指 導 | 新宿 鼠通り

新宿 鼠通り

逃れよ…強壮な風の吹くところへ…

 

 

 

 

歌舞伎町で…アルバイトを始めて…

 

 

そろそろ4ヶ月…

 

 

この4ヶ月……仕事中に注意されることは…なにもなかったので…

 

 

開店準備や…お掃除…皿洗いなどは…

 

 

自分で判断したやり方で…

 

 

問題ないのだと…思っていた…

 

 

でも…

 

 

このところ…掃除の仕方…お皿やグラスの洗い方…

 

 

お酒の作り方…お客さんへの配慮の仕方を…

 

 

細かく…指導されるようになりました…

 

 

独立して…25年…

 

 

普段…僕に…命令するひと…指導してくれるひとは…皆無…

 

 

なにもかも…自分の判断だけを信じて…仕事をしてきたから…

 

 

指導されることは…屈辱だった…

 

 
でも…
 
 
それは…傲慢なこと…
 
 
だって…
 
 
僕は…デザイナーとしてはプロ…なのかもしれないけれど…
 
 
飲食店では…まったくの素人なのだもの…
 
 
皿洗いなんて…高校生だって…できる仕事だから…と…
 
 
たかをくくった…僕は…傲慢…なのです…
 
 
だから…
 
 
最近…アルバイトが…楽しいの…
 
 
一切無駄のない…動きを…学べることが…嬉しいの…
 
 
指導されたことは…
 
 
頭と体に…しっかり刻み…
 
 
同じことを…二度と注意されないように…
 
 
がんばります…
 
 
ご指導…ありがとうございます!
 
 
 
 
 
 
 

 

 

とは言っても…
 
 
見かけは…ただのジジイ…だから…
 
 
開店前に…頻繁にやってくる…飛び込みの営業マンは…
 
 
僕を…店主と間違えて…ロックオンしてくるし…
 
 
お客様は…「大将!一杯どうぞ…」なんて言ってくるし…
 
 
うっかりすると…すぐに…謙虚さを…忘れてしまいます…
 
 
まだまだ…このお店では使えない人間であることを…
 
 
肝に銘じなければ…