シトロエンC6のハイドロサスダンパーは日本のKYB製です。そして、シトロエンの新サスペンションPHCもKYBとシトロエン社の日仏共同開発です。その今後の進化に期待大です

 

シトロエン社は元来、あまり積極的に詳細な技術情報を公開してきていないようですが、共同で特許を取得したKYBやシトロエンファンの方々が様々な情報を公開してくださっているのでそこから技術の概要を推測することは可能です。

PHC(Progressive Hydraulic Cushion)は3つの主要パーツを内蔵しています。

左からButée hydraulique de détente(油圧リバウンドストッパー)Amortisseur principal(メインバルブ[ダンパー])Butée hydraulique de compression(油圧バンプストッパー)の3つです。このようにショックアブソーバーの総ストロークを3分割することにより、1つのショックアブソーバーでありながら異なる特性を発揮することができます。1番目のメインバルブ[ダンパー]は、ストロークの中心付近で機能します。この作動領域では、ピストンとベースバルブである従来型のメインバルブが減衰力を提供します。2番目と3番目の油圧ストッパー部分は、リバウンドストロークとバウンド[コンプレッション]ストロークの終わりに近い位置で機能し、バウンド[コンプレッション]ストッパーとリバウンドストッパーはメインバルブが吸収しきれなかったエネルギーを吸収する役割を果たします。この役割分担により、ショックアブソーバーのメインバルブは快適性に重点を置いた設定が可能となり、より厳しい状況に遭遇したときのみ2つの油圧ストッパーが機能するため、快適性とハンドリング性能の両方の向上が可能です。これを効果的に達成するには、リバウンドストッパーとバウンド[コンプレッション]ストッパーの両方が十分なエネルギー吸収し、非常に柔軟に応答できなければなりません。この特許技術は、前例のないレベルの快適性を提供し、PSA・Stellantisが「flying carpet effect(空飛ぶじゅうたん効果)」と呼ぶように、パッセンジャーが車が道路の凹凸や穴を飛び越えているように感じることをねらったものであると思われます。

上の図のように、未だにButée mécanique classique(古典的[コンベンショナル]なバンプラバー)も装備しますが、従来型よりもかなり小ぶりであることが分かります。

因みに、détenteは「リバウンド」compressionは「バウンド」butéeは「ストッパー」の意味です。

この動画が一番分かりやすいと思います。(フランス語です)

作動している様子のイメージビデオはこちらです。

私は上のCMソングがとても好きです。France Toulouseのインディーズ?フレンチポップスバンドMehariのBreatheという曲です。

ステランティスジャパンの技術資料(日本語)はこちらです。

同じく、KYBのプレスリリースによると2022年からKYBヨーロッパから従来新車装着のみで供給されていたPHCショックアブソーバー(KYBではDHS[Double Hydraulic Stops]ショックアブソーバーと呼びます)が部品番号3348095と3448033としてアフターマーケットパーツとして販売されているとあります。(英文です)
実際にパーツを検索してみました。

確かにパーツはありましたが、見た感じ汎用パーツではなく、C5AC専用パーツで他車用ではないみたいです。しかし、こんな記事もあります。

こちらがKYBがDHSを採用した高付加価値ショックアブソーバーの画像です。
DHSを搭載したBYD ATTO3の試乗画像です。
KYBはDHSを高付加価値ショックアブソーバーのための技術として紹介していますが、他にもセミアクティブ/アクティブショックアブソーバーも紹介されており、興味が尽きません。

今回、色々調べて感じたことですが、ハイドロニューマチックではなくなっても、「快適性とコーナリング性能の両立」というハイドロの重要な特性の1つはブランドのアイデンティティとして確実に受け継がれていることに安心しました。私はC5ACとC6を試乗して、結果的にC6を購入しましたが、今後、世代を重ねるうちにさらにリファインされて良くなっていくと信じたいと思います。

※本稿では読みやすくするためにダンパー本体をショックアブソーバー、内部のメインダンパーをメインバルブ、内部の補助ダンパーをストッパーとの表記に統一しました。

 

引用:fiches-auto.fr、stellantis.jp、kyb-europe.com、responsejp

 

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2024-01-05 06:30:00

2026年5月、仕事が終わり、帰宅しようと職場の駐車場で愛車シトロエンC5を見たら、何か違和感を感じました。

近づいてみると、なんとフロント左のフォグランプの表面が白濁しています。

ポリカーボネートの宿命である黄変・白濁の初期症状です。早速、いつもお世話になっているトータルリペアSMAのSさんにメールで問い合わせました。Sさんは県内でも有数の車の内外装リペアの名人です。今回の状況をメールに画像を添付してお知らせしたら、フォグランプが奥まったところにあるためポリッシャーが入らないので、今回は施工できないとのことでした。残念です。

名人は最近お忙しいですし、予約しても1か月待ちはざらです。そんな状況で仕事に関するスタンスも変わらざるを得ないのはよく分かります。個人のエンスージアストと営利企業経営者とは立場が違います。経営者は利益を上げなければ生きていけないからです。特に多忙な業者は仕事を選んでいかないと立ちいかなくなります。また、次の機会にお願いしたいと思います。
 そこで、今回はもう一人の外装リペアの名人である新潟県柏崎市西山町のコーティング専門店ルーセントさんのSさんに電話してみました。結果、二つ返事でOKをいただき、翌日には入庫できました。
 
こちらがルーセントさんのお店のHPで
こちらがブログです。
Sさんのポリカーボネートの黄変・白濁の処理方法ですが、完全にコーティングを剥離してしまうと却って変色が進行してしまうので、あくまでもケースバイケースですが「コーティング層を残しながら、薄くポリッシャーをかける」というアプローチです。フォグランプが奥まったところにあるため、バンパーに傷をつけないようにマスキングをして専用のミニポリッシャーで薄く磨いてくださいました。その結果がこちらの画像です。
本当にきれいになりました。
ルーセントさんは(有)新井自動車さんの工場内に店舗があります。
ルーセントのSさんに料金を尋ねたら、要らないとのことでした。お友だちとはいえ、あまりの神対応に絶句して、なんとか本当に少額のお金を受け取っていただきましたが…。感謝しかありません。本当にありがとうございました。
 
さて、今後の問題は磨いてもらった後の紫外線除けのコーティングです。YouTubeやネット通販など色々と調べてみましたが、一番効果がありそうだったのが紫外線除け機能がある(UV対応の)ガラス系コーティング剤でした。同じガラス系のコーティング剤でもUV除け機能がないものはNGですので注意してくださいね。一般的にボディーや無塗装樹脂パーツ向けのガラス系コーティング剤にはUV除け機能がないものが多いようです。
 
自分が調べた中で一番良さそうだったのが横浜油脂さんのガラスプロテクトUVです。
 
 
 
早速、オーダーして施工してみようと思います。ただし、ルーセントのSさんのお話ではそれら(ガラス系コーティング剤)やウレタンクリア塗装は気休めにすぎず、本当の最適解は「UVプロテクションフィルムの施工」だそうです。
 
こちらはプロテクションフィルム貼りのDIY方法の動画です。トライできそうな難しそうな…。微妙です。

 

後日談となりますが、横浜油脂さんのガラスプロテクトUVを購入して施工しました。私が購入した品は箱がなく、プチプチに入った状態で送られてきましたので、横浜油脂さんのHPやYouTubeチャンネルの説明を見て施工しました。手順は以下のとおりです。

 

 

