子どもヤマビル研究会

子どもヤマビル研究会

2011年から市内の小中生とともにヤマビルの生態研究をしています。「ヒルは木から落ちてこない」の著者です。

本会の著作物をご利用される場合は、「子どもヤマビル研究会」の著作物から引用した旨、明示いただくようお願いします。

暫らく前にOB研究員から電話があり、無事合格しましたという内容でした。M研究員です。

そして、せっかくの機会だから顔を見せにおいでということで、学校の帰りに寄ってくれました。

 

まずは、ケーキで合格のお祝いをしました。

いろいろな進路がある中で、看護師のコースを選んだ理由を聞かせてもらいました。

人に役立つこと。

自分にもやりがいがあること。達成感が欲しい。

面接の模範解答のような説明でした。

 

そして目指す看護師像を聞いてみました。

救急もいいけれど、患者と接する時間が少ない。ただ忙しいだけ。でも、救えたという達成感は確かにできる。

じっくり患者さんと付き合えるような部署がいいそうです。

そんな、楽な仕事はないよとだけ付け加えておきました。

なぜ、看護職を選ぼうと思ったのかを聞いてみたかったです。

決定的な決め手となったのは、2年の時の職業体験だったそうです。

市内の病院に出かけて、実際患者さんと接していろいろ話をすることができて、これはやりがいがあると感じたそうです。

なるほど、彼の説明もよくわかりました。彼の優しさです。

 

おまちかね、夕食タイムになりました。

本人のリクエストで、今日は鍋になりました。

昔、ヒル研でもよく鍋を囲みました。当時の食材はよく覚えていないが、みんなで競争で食べたこと思い出します。

彼は、ヒル研を卒業して6年経ちますが、一番思い出に残っているのは何と聞いたら、

「あの、ビニルの袋に入って周りにヒルをばらまき、登ってくる様子をビデオに撮った実験」

と、即座に答えました。あれは、感動的だった、と。体を張っての実験で、とても面白かった。

みんなが順に袋に入り、おおはしゃぎしたことを思い出して盛り上がりました。

 

彼の研究で今でも沢山の方が訪問してくださっているページがあります。

彼のストッキングの研究です。リンクを張っておきます。

https://blog.ameba.jp/ucs/analysis/analysis_page_detail.do?id=12394235240&breadcrumbType=search

 

 

20:30になりお母さんがお迎えにきてくださいました。まだ、彼は運転免許がないので、VIP待遇です。

 

楽しい4時間ばかりの訪問でした。また、時間を作ってゆっくり出かけておいでということて、今日ははおしまいです。

がんばってね。

 

 

今回は、屋久島ソサエティーのミニ研に参加しました。

金曜日の夕刻の開催となり、研究員に授業終了後に集まれる子は参加しよう、と呼びかけました。

三人ともうまく電車に乗れることができて、開会30分前に到着出来ました。

 

半谷会長様からのご案内に

「屋久島で新種のヒルを発見・記載したこともある分類学者の京都大学中野隆文さんと、
屋久島でヤマビルに出会い、以来「ヒル伝道師」を名乗って活動されている平川瑠菜さんによる対談です。
屋久島ミニ研史上、最もマニアックな会になる予感がします!」

とありました。

 

どんな会になるのか、ワクワクしながら開始を待ちました。予定時刻に今日の司会の半谷先生の言葉から始まりました。

中野先生の分類学の話から始まりました。

私たちの知らないヒルの仲間が次々紹介されて、みんな食い入るように画面を見ていました。

なかでも、シナノビルという動物の鼻の穴や目の中に寄生する小さなヒルがいるということを聞きました。

川の中の水たまりなどに発生して、動物がその水を飲みに口を付けると素早く鼻などに取りつくのだそうです。

F研究員の感想に

++++> 吻から管を出して吸血するヒルや捕食性のヒルなどヒルにもいろいろなものがあるんだなと知りました。また、鼻や粘膜に入って吸血するシナノビルというヒルもいることを知りました。ヒルの仲間はしたたかな生き方をしているのだと驚きました。

