5は1.5lで、DV6が1.6lとなります。日本に導入されたリフター/ベルランゴに搭載されているのは1.5l 130hpのDV5RCとなります。フォードとの共同プロジェクトで生まれたDLD-415(1.5 Duratorq)との共通設計となるPSAの最新ディーゼルエンジンです。

しかし、今、2025年12月現在、ヨーロッパでは1.5 blue hdiエンジン(エンジンコード:DV5)のタイミングチェーンの問題について、SNS等でたくさんの投稿がなされています。1.5 blue hdiエンジン(エンジンコード:DV5)は、2023年2月まで7mmのタイミングチェーンを搭載していました。このチェーンは、製造上の欠陥により破損しやすいものでした。2017年~2023年製造のDV5エンジン搭載車がフランスでは63万6千台リコール。タイミングチェーンの潤滑不良でバルブ破損やエンジン故障につながるため。フランスでは保証期間を10年24万kmまで延長するそうです。 また、この問題に対応するため、Stellantisグループは2024年1月から、当初推奨されていたメーカー指定のエンジンオイルを0W20から5W30に変更しました。しかし、オイル交換だけでは問題は解決せず、せいぜい問題の発生を遅らせる程度でした。


5年以内で走行距離が15万km以下の車は、タイミングチェーンを7mmチェーンから8mmチェーンへの交換とカムカバーの交換によって問題を解決することができます。しかし、すべてのオーナーがこの問題を知っているわけではなく、このエンジンを搭載した多くの車が、未だチェーン破損のリスクを抱えています。

自分の車にどのタイプのチェーンが搭載されているかを知るには、2つの方法があります。ただし、正確な識別を保証できるのは1つだけです。

 

1つ目の方法はカムカバーの左側に、数字(製造年を表す23から25)が刻印されており、カムカバーのその部分が膨らんでいる場合、チェーンが交換されている可能性があります。

2つ目の方法はカムカバー上のプラスチックの化粧カバーを取り外し、以下の2つのコードを確認する方法です。

9812647280 - 7mmチェーン・モデル
9830580480 - 8mmチェーン・アップグレードモデル

 

ちなみに下の画像のエンジンのカムカバーのコードは赤線で囲んだ981267280です。7mmチェーン・モデルです。(拡大してご覧ください)

最も確実なのは、2番目の方法です。しかし、それは、カムカバー上のプラスチックの化粧カバーを取り外さないと確認できません。自分の車が7mmチェーンを搭載しているからといって、必ずしも今日すぐに破損するわけではありません。症状としては、冷間始動時に、カムシャフトの金属カバーの左端あたりから、金属が擦れるような音、チェーンが叩くような音が聞こえます。より深刻な状況では、エンジンが温まった後もその音が消えなくなり、最終的には常に音が聞こえるようになります。チェーンが破損すると、ピストンとエンジンのバルブが衝突し、エンジンが故障して始動できなくなる可能性があります。

この問題は、カムカバーを交換し、タイミングチェーンを7mmチェーンからより頑丈な8mmチェーンに交換することで、完全に解決できます。この8mmチェーンは、2023年3月以降に製造されたこのエンジンを使用するすべてのモデルに搭載されています。

 

7mmタイミングチェーン

8mmタイミングチェーン


費用はディーラーや整備工場によって異なりますが、大体15万円以上です。もちろん、この作業を行う際には、タイミングチェーンテンショナー・ガイドとウォーターポンプ(DAYCO製)とそれに付随したLLCの交換、エンジンオイル(5W30)とオイルフィルターの交換も推奨されます。

 

日本ではリコールは未実施ですが、リフター/ベルランゴのユーザー様はご心配でしょう。ご自分のお車のカムカバー上の化粧カバーを外して確認してみていただけたらと思います。
 

引用:car.motor-fan.jp、reddit.com、x.com/UniopalJapan

 

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2025-12-27 12:00:00

シトロエンの最新情報を得ようと思ったら、Facebookは外せません。国内のFacebookグループのページも見ないことはないのですが、内容的に自分の求めているものとは少し違う気がします。イベント報告など自分にはあまり興味がなく、修理情報やパーツ情報を探している自分にはあまり必要がない情報が多かったりします。そこで、もっぱら海外のFacebookグループのページを中心に見ています。最近、気になったのが英国のシトロエン専門店Chevronic CentreのFBページのある投稿です。

2025年12月2日の投稿で

"A very exciting day for Chevronics. Today we are agreeing to tool up for a new product for C6s. This product will be our most expensive investment ever before, following on from other remanufactured C6 parts we have done we believe it to be another sales success. 
All will be revealed in the new year."