1.施工面を中性洗剤等で洗います。

2.施工面の周囲をマスキングします。

3.コーティング剤をティッシュに付けて縦→横→縦と(もしくは小さな円を描くように)塗布します。そのように塗ることでムラになりにくくなります。

4.2往復くらい塗ったら十分です。もう少し塗りたいくらいで止めておくのがコツです。過ぎたるは及ばざるがごとしです。塗りすぎるとムラになります。

5.もし塗布に失敗したら、無水アルコールで拭けば落ちます。

6.施工作業はガレージ内がお勧めです。自分は自宅の庭先で作業し、塗布面の硬化まで雨風が当たらないようにガレージに車を移動させる最中に塗布面に虫が付着し、やり直しになりました。ご注意ください。

 

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2026年5月、また、シトロエンC5III(X7)の新しいモディファイ方法を発見しました。中国発のECサイトAliExpressには実に多くの商品があり、以前紹介したC5III(X7)用のサスペンションシリンダーのように、中国本土では未発売だったと思われる車種の対応商品もあるなど、バリエーションも豊富で値段も安く頼もしい限りです。

 

さて、今回、ご紹介したいのはこちらの商品です。正確には2011年にデビューした初代プジョー508用のブラインドスポットモニター付きのサイドミラーセットです。こういった「あったらいいな+激安」の相乗効果で消費者を刺激してくれるのが中華系ECサイトです。失敗しても「安かったから、勉強代でOK!」といった気持にさせてくれます。

ブルーミラーバージョンもあります。

実は初代プジョー508とシトロエンC5III(X7)は姉妹車です。多くの共用パーツがあります。例えば初代プジョー508用のサイドミラーとC5III(X7)のそれとは互換性がありますので、交換可能です。問題はブラインドスポットモニターのセンサーとその配線です。仮に純正でブラインドスポットモニターが付いているプジョー508なら、付属品のセンサーや配線は必要ありません。しかし、このキットは純正でセンサーが付いていないプジョー508のアップグレードキットとしても機能するようになっているので、そこが「買い」です。そもそも、ブラインドスポットモニターの設定がなかったC5III(X7)にはうってつけです。

 

実際に試した方は最初はプジョー508のミラーユニット・センサー・配線をすべて移植しようとしてうまくいかず、この後付け商品に目を付けたそうです。

この商品は77 GHzバンドで2つの24GHzミリ波レーダーセンサーが稼働しています。実際に試した方はセンサーをリアバンパーのサイド側の内部に設置して配線したようです。

下の画像のようにブラインドスポットモニターが作動しているのが分かると思います。

実際にブラインドスポットモニターが作動している様子の動画のリンクはこちらです。

https://www.facebook.com/100001482922817/videos/pcb.778332664821101/2137828136742461

 

また、AliExpressの当該商品のリンクはこちらです。検索時は「Peugeot 508 mirror blind spot monitor」で検索してください。また、オーダー時は車種と年式を指定する必要があります。プジョー508の2011年式で良いと思います。

Peuugeot 3008 4008 5008 208 bsa bpsm,xdシャッターコントロールシステム,24ghz,ミリメートルの波レーダーセンサー,ミラー警告用

 

こちらのリンクからは他のsellerの類似商品も見られます。

https://ja.aliexpress.com/w/wholesale-peugeot-508-mirror-blind-spot-monitor.html?spm=a2g0o.productlist.search.0

 

こちらは、実際に試された方(以前にも紹介したBadalauさんです)のFacebookページです。やはり海外(東欧・ロシア)のシトロエニストはアツいです。

https://www.facebook.com/groups/757555233565511/posts/778332664821101

 

類似商品の取付HP・動画のリンクです。取付のヒントになりそうです。

上の(株)サブロクさんの後付けBSMは輸入車にも対応するらしいので、こちらを使用する方法も「あり」かもですが、いかんせん桁違いに高価です。

 

引用:aliexpress.com、Facebook/Siarhei Badalauさんのページ

 

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2026-07-11 12:00:00

 

 

2025年5月、Facebookの「Citroen C5 (X7) Retrofit Journey」というグループのディスカッションを見ていてSiarhei Badalau(シアレイ・バダラウ)さんというドイツ在住のポーランド人ピアニストの方の投稿が目に留まりました。それはDiagboxを用いてC5X7ツアラーの乗り心地をもっとソフトに改善する方法についての投稿です。

動画のリンクはこちらです。実際にDiagboxのどの画面から設定に入るかが分かると思います。

 

https://www.facebook.com/reel/25187574710874028

 

DiagboxやLexiaに入って、ボディタイプをツアラーからセダンに変えると、少し柔らかいサスペンション設定になります。 理由は、セダンのハイドラクティブ3+ の設定がツアラーとは異なっていて、目立って柔らかくなっているからです。

 

そして、Baladauさんの投稿を受けて、実際に試した方のインプレの投稿もありました。

 

ついに数週間前にそれを変更することができました。 快適さの変化はとても目立つと言えるようになりました! サスペンションは柔らかく、バンプや穴の上を通過してもずっとスムーズに走ります。例えばスピードバンプの上を走ると、かつては固くなっていた時とは対照的に。 路面質感の変化をあまり感じなくなったので、全体的な乗り心地もより快適です。 ちなみに、リムサイズは17インチです。


さらにディスカッションはロシア発のサスペンションコンフォートモジュールの話に話題が飛びます。

 

https://www.facebook.com/groups/757555233565511/?multi_permalinks=791240876863613&hoisted_section_header_type=recently_seen

 

投稿主のBaladauさんのC5X7クロスツアラーはDiagboxでボディータイプをセダンに変更しただけではなく、上記サスペンションコンフォートモジュールも車にインストールしています。このサスペンションコンフォートモジュールについての投稿の日本語訳を以下に一部抜粋します。

 

多くの人が気づいていると思いますが、C5X7は時折驚くほどソフトな乗り心地なのに、なぜか突然硬くなってしまうことがあります。そのため、C5X7は以前のハイドロニューマチックモデルほど良くないと言う人もいます。例えば、初代C5は間違いなくもっとソフトでした。路面の凹凸を通過する際、サスペンションは衝撃を吸収するのではなく、むしろ硬くなってしまうように感じられます。ハイドロニューマチックファンが愛するあの魔法のような「浮遊感」は、常に得られるわけではありません。もしかしたら、ドイツの顧客を満足させようとして、シトロエンはサスペンションに「スポーツ」モードを追加したものの、「コンフォート」モードを忘れてしまったのかもしれません。この車は「紛れもなくドイツ車(Unmistakeably German)」として宣伝されていたことを思い出してください。

しかし朗報です。その「化粧」を落とし、C5X7をかつての優雅な先代モデルのように、紛れもなくフランス車らしくする方法があるのです。drive2.ruを閲覧していたところ、ロシアの熱心な愛好家たちが考案した素晴らしいアイデアを見つけました。それは、ハイドラクティブ3+システムの電子制御を無効にする小型モジュールです。😁オリジナルの説明(ロシア語)は下のリンクからご覧いただけます。もちろん自己責任で、私は以下の手順で試してみました。必要な部品をすべて購入し、電子機器の専門家にモジュールを製作してもらいました。はんだごてを扱える人で、基本的な電子回路の知識があれば、簡単に自作できるでしょう。取り付け作業は別の自動車整備士に依頼し、約20分で完了しました。さて、その結果は?まるでウォーターベッドの上を走っているような乗り心地です。😁私はベルリンに住んでいて、ここの道路は完璧ではありません。そのため、市内を走行する際はこのモードをオンにしています。すると、私のC5クロスツアラーはまるで本物のDSのように、路面の凹凸を滑らかに乗り越えていきます。🤗

アウトバーンでは、通常のモードに戻します。さらに、アクティベーションボタンを車内に移設しました。特にオートマチック車であれば、それほど難しくはありません。 😉 この素晴らしいアイデアの考案者による詳しい説明はこちらをご覧ください。

 