T研究員は

+++++> チスイビルやヤマビル以外の種類で人間の血を吸うヒルがいることを聞きとても驚きました。そのヒルは目や鼻に寄生して吸血すると聞きました。名前はシナノビルといいお腹いっぱいになっても離れないヒルだと聞き怖くなりました。そして血を吸うのは子供の個体だけで大人になるとサワガニなどに寄生し血を吸ってサワガニは最終的に死んでしまうと聞きました。足と甲羅の間の柔らかい皮膚が出ている場所について血を吸うと聞き本能的なのか知能があるのか自分が調べている研究のようにとても夢中になりました。ほかのヒルがサワガニの血を吸える場所から血を吸っているなら血を一晩かけても吸えなかったヤマビルには知能とかがないのかなと思いました。

 

平川さんの話になり、特に印象に残ったのが、ヒルを近づけない植物を探しているという話に興味が湧きました。

とげがある植物などから調べて、臭いや刺激臭のあるものを探していったそうです。そして、今見つかっているものの中でドクダミとかヨウシュヤマゴボウが候補に挙がっているそうです。

これは、その植物を植えておけばヒルが近づかないエリアができるわけで、今までの忌避剤とは少し発想で忌避で切るのではと思いました。私は、とても興味が湧きました。

マリーゴールドを畑の周囲に植えておくと、野菜に近付く害虫が少なくなるそうです。「土壌中のセンチュウ(線虫)を駆除する効果と、特有の香りでアブラムシやコナジラミなどの害虫を遠ざける効果があります」これらの効果から、野菜のそばに植える「コンパニオンプランツ」として利用されています。<Google より>

これと同じ発想なんですね。

 

E研究員は、自分が今関心を持っている魚との関係の話をしたかったのですが、ちょっと時間がなくて言い出せませんでした。

 

いろいろ新しいことが分かり、終了後夕食を食べながら続きの話で盛り上がりました。

 

研究員はそれぞれ興味関心を持つことができたと思います。このようなハイレベルの刺激をうけることにより、研究員はさらに雁木る力が湧いてくることでしょう。

私の力では、このような刺激を与えることは出来ません。屋久島学ソサエティーの皆様ありがとうございました。

とても有意義な時間でした。これからもよろしくお願いします。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ageeさんにアマゾンのリビューで 

世界を震撼させた伝説の名著(笑)「ヒルは木から落ちてこない ぼくらのヤマビル研究記」

と、言わせた僕たちの本は、大好評でたくさんの方に読んでもらっています。

ありがとうございます。

 

少し アマゾンのレビューにご投稿いただいたものをご紹介します。

科学探究における『基本のキ』を感じる名著  PhysistLinn さんより 

素晴らしい本です。感動しました。子供達の素直な気持ち、知りたいといった探究心がストレートに伝わってきます。これだよなー、これが『基本のキ』だよなーと強く感じます。また、とても読み易く、ところどころに掲載されている写真が、その場にいるような臨場感を与えてくれます。科学を志したことがある方であればきっと心のどこかに響くものがあると思います。遠いどこかに忘れ去られてしまった大切なものを思い出させてくれるキッカケになると思います。大切に保管し、何度でも読み返したくなる本です。ヒル研の関係者全員に伝えます。ありがとう。

 

 

科学と衝動  dododoさんより

大人になったことでどこかに置いてきてしまった感情を思い出した。子どもたちだからこそそこに生まれる純粋な好奇心。好奇心、疑問、衝動、それだけではなく、きちんと科学的アプローチから解を見出そうという視点も加わりとてもバランスが良い。偏らないように、公正に物事を捉えられるように導いていく先生たちの姿にも好感を持ちました。木の体験は間近いなく将来において大きな指針の一つになるでしょう。人は周りの環境や関係で大きく違った育ち方をします。だからこそ、正しく導いて興味の向く方へ強制するでもなく一緒になって楽しめる大人の存在はとても大きいと思います。ほんとうに羨ましいです。そして、沢山の発見をくれる子どもたちには頭が上がりませんね!

 

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沢山お褒めをいただきありがとうございます。

研究員は、このような応援メッセージに支えられて頑張っています。

今後ともよろしくお願いします。

 

 

 

 

 

ageee さんが、アマゾンのレビューに投稿してくださいました。ありがとうございます。

 

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第2弾だ!!  

