子どもヤマビル研究会

子どもヤマビル研究会

2011年から市内の小中生とともにヤマビルの生態研究をしています。「ヒルは木から落ちてこない」の著者です。

本会の著作物をご利用される場合は、「子どもヤマビル研究会」の著作物から引用した旨、明示いただくようお願いします。

10月12日

僕たちの2冊目の本「拡がるヒルと脱皮の謎」を出版して、約1か月たちました。

今回の本にかかわった15人が集まって、昔話に華を咲かせようということで、下は10歳から上は29歳までが集まりました。

都合がつかない4人を除いて11人のパーティーとなりました。

ほとんどのメンバーが未成年ですので、アルコール類はありません。

ランチタイムで、お寿司と赤飯を用意しました。

そのあと、記念品としてお祝い饅頭(年が分かりますね)を準備しました。

OBの保護者から、レーザープリンターで作ったキーホルダを差し入れてもらったので、それも記念品として付けました。

本の表紙をキーホルダーに焼き付けてもらいました。本当に記念の一品です。

準備を担当した何人かが10時前から集まり、いつもの研究所のレイアウトを変更して会場設営をしました。

 

みんなか定刻にそろって、まず、自分たちの本を手にしました。そして、一緒に記念品も配りだんだん盛り上がってきました。

T研究員の開会の挨拶で乾杯へと移り、お寿司が来るまでに赤飯でお祝いをしました。

12時。待っていた今日のメインディッシュのお寿司が届き、みんなの顔がほころびました。

おすしを食べながら、近況報告と一番心に残っていることを1分間スピーチしました。考えてくるように伝えてあったので、約1時間楽しく昔話に華が咲きました。

その中で、来週からワーキングホリデーでニュージーランドに行く子がいることが判明。みんないろいろ質問して、その信念の強さや夢の描き方に、強く関心を引きました。その生き方を聞いてあこがれる子もありました。

今日集まったメンバーの記念写真です。

それぞれが自分の信じる道を着実に歩んでいることが分かりました。

誰もヒルの研究をしている子はいません。でも、一つのことを集中して突きつめていく大切さを身に付けて頑張っている一人一人があります。

現会員はとても大きな先輩に囲まれ、いつもは大はしゃぎしているのに今日は静かに先輩の話を聞いていました。

いままで、名前しか知らなかった先輩の本物に出会い、つながりがはっきりして研究に繋がりの確かさができたと思います。

武漢コロナで断絶されてしまったヒル研の連続性を、これで改めて繋ぎなおせたと思います。とても意義ある一日になりました。みんなありがとう。本当に嬉しい一日でした。

 

大方の参加者は5時ごろには帰りましたが、今回の幹事を自発的に引き受けてくれていた、G,U,Yの三人は語り足らず21時半まで残っていたランチを食べて語り合いました。

そして、自己紹介の時に今年入ったT研究員が、僕はポッサム先生の孫ですと言っていたのが話題になり、研究所がみんなの心のよりどころになっている証拠だと話してくれました。そういえば以前、どこかの発表会のインタビューで先生はどんな人ですかという質問を受けて、U研究員が仏のような人ですと言っていたのを思い出しました。

みんな私をいろいろ満足させようとしてくれているようですが、私は研究員一人一人がひるけんを踏み台にして大きく成長していってほしいと願っています。

 

私は、今日は本当に満足できる日になりました。みんなありがとう。嬉しいです。

 

 

 

 

 

 

ヒル研が、一つの区切り目標としているのは、藤原岳自然科学館の研究発表会です。

特にヒルの活動が盛んな時期に研究したことを、一度整理して皆さんに聞いていただく場と考えています。

 

昨日から集まって、最後の発表の点検を重ね、準備してきました。というと、かっこいいのですが、昨日は余裕をかまして落花生の収穫を楽しみました。試食もできて、満足でした。

 

朝食を済ませて1度だけ練習して、本番に備えました。

忘れ物がないか点検して出かける準備をしておいて、リラックスタイムとしました。

 

昼食は、本日は発表者ではないE研究員が、得意のイタリアンシェフになってスパゲティ―を作ってくれました。本日はカルボナーラとトマトソース味の二種類です。

茹で加減もとても上手で、おいしくいただきました。

 

12時半になり会場に向けて出発です。ちょっと緊張感が手て来たのか、車内では口数も少なくなりました。

発表機材の調整を済ませて開始を待ちました。

プログラムに沿って、主催者の挨拶や審査員紹介。諸注意がありいよいよ発表です。

 

何と一番バッターはT研究員からです。

「吸血中のヒルの謎の死について」の発表です。

鶏から吸血させているとき羽の中の温度が40℃を超えるとヒルは逃げ出したり死ぬことが多い。でもそれをを40℃の温度の中に入れて1時間たってもヒルは死なない。これはどうして、という疑問をクローズアップするまでの発表です。この先、大きな発見がありそうなんですが、そのヒントを最後の講評で「同じ温度でも諸条件を考慮に入れて比較しないと、結果が違ってくる」という指摘がありました。そうなんですね。そこを調べるのが来年以降の研究になります。ちょっと小学生には難問過ぎる感はありますが‥…。来年研究して、是非その答えをもって来きたいですね。