そして、Badalauさんが示しているdrive2.ru(私が常々ロシア版みんカラと呼んでいるサイトです)の当該投稿記事のリンクはこちらです。

ロシア語の記事ですが、ロシア語に自信がない方でも翻訳ソフトを使えば内容をそれなりに理解できると思います。便利な時代になったものです。それにしても、今やシトロエンなどのちょっと古いフランス車のディープな情報をゲットするには東欧言語やロシア語は必須です。
 
原理はこうです。
下の赤い矢印のところにサスペンションコントロールケーブル用のコネクターがあります。
そこには、
G3 フロントサス回路:フロント剛性レギュレーターソレノイドバルブ パワー(+)
G2 フロントサス回路:フロント剛性レギュレーターソレノイドバルブ制御

G4 リアサス回路:リア剛性レギュレーターソレノイドバルブ パワー(+)
H2 リアサス回路:リア剛性レギュレーターソレノイドバルブ制御
があります。
 
それぞれ、G2回路とH2回路を切断して、剛性レギュレーターのソレノイドバルブが通電して作動している(スポーツモードになっている)時と同じ抵抗値である7.8Ωの抵抗をかませてG2はG3と、H2はG4とスイッチングリレーを介してオンオフにできるようにして接続します。つまり、常にスポーツモードになっているとサスペンション制御ECUに思わせるということです。しかし、実際には制御信号が流れる回路がカットされているので、ソレノイドバルブは作動せず、常にサスペンションはコンフォートモードのままになるという図式です。そして、必要に応じて、リレーをオンにして通常のサスペンション制御に戻すことができるようにします。高速走行ではスポーツモードにならないと危険なこともあり得ますから…。
 
回路図はこちらです。
※注:Kнопка(Knopka=Button押しボタン)、Pэлэ перекл(Rele perekl=Relay switchリレースイッチ)、Kлапан(Klapan=Valveバルブ)、Mорда(Morda=Muzzle先端部)、Pэзистор(Rezistor=Resistor抵抗器)
 
キリル文字とラテン文字の対応表はこちらです。解読するのにとても助かりました。
 
これはまさに「ハイドロサス・コンフォートモード固定モジュール」とでも呼べるものでしょう。しかし、このコンフォート固定モードではヨーロッパのアウトバーンなど超高速走行では危ない場面もあるらしく前述のように通常のサスペンション制御に戻すスイッチング回路も実装しています。ですから、「こんなことをやっている人もいるんだ」という知識として楽しむのみならず、実際にこの方法を試してみたい方はくれぐれも自己責任でお願いいたします。この方法を真似して、その結果として事故が起きても当方は一切責任を負えません。コンフォートスフィアも同じです。保安部品などについてはメーカー純正部品以外のパーツの使用はリスクがあるということを常に認識してください。元雑誌NAVI編集長の塩見智さんもご自身のYouTubeチャンネル「ソルトンTV」のルノールーテシアの回で述べられていましたが、昔の2CYやDSの頃のサスペンションの柔らかさは当時のような自動車の速度が低かった時代には有効であっても、昨今の高速化した道路環境ではむしろ危険でさえあるという意見はとても説得力があります。フランス車も変わらざるを得ないわけです。現在のルノーのサスペンションセッティングはPSAのそれより硬めだという話でした。一方、PSAのシトロエンも最終型のハイドラクティブ3+は「どんぶらこ」といったテイストではなく、Xantia Activaで目指したようなフラットライドのテイストになったと感じます。

ひょっとしたら、Badalauさんは私の友人と同じポーランド人のシトロエン愛好家ということで、彼とどこかで繋がりがあるかもしれません。今度、尋ねてみようと思います。それにしても、東欧・ロシアのハイドロシトロエンユーザーはアツい方が多くて頼もしい限りです。これからも目が離せません。そちら辺にアンテナを張って情報収集に努めたいと思います。

 

それにしても、我ながらイタフラ関係の国内メディアを見なくなりました。「日本〇〇クラブ」などの国内のイタフラコミュニティーのページもほとんど見なくなりました。一応、シトロエンクラブ九州(CCQ)に所属してはいますが…。やはり海外の猛者のパワーが素晴らしく、かつての楢林さんみたいに海外からも注目された日本人シトロエニストが活躍されていたのも今は昔となってしまったのでしょうか。寂しい限りです。

 

引用:Facebook/Siarhei Badalauさんの投稿

 

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2026-07-04 12:00:00

 

2026年5月、輸入代行volunteerのフォームに福島県の方から問い合わせをいただき、調べてみたのですが、ハイドラクティブ3+以降のC5用のコンフォートスフィアの効果についてです。IFHSのカタログを見るとラインアップはあります。C6には設定はありませんが、C5I、C5II、C5IIIX7用に設定があります。下のリンクからIFHSのカタログにアクセスできます。もし、見られなかったら、SKIP ADをクリックするとロックが解除されてPDFが見られます。

私の周りにも、これらコンフォートスフィアを購入して実際にC5に装着した方がおられますが、評判は芳しくありません。その理由に関する考察ですが、以下にシトロエン社の技術資料の抜粋を引用します。
 
シトロエン社技術資料(Cours Citroen sur le SC-CAR des Xantia Activa p.7より抜粋)

Ⅱ- ROULIS ET SUSPENSION HYDROPNEUMATIQUE

A – RAPPEL DU FONCTIONNEMENT AVEC UNE SUSPENSION HYDROPNEUMATIQUE CLASSIQUE

Avec une suspension a ressorts metalliques ou pneumatiques, lors de la mise en appui dans un virage, la roue exterieure comprime sa suspension, ce qui limite le roulis. Or, avec une suspension hydro-pneumatique, les deux elements d’un meme essieu etant relies hydrauliquement, le liquide de l’element comprime est refoule vers l’element en detente et donc ni le volume, ni la pression ne varient dans l’element comprime, ne s’opposant pas au roulis. L’effet d’antiroulis n’est assure que par les barres antiroulis, ce qui explique leurs fixations rigides (rotules).

直訳すると

Ⅱ – ロールおよびハイドロニューマチックサスペンション

A – 従来のハイドロニューマティック サスペンションでの操作上の注意事項

説明図:「Pg(Pressure gauche:左[sphere]の圧力)= Pd(Pressure droite:右[sphere]の圧力)、Vg(Volume gauche:左[sphere]の体積)= Vd(Volume droite:右[sphere]の体積)は不変である。従って(ステアリングを急に右に切った場合、アウト側の左脚が圧縮され)その結果としてオイルが左から右に流れ(その結果として右脚が伸びて)、左方向のSens du roulis(ロールが検出される=ロールを防げない)となる」と解釈されると思います。
 

 

説明文:金属サスまたはエアサスでは、カーブで車体が押し下げられると、アウト側の車輪がサスペンションを圧縮し、ロールが制限されます。 しかし、ハイドロニューマチックサスペンションでは、同じ車軸(左右)の 2 つのsphereが油圧で関連しており、圧縮されたsphereの液体が膨張中のsphereに向かって流れるため、圧縮されたsphereでは体積も圧力も変化せず、ロールを抑制しません。アンチロール効果は、アンチロール バーによってのみ提供されます。これは、そのリジッドマウント (ボール ジョイント) のことを説明しています(のことです)。

この技術書によれば、ハイドロニューマチックサスペンションでは他のエアサスとは異なり、左右sphere内の気体の圧力と体積が一定のために、オイルが積極的に左右に移動する(être relié= 関連する)と理解するのが適当なのかなと思います。