 

世界を震撼させた伝説の名著(笑)「ヒルは木から落ちてこない ぼくらのヤマビル研究記」(あ、文庫化されてるってか)の続編。前著に引き続き面白いこと請け合い。
産卵の動画撮影、脱皮の観察、ヒルの拡がり方、そして、ヒルとカエルの関係などについて書かれているが、後半は、各地での交流やらテレビ出演の話が主体となるが、これはこれで面白い。
僕が興味深かったのは、ヒルとカエルの関係。ヒルはカエルの血を好んで吸うがカエルはヒルを決して食べないとのこと。これは驚き。とくにカエルがヒルを食べないということはびっくり。
前作を読んでないとあまり楽しめないかもしれない。

 

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アマゾンのレビューにご投稿いただいた ageee さん。どうもありがとうございました。

先日、市内の学校の図書館に、前著と併せて2冊ずつ入れてもらいました。貸出予約でうまっているそうです。

ぜひ 「ヒルは木から落ちてこない」と併せて新刊「拡がるヒルと脱皮の謎」をお読みください。

 

実は、都内のある私立中学校の今年の国語の入試問題に、私たちの書籍が引用されました。連絡が来たときは相当の驚きでした。

 

小学生でも読みやすい内容になっています。探求の楽しさが分かります。

答えの分からないことを追求していく楽しさ。

世の中で信じられていた常識が、ちょっとしたきっかけで疑問に変わり、それを調べていたら教科書を書き換える新発見につながっていく。読んでいてワクワクするようなお話がつづられています。自分の周りを見回してみたら、このようなことが転がっていることに気付きます。そんなヒントになります。

 

もちろん大人の方も楽しんでいただける内容です。登場する研究員にお孫さんを重ね合わせて読んでいただくと、読み物の世界に十分浸っていただけます。

 

売り上げは、研究員の研究費になります。皆さん読んで応援してください。お願いします。

こんな写真をFBに載せてくれました。きれいですね。これ、オーロラです。

北海道でも、11月12日にこのような天体ショーを見た人があるようです。

 

送り主は、ヒル研OBのY研究員です。どこで撮ったかというとニュージーランドです。

 

10月12日に開いた出版記念パーティーに出席していた彼はみんなの前で、近々ニュージーランドに行く、と話していました。

観光旅行ではなく、ワーキングホリデーで行くというものだから、みんなはびっくりして彼の話を聞き入っていました。

 

聞いていたみんなは、Y研究員の成長ぶりに驚いていました。調子に乗ってニュージーランドに飛び出したのではない。

研究員だったころは結構ちゃらんぽらんで、気の向くままに飛び回っていた日もありました。その延長上で海外に飛び出したのではないというのは、みんなの質問に答える中で分かってきました。

 

しっかり下調べしてしっかり準備して、特に語学については数年前から周囲を驚かせるような努力を重ねたそうです。あの勉強嫌いだったYしかしらない者にとっては、天と地がひっくり返るような驚きです。本人もそれを認めていて、「勉強はせなあかん」と力説していました。(笑)

 

そこで笑いが起こるというのは、彼の過去を知っているからです。

 

22日に「今から行ってきま~す」と投稿されました。

いよいよだなあ、と「気を付けて頑張れ」とメールを送りました。

 

彼のFBの自己紹介欄には、

10月22日からNZにワーホリに行きます!
ビザの種類 ワーホリビザ 働ける期間1年
英語力アップと他国の文化を感じたい

 

と、あります。

 

そして、ワーク始まりました、という投稿が数日後にありました。

聞いていたのは、行っててもすぐには仕事がないので、少し観光旅行をしてその間に面接を受けるということだったので、これも予想外。デカポ湖に行って星空を眺めてくると言っていたので、写真ちょうだいと頼んでいました。

 

こんな素晴らしいファームです。という投稿で、予定通り酪農の働き先を見つけたんだと安心しました。

 

しばらくして、カレーライスの写真投稿がありました。

彼のお母さんの話によると、みんなに作って食べさせたのだそうです。基本は食事は自分で作って食べるのだそうですが、時々一緒に食べるときがあるようです。

とても美味しそうにできているので、いつそのような腕を磨いたのだろうとびっくりしました。

 

間もなく渡航して1か月になります。元気で自分磨きしていると思うと、彼の成長を心から喜びたいと思っています。

1年後に、帰国したら再度ヒル研のメンバーを集めるので帰国報告会を、と約束してあります。

ヒル研のメンバーも、彼の成功を祈っています。