もうひとリの発表者はF研究員です。

「ヤマビルの吸血と脱皮の関係の研究」です。

ヒルがたくさん吸血すると脱皮の数も増えるという実証研究です。昨年から、かなりたくさんのデータがとれているので、ゆとりを持った発表でした。来年の目標もはっきりしていて、脱皮研究の第一人者になりつつあります。

発表の最後に「ヒルが脱皮するという、たったそれだけのことだけど、ヒルの脱皮は奥が深いと思いました。」という感想は、やったものでないと言えない一言ですね。今後が楽しみです。

 

二人とも立派でした。本番に強い子たちです。テレビなどの出演で培ったものでしょうか。昨日余裕をかましていたのは、何となくわかります。

 

そして、表彰式に移りました。今年の参加者は6名で小学生4名中学生2名でした。甲乙つけがたい優れ発表ばかりだったが、あえて順番を付けました。ということで、

F研究員は優秀賞

T研究員は奨励賞をいただきました。

作品展のみの参加だったE研究員は、努力賞です。

 

一区切りつきました。

みんなよく頑張ったと思います。晴れ晴れした顔をしています。

 

さあ、次に向かって出発だ。

 

 

 

 

 

 

2週間空いていたので、その間に部分修正を繰り返していたので、朝から、そのすり合わせをしながら、発表練習をしました。

これでいいだろうと、みんなで確認した後、パワポに録音をしました。

この録音、今は特に思わないけれど、2,3年後に聞いてみると思春期真っただ中なので自分の成長変化を確認できるのです。声変りは特に関心の的です。今までの先輩たちの分も保存してあります。一つの財産なので、毎年録音しています。

 

午後は、猛暑の連続だった夏を乗り越えて育ててきた落花生の収穫をしました。12株が無事成長して、サルとカラス対策をしっかりして収穫となりました。

F研究員は、秦野市の交流会の時に落下来の収穫は経験しているので、みんなに指図しながらの収穫でした。

こんな風に落花生はついているのかと、初めて見た研究員もいます。

落花生は、土の中に実を付けるということは知っていても、実物を見るのは初めてで、こんな風になるのかと感心していました。

収穫は、4kgほどになりました。これだけあれば、1年間ヒル研のおやつは十分です。

半日かけての収穫でした。

夕食に少し茹でて食べました。とても甘く美味しかったです。

 

夕食後、明日の発表にかけての練習をしました。

明日もう一回練習できるくらいしか余裕がありません。慎重にタイムを計りながら練習しました。

単に、流れるように原稿を読むのではなく、前にいるお客様に向かって語り掛けるように話すように心がけて練習しました。

二人とも制限時間ぴったりの10分のスピーチです。

これで明日は立派に発表できることでしよう。頑張れ。

今夜は早めにお休みです。

「ぼくらのヤマビル研究記」の第2弾

 

 

「ヒルは木から落ちてこない」に続くヤマビル研究記第2弾として、「拡がるヒルと脱皮の謎」というテーマの本が山と渓谷社から出ます。

 

ヒルが野山で拡がっているのを追いかけ、

産卵の動画撮影に成功した。

そして、あまり知られていない脱皮のなぞを詳細に調査した研究記です。

それらの研究が認められて、NHK Eテレのヴィランの言い分にも登場しました。その時の撮影の様子や裏話にもふれてあります。

とても、読みやすい親しみやすい楽しい内容になっています。

 

今回は、前回以上に子ども研究員が書いたところが多く、とくにコラムを埋めたF研究員のイラストが光っています。

 

 

発売は、9月17日です。順次お近くの書店に並ぶと思います。

お急ぎの方は、アマゾンや楽天で購入可能です。

 

「拡がるヒルと脱皮の謎」 ぼくらのヤマビル研究記 

  山と渓谷社  定価 1650円(税込み)  です。

 

子どもたちの研究費になります。是非ご購入いただきたいと思います。よろしくお願いします。

 

 

 

 

 

 

 

藤原岳自然科学館の児童生徒自然科学作品展に出品してありましたので、その展示会を見に行きました。

 

いなべ市内の小中学校を中心に116点の力作が展示されました。

今年は、ちょっと小学校低学年の児童の作品が多かったように思いました。

 

昆虫採集が目立ちました。なかでも、チョウの収集が立派なものがありました。

ヒル研の作品も並んでいました。E研究員の「ヒルは魚の餌になるか」が努力賞を頂いていました。

後の二人の作品は、28日の研究発表会参加作品ということになっていました。

二人は今日も、朝から発表の練習です。わかりやすく伝えるということを念頭に何度も練習していました。

 

展示場からの帰りに新しく整備されたいなべ市の自然水族館に寄りました。

ビオトープの中に水の中が断面で観ることができるように、工夫されていました。もちろん壁面がガラスなので、魚を自然のまま横から見ることがて来て、なかなか面白い水族館です。

 

きょうは、3連休の中日、発表会の練習を兼ねて集まりました。意義あるヒル研日和でした。ありがとう。