また、このロールに弱いハイドロの特性を補うために頑丈なアンチロールバー(強化スタビライザー)を過去使用していた訳ですが、これには弊害もあり、(一般的には突き上げ感が増します。例えば、BXなどではサスのアンチダイブジオメトリーとの相互作用で細かい道路の段差でガツンと派手な衝撃が来ていました。)そこで、追加されたのがハイドラクティブサスの剛性レギュレーター(le regulateur de raideur)と剛性スフィア(sphère [de] regulateur raideur)となるわけです。

あくまでも自分の所感ですが、ハイドラクティブ3+以降は電子制御のプログラムの関係か、このロール制御モード(上記DYNAMIQUEモード)に積極的に入るような印象を受けます。つまり、コンフォートスフィアを装着して車に若干ロール感を与えようと思ってもシステムがアンチロールモードに積極的に入ってしまうのであまり意味がないのでは?という解釈です。シトロエン社の目指している理想的な乗り心地は「どんぶらこ」とロールする感覚ではなく、(それは左右関連懸架であるシトロエンのハイドロサスのもたらす副作用的なものに過ぎず)むしろ、Xantia Activaで目指したフラットライドだと感じるのです。そういったチューニングが後に登場したハイドラクティブ3+に引き継がれていると私は考えています。元雑誌NAVI編集長の塩見智さんもご自身のYouTubeチャンネル「ソルトンTV」のルノールーテシアの回で述べられていましたが、昔の2CYやDSの頃のサスペンションの柔らかさは当時のような自動車の速度が低かった時代には有効であっても、昨今の高速化した道路環境ではむしろ危険でさえあるという意見はとても説得力があります。フランス車も変わらざるを得ないわけです。現在のルノーのサスペンションセッティングはPSAのそれより硬めだという話でした。

そして、これらハイドラクティブサスペンションのアド玉についている剛性レギュレーター(仏:le regulateur de raideur、英:the stiffness regulator)の構造ですが、以下のリンクをご覧ください。これはXantia Activaのものですが、1ページ目がハイドラクティブレギュレーターについてで、2ページ目がSC-CARレギュレーターについてです。その他、レギュレーター本体を分解した詳細な解説ページが続きます。とても貴重な資料です。
SC-CARレギュレーターにはダンパー機能がない弁が付くので、制御はON、OFFのみですが、ハイドラくテイブレギュレーターにはダンパー弁が付きますので、左右のオイルの流れをダンパーで緩やかに制御する構造なのが分かると思います。
 
そこで、ハイドラクティブ3+サスペンションの乗り心地が悪いと感じた時の意外と知られていないチェック項目をお教えします。
ハイドラクティブ3+のC5などのリアの剛性レギュレーターは大概こんな感じになっています。(スフィアを定期的に交換しても剛性レギュレーターまで交換する人はまずいないと思います。)
錆が外部だけではなく、内部にまで侵入している例も結構あります。
これら剛性レギュレーターのダンパー内まで侵入した錆をきれいにクリーニングすることで、滑らかなリアサスの動きが回復します。リアサスペンションのスムーズな動きは乗り心地の良さにかなり影響を与えるようです。
 
引用:Citoenet、Frenchcarforum.com/swedulさんの投稿
 
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海外から絶版部品の輸入代行をなぜ無料でやっているのかよく聞かれることがあります。一番、大きな理由は仕事の関係で報酬がいただけないことです。副業禁止の職場です。2つ目の理由は、それ以外に大きなメリットがあるので、報酬が必要ではないことです。例えば、自分用に必要なパーツだけ購入して輸入するとします。そのお店との付き合いは多分そんなに頻繁にはないでしょう。しかし、他の人の分もお世話するとなると自分は大口注文者やヘビーリピーターになれます。そうすることで、レアなパーツを紹介してもらえたり、特別価格でオファーいただけたりなど大きなメリットがあります。

 

いろいろな方に頼まれて個人輸入の交渉をするのですが、欧米人の場合、いろいろと連絡をとって、「今回はごめんなさい」「また、次の機会にお願いします」は結構ありますし、そういったことで人間関係が壊れるなどということは全く経験がありません。

 

しかし、相手が日本人だったらどうでしょうか。これはそう簡単にはいきません。いろいろとメールで打診して、結局、購入しないとか、やはり「別のお店にお願いします」ということがあるとそのお店とはまず二度と連絡がつかなくなります。日本人と欧米人の違いと言えばそれまでですが、「人を馬鹿にしている」と思われるのでしょうか。そのお店とは縁がなくなるでしょう。実際に、そういったことが過去何度もありました。

 

こういった関係上、海外ショップの個人輸入のお手伝いはメリットがあるのですが、国内ショップの場合、交渉の代行は今後はしないようにしたいと思います。上記のような理由で自分自身へのデメリットが大きすぎて困ったことになるからです。人間関係が広がるどころか逆に不信感を招き、狭まってしまいます。すみませんが、ご理解ください。

 

また、ディーラーやイタフラ専門店などの有名店や一流店にこだわりがあるブランド志向の方は、私ではなくそちらにお願いすることを強くお勧めします。それは自分が模索している方向性とは全く違います。ディーラーや専門店と言えども営利企業です。「部品がありません」「修理できません」は常套文句です。

そこを、非正規の裏技的な修理方法や東欧からの絶版部品やリプロ部品の個人輸入など日本国内のディーラーやイタフラ専門店にはできないことや、やっていないことを巷の隠れた名店や海外の友人の力をお借りし、お金を節約しながら追究するのが自分の目指している方向性です。その趣旨に賛同できる方は拒みませんし、拒んだこともありません。そして、そういった修理方法やモディファイ方法を秘密にして金儲けのネタにする気もありません。整備系のYouTubeも結構見るのですが、公開しておいて、技術的な質問をすると怒られるなんて…。YouTubeは単なるお店の宣伝メディアなんでしょうか。実はよくあるみたいです。それってどうなんでしょう。私は有益な情報は積極的に公開していますし、質問にはお答えしています。なぜなら、過去に自分が有名な某メーリングリストでお前は情報を聞くだけでコミュニティーに貢献度がないと注意された苦い経験があるからです。私は分からない初心者が聞くのは当たり前だと思いますし、貢献しようと思っても知識が乏しければできないことも分かります。自分がされて嫌だったことは他人様にはしたくありません。私ごときで良ければ何でもお尋ねください。

 

下のリンク先の記事の一件では、中古パーツの探索・輸入からパーツ取付の問題解決までサポートさせていただきましたが、私のやり方を絶対的に信頼し、全面的に任せていただけたことが嬉しかったです。この信頼関係なしではゴールまで行きつけませんでした。ここで、もし依頼者様の強いこだわりや口出しがあったら多分ギブアップしていたと思います。

 

さて、自分のポーランドの友人ですが、今回XMやエグザンティア用のボール型のコンフォートスフィアを製作し始めました。ソーサー型ではありません。自分の経験や伝聞からの判断なのですが、ハイドラクティブ3プラスのソーサー型のスフィアのコンフォートスフィアもIFHSなどで売られていますが、これらの評判は芳しくありません。思うにハイドラクティブ3プラスの場合、各種センサーによる電子制御剛性補正機能が強いのか、過度なロールを抑える機能が早めに働くようです。コンフォートスフィアで適度なロールを実現しようとしてもシステムにより補正されてしまい無意味になるようです。実質、ハイドロニューマチックと同じハイドラクティブ3なら、まだしも、3プラスの場合はあまり意味がないように感じますが、いかがでしょうか。

Febi bilsteinまたはIFHSのスフィアに手を入れたものです。 サンドブラストをかけて、エポキシドプライマーを塗り、リペイントしてあります。 オリフィス穴を増やし、窒素圧力を増加させた彼独自のチューニングがなされています。特にリアスフィア用には防錆ペイントを施し、腐食に強くなっており、融雪剤にも耐えられるようになっているとのことです。価格は1個約100ユーロ(2026年5月現在約18,500円)です。これに送料や海外決済手数料などが加わります。興味がある方はコメント欄などからお問い合わせください。また、輸入代行ボランティアのフォームからお問い合わせいただいても結構です。