とあります。

 

日本語に訳すと

「シェブロニクスにとってとてもワクワクする日だった。 今日、私たちはC6用の新しい製品の生産設備投資に合意する予定です。 この製品は、私たちが過去に作った他のC6のリプロパーツから続いて、これまでで最も高価な投資になります。
新年にはすべてが明らかにされるでしょう。」

となります。

 

皆さん、これが何なのか興味深々です。色々なコメントがついています。Cevronic Centreは過去にC6関係では「フロントウインカーバルブホルダー」のリプロを生産・供給してくれています。

どれだけ、多くのC6オーナーが助けられたか分かりません。

 

こちらは現在、Chevronic Centreが販売しているリプロパーツのリストです。全部で4ページもあります。

 

Chevronics CentreオーナーのMossさんの投稿にもう一つ気になる投稿がありました。

2025年9月19日の投稿で

"We are really concerned with C6 front suspension units at the moment..
They are on back order with Citroen with no ETA.
This is a massive concern to us nothing is available after market and used ones are often not great.
Without these the car could be scrap.
I have emailed my contacts at Citroen France sharing my concern and I am currently awaiting an update from them.
We can only hope and pray they will continue production."

とあります。

 

日本語に訳すと

「現在、(AMVAR付)C6フロントサスシリンダーユニットが心配です。ETA(Estimated Time of Arrival=[商品]到着予定時間)なし(つまり、納期未定)でシトロエンにバックオーダー中です。これは私たちにとって大きな懸念です。アフターマーケット製品は無いし、中古パーツはよくないことも多いです。これがなければ車はいつかスクラップになるしかありません。シトロエン・フランスには自分の心配を共有するためにメールを送信しました。そして、現在、彼らからの最新情報を待っているところです。彼らが生産を続けてくれることを祈るばかりです。」

となります。

 

実は、先の2025年12月2日の投稿への多数のコメントを見ると、皆さん、私同様に「AMVAR付C6フロントサスシリンダー」左右セットを再生産してくれるのではと期待しているようです。

 

新年2026年のChevronic CentreのFacebookページは要チェックです。

 

 
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本来は国際郵便の送り状のReturn Goodsにチェックが入っていれば税関では気づくはずですし、そうなっていれば、関税もVAT(消費税)もかからないはずです。しかし、国際郵便あるあるでこれに気づかない海外の税関担当が多いので"RETURN GOODS"と小包に大書したにもかかわらず、しっかりと関税とVATがかけられて187ユーロもの税金が受取人に請求されてしまいました。これを奇跡的になんとか解決できました。

2025年11月8日、修理が完了し、山口県のT様からご返送いただいたBHIユニット5277F8をオランダに返送し、デポジットの200ユーロ(2025年11月8日現在レートで約35,000円)を返金してもらう作業に着手しました。2025年7月に山口県のT様の依頼でシトロエンC6の絶版パーツBHIユニット5277F8を個人輸入しました。

 

こちらのパーツです。

このパーツをオランダから個人輸入したのですが、こちらの販売方法は旧パーツを送り返すのが条件で、あちらではその送り返されたパーツを再生して販売するというサイクルを繰り返してビジネスを成り立たせているようです。そこで、パーツ交換後に不要となった旧パーツをオランダに送り返します。向こうで旧パーツを受け取ると200ユーロを返金してくれるという仕組みになっています。今や国際郵便の発送伝票はすべてPCやスマホで電子的に作成します。それには国際郵便マイページサービスにログインします。

 

 

それぞれ、入力例にそって入力していくのですが、1つ注意すべき事項があります。
それは内容品種別です。返品の場合は必ず「返送品」を選択します。これを選択しないと受け取り側で関税が発生し、受け取り側が関税の支払いを拒否して受け取り拒否となることが多々あります。また、向こうの税関で伝票チェックミスもあり得るので、荷物に「RETURN GOODS 」や「RETURN TO SENDER」 と大書しておくのが良いと思います。というか必須です。(海外ではこういったステッカーやシールも売られています)郵便物仕分け業務の中での伝票チェックミスは日常茶飯事のようです。

