「…ひるまさん………離婚………したんですね…」
「…本格的に…母の介護をしている…」と話すと…
いろんなひとに…言われてしまう…
長男の親の介護は…
長男の嫁の義務…
同居しているのであれば…なおさらです…
長男の僕が…
母の介護をしているということは…
嫁が…いないから…
そう…思うらしい…
確かに…仕事を理由に…
妻に…
義母の介護を押しつける選択肢も…
あったのかもしれない…
でも…
なんだか…
やってみたかったの…
母に…ぶつかってみたかったの…
小津安二郎や…有吉佐和子の時代は…
長男の嫁の美学に…
価値があったのかもしれないけれど…
令和の介護は…
そうではなさそう…
親の介護は…実の子の義務…
崩れゆく母と…
本気で向き合い…
次の関係を…創造することが…
子供の…最後の義務…
そう…思いました…
介護保険制度が…はじまってから…
介護は…長男の嫁や…子供の義務ではなく…
社会全体の問題として…捉えるようになったみたいだから…
介護保険制度を積極的に使って…
介護に取組んでみたけれど…
想像していたものとは…違った…
結局…1年足らずで…すべての介護サービスを断った…
母の介護は…介護保険制度を利用することで…
成り立つわけではなく…
結局…実の子しか…解決できない問題なのだと…
そう…
僕は…男性介護者が…陥りがちな…
頑張りすぎる…完璧な介護を目指してしまうのです…
介護を…仕事のように捉え…
母の心の状態を最優先に…
効率や…工夫を考え…
僕しかできない介護を…創造しようとしてしまいます…
僕が…僕が…
長男である僕が…
母を…最後までシアワセに…逝かせる…
そんな…気負いに…
支配されてしまっています…
それが…
一番ダメだっていうことも…
わかっているんですけれどね…