 

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2026-06-20 12:00:00

2026年5月、Facebookを見ていて、中国製のシトロエンC5/C6のサスペンションシリンダーの社外品の評判に関する投稿を見つけました。数年前まではeBayなどに純正品は潤沢に見られ、さすがにC6 V6 3.0L用のAMVAR付きのサスペンションシリンダーは見られなくなっていましたが、他のタイプは結構多く出品されていたように思います。しかし、昨今、これらを検索するとmade in Chinaの社外品ばかりです。

 

https://www.ebay.com/sch/i.html?_nkw=citroen+c6+suspension&_sacat=0&_from=R40&_trksid=m570.l1313

 

Euroreparのスフィアは純正品の供給が終了してもまだ供給されていますが、サスペンションシリンダーは今のところEuropeparでの供給はないようなので、いずれC5/C6などのハイドロシトロエンユーザーはこういった社外品を使わざるを得なくなるかもしれません。これらはAliexpressでも下のリンクのように多数売られています。

 

https://ja.aliexpress.com/w/wholesale-%E3%82%B7%E3%83%88%E3%83%AD%E3%82%A8%E3%83%B3c6-%E3%82%B5%E3%82%B9%E3%83%9A%E3%83%B3%E3%82%B7%E3%83%A7%E3%83%B3.html?spm=a2g0o.best.search.0

 

これらの評判・インプレッションについて、みなさん興味があると思います。

 

Facebookなどで、いくつか投稿がありますが、肯定的な評価としては

「Here is my 2 cents worth ....try the brand called SACH they are very close to the original ones. I bought those in the past for some of my Citroens it was recommended by another Citroen maniac 😆 so I tried and yes very good .(SACHというブランドを試してみてください。彼らはオリジナルのものにとても近いものです。 私は過去に自分のシトロエンのために買いました。他のシトロエンマニアに勧められたので😆試してみたけれど、とても良かったです。)」という評価がありました。

 

後はほとんどが否定的な評価でした。

「never buy struts without the KYB logo.(KYBのロゴが付いていないサスペンションシリンダーは絶対買わないでください。)」

「China parts can be good but Citroën suspension is patented. It will be completely off form oem struts. But they are hard to come by. Stellantis is abandoning Citroën.(中国の部品は良いけれど、シトロエンサスペンションは特許で保護されている。 それは完全に純正品のサスペンションシリンダーの形から外れるだろう。 でも、それら純正品は入手するのが難しい。 ステランティスはシトロエンを見捨てている。)」

「That is rubbish, keep your money.(それはゴミだ、それにお金を使わないでください。)」

などです。実際に買ってみたらしい評価はむしろ肯定的な評価だったので、SACHというブランドは使えるかもしれません。

 

Facebookの実際の投稿はこちらです。

 

https://www.facebook.com/groups/1035620679822178/posts/27130942516529971/

 

こちらは中国製社外品とKYBヨーロパ製の純正品との見分け方の画像です。

KYBの特許でこのサスペンションシリンダーは守られていると思うのですが、前にも他のブログ記事で触れたように、一方でEUではスペアパーツに関する意匠権の保護除外承認という動きもあるので、これらが違法かどうかは微妙なところだと思います。EUでは違法ではない可能性もかなり高いと思います。

詳しくは下のリンク先の記事をご覧ください。

 

https://www.bakermckenzie.co.jp/wp/wp-content/uploads/20250215_IP-Tech_JPN_EU.pdf

 

 
前にも述べたように、私的にはステランティスがサブブランドのEuroreparチャンネルでジェネリックパーツを供給してくれることに期待したいと思います。そうすれば特許など何の問題もありません。また、これらの中国製社外品のサスペンションシリンダーはC5X7の4気筒モデルとV6モデルとC64気筒モデルなど非AMVARモデルには対応しますが、V6のAMVAR付きのものはないので注意してください。

 

引用:eBay、Facebook/Igor Mateskiさんの投稿

 

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2026-06-13 12:00:00

2026年5月、とあるFacebookグループの投稿を見ていてある写真が目に留まりました。まっさらな新車状態に見えるナンバーステーもきれいで錆びていないシトロエン2CVの画像です。

新潟県加茂市内のある自動車整備工場の販売車両の展示コーナーの画像です。その整備工場はオートライフ川口さんといいますが、平成初期には川口自動車整備工場といい、加茂市の隣の南蒲原郡田上町にありました。平成元年くらいに西武自動車販売のAXショップというサブディーラーとしての位置づけのお店でした。西武自動車販売とは1960年代半ばから1995年まで活動していた西武百貨店・セゾングループに属する自動車輸入販売会社で主にシトロエン、プジョーのフランス車やスウェーデンのサーブ車を輸入販売していました。社長は作家辻井喬のペンネームも持つ当代一流の文化人でもあった堤清二氏で「知性あるモーターライフ」がキャッチコピーの文化的な会社でした。 創業当初は横浜市内に本社がありましたが、その後、東京都内に移転、1980年代にはシトロエンBXやサーブ900がヒットし、 輸入車販売業界で確固たる地位を固めたかに見えました。 しかし、バブル経済崩壊後の販売不振などで経営不振に陥り、1995年に米国・クライ スラー社の日本法人に吸収合併、クライスラー全額出資による「クライスラージャパンセールス」となり、事実上、消滅しました。 その後、シトロエン車の輸入、販売を行う 「新西武自動車販売」が設立されましたが、2002年にシトロエン車の輸入、販売から撤退し、会社も解散しました。 ちなみに西武自販の親会社だったセゾングループはその後、解体され、サーブもその後、破産して、ブランドも消滅しました。

 

懐かしい西武自動車販売の工具セットです。某オークションサイトに出品されていました。

こちらも懐かしい西武自動車販売のCMです。

カンヌ映画祭で、日本映画初の脚本賞、AFCAE賞、国際映画評論家連盟賞、エキュメニカル審査員賞の4冠を獲得した村上春樹の短編小説原作の映画「ドライブ・マイ・カー」の西島秀俊が演じる主人公の愛車としてサーブ900ターボが登場しました。この車は西武自動車販売の大ヒット作の1つとなりました。当時、赤いサーブ900ターボカブリオレに憧れたものです。

 

平成元年当時は新潟県には既にナカノという西武自動車販売の正規代理店がありましたが、物品税廃止、消費税導入、そして、バブル到来という好景気で輸入車がメジャーになる兆しを察知した西武自販が正規代理店以外にもサブディーラー(販売協力店)としてAXショップという販売チャンネルを募集した時に川口さんも手を挙げられたようです。東京は荏原のJAVELさんも元々は西武自販のAXショップだったと聞いています。私はちょうどその頃、長岡市の17号線沿線のカーディーラーや中古車販売店がひしめいているエリアで西武物のシトロエンBX19TRSの中古を購入して楽しんでいました。当時の勤務先が三条市内でしたので、故障時の整備関係は川口さんのお店にお世話になっていました。そんな縁もあり、サーブ900も購入して楽しんでいた覚えがあります。川口さんもバブルの波に乗り大きな利益を上げたと聞いています。しかし、好事魔多しで、ある日突然、会社が好調ではなくなったというお話をお聞きしました。あくまでも噂の範疇ですが、本業の車販売は好調だったものの、マンションやらアパート建設やらに投資したのが原因ではという噂でした。