さて、このように万全の準備をして郵便局に行ったのですが、担当様から返ってきたお返事は「受け付けられません」でした。
 
理由は、私が申告した製品名「hydraulic pump(油圧ポンプ)」はオイル注入器・中油器に該当するため、新品で内部にオイルが残存していないもの以外は送ることができないということです。では船便ならOKかというと昨今は輸送経路で主に船を使うとは言っても、目的国到着以降自動車・航空機輸送の可能性もあるので、基本、航空危険物は船便でもだめとのお答えでした。「新品のオイルポンプです」と嘘をつくこともできましたが、私の性格と仕事柄それは許されないので、正面からアタックすることにしました。「オランダから日本に送れて、日本からオランダに送れないはずはない」と考えてオランダのショップに問い合わせました。
 
するとショップの担当者が丁寧に教えてくれました。(良いお店です。ここで買ってよかったです)BHIユニットは燃料ポンプ等とは異なるパーツで、その本質は電動モーターなので、「モーターと申告し、作動オイル(LDS)を含んでいるため、その作動オイルの発火点が摂氏60度以上であることと磁性物質を含まないということを製品名欄に明記すれば受け付けてもらえるはず」だとアドバイスを受けました。そこで、製品名を「Motor-Not Restricted and Contains liquids with a flash point above 60 degrees celcius」と書き直して、再度伝票をプリントアウトして、航空危険物リストの日本語版のモーター項目の部分とBHIユニットの画像をプリントアウトしたものを持って地元の郵便局に再度アタックしてみました。

 

今度は少し時間がかかりましたが、BHIユニットの画像も担当様にお見せして、航空危険物のモーター項目の部分もお見せして粘り強く交渉してついにOKをいただきました。皆さんも国際郵便で送るときはこの「航空危険物等品名検索」のHPをしっかりとご確認ください。一見だめに思えても、条件さえクリアすれば送ることができる場合も多いです。
そうやってオランダに返品扱いで旧パーツを発送しましたが、案の定、オランダの税関に到着してから2週間も「通関手続き中」の表示が消えません。しかも、「通関手続き中」の表示が2回も現れています。ネットで調べると、それは関税がかかる証拠だということです。一瞬真っ青になりました。
そこで、必殺「調査請求」を行いました。国際郵便では紛失などは日常茶飯事なので、調査請求をしやすいように国際郵便は必ず最寄りの郵便局から行うようにしましょう。調査請求は郵便物を差し出した郵便局からしか行えませんので注意が必要です。
さて、その場でオランダの税関から返事が来て、関税がかかり、送付先に連絡し、返事待ちとの回答がありました。悪い予感が的中しました。本来、返品扱いの郵便物には関税はかからないきまりになっていて、そのために「RETURN GOODS」と大書したにもかかわらず、このざまです。オランダのショップに連絡したら、187ユーロもの関税+VAT(消費税)をかけられたとのことでした。私が正直に返送した商品の価格を12万円と申告したためです。200ユーロのデポジットのために187ユーロもの関税を払うのはあり得ないのですが、最悪のシナリオはオランダのショップが関税を払うのを拒否して、商品がもう一度日本に送り返されて、その運賃を請求されることなので、自分の方から「187ユーロを負担しましょうか」とメールしたら、「こちらで一旦関税を払ってから関税の返還交渉をする」との心強いお返事をいただけました。さすが、オランダ商人です。過去にドイツのショップからパーツを購入した際には返品でやはり関税を請求されてショップが受取を拒否したために商品が日本に送り返されてとんでもない目に遭いました。そして、1週間後、関税の返還交渉が成功してデポジット返金の準備ができたとオランダのショップから連絡があり、自分の銀行口座の情報をショップの担当に送りました。どんな情報を送らなければならないかはご自分の利用している銀行のHPに「外国送金の受取情報」など詳しく書いてあるので確認してください。大体ヨーロッパだとIBANコードを聞いてくるのですが、日本の銀行の場合はSWIFT(BIC)コードでOKです。
 