その後は、私は県内柏崎市の西武の正規代理店のナカノさんのお世話になり、BXGTI、エグザンティアI、XM、エグザンティアIIブレーク、BX19TRIと乗り継ぎましたが、ナカノさんも凄腕整備士の野本さんがお辞めになり、社長がお亡くなりになり、2000年頃に正規代理店を返上して、正規代理店が新潟市のセントラルモータース(現アレーゼ新潟・シトロエン新潟)になりましたが、今でも熱心なリピーターさんたちに支えられて営業を続けられているようです。私がお世話になっていた頃のナカノさんはもっともっと華やかでした。以前は柏崎市の半田に大きなショールームがあり、輸入車のデパートのようで、とても華がありました。昔の地方の輸入車ショップはどこもそんな感じでした。ポルシェやベンツからワーゲンやルノーやシトロエンもプジョーもサーブ売られていました。柏崎市は新潟県の中心地から遠い田舎ですが、ナカノさんのおかげで町の規模の割にはシトロエンに乗っている方がとても多かった気がします。

現在のナカノさんですが、往時をしのばせるようにポルシェやサーブやシトロエンやジープやアルファロメオの看板が見えます。今でも覚えていますが、ナカノの社長にボルボとサーブとシトロエンの解体車がヤードにあるのを指さされて、同じ解体車でもサーブやシトロエンと違ってボルボの解体車には錆一つないだろう。やはり、ボルボのボディーの防錆処理は一頭地抜けていると教えていただいたのが、とても印象に残っています。

 

実は、こうして実際のお店の名前をお出しして、ブログ記事としてアップさせていただいたのも、こういった情報が風化してしまうのがもったいないと思ったからです。往時を知る人も段々少なくなり、記憶の彼方に消えてしまうのは本当にもったいない話です。先ほどの新車状態の2CVの話ではないですが、オートライフ川口さんにはお宝状態の旧車のサーブやシトロエンやプジョーが眠っているというお話も聞きます。私もかつてナカノの専務さんから電話をいただいて、まっさらの新車状態でほとんど未走行のシトロエン2CVが入荷したので買わないかというオファーをいただいたことがあります。それはとても面白い話で、柏崎市の地元の祭りであるえんま市の折に、お酒が入ったお爺ちゃんがナカノさんのショールームに立ち寄って、お孫さんが大きくなったら、運転させたいというお話でワーゲンビートルとシトロエン2CVを購入されたそうです。その後、お孫さんが成長されて結局ワーゲンビートルには乗りましたが、シトロエン2CVには見向きもしなかったため、ナカノさんに引き取られたというお話でした。当時は他の車も所有していたので、せっかくのオファーを丁重にお断りしましたが、どこかの好事家が購入されたというお話を後で聞いて、随分残念な気持ちになったものです。

 

https://www.facebook.com/groups/847348112272448/posts/2262090874131491

 
実際に鹿児島県姶良市(あいらし)にも旧西武自販の代理店でそういったお宝級の旧車が眠っているお店があるという話をFacebookの投稿で見たことがあります。こういったお話は結構あるものだと感心しました。
 
 
他の業界同様、この輸入車業界も栄枯盛衰が激しく、永遠に続くお店はないという当たり前のことを感じた一件でした。
 
引用:facebook.com/西武/新西武自動車愛好会(仮称)、FB版日本シトロエンクラブ、Mercari、Google マップ

2026年5月ステランティスグループがPureTech 1.2LエンジンをフィアットのFireFlyエンジンに交代させるというニュースを検索していて、あるブログの記事が目に留まりました。

 

 

上記リンクの記事を一部抜粋させていただきます。

 

EVからハイブリッド式内燃機関への(とりあえずの)回帰に伴って、イタリア車のエンジンが再評価され…
多くのフランス、ドイツのブランドで汎用されることになるのは、ステランティス自身も想定外のことだったようです。
さらにエンジンだけではなく、新しいeDCTトランスミッションについても、フィアット、アルファロメオのものが広く採用される方向で検討されているとのことです。
PSA(プジョー・シトロエングループ)とFCA(フィアット・クライスラーグループ)が合併した際…
当初、自動車関係者の多くが、フランスのメーカーの技術が、どちらかというと、グループ内で支配的になると考えていたようです。
ところがここへ来てそれが完全に逆転しているわけです。
フランスの自動車ジャーナリスト、アレクサンドル・フィルソーはこう書いています。
「イタリアで培われた機械工業の伝統の成果である、堅牢で長寿命なエンジンとトランスミッションを使用して、ステランティスは欧州における内燃機関の最後の10年間を乗り切ることになるだろう」
どうですか?
これが欧州の自動車業界で今起きているファクト=事実です。
日本と米国の自動車関係者とユーザーの間に流布している、ナラティブ=物語…というか、都市伝説に近いものとの、この乖離はどうでしょう。
でも人はいったん頭に刻みつけた「固定観念」にしがみついてなかなか離れないものです。
政治・社会の現象を見渡しても、多くの人は「事実」を見ることよりも、それぞれが信じたい「物語」の方を好むようですし。
なので、今後も日米では「イタリア車は壊れる」とか「アルファロメオは世界一壊れる車」という「伝説」は人々に支持されて行くことでしょう。
残念!

 

車という商品は実はイメージ商品です。日本車=「燃費が良くて壊れない」、ドイツ車=「高品質」、フランス車=「おしゃれ」、アメリカ車=「ガスイーター、燃費悪い」こんな感じでしょうか。

 

また、こちらの記事ではさらにこのイメージと販売不振の現状を分析されています。

 

 

 
以下に一部抜粋いたします。

 

そもそも日本のユーザーは、輸入車に関して、そのブランドの母国に関する「イメージ」「好き嫌い」に大きく左右されるところが大きいと思います。
韓国のヒョンデ(現代自動車グループ)は、世界では730万台の売り上げを誇り、トヨタ、フォルクスワーゲンに次ぐ世界第3位のメーカーです。しかし日本では正規のディーラーさえ確立できず、わずか約700台の販売台数です。
中国のBYDは販売台数427万台を超え(海外市場での割合も50%に近づいています)ホンダや日産を抜いて、世界第6位のメーカーになりましたが…
日本での販売は2223台。国内シェアはわずか0.99%です。
このふたつのメーカーに関しては、日本人の中国敵視と、嫌韓の影響を無視するわけにはいかないでしょう。
自動車ブランドの所属する国(作られた国ではない)のイメージが、日本人にウケない車は、日本では売れない。そしてそのイメージは一朝一夕に変わるものではないです。
そう考えると、たとえステランティスが日本市場に向いた「いい車」を作って売っても、イタリアの(イタリア車の)悪いイメージが払しょくされない限り、販売が伸びることはないと思います。
その辺はステランティスでもちゃんとマーケティングの結果わかっていて、それでたとえば、いまやアルファの「稼ぎ頭」となった、ジュニアの日本導入を見送っているのでしょう。

 

また、ドイツ車は日本人が想像するほど故障しにくい車ではないという記事もあり、これは私の主治医様も主張されるところです。かつてのスイス時計のように日本人の頭の中に輸入車といえば、ドイツ車であり、ドイツ車=「高品質、故障しにくい」というイメージが刷り込まれているように思います。まあ、それもかつてのヤナセなど日本のインポーターのPDI(Pre-Delivery Inspection=出荷前点検)や日本市場に合わせるためのドイツ本社との交渉力などの力によるところも大きいとは思いますが…。かつては、ベンツなど輸入してからPDIで全塗装していたという話もあるほどですし、コマーシャルによるイメージ戦略や顧客対応の素晴らしさなどインポーターの努力あっての今のドイツ車の日本における位置づけだと私は勝手に思っています。その後、BMWの日本法人設立からの販売戦略大成功によって、ドイツ車メーカーはこぞって日本法人を設立して、輸入・販売を手掛けて成功していきますが、その土台を作ったのは間違いなくヤナセだと私は信じています。

 

 
日本車なども未だにヨーロッパなどでは格下に見られているようですが、こういったマイナスイメージを払しょくするためにレースなどに積極的に参戦して好成績を上げるなど「レジェンド(伝説)」を作り上げていくイメージ戦略などかつてのホンダなどはさすがだと思います。
 
私は今後も日本ではイタフラ車はメジャーにはならないと思っていますが、そのマイナーなものを好む層もいるので、それはそれで歓迎ですが、ビジネスとして成り立たずに日本撤退されるのは困るので、頑張ってほしいと思いますし、全くの微力ですが応援していきたいと思っています。
 
私の意見としてはイタリア・フランス車はドイツ車と同じくらい壊れないと言うよりも、ドイツ車もイタリア・フランス車と同じくらい壊れる、つまり、ドイツ車と比べて壊れる頻度に差がないというのが真実だと思っています。
 
さて、ミリオタの私としては、イタリア工業製品と言えば、ベレッタ社の銃器などです。特にM92Fピストルなどはアメリカやフランスなど世界中の軍で採用された名銃であり優れた工業製品でもあります。

ベレッタは高級散弾銃も有名ですね。
西部劇映画で使われる南北戦争時代のレプリカ拳銃もそのほとんどがイタリア製なのは有名な話です。

また、イタリアにはレオナルドというハイテク巨大企業があります。

レオナルド(イタリア語: Leonardo S.p.A.)は、防衛、安全保障、航空宇宙の分野で活動するイタリアの企業です。現在、イタリアでは第2位、先進技術に関しては第1位の産業グループです。航空分野、民間・軍用航空機分野ではヨーロッパのリーダーで、電子工学では世界でもトップクラスに位置します。宇宙分野はBAEシステムズと協業しヨーロッパ第1位、防衛電子分野ではヨーロッパおよび西洋で第2位。防衛システムおよび安全保障システムの分野ではヨーロッパのトップ企業になりつつあります。

 

 
レオナルドのヘッドクオーターはローマですが、ベレッタの本社のあるガルドーネ・ヴァル・トロンピアはイタリア北部の都市です。北部イタリアはドイツに匹敵する工業地帯です。地図を広げて、北西イタリアに注目してください。ミラノ、トリノ、ジェノヴァの三都市を結ぶと三角形が浮かび上がります。これがイタリア経済の心臓部、「工業三角地帯(Triangolo Industriale)」です。それぞれの都市の機能を確認すると、ミラノはファッション産業と金融の中心であり、イタリアの産業・金融の首都と呼ばれています(Prologis)。ミラノ証券取引所が置かれ、アルマーニやプラダといった世界的ファッションブランドの本拠地でもあります。トリノはフィアット(現ステランティス)に代表される自動車産業の城下町です。ジェノヴァはリグリア海に面した港湾都市で、原料の輸入と製品の輸出を担う物流の要です。この三角地帯がなぜ発展したかを地理的に理解するのは難しくありません。リヴァプールからロンドン、ベネルクス、ドイツ・ラインラントを経てミラノ・トリノ・ジェノヴァに至る欧州経済回廊の南端に、この三角地帯は位置しています。アルプスを越えればすぐドイツとフランスという欧州の大動脈に直結しているからこそ、重化学工業が発展できたわけです。「イタリア人は陽気でパスタが好き」というステレオタイプの認識だけでイタリアを捉えていたら、大きな誤りです。北部はドイツに匹敵する先進工業地域。南部は一人あたりGDPが北部の約55%にとどまる、EU域内でも有数の低所得地域です(CEPR 2023年、2020年データ)。ロンバルディア州(ミラノ)のGDPがEU平均の127%に達するのに対し、カラブリア州は56%にすぎません(The Borgen Project)。この断絶、イタリア語で「クエスティオーネ・メリディオナーレ(Questione Meridionale=南部問題)」と呼ばれる構造的格差こそが、イタリアの持つ大きな課題なのです。
 
引用:32cars.ru、alfaromeoandyui.hatenablog.com、Wikipedia、ベレッタジャパン、gunsweek.com
 
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2026年4月、Facebookのある投稿が目に留まりました。本当に身につまされる投稿で、胸が痛みました。投稿主様はお立場あるお方らしく、感情に流されない自制心に満ちた淡々とした文章でしたが、無念さが胸に迫り、とてもつらい気持ちになりました。以下、一部抜粋・引用させていただきます。

 

https://www.facebook.com/yukiyoshi.nobuhito/posts/pfbid022myiaWP7ehafNrQ3RoVzNibSeUZcRxaJGPtEEhAd21nhRmEHBBGcysc2QTrh4tWPl?locale=ja_JP

 