こちらは三菱UFJ銀行の例です。
その後すぐに、海外送金受取指定先銀行の担当様から連絡があり、海外送金を受取る際にはマイナンバーの届け出が必要なので来店してほしいとの連絡が来ました。一度、マイナンバーをその口座に紐づければ、今後はマイナンバーの届け出は不要とのことでした。前回はクレジットカードにデポジットを返金してもらったので簡単でしたが、今回は新たな試みで銀行口座に返金してもらったので手続きが煩瑣でしたが、とても勉強になりました。そして、2025年12月10日についにデポジットの200ユーロ(当日のレートで36,125円)が無事に返金されました。当日、夜に山口県のT様の口座に振込手数料145円を差し引いた36,007円をお振込みさせていただき、全て終了しました。当初、デポジットの200ユーロは30,000円程度でしたが、急激な円安が進んだため、36,125円になったのは地味に嬉しかったですが、「日本経済は大丈夫ですか」と感じたのも事実です。何はともあれ、最初に支払った約120,000円からデポジット約36,000円を引いた約84,000円で修理できました。激安修理大成功となりました。
 
今回の教訓ですが、返品商品に海外の税関で関税やVATをかけられないための予防措置ですが、
 
1.「RETURN GOODS」や「RETURN TO SENDER」と小包の上面と側面に大書する。(1か所では不十分です)
2.45ユーロ以下(VATも関税もフリー)150ユーロ以下だと関税はフリーだがVATが課税されるので、返送品の申告価格を45ユーロ以下とする。
3.45ユーロ以下VAT&関税フリー条件は宛先が個人の場合のみ有効で企業の場合にはVATが不可避なので、宛先を個人名にする。
 
となるでしょう。
 
最後にオランダのショップから「今回はギフトをありがとう」という奇妙なメッセージが来ました。「ギフトなんか贈ったかな?」と思い、閃いたのが、山口県のT様が返送品のBHIユニットの箱の中に私へのお礼の品を入れて送られたのではと考えて、T様に謝罪がてら確認してみたら、「山口県のお菓子を同封された」とのことでした。横着な自分はBHIユニットは油まみれだろうと思い、T様から送られた小包を開封もせずに、そのままオランダに送ってしまったのが大ミスでした。本当に失礼極まりない対応をしてしまいました。しかし、オランダのショップの皆さんが見たこともない日本の山口県のお菓子を堪能されたというのは微笑ましい光景に思えました。ちょっとした日蘭友好の一コマとなりました。
 
さて、T様が小包に同封してくださり、オランダ人にもウケた山口県の銘菓はこちらです。
今回の一件はパーツ輸入の代行ボランティアから始まり、最後まで苦労しましたが、山口県のT様と二人三脚でオランダの解体ショップのTomさんやシトロエン新潟のTメカなど色々な人の助けを借りながらプジョー山口さんのお力で何とか解決できました。BHIユニットのモディファイ方法・ECOTECH ECUのスワップ方法及びパラメーターの設定方法(今から考えれば、ECU交換前に前の設定の写メを撮っておくべきでした)・国際郵便の関税・VAT対策・海外送金の受取方法など多くの学びがありました。これらはお金では買えない貴重な経験となりました。実際に電話でお話をしただけで、お会いしたこともない山口県のT様ですが、一緒に戦った戦友のような同士感を感じることができ、本当に楽しい思い出となりました。人は他人とかかわることに喜びを感じる生き物なのだなということを実感できました。本当に感謝です。
 
後日談となりますが、よほど外郎が珍しかったらしく、オランダの解体ショップのFacebookページに私が送った外郎の画像がアップされていました。

オランダ語で

"Ons bedrijf gaat de wereld over! Dat wisten we natuurlijk al, maar vandaag kregen we daar wel een heel smakelijk bewijs van. Een van onze vaste klanten uit Azië verraste ons met een unieke snack. Het voelde alsof we een culinaire reis maakten zonder ons kantoor te verlaten.
Enorm bedankt!"

とあります。

 

日本語に訳すと

「もうすでに周知のことであるが、私たちの会社は世界を舞台にしてビジネスを展開している! その証拠として、今日、私たちはとても美味しいものをいただいた。 アジアの常連客の一人がユニークなお菓子で私たちを驚かせてくれた。 オフィスに居ながらグルメ旅をしたような気分だった。
本当にありがとう!」

となります。

 

喜んでいただけて幸いです。

 

引用:www.rebino.com
 
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