昨年末から何度も入退院を繰り返してきたジャガーの修理ですが、本日最後の退院を迎えました。
完治して戻って来られる日が来ることを願っておりましたが、残念ながら修理断念という結果となりました。とは言え車検も通っており、乗れない状態という訳では無いのですが。
症状は、エンジンのアイドリング不調で、回転数が高めになる症状でした。ずっと軽くアクセルを踏んでいる状態になっている訳で、渋滞の中や、交差点の赤信号への進入でもエンジンブレーキがかからず軽く加速している状態でした。またエンジン始動後にはエンストも時々発生するなど、制御が出来ていない状況でした。
工場の主治医の診立ては、スロットルボディという部品のアクセルに応じて空気の量を調整するバルブが汚れていたり、フラップのバネがヘタりきちんと密閉が出来ない状況なのではとのことでした。バルブが完全に閉じないと空気の量が多く送られて、それに合わせてガソリンがたくさん送り込まれる状態になります。この修理は、よくあるトラブルの1つであり、費用も安価で簡単に直るので、この機会に合わせて他の部分も色々とリフレッシュをしましょうということになりました。
知り合いの方が信頼出来る工場とのことで、そこまで言われるならと、気が付けば重整備のメニューになっていました。パーツを純正パーツですと非常に高額になりますので、消耗品はリプロパーツを中心に個人で手配しましたが、点数が多く、それなりの費用となりました。
そのリフレッシュだけは、パーツ交換でどんどんと進みました。幸いなことにいずれのパーツにも問題はありませんでした。
ですが、肝心のアイドリング不調は、スロットルボディを洗浄したり、バネを強化などを試しましたが、ちっとも効果はありませんでした。
エアーの吸込みとなる原因となる他の場所のヒビも見つけられず、ここからは一つずつ疑わしい順で取り組みやすいところを確認してゆくと言われました。
そして、ここからが悪夢の始まりでした。水温センサー、エアフローセンサー、ステッパーモーター、イグニッションコイル、スロットルボディ等を次々と交換してゆきました。ひとつひとつ部品を取寄せて交換してゆきましたが、毎回良くなったとのことで引取りに行く度に、良くなったのは主治医が整備した直後だけで、私が引き取って帰宅する途中にはもう症状が再発しました。そのまま工場に引き返し、直らないのでまた代車のスケジュールや、部品入手のスケジュールを合わせて再入院、ということを繰り返しました。
そして遂にもうやることが思い付かなくなり、これはお手上げに近いとのことで、整備士仲間に聞いてみることも何度か頂いたようですが、先週に整備士仲間が見に来て下さったと思われる日にお電話を頂きました。
ECUのケースに錆があり、目視でも、駄目だろう、これが原因だろう、と分かる程の状態だから、きっと中の基盤も浮いていたりするだろうから、これが絶対原因だと思われるが、もう私からの対応依頼には応えられないので、引き取って頂き、終わりにすると言われ、驚きました。
目視でも分かるレベルが放置されていたと平然と言われたことにも啞然としましたが、そのケースの写真すら頂けませんでした。
ECUが原因であることはこれまでの経験では無かったので見なかったと開き直られ、他方で私が、センサー交換でも直らないなら、ハーネスかECUに原因がある可能性があるか、と聞いた時には、それはまず無いだろうと二つ返事で否定されていたにも関わらず、その会話は覚えていないとのことでした。
また、ECUが原因であることを特定出来たのかという質問への回答には、最後まで返答はありませんでした。
その状況を以て、私もこの工場にこれ以上診て頂くのを止める判断をしました。
今回の整備を通じて、部品レベルでの確認まではされていないにも関わらず、怪しいと経験上思われたことを原因特定と判断されていた、と認識しました。それがたまたま当たったのか、ハズレたかという違いで、今回はハズレが連発し、残念ながら当たりが出なかったということだったのかもしれません。
ECUの基盤の接点不良という説明は、症状が一次的に良くなったり不良になる理由としては、確かにそれらしく聞こえますが、ECU不調の警告が一切点灯していないことから、そうでは無い可能性も十分にあります。
またECUは、同じHWであっても、地域や年式に合わせて書き込むSWが異なるため、plug and playで済む訳では無いので、そのSWを書き込むシステムが無ければ、対応は相当な手間になります。ディーラーでは無く、独立された工場がこれまで如何にジャガーを中心に対応されてきたとしても、設備が無ければ出来る範囲には限界があるのかもしれません。
改めて鑑みるに、技術者であっても、メカ系と電気系の技術者は全く専門領域が異なりますから、昔からのメカ系を中心に技術を磨かれた方が、電気系の専門家でもあることは稀なことです。ましてやソフト系ともなれば、それはお手上げに近い領域であったも不思議なことではありません。
またそれが当て嵌まるのは、あくまでも設計者としての技術者のことで、修理対応の役割では、共通の対応をし易いメカ系と違い、個別の対応となる電気やソフトだとすると、専用のテスター機能を持ったシステムが無ければ、お手上げであることも、当然のことだと思います。
昔、知り合いの体験談としてお伺いした話を思い出しました。ベントレーのTURBO RというSZ系のモデル、それもコンピューターの導入が始まり、不良ばかり起こすという悪名高い時代のモデルのオーナーだった方の話です。
エンストなどのトラブルの度にコーンズの工場に入庫していたとのことですが、行くと応接室に通され、整備しておきますとお茶を出されるのだそうです。しばらくすると直りましたと言われ、確かに直ったので帰ると、また再発するので、また入庫すると同じことが繰り返されると。不思議なことに修理したパーツの話は教えてもらえなかったそうです。
鶴の恩返しのように余りにも不思議に思い、問い質してみたところ、ソフトハンマーでエンジンルーム内を症状が改善するまで、軽く叩き回っていただけだったとのこと。
当時の電装部品の品質の低さが根底の原因なのですが、分かる方法が他になかったので、ソフトハンマーで衝撃を与えて、電気の接点が一次的に回復したことで、修理としていたとしていたのかもしれません。
ちなみに、その方はその話を聞いて、直ぐにそのベントレーを売却されたとのことでした。
今回、工場の主治医が、容易く簡単に直ると言われたことは不用意な発言であったと思いますし、ご本人が直せなかったことへの理由の説明も無く、パーツレベルでの動作確認もせず絶対ECUだと思う、だけど自分はもう交換も作業もしない、という私には無責任に聞こえた発言もありましたことは、その方個人として残念でした。
ですが、依頼をした判断は私ですし、また環境が主治医の方をそうさせていたと言うべきなのだと思います。その方でなくても他の方でも同じ環境で同じ対応をされた事例には、私自身も過去に同じ様な自動車整備業者に、遭遇しました。
そして、それ以外の重整備となったメカ系の整備は、きちんとして頂けました。
さて、現状ですが、本日引取りの帰途では、症状は出たり出なかったりを繰り返しておりました。入院の途中では、症状が出続けていた時もありましたので、そこよりは良いものの、不定愁訴は、修理開始前の状態がそうだったので、結局のところ、何も進展しませんでした。
今後ですが、ECUを修理するかは、非常に悩ましい限りです。やってみて直れば儲け物くらいの様にも見えますし、約半分くらいの確率で発生しているこの症状ですが、走れない訳ではないということ、また足としている車は別にあるので、致命的なまでに困ることも無いが、放置も気持ち悪く、それでいて有効打となる策が見出せていないという、微妙な状況です。
久しぶりに、来月にジャガーのドライバーズ倶楽部に顔を出して、情報収集や、他のメンバーからのアドバイスや見解を聞いて参考にしてみようと思います。

 

同じ輸入車オーナーとして身につまされる胸が痛くなる投稿でした。いわゆる修理地獄です。ありとあらゆる部品を交換してダメでしたで済まされるものなのかと感じます。確かにこの文章はお客さん側の言い分のみなので、お店側にはお店側の言い分があるでしょう。しかし、こういった類のお話はフランス車修理でもよく聞く話です。

やはりお店選びは重要です。自分はたまたま良いお店に出会えて本当にラッキーでした。整備工場を変えてから、本当にお金がかからなくなり助かっています。

 

前にも当ブログに書きましたが、私の考える「主治医」の選び方は

 

基本、正規ディーラーで購入すれば、整備はそのディーラでお世話になる権利が生じるのですが、ディーラーだけではなく、セカンドオピニオン、サードオピニオンの整備工場も確保しましょう。ディーラーだけでは不安です。ディーラーでの修理は部品取り寄せ・交換修理が主体となります。それだと修理はASSY交換でやたら高価になったり、パーツが出なくなると修理不能となったり、故障の源流対策がないために同じような故障が頻発したりということが起きえます。そこで、特にセカンド・サードのお店では

 

①単なる部品交換だけでなく、故障原因分析・再発対策ができるお店で、かつ、

②ECUや基盤修理やコーディングなどの電子系の修理・施工知識があるお店を選びましょう。

 

名人ぶった一見さんお断り的な高飛車なお店は自分には…です。本当に力のあるショップオーナーさんはどんなことからも学ぼうという「研究熱心で謙虚な物静かな方」が多いです。また、前述のように、そのお店が「部品交換だけ」のアッセンブリー屋さんなのか、それとも、故障の原因を究明して「部品交換だけでなく再発対策までしてくれる」のかどうかの視点は技術力の高い良いお店の見分け方の1つです。私的にはドイツ車などメジャーな輸入車の専門店で技術力が高くて有名なお店をお勧めします。最悪の選択が車種違いのディーラーに修理をお願いすることです。例えば、シトロエンの修理を車の購入もしていないプジョーディーラーにお願いするなどです。同じフランス車だからという発想だと思うのですが、あくまでも私見ですが、ディーラーは車を売ってなんぼの所です。ディーラーにとって修理業はあくまでも売った車への付帯サービスの範疇だと考えるべきだと思います。

 

自動車整備のような緻密で探求心が必要な業種は都会の効率第一主義の方々にはあまり向いていないような気がします。都会の好立地のお店では車の回転を上げていかなければ賃貸料もペイできなかったり、色々な難しさがあるだろうことは容易に想像できます。1台の車に効率を犠牲にしてじっくりと向き合うことは中々難しいと思います。修理というよりもパーツ交換が主体になってしまわざるを得ないでしょう。そういった意味で地方にこそ、自動車修理の名店が多いように感じます。新潟などは越後人特有のねばりと執念で探求心をもって車の故障と向き合ってくれる良い業者さんが少なくありません。そういった土地柄です。こだわりや執念が必要な仕事である多くの漫画家やシステムエンジニアを輩出しています。私は新潟在住でとてもラッキーでした。名店に恵まれた地だと思っています。

 

引用:Facebook.com/N.Y様のページ

2026-05-23 12